あおくまさんのレビュー一覧
投稿者:あおくま
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2020/07/29 03:13
戦後も地元で顕彰され続ける提督
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戦艦大和と運命を共にした、という史実はあまりにも有名だが、知米派で要職にありながら対米開戦を止められなかった悔恨が、事実上の海軍の幕引きになる無意味な水上特攻の指揮を執る運命に導く、とでも言えるような苦悩の様が浮かび上がる。
子煩悩で愛妻家、出撃直前に候補生退艦命令、作戦中止は現場判断で、など軍人らしからぬ人物像は、ご遺族や数多の関係者への直接取材の賜物。
今も出身地で顕彰され続けているという、太平洋戦争期の軍人としては希有な事実が、この人の評価を物語っているのではないか。
いつかは、健在だという手植えの桜も眺めてみたい、と思わせる労作。
2019/12/05 20:35
分割民営化というけれど
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今日のJR各社の明暗、その原点を遡る貴重な記録。
分割民営化と一口に語られるが、民営化と分割の狙いは別だったことがよくわかる。民営化では意見を同じくしながら分割を巡る社内対立とスパイまがいの暗闘には暗澹たる思いが残る。
黙して鬼籍に入られたという民営化賛成、分割反対の方々は、今日の北海道や四国の苦境を見て何を語るだろうか。
2019/12/05 21:04
バスを俯瞰するには最適
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事始めから現代の問題点まで、身近なのに種類もいろいろでよくわからないバスという交通機関をわかりやすく語る。趣味人だけではなく、普通の方にもおすすめです。
2019/12/05 20:19
開発だけではなく営業後の改良が大切
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新幹線の開発を語る書物は数多いが、開業後の改良を著されたのは本書の著者くらいだろうか。
多くを語っていないが当時の労使環境のもとで、これを続けて行くことが如何に大変であったか。
惜しくも鬼籍に入られた著者には、国鉄時代の現場力について、もっと多くの話を聞いて見たかった。
紙の本東海道新幹線安全への道程 戦後国鉄の輸送近代化に尽力した鉄道マンの信念と奮闘
2019/12/05 19:50
国鉄OBによる貴重な記録
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新幹線の安全性が一朝一夕で出来たものではない、当事者による貴重な記録です。北陸新幹線の水没が報じられた際に、真っ先に本書を思い出しました。
乗客の感電やら酸欠やらトイレの逆流やら、今日では考えられないトラブルを一つ一つ乗り越えて今に至った過程がよくわかります。
国鉄時代の現場力に敬意を表して読了。
紙の本アリガト謝謝
2018/02/01 22:26
いい本でした
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最大級の心のこもった支援をしてくれた台湾の皆さん。日本人はそれに十分に応えているのか。
ブレークスルーはネットに集まる個人の意志。誰も対価を求めない、本書の世界に心洗われました。
望まないけれど、いつかあるだろう他国の災害、日本人は次に何が出来るだろうか、考えさせられます。
紙の本黒獅子旗に燃えた男たち
2016/10/15 12:53
今はなき新日鐵八幡野球部の黄金期がしのばれます
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廃部になって久しい新日鐵八幡野球部の、選手と観客や応援団の熱い思いが伝わってきます。一斉に下駄を踏みならしたり、団扇をあつらえるのに奔走したり。
古びてしまったけれど、かつての本拠地は今も九州の強豪が相まみえる舞台です。そこで、かつてこんなドラマがあったというのは、感慨深いものでした。社会人野球ファンにとっては読み応えある一冊。
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