しんさんのレビュー一覧
投稿者:しん
紙の本マリアにおまかせ! 1 おじょうさま探偵と消えたペットたちの巻
2016/10/26 02:52
安心して買い与えられます
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小学生の女の子の読み聞かせ用に購入しました。最近の子供はこんな本が好きなんだなぁ、と感心しながら読んでいます。この本で個人的に特によかったなと思ったのは、主人公のお嬢様がぽっちゃり体形だったところです。女性・女の子向けの雑誌で、考えても痩せすぎの体形がもてはやされる中、親が子供に安心して与えられる一冊です。
電子書籍いのちの初夜
2016/10/10 14:34
楽に読めました
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かなり昔の作品なので、漢字や表現が分かりにくいかもしれないと、読み始めるのに二の足を踏んでいたのですが、そんな事は全くなかったです。重いテーマなのになぜか読むのが嫌ではなく、その上よくまとまった作品だったので、意外にスラスラと読めました。文学作品として楽しむのもいいし、このような人達が日本に確かに存在したことを知っておくとためにでもいいし、とにかく一度読んでみてください。自分にプラスになると思います。
電子書籍火花 北条民雄の生涯
2016/08/17 07:27
命の意味
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命とは、そして生きるとはどういうことか。このテーマについて、今までとは違った角度から考える機会を与えられたように思います。ハンセン病にも川端康成にも興味がなくても、日本人としての自分のルーツを探る上で、興味深い一冊だと思います。
電子書籍桐島、部活やめるってよ
2016/08/16 03:41
新鮮
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朝井さんの作品は他にも何冊か読みましたが、「何者」とこの作品が同じくらい好きです。この作品はみずみずしさが溢れていて、とても好感が持てました。風景の描写も、心象の描写も、同じくらい新鮮で、その上読みやすかったです。おすすめです。
電子書籍すべてがFになる THE PERFECT INSIDER
2016/03/28 10:20
面白かったです
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淡々と進む序盤。段々と謎が解けていく中盤。混乱しがちな私でも、迷うことなくストーリーについて行けました。その意味ではありがたかったです。ミステリーの背後のロジックも、なぜ?に対する答えも、面白い上によく整理されていて、好感が持てました。一つ難点を言えば、情景を思いうかべてみると、ドラマチック過ぎて笑えるシーンがあり、そこで一気に現実に引き戻されてしまいました。それ以外は素晴らしかったです。過去にミステリーを読んで、謎解きがわからなかった人に、特におすすめです。
電子書籍ツナグ
2016/03/25 05:46
よくまとまった作品
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デビュー作の「冷たい校舎の月は止まる」と比べて、随分読みやすくなったなと思いました。いくつかの話がまず、依頼者の視点から(話し手ではありませんが)書かれていて、それから同じ話を使者の視点から裏書きする。このことでストーリーに厚みが出て、とてもよかったです。あと、話がそれぞれ適度に独立していて、そこもよかったです。おすすめです。
電子書籍煙か土か食い物
2016/03/09 04:33
スピード感あふれる一冊
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初めの場面のスピード感に、まず引き込まれました。登場人物は結構多いけど、みんなキチンと差別化されていて、キャラクターがごちゃ混ぜになることもなかったです。犯人がどのようにして被害者を選んだのか、その選定方法も素敵でした。おすすめの一冊です。
電子書籍去年の冬、きみと別れ
2017/01/07 02:00
もう少しわかりやすく?
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序盤、中盤は、少しずつ物語が進み、頭の中で個々の出来事や登場人物の関係を整理しやすい。手紙やその他の物証を本文に織り込む手法も面白い。だが、終盤になり一気に物語が加速する中で、個々の事象の関連性が頭の中でこんがらがり、「私、もしかして頭悪いのかな?」と、2、3ページごとに立ち止まるようになった。どうやら、こういう読後感を抱いた読者は多かったようだ。それは、「あとがき」から感じ取れる。読者は必ずしも、頭が冴えた状態だとは限らない。そんな状態の読者にも、努力すればついていけるように、わかりやすく書いて欲しい。そうすれば、きっと、素晴らしい作品。
電子書籍草枕
2016/06/09 11:34
難解だが面白い
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「坊っちゃん」と比べて内容がシリアスで、それに応じて言葉も文章も難解な箇所が結構ある。戦後生まれの読者は、不慣れな単語や漢字に格闘するかもしれない。でもそこであきらめず、良い機会ととらえて電子辞書の助けを借りながら読み進むと、他の本を読むことからは得られないような「何か学んだ」という満足感が得られる。加えて、視点を素早く切り替えるような情景描写が素晴らしい。「坊っちゃん」でも垣間見えた作者のお茶目な一面も健在。最後の部分で、作者は警鐘を鳴らしていたのかもしれない。
電子書籍名も無き世界のエンドロール
2016/04/07 11:05
最後に向けて加速
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まず、出だしの部分が腑に落ちなかった。私の理解力が足りないせいだと思うけど、どのセリフが誰のものだか、何度も読まないとわからなかった。前半、中盤と間延びした感じで、端的な言葉で情景を表すでなく、かと言って、ストーリーで引き付けるでもなく、退屈してしまった。でも、終盤になって、急に話が面白くなってきて、振り返れば、「ああ、そういうことだったのか。。。」と、前半・中盤での種まきが納得できた。ああ、やっぱり大きな賞を貰うだけはあるなぁ、と思った。面白かった。
電子書籍冷たい校舎の時は止まる(上)
2016/03/27 07:57
粗削りだが面白い
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新人特有の、新鮮でテクニックにとらわれずに突っ走っている感じに、好感が持てました。途中で何か所か、「この話題にここまでページ数をさく必要があるのか?」と感じた箇所がありました。あと、登場人物のイメージがダブってしまう所があって、男女1人ずつ登場人物を減らしたらもっとシャープな一冊になったかな?と、思ったりしました。でも、将来の活躍ぶりを予感させる力に満ちた一冊だというのが、私の第一印象です。終わり方も好きです。
電子書籍プールの底に眠る
2016/04/05 04:45
前半はよかった
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滑り出しは快調。イルカのイメージがすんなりと入ってきて、主人公二人の出会い方も自然。情景描写も的確で、立体化しやすい。でも、最後の方になって、一気にイメージが崩れてしまった。だから一体どういう事だったの?という腑に落ちない気持ちと、独り言的な内省が多すぎて、情景や物語の流れがわからなくなってしまった。
電子書籍民王
2017/01/23 12:24
がっかり
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下町ロケットを読んで物凄く面白くて、それでこの作品を購入しました。本作は下町ロケットとどこがどう違うのか、私にはうまく表現できませんが、読み進んで行くうちに物足りなさが増大していきました。強いて言えば、差し迫った問題や悪役がハッキリと設定されておらず、読者が主人公を応援する気持ちになれない事でしょうか。
電子書籍何がなんでも新人賞獲らせます!
2016/10/26 02:57
タイトルほどではない
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タイトルに惹かれて購入しました。でも内容は、もう既にネットで手に入る情報や、小説家を志す者ならば自然に身につきそうなテクニックの記述が多く、がっかりしました。著者の体験談に基づく出版界の内情で興味深い点が2、3ありましたが、わざわざこれだけのお金を払うまでの価値はないと思います。