roseさんのレビュー一覧
投稿者:rose
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紙の本ルイ16世
2016/06/27 15:10
読むべき本、おすすめです
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ベルサイユのばらから18世紀フランスに興味を持ち、マリーアントワネット初め、その時代の美術、絵画、フランス革命前後の歴史、現在残る18世紀のアンティークなど様々な角度から色々な書籍を読んだ中で、ルイ16世についても詳しく知りたくこの本を手に取りました。
「錠前作りと狩猟を趣味とし、優柔不断で、王の器とはいえない人物」そのぐらいにしかにしか思っていなかったが、この本を読み終えてから、ルイ16世に対する印象が大きく変わった。
博学で信心深く、おおらかで冷静沈着。そして、何より家族と国民への深い愛。フランス史上、彼こそが最も善良な君主であったと思う。
文章は読みやすく、ルイ16世の等身大の姿が浮かび上がる。
他書籍とは違う視点から、ルイ16世本人とフランス革命がなんだったのか?を学べる本だと思います。堅苦しい表現でなく、歴史書というのではなく、まるで小説のようで惹きこまれていきました。面白かったです。
2016/06/27 15:48
アントワネットへの印象がかわります
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
様々な本の中では、悪女のイメージで語られることが多いですが、本書では180度異なるもの。
“ファッション”という観点からマリー・アントワネットを描いており、意外にも倹約家であり聡明で賢い女性として描かれています。
高く結い上げた髪形は、大きく膨らませたドレスに合わせ視覚効果を狙ったものだが、すぐさま流行。
根底にはルソーの思想「自然に帰れ」の影響があったというが、その後、コルセットをはずした緩やかな農園ファッションなる「シミーズ・ドレス」を流行らせた。
さらに、フィガロの結婚など、おしばいにも自ら出演したり、新古典主義の芸術の育成にも貢献し、革命後の文化を先取りしていたのは間違いない。
歴史上におけるマリー・アントワネットの存在の大きさに改めて気づかされました。
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