にま玉子さんのレビュー一覧
投稿者:にま玉子

アスペルガー医師とナチス 発達障害の一つの起源
2020/01/06 23:34
アスペルガー医師の黒歴史
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ドイツ系の名前に慣れていなかったので、人名、地名で突っかかり読むのに少々一苦労、総ページ数360、一気に読めました。
ナチスがユダヤ人だけでなく、反社会的の名の元にドイツ人や障害をもつ子どもたちをも殺害していたことは恥ずかしながら知りませんでした。
殺害に関与した医師は処刑された一人を除き、医学の道で名声を残したそうです。ナチスという狂気の時代の中で生き延びるための知恵なのか、機械的に殺害していったのか、非常に重い一冊です。

まなの本棚
2019/11/26 00:37
読む本の幅の広さに驚き
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不惑を超え私も年間100冊近く読んでますが、愛菜ちゃんが読む本の幅の広いことに大変驚きました。
これから小学に入学する息子がこれからどんな本を読んでいけばよいか参考にさせていただきます。
読んでいてこんなに楽しく語りかける本はなかった気がします。

歴史を知る楽しみ 史料から日本史を読みなおす
2020/01/06 23:49
歴史を学ぶ意義
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ちくまプリマー新書は本当にいい本が揃ってますね。
この1年間でのベストです。
昔の事なんか勉強して意味あるの?大いに意味があります。
今はいいかもしれない、でも社会に出たら「何をお手本にして」社会の荒波を越えていくかを教えてくれるのはやはり歴史だと思います。
代えがたい人間になれ、まさにその通りだと思います。

高校図書館デイズ 生徒と司書の本をめぐる語らい
2019/11/06 22:41
懐かしい…
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札南ではないですが、著者の成田先生のもと図書局の活動に携わりました。懐かしさというのでしょうか、読んでいるうちにあの頃の思い出が目に浮かびました。
13人の元生徒たちの読んでいる本もさることながら、本が人生に与えるものの大きさ。
活字離れが進んでいる昨今、本好きな人を増やすべく、教え子に勧めました。

ブルボン朝
2019/07/19 00:49
待ちに待ったブルボン朝を知る一冊
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3、4年前から楽しみにしていた一冊です。450頁に及ぶ超大作新書ですが、一気に読みました。
順に読むのも良し、興味のある国王から読むのも良し、だと思います。私は順に読みました。
次は帝政、お待ちしております。

知られざる本土決戦南樺太終戦史 日本領南樺太十七日間の戦争
2019/03/14 00:21
終戦は8月15日ではありません
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戦後生まれではありますが、私にとっての終戦記念日は8月15日ではありません。
10年ほど前に他界した祖母が元島民、葬儀の際に耳にした樺太からの脱出、生前私の母に祖母が伝えたのは「地獄だった」のたった一言・・・。
その日から樺太の戦いに関する書籍を幾冊かは読むことができました。三浦綾子さんの『天北原野』、道新選書『三船殉難事件』、吉村昭さんの『烏の浜』など・・・。
『南樺太終戦史』まだ読んでいる途中ではありますが、樺太戦の詳細を知ることがでいる貴重な一冊かと思います。

足利義持 累葉の武将を継ぎ、一朝の重臣たり
2018/05/22 23:12
将軍義持を知る最高の一冊
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小学生の頃の足利義持像。偉大な父へ反抗する息子、我が子を酒びたりにしたダメ親父、後継者を籖で選ばせたいい加減な主君・・・。義満と義教に挟まれたマイナー観を見事に打ち砕いてくれた一冊でした。
ところで同時代を生きた明の永楽帝と洪熙帝、足利義満と義持、この親子ペア、どこかしら似ているんですよね。比較しながら読むのも面白いと思います。

物語オランダの歴史 大航海時代から「寛容」国家の現代まで
2020/01/18 00:59
骨太なオランダ通史
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中公新書物語○○の歴史シリーズ、世界の歴史を網羅しよう!と思い既刊の3分の1ぐらいは読みました。私は真面目に通史で書かれているものの方が好みですので、この物語オランダの歴史は大変気にいっています。
オランダの歴史だけを扱った本、昨日も某大型書店をハシゴしましたがほぼないんですよね。
貴重な一冊です。

中世都市鎌倉を歩く 源頼朝から上杉謙信まで
2020/01/06 23:43
鎌倉歴史ガイドブック
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著者の松尾先生は鎌倉新仏教、都市鎌倉を対象とされた書籍を数多く世に出されています。
鎌倉は1333年の鎌倉幕府滅亡とともに廃れた、そんなイメージを御持ちの方も多いと思いますが、次の室町時代には足利氏の鎌倉府が置かれたりと、東国の中心地であり、また争乱の地でもあった。都市鎌倉の歴史ガイドブック、とでも言える一冊だと思います。

天北原野 下巻
2018/08/08 14:14
汝、姦婬するなかれ
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三浦綾子さんにしてはキリスト教色の薄い作品と思い読んでいました。しかし、三度読み終えて寧ろその逆の感想。
愛し合う孝介と貴乃を引き裂いた完治、煽るその父伊之助。孝介と貴乃は可哀想、なのだが、完治の妹あき子を嫁にする孝介。貴乃は完治と結婚、三児の母。つまりお互い所帯を持っている。でも二人には絶ちがたい「想い」がある。
夫ある貴乃、妻ある孝介、この二人は「キリスト教で言うところの」姦婬をおかしている(二人はキリスト教ではないが)。それが何も知らずに孝介に嫁いだあき子に悲劇をもたらす。
「汝、姦婬するなかれ」
浅い読み方かもしれませんが、天北原野なテーマはこれなのか?と思います。
もうすぐ8月22日になりますね。

正しい本の読み方
2019/07/27 16:59
中学生の意識改革に
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勉強しない中学生に読ませてみたところ、意識が変わったようですよ。

室町時代
2019/03/20 18:50
室町の社会を良く知れる良書
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それほど厚さがなく室町時代のことを手っ取り早く知れそう、と思って読み始めました。見事にその期待は裏切られました。
政治史的な書籍ではありません、最初は勘合貿易、当時の世界秩序を論じ、そのあとは武士以外の階層について述べられています。
二度読みましたがまだ理解が足りない、もう三度読まんと。

中国の歴史
2019/03/12 23:27
教科書というべき一冊
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贅肉が一切ない、中国史の「教科書」といった印象。大学で中国史を学ぶことを志す高校生にお勧めです。

室町の覇者足利義満 朝廷と幕府はいかに統一されたか
2020/02/09 17:59
結局
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義満は絶頂で呆気なく死んでしまうので、その後の幕府のイメージがどうなっていくのか、室町ファンの想像を掻き立てますよね。
楽しく読ませていただきました。
金閣の構造が彼のメッセージだとしたら、武家と公家を超越した仏様として世を治める、そんな構想だったのでしょうか。