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shilvioさんのレビュー一覧

投稿者:shilvio

86 件中 16 件~ 30 件を表示

紙の本

紙の本時間ブリッジ作戦

2018/01/13 00:14

516巻「時間ブリッジ作戦」

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

・1031話: 時間ブリッジ作戦、H.G.エーヴェルス著著
 セト=アポフィスによる時間転轍機からの攻撃は、球状星団M-13のアルキスト商館の他に、大マゼラン星雲近くのトルペクス商館、アルファン=ゾル宙域のダウォク=2商館、銀河イーストサイドのワーフェム商館、銀河中枢部の辺境セルにあるセルフィン=4商館が狙われている。
 ローダン一行は、ツナミ機のミニATGによりM-13の時間転轍機に近寄った。これがまったく難解な時間ブリッジ作戦。絵にかきながら何度か読めば解明できるのだろうか。書いていることを理解しているであろうエーヴェルスは素晴らしい。
 ローダンには、クレスト/ブリー/アンネ・スローン/ジョン・マーシャル/ローダンの叔父カール、惑星フェロルの席宮殿の下の時間地下庫(6巻12話)などが幻想で現れた。知っているエピソードについては、私も懐かしい。
 ローダン/ラス・ツバイ/ジェフリー・アベル・ワリンジャー/アクメド・プレスリー・ホークは、時間転轍機にアルコン爆弾と重力爆弾を計20個セットした。
結局4人も爆弾も時間転轍機に吸い込まれ、ローダン/ツバイは脱出し、ワリンジャー/ホークは爆弾と共にアルキストに投げ出されてしまった。イホ・トロトの細胞活性装置のインパルスを探していたコグ船《マリア》《カトリン》に発見されて、ほっとした。イホ・トロトは隣の灼熱惑星アルキスタルにいるのでは(512巻1024話)。爆弾の信管は高感度で作動しなかったとの推測があり、こちらもほっとした。
 結論としては、時間転轍機の破壊に失敗したが、セト=アポフィスも使いこなしていなそうだとのことだ。

・1032話: 実験惑星、ペーター・グリーゼ著
 キウープの不快な態度がとても目立つ。これまでは少し滑稽なところがあり、可愛らしささえあったのに豹変ぶりがすごい。ヴィールス・インペリウムの実験を急いでいるために要求も周囲への無関心さも半端ない。
 一方あくまでも実験させようとするローダンが逆に滑稽だ。セト=アポフィスを救えるのではないかとさえ考える信念が、こちらも半端ない。アラスカ・シェーデレーアの反対ぶりも理解できる。
 キウープが実験のために要求した装置の総額は、NGZ424年11月29日時点で、4800億ギャラクスだった。LFTのジュリアン・ティフラーに相談してもそっけなく、初期の熱意はどうしてしまったのかと残念だった。結局、宇宙ハンザからの捻出だけでなく、ローダンとブリーの私財からも多く出した。ブリーが実験の進捗に対して文句を言うラストが笑える。
 実験は前回のキウープの失敗(510巻1020話)の反省から、無人惑星で行うことにし、GAVOK船が発見したスカルファアル星系のロクヴォルトに決まった。GAVOK船が発見した際、嵐で遭難したプレスター・エーケシュが惑星の動植物に取り込まれてしまい、その知性も得たプレスターロクヴォルトが実験で立てた建物などを破壊しようとした。実験に参加した120人のうち、リーダ各のサルガ・エーケシュはプレスターの娘であり、またサルガの息子キルトもいて、キルトのグループがプレスターロクヴォルトを壊滅させてしまったのは皮肉なエピソードだ。
 マルセル・ボウルメースターの被害にあったアデレーア(505巻1010話、506巻1011話)だけがキウープから待遇が良い実験助手であったが、プレスターロクヴォルトの騒動後、キウープは見つからなかった。どこまでも面倒をかける異星人で、この後どうなるのだろう。

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紙の本

紙の本孤高の種族

2018/01/02 12:38

515巻「孤高の種族」

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

・1029話: 孤高の種族、クルト・マール著
 ベッチデ人の果てしない探検から少し離れていて、登場する異星人の行動が面白い話だった。
 新銀河歴424年(裏表紙にあり)、第20艦隊ネストは、ダイバン・ホースト宙域で直径4千光年に広がり、平均距離250光年の2千の宇宙要塞に接触しようとしていた。司令官マソは首席エンジニアのプラクエト達3名を派遣して、要塞に潜入させた。
 要塞には、生涯を一つのマシンとの対話による作業で過ごすマシノーテがおり、その作業の性格上、他との関わりを拒む生物だ。不思議なのは形状で、直径1m・厚さ30cmの濃い褐色の車輪ディスクに、透明な半球内に構造体が浮かぶ透明な半球が付き、反対側に暗褐色の数本のザイルが出ている。エネルギールートを利用して時間をかけずに移動することが出来る。
 ヴァルヴルが先進的な考えを持つようになり、第一監視者のマシンから代理に任命された。その過程や他の固体とは異なる考えが興味深い。他の固体からの妨害を受けながらプラクエト達に接触しようとしたところ、失敗してしまった。連絡船にプラクエト達は潜入したが、爆破の妨害に合い脱出する話の展開が早かった。
 最後に公爵グーの《クラノスI》がマソにコンタクトを取り、問題解決のため秘密兵器としてベッチデ人を《ジュオクテ》に引き渡した。グーに腹を立てるマソが、「新入り3名」とスカウティとブレザー・ファドンに言った際、ぴんときた。ブレザーは気づかなかったようだが。

・1030話:過去マスター、クルト・マール著
 第20艦隊ネストはベロガン宙域にあり、クランドホル公国の中枢惑星クランから4万3千光年離れている。
 スカウティとファドンは《ジュオクテ》でサーフォ・マラガンに再会した。意識がもうろうとしており「我々3人は従者になる」と叫んだので、ベッチデ人3名が公国で重要な役割になる運命なのかもしれない。
 覚醒したサーフォは、自分の任務が宇宙要塞の住民を誘導し、宙域から立ち退かせることであるとマソ司令官に伝えた。グー公爵から指示されたそうだが、意識がある時に話したのか、それともスプーディ4匹のために勝手に理解したのか不思議だ。マソは歴戦の勇士で短絡的であり、会話は噛み合わず、この場面では役に立たないようだ。こんなクラン人が多いため、ベッチデ人が重宝されて従者になるのかもしれない。
 ベッチデ人達は要塞に潜入してヴァルヴルに対面し、トランスレータで会話が出来るようになった。異星人の侵入を妨害しようとするオルクリングを簡単に制圧してしまい、第一監視者の秘密も暴いてしまった。簡単な流れだったが、サーフォの能力が高いことを示しているのだろう。その過程で、現在マスターがヴァルヴルであり、自分は過去マスターだと宣言した。数十万年前に高度文明種族(創始者)が近傍の星間諸種族から攻撃され、宇宙要塞を送り出した。数千年後、各要塞の第一監視者はマシノーテの合成生物を生み出した。自分が何であるか知ったヴァルヴル/オルクリング達が途方に暮れてしまうのがかわいらしかったが、サーフォが創始者の星を訪ねて事実を確認し、文明を発展させる助言を受け入れた。過去マスターとは、過去を暴き現在のマシノーテに説く役割なのだろう。
 任務を遂行し、スプーディの市場でなかったこともマソに報告した。最後まで嫌味なマソから、ヴァルンハーゲル・ギンスト宙域からクランに向かうスプーディ船に乗せられると告げられた。クランに行ける機会にたどり着いたが、スプーディ船ということでまたひと波乱あるのだろう。
 この訳者の「・・・もの。」の連発がどうしても好きになれない。

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電子書籍

44話: 人間とモンスター、K・H・シェール著(22巻「銀河の麻薬商人」)

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《タイタン》で生物学者ヤヌス・ヴァン・オルフター、毒物学者ティナ・サルボフナ、首席軍医ケルナー教授はハイパー多幸症に感染した700人に対しなす術がなかった。ミュータントは念力で常人に怪我をさせてしまい、これは怖い。仕方なく、ローダンの命令により麻痺性ガスで眠らせてしまった。
 ロボット心理学者のオルソン・ケルチュ博士の助言を受けながら、というよりローダン自身の判断でロボット摂政と交渉した。オルソン博士は助けになったのか疑問であり、ローダンの判断力を際立たせるために登場させたのか。アルコンIIのオルプ=ドゥオル空港に着陸し、トーラ達8名だけを引き渡したが毒素は中和できず、モーフ第6惑星で調査をするようロボット摂政から指示を受けた。しかも自己判断による全権付きであり、ローダンは最大限に信頼されたらしい。
 モーフ第6惑星に着陸した《タイタン》を、何万体ものモーフと支配された生物が襲った。メタン=アンモニア高圧ゾーンとの未知の関連を示唆する人工の生態物質という複雑な説明で、タイトルのモンスターなのか。突破して要塞のドームに入ろうとした時に、トロルトというモーフのボスが警告してくれた。要塞に突入するとローダンのロボットに倒されたアラス族の死体が見つかり、人工生物の製造工場であると確認した。前話と同様あちこちで危険な工場を持っているアラス族だ。
 アラス族への尋問で、ツァリト星指導層に暗示をかけるためにモーフを送り込んだだけであり、多幸症の中毒のことは知らないことが分かった。ついに21巻「宇宙船タイタンSOS!」(41話: 巨人のパートナー)でのモーフの謎は解決した。そしてアラス族にはアラロンという中央星があり、解決の可能性が出てきた。残念ながらハイパー多幸症を治す話ではなかった。
 トロルトは子供たちの行動を詫び、援助のためにモーフ50体が《タイタン》に乗り込むことになった。ローダンシリーズは友好的な解決がテーマの一つである。

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電子書籍

43話: 銀河の麻薬商人、クルト・マール著(22巻「銀河の麻薬商人」)

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トーラがホヌルを会合点にするようすすめたのは、敵や工作員によるものだと決まったらしい。
 エリック・マノリ博士が率いる医師ヘイワードは、多幸症の毒素が人工だと発見した(アルゴノ=ヘクシラミン)。
 《ガニメード》が地球から戻って9日後、《タイタン》は構造補正機を取付けて原因究明のためホヌル星へ出発した。捜索隊のうちティフ/チャニー少佐/ハリガン軍曹/オキーフ軍曹らは、原住民ホノスのナータン達4人から神々の足跡を見せたいと言われ、行軍した。ティフは怪しいと思いながら誘いに乗っており、さすが過酷な経験をしてきただけはある。途中で部隊の19名が感染し、蚊のようなミニ・ロボットによるものだと分かった。
 感染から逃れたティフ/ハリガン/オキーフは、地下でノヌスの飼育所を見つけた。そして、案内をしたホノス3人が小型ロケット船で逃げ出すのを阻止した。小型船に乗っていたのはナータンで、《ガニメード》に撃墜された。地下基地を見つけることができたため、部隊の多数の感染もやむなしと考えるしかない。
 10日かけた基地の調査で、ノヌスの飼育によるアルゴニンの製造/自動制御でアンプルに詰める施設だったことが分かった。またナータン達4人が神々自身であり、ホノスとは違い、アルビノであることが確認された。ローダンが叱ったが、ティフが気づかなかったのかは話しの流れだからでは。アルビノが漢字二文字で表現されているのは、昔だから仕方ないだろう。
 ハリガンとオキーフのお互いを受け入れられない性格は、この話の中では良い方向に働いた。
 最後に、スプリンガーの分派アラス族が医学分野で才能があり、銀河の医薬品の95%の製造をしており、神々の正体だとされた。次はハイパー多幸症を治す話になるのか?

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42話: 宇宙船タイタンSOS!、クルト・ブラント著(21巻「宇宙船タイタンSOS!」)

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やけにローダンの絶望感が強調された話である。
 《ガニメード》は地球に戻り、《タイタン》用の乗員千名と超大型構造補正機を持ってくることになった。その間、《タイタン》はアルコンから47光年のタトレル系第2惑星のホヌルへ飛んだ。前話でローダンがトーラの部屋に行ったのは、待機する星を推薦してもらいに行ったのに違いない。しかし、ブリーによると、後からトーラがこの星を知らないと言ったとのことで、この謎は明らかにされないままだった。ホヌル行きについては、ブリーがしつこく反対したのは予感があったのか?ツァリト星を離れる際、ローダンの肩に手を置いたトーラの行為に私もはっとした。
 砂漠の星は、14,643年前にアルコンから植民され、18年後に気候調節計画を止め、121年後に封鎖聖域に指定されたままである。残されたアルコン人は退化してしまい、ローダン達に浄化人と呼ばれた。彼らはノヌスという小グマを差し出し、乗員は受け取った。どうもこのノヌスが怪しいのだが、その通りだった。
 《ガゼル》で偵察に出たローダン/ティフラー/クレスト/グッキー/ウリウ・セングは、南極部に宇宙船の残骸群を見つけた。アルコン鋼の宝の山で、46話のタイトル「アルコン鋼商売」はこれに関係あるのか?そして宇宙船内はどれも骸骨の山だった。
 《ガゼル》で戻ると、船員がすべて浮かれ気分になっていて、多幸症だと判断された。笑い死にするのが宇宙船の骸骨から想像された。宇宙には多くの伝染病があるもので、今後も多くの病気が話のタネになるだろう。
 700人に対し何もできないローダンはショックを隠せず、絶望/希望の変化が激しかった。ブリーを失うことの大きさを語っていたしトーラも失ってしまうので気持ちは分からないでもないが、表現が大げさに感じた。
 《タイタン》近くに降りた転子型怪宇宙船から出てきたロボットに対し、グッキーは《タイタン》に入りロボットを出動させて戦闘させた。相手のロボットは、黒幕として疑っていたスプリンガーのものではなかった。
 ローダン達は指令室に戻り、4人で《タイタン》を発進させた。宇宙空間には転子型怪宇宙船が多数現れ、地球から駆け付けた《ガニメード》のフレイト大佐が大活躍して撃退した。
 《タイタン》に乗せたモーフ3匹がいなくなっていたが、この謎は解明(説明)されるのだろうか?
 クンストなどの残念な誤植2か所あり。

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41話: 巨人のパートナー、クラーク・ダールトン著(21巻「宇宙船タイタンSOS!」)

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“巨人のパートナー“とは、アルコンの巨大なポジトロン脳のことで、本文中にはこの表現は出てこない。
 ローダンはポジトロン脳に、アルコン副皇帝のツァルルト・デメソルが、ツァルルト・エルトンを殺害しており、帝国を乗っ取ろうとしていることを報告した。黒幕がモーフを操り、ツァリト人に暗示をかけていることも。そして、ツァリトに秩序を回復させることで、盗んだ《タイタン》をテラに任せ追跡しないことを要求した。ロボット頭脳は、帝国のために働くことを条件に受け入れた。驚いたのはトーラがアルコンへ戻ることを拒んだことで、ポジトロン脳は、トーラとクレストは指導的地位で《タイタン》にとどまるよう指示した。ローダンにありがとうと言ったのはもっと驚いた。
 ローダン、ブリー、マーシャルは宮殿に案内され、給仕の女性たち(アンドロイド)に捕えられてしまった。
 ローダンから《タイタン》に待機しておくよう指示されたトーラとクレストの会話中、トーラのローダンへの激しい愛が語られた。長い時間をかけて形成された気持ちだと思うが、読む方も40話かかり長い道のりだった。
 地下に連れて行かれたローダン達は、1ダースのモーフから、アルコン外縁要塞リングを突破した方法を暗示で引き出されそうになった。ローダン、マーシャルに試してダメだと分かり、最後にブリーに向かった。危ないところでグッキーがキタイ・イシバシ/ウリウ・セングと現れて助け出された。その際、5時間毛をなでることを約束させられたブリーの滑稽さ。
 ツァリトの反乱軍もミュータントの力を借りて、秩序が回復された。反乱軍や地下組織はローダンの定番である。
 この話の最後にクレストからローダンへトーラの愛が伝えられた場面は感動的だった。そしてローダンがトーラの部屋に入って話した内容は、次の話に書かれているのか?
 テリングハウスなど、誤植2か所あり。

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40話: 精神寄生人の陰謀、クラーク・ダールトン著(20巻「精神寄生人の陰謀」)

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1984年6月17日、アルコンから3光年離れた赤い恒星ヴォガの15惑星のうち、第4惑星ツァリトからアルコンの副皇帝ツァルルトであるデメソル提督から招待を受けた。ツァルルトは、ローダン達が超弩級戦艦を奪ったことを知っており、隠す代わりにアルコンを機械の支配から奪うための秘密を要求したのだ。それは外縁封鎖リングの突破方法だった。
 ツァリト人にはモーフと言うクラゲ状の生物が付いていて、弱い能力により洗脳されていることが、ミュータントの調査で判明した。ローダンはモーフの除去を決断し、2週間をかけて惑星中でミュータントにより命令が実行された。その過程でモーフを操る存在が分かったが正体はつかめなかった。振り返ってみれば、どの惑星にもミュータントがたいていいるのかもしれない。
 また圧政に対しては必ず抵抗勢力がいるもので、ツァリトの地下運動組織とミュータントはコンタクトを取った。ツァルルトを暗殺してしまおうとしたため、ローダンから阻止された。
 ローダンとトーラの距離は縮まり、トーラはテラナーになることを選ぶと言った。そして幸福について発言した時、ブリーが入ってきてしまった。まったくお邪魔なやつだ。一方クレストは、ハガード博士に人体の細胞更新が可能なのか質問した。ハルナハン軍曹が恒星タトリラの月で百万歳になる存在を発見してから、不死性の秘密を教えてくれるかもしれないと考えたらしい。トーラとクレストの心理の変化が楽しみだ。
 せっかくモーフを除去したのに、ツァルルトが2,000匹を輸入せよと命令した。モーフを操る存在が手を打ったのである。アルコン人の心理の変化以外、あまり変化のない話であった。

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39話: 三惑星系、K・H・シェール著(20巻「精神寄生人の陰謀」)

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催眠教育に入っていなかった事実がクレストから告げられた。アルコンは、水晶界/居住専用のアルコンI、銀河系通商/工業/内需農業用のアルコンII、宇宙最大の造船所のアルコンIIIの3惑星からなっている。第3惑星が狭くなり、3万年前に第2/第4惑星を3,000年かけて移動させた。3つの惑星とも太陽との距離や軌道が同じであり区別がほとんどつかず、知っているアルコン人はごく少数だ。秘密にする意味が分からないし、話しの進展で出てきたのだろう。
 ローダンは優秀な人員と《ガゼルI》で、フィクティヴ転送機によりアルコンIに遷移した。3惑星は外縁・内縁要塞リングを擁しており、外縁リングは約5,000の巨大なプラットフォーム型要塞からなり、内縁リングは第6-8惑星のことだ。リングを通過してアルコンIにいることは、《ガゼルI》が安全だという論理だそう。なるほど。
 もとツォルトラル王朝の宮殿に住む、現在の新皇帝オルカスト家のオルカスト21世を訪ね、何もできないことを知り、がっかりしたトーラ。異種族の補助要員と積極的なアルコン人をアルコンIIIへ訓練のため送り届ける役のケノス提督を尋ねるよう助言された。ケネス(187歳)に会い、認められたテラナー達は、ツェルコンの第5惑星の種族とし、ツォルトラル家の近衛隊としてくれた。ケネスがツォルトラル家からツェルコンVの精兵を奪った形として。
 クレスト/トーラと、ローダン(変名タン・ロ)以下53名は18号輸送船でアルコンIIIに輸送された。
 新型超弩級戦艦のウニヴェルズム級《ヴィースト・アーク》に配置されたローダン一行は、これを盗んだ。得意の手段である。そして第5惑星に遷移して、吸引状態を破壊して《ガニメード》と共に逃げた。1984年6月3日、《タイタン》と命名された。

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38話: 望郷の宇宙帝国、クルト・マール著(19巻「望郷の宇宙帝国」)

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ゴスル星で奪取したスプリンガーの新造船は、テラニアで改造され全長840m、直径200mの《ガニメード》となった。1984年5月10日、最後の遷移で球状星団M13に入った。ついにクレストとトーラと共にアルコンへ行くのである。前話でグッキーが偵察をしたのが1984年5月25日で、どちらかに翻訳上の誤りがある。
 遷移して現れた場所では、非ヒューマノイドのモトゥナー(アルコンから46光年離れたモトゥン星)とアルコン艦隊の戦闘中であることが分かった。アルコンのコードを送っても応答はなく発砲してきた。またアルコン星系最外縁のさらに外にある“外縁要塞リング”に近づくと、光線砲で攻撃されてしまった。
 アルコンはクレストの呼びかけにやっと応答したが、ツォルトラル家のクレストはすでに捜索リストになく、迎えの船を待つように指示があった。支配者の家柄なのに待てという冷たい反応だった。
 迎えに来たアルコン船には、第5惑星の植民種族ナート人のノヴァールが指導者として載っており、曳舟をされてナート星のナートラル宇宙港へ着陸させられてしまった。着陸後何のアポもないためノヴァールに連絡すると、ナート星の弁務官のアルコン人セルグに確認するよう言われたが、呼びかけても反応はなかった。そこで発進しようとしたが、吸引されていて不可能なことが分かった。曳舟の際、危険を考えなかったのは残念だった。
 深夜にフラグル家のセルグの宮殿に忍び込んだローダン/ブリー/タコ・カクタは、セルグに会い、クレストとトーラが呼ばれた。6年前、銀河系最大のポジトロン脳に支配を交代し、ツォルトラル家は退陣して新皇帝が即位したとのことだった。セルグ達アルコン人の態度はだらけきっていて、ロボットに代わられたのも当たり前だ。
 ローダン/ブリー/タコ・カクタは、吸引フィールド・ジェネレーターを破壊しようとしたが、人工のメンタル・ショックにやられてロボットに《ガニメード》まで運ばれてきた。このインパルスがどんなものなのかあまり理解できなかった。
 いったんアルコンへの入国許可が出ていたが、ローダンの破壊工作未遂で取り消されてしまった。しかしローダンへ期待の気持ちを露わにするトーラに、今後人情劇も期待できる。

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37話: 発狂惑星、クラーク・ダールトン著(19巻「望郷の宇宙帝国」)

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ゴスル星に取り残されたスプリンガーの族長ラゴルと行政監督官の計20人は、西の島に隔離されてしまった。
 スプリンガーは建造中の最新宇宙船も残して行ったため、ローダンは奪取すべくミュータント部隊を投入した。1984年5月25日、グッキーは偵察をした。戦闘ロボットに草食動物と理解させるため、普段食べない草の塊りをのみこんで苦労をした。からかうブリーとのやりとりはお約束だ。その苦労のおかげで、スプリンガーのボラトルが技術監督をしており、6日くらいで完成することが分かった。
 ゴスル星から離れたエツタクから、巡洋戦艦をとってくるよう依頼された超重族トプトルは13隻で現れ、ランゴルと2隻で着陸した。
 ローダンの作戦は、ゴスル人1万人に斑点の刺青をし、キタイ・イシバシに狂気の意思を押し付けて芝居をさせることだ。前回に引き続き異常な作戦だ。
空港に着陸したトプトルの船に殺到する、伝染病の顔をしたゴスル人や狂った戦闘ロボットに驚くトプトル。感染したように意志を押し付けられたボラトルから、ロボットも感染し防護服は役に立たないことを聞き、宇宙に逃げて行った。この説明の途中でロボットが詩を口ずさみ、ゴスル人が平気でトプトルの銃をもてあそぶ姿が笑えた。
 全長780m、直径200mの新造艦を奪ったローダンは、《スターダストII》《テラ》《ソラー・システム》と共に地球に向かった。
 “発狂作戦”の合間、今後の新しい展開を予想させるような存在が現れた。ゴスル星外に待機させたハルナハン軍曹に不思議なコンタクトがあり、球生物と出会った。味方になってくれ、スプリンガー船のエネルギーを奪いハルナハンを救ってくれた。あと800年コンタクトを待つと言う500万歳の球で、現在の場所でこれまで700年エネルギーを蓄えているという。テレパシーの範囲は200光年で、ローダンが地球に遷移する前にテレパシーでアクセスしてきた。今後ピンチになった時に現れるであろう“桁外れの存在”を楽しみにしよう。

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紙の本

紙の本隔離船団

2017/08/14 22:28

512巻「隔離船団」

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・1023話:隔離船団、ペーター・テリド著
NGZ424年10月30日、アルキストから昆虫戦士や現れた物体が全て消えた。
代わりに色つきのボールが数十万個現れ、住民にぶつかってくるため痣だらけになる被害が始まった。
宇宙空間にある物体はこの話から、転轍機と名付けられたようで、Yの字の腕の部分から奇妙な噴射が確認されたのと同時に、アルキストに宇宙ごみも出現した。まさに嫌がらせ作戦である。
そして629隻もの宇宙船団(らせん船)も出現した。
ローダンは、時間転轍機がセト=アポフィス(S=A)の新兵器と捉えた。べつの時空との間に通路をつくり物体や生命体を特定の方向に射出する。アルファン=ゾル宙域のダウォク=2にも出現しており、現象から銀河に5つある。
ローダンは、ダウォク=2の時間転轍機へハンザ船団から攻撃させたが、破壊できず、解決するのには厄介そうだ。
宇宙船団で現れたセオリ人のエイリングを《ツナミ36》に招き入れて分かったのは、惑星ツァトリで発見された脆弱な病原菌と同じもの?に侵されていたことだ。他の生命体に移さないように、故郷惑星セオル=オ=ロラスから自らを隔離して宇宙を放浪していた。セオリ人は昆虫型で、華奢なところが病原菌とマッチする感じだ。
ツナミで調べたところ、ウィルスの形式導入で銀河系も数十億人が死ぬ可能性が分かった。どうやらただの”嫌がらせ”ではなく、コンピュータの悪性ウィルスの次にS=Aが送り込む人間へのウィルスのようだ。
しかし隔離船団もエイリングも消えてしまった。
エイリングが《ツナミ36》で調べられたことと、密航しているイホ・トロトとに何らかのつながりがあるに違いない。

・1024話:時間塵、H.G.フランシス著
ローダンは無間隔移動で惑星アルキストの商館に到達したが、新しい塊りや生物が現れた。
主な舞台は、商館から100km離れたマルレット・ベルガとアニー・ヴォルシェイン、トム・バレットの避難である。
そして3人の目に突然現れたヒューマノイドが、戦いを生きがいにしているキルルと記録係のキキューである。キルルはゼイフ蛇を難なく倒し、さらに突然出現した50mもの高さのロボットも倒してしまった。最後に、《ツナミ36》から飛び出したトロトと戦い、負けて消えてしまった。
ローダンが商館のチーフ、アルガー・スターバルに、S=Aは絶望的状況に追い込まれてい、”それ”はこの超越知性体を殲滅する意図はなくて終演から救いたいと思っていると告げた。人類は7種族の公会議と同じところにいて、進化の次の一歩は超越知性体になることである。ポジティブな進化を遂げると物質の泉になるが、ネガティヴだと物質の窪地になってしまう。S=Aは窪地に崩落して永遠に失われそうになっていて、避けるために”それ”の力を奪おうとしている。”それ”はS=Aとの間に緩衝ゾーンを設けて、できるだけ回避したい。時間転轍機はS=Aの武器で、生命体や無機物を送り込み、人類を殲滅しようとしている。その物質は未来から送り込まれている。
時間転轍機は、全長20km、Y時に分岐した先端の距離は10kmで、金色に輝いている。宙雷/インパルス砲/麻痺砲/トランスフォーム砲で攻撃しても歯が立たず、低速で近づいたらバリアに衝突させられてしまった。
何もできないと分かったローダンは、太陽系に戻ってしまった。ローダンの確信は、時間転轍機は試運転中で、この間に対策を練るとのことなのか。
マルレットたちは、トロトが強制された意志により、共に隣の灼熱惑星アルキスタルにスペース=ジェットで向かうが、だまして3人で逃げ出した。時々我に返るトロトが、地上から3人に手を振る様子が哀れだ。

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紙の本

紙の本アルキストの英雄

2017/08/13 15:24

511巻「アルキストの英雄」

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・1021話:ハルト人の暴走
前話「ヴィールス実験」の最後に少し出てきたが、イホ・トロトの暴走についての話。
500巻から読み始め、また電子書籍で17巻を読み終えた現時点では、イホ・トロトは出てこなかったから、私には初めてのキャラクターだ。
そう言えば前話で、セト=アポフィスによるコンピュータセルを使った攻撃は収まったようなことが書いてあった。
しかし新たな攻撃としてトロトを活性化させたようだ。”デポ”を目指せと強制されている。
話は、トロトが美術館で講演をすることになっていたが、活性化されて会場を破壊してしまい、美術関係者の補償をどうするかというもの。
若い美術家カップルの抗議に対し、ミュータントのフェルマー・ロイドが小切手を渡していた。
トロトはいったん捕えられたが、ブルーク・トーセンにより解放されてしまう。そして《ツナミ》に乗艦して地球から出てしまった。
ブルーク・トーセンは、惑星ジャルヴィス=ジャルヴのジャルヴォン商館で働いていた輸入管理官で、セト=アポフィスにより活性化されて破壊工作をした者だ(506巻「第五使者の誕生」、1012話:プログラミングされた男)。
原因の解明のため地球の施設に入れられていたが、再び活性化されて施設を逃げ出せたとは、情けないセキュリティだ。
その後のロイドの調査に対しても、自分の行動を理解できず、逆に自信満々なところがイライラさせるキャラである。

・1022話:アルキストの英雄
太陽系から3万4千光年、アルコン星系から87光年離れた球状星団M-13にある、青色恒星アルクスの第2惑星アルキストが舞台である。
アルキストは直径17500km、重力1.1G、平均気温摂氏29.5℃、アヴィス=タル/ポラクス/トバルの3大陸があり、1日は26.7時間、酸素呼吸マスクが必要だ。
宇宙ハンザの拠点である商館は北半球のトバルにある。
NGZ424年10月15日、山脈のような塊が降り始めた。そしてクラゲに似た大群が現れ、人々を襲い始めた。
タイトルにあるアルキストの英雄は出てこない。
何度目かの異物や異生命体の出現において、昆虫戦士に対し、首領を一騎打ちで倒せばいいと考えた安易な人たちから、アウトドア派のグヴェン・コーリン戦わされてあっさり命を落としてしまう。絶望の中での解決策だったのだろうが、英雄にはなれなかった。
途中、異性体の側から見た描写が何度か出てくるが、戦士としての視点でありほとんど意味が分からない。
なお同じような現象が他の星系にもあるようで、セト=アポフィスの仕業と考えられるが悪性ウィルスの高度な技ではなく、まるで”嫌がらせ”のようだ。
商館チーフのアスガー・スターバル(アルコン人とのハーフ)の報告に対し、ローダンはツナミペア《ツナミ36》《ツナミ97》を送った。《ツナミ36》の艦長ガルガン・マレシュはエルスト人、《ツナミ97》の艦長はアジア圏出身のサン・シエン、24歳。
ツナミからは、球状星団M-13の空間を巨大な光る物体が占めており、位置測定は不可能な状態で、「この連続体に属さないかのように」というのがポイントだろう。そしてかたちはレールに似ているらしい。
この報告に対し、ジェン・サリクが突然説明したところによると、M-13近傍を通過した際、奇妙な金色の角材のような構造物が巨大な光る物体のまわりを動いていて消えるのを見たとのことだ。テラに帰る途中とのことだが、一体いつのことなんだろうか。
それを聞き、ローダンは”目”で《ツナミ36》内に移動した。
アルキストは昆虫戦士に占領されたままだが、新しい物体は降らなくなり、エネルギードーム内は日常を取り戻し始めた。
かわいそうなのはグヴェンである。

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36話:忘却兵器極秘作戦!、クラーク・ダールトン著(18巻「忘却兵器極秘作戦!」)

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ゴレル人テレパスのエンツァリーや、ラルフに率いられた抵抗組織と組み、忘却爆弾によりゴスル星(ゴル星)からスプリンガーを追い出そうとする話。抵抗組織と組んで作戦を進行させる過程が面白い。
忘却爆弾は地球で開発されたバクテリア兵器で、発症すると顔に赤い斑点ができ、以前のことを忘れてしまう。しかし抗血清で健康になり、知能指数は20%向上する。
前話の”走査フィールド”もそうだが、いつの間に開発したんだろう。しかも短期間で作戦を立てていたことになる。34話「裏切り者レヴタン」(17巻「燃える氷惑星」)で1982年11月25日の記述が出てくるため、1か月くらいか。
スプリンガーたちはゴスル星を放棄(50年の隔離)しようとし、ラルゴルはエツタクに会議を開催させ、地球への攻撃を決めさせて残った戦闘・警備ロボットを自分のものにしようと考えた。その内容を聞いていたグッキーとタコに忘却爆弾を投げられてしまった。
一週間後、発症したスプリンガーたちが載っている艦隊は、地球ではなく四方八方へ散っていった。2か月もすると症状は無くなるようだ。
残ったのはやはり発症した行政監督官13人である。
騒動がほぼ収まって、タトリラ星系から8光日のところに待機していた《スターダストII》と《テラ》《ソラー・システム》《ケントゥリオ》の3巡洋艦がゴルに着陸した。
ローダンは行政官たちと交渉する方針だ。
この話の最後に衝撃の事実が出てきた。グッキーとブリーとの会話で、グッキーが150歳だと告白したことだった。これまで歳は分からないような、あいまいな記述がされていたが、きちんと設定したということなんだろう。
ところで地球政府が樹立し、ローダンが6年の期限で代表になったと書かれている。これもあっさりした記述だが、その過程はどうでもいいに違いない。

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35話:神々の国、クルト・マール著(18巻「忘却兵器極秘作戦!」)

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引き続き、221=タトリラ系のタトリラII(地球から1012光年)、ゴスル星(スプリンガー族長のゴスルから付けた)が部隊である。
地球の18世紀のような文明で生きるゴスル人たちの中を逃走する、ミュータント、ジョン・マーシャル/タコ・カクタ/キタイ・イシバシ/タマ・ヨキダ。
1982年12月27日、ゴスル星より8光日離れた《スターダストII》から、スプリンガーの小型船にラス・ツバイが麻酔ガスを運び、そしてグッキーが荷物と共に密航のためにテレポートした。
《スターダストII》に画期的な発明品、”走査フィールド”が載っており、相手の発する収束電波が強力でも、反射を妨げるスティルス効果がある。一定強度を超えると、わずかな反射があるが、数10万kmを数100万kmと誤認させてしまう。時々驚く技術が出てくるが、背景が語られないのはこのシリーズの特徴なのか。
ミュータントたちはゴレル人(アルコンから数千年前にゴルGorrに移住したもともとの呼び名)から神々の人々(実は征服しているスプリンガー)と思われ、協力を得た。素朴な人々が多いことかほほえましい。
グッキーもゴスル星で活躍し、ミュータント4人と合流した。
ゴレル人にはミュータントたちが神々の敵と知り喜ぶ者、テレパスもいて、秘密の抵抗組織の存在の可能性に期待するミュータントたち、次の話に出てくるのだろう。
グッキーが途中仕入れた情報で、前話で族長の80%が失われたことが分かった。
34話「裏切り者レヴタン」(17巻「燃える氷惑星」)で1200の族長とあったから、960を失ったことになり莫大な損失である。まだ240もの族長がいて多いが。
なおゴレル人の技術レベルについての記述が不可解である。数千年前にゴルに移住し、着陸後1500年ほどで技術が退化し、数世紀前には以前の道具が作られなくなった。2万年ほど技術的には高度の段階にとどまっていたという記述が、数千年前に移住したことに整合しない。

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34話:裏切り者レヴタン(17巻「燃える氷惑星」)

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活躍するのはミュータントの4人、ジョン・マーシャル、タコ・カクタ、キタイ・イシバシ、タマ・ヨキダである。
”それ”に再び助けを求めたようだが、拒否されたようだ。
1982年11月25日以来、テラ世界政府になったとあり、統一は成功したのだろうか?
重巡《ケントゥリオ》の命名式の途中、火星と土星の衛星の構造捜査機に反応があった。
月面の大無線局がスプリンガー、レヴタンのメッセージを受信した。そして冥王星近くで《ケントゥリオ》に《レヴXIV》からレヴタンを収艦した。
放浪者のレヴタンは、ローダンと交渉するつもりだったのだが、テレパシーに心を読まれてしまい、交渉が出来ないことを悟った。
またイシバシから、ありもしない金星宇宙港の光景(百をこす巡洋艦、22隻の球型艦戦隊)をレヴタンに層状に押し付けられた。
ローダンから出発許可を得たレヴタンは、地球滞在3週間で、族長集会が行われる212タトリラ系へ向かった。
いったん放逐されたため、全種族に有利となるような功績、つまりローダンの威力が大きいことを伝えるつもりだった。
《レヴXIV》の乗員は暗示にかかっており、スプリンガーに変装したミュータント4人が載っていた。とても危険な作戦だ。
惑星ゴスルに連れてこられたロヴタンは、族長ゴスルを議長とした1200の族長会議で見てきた(つもり)のことを話した。
またイシバシの暗示能力、マーシャルのテレパス、族長ゴルスへのイシバシの暗示がロヴタン訴えを助けた。
族長たちが資料をしらべるために議長席へ押しかける合間に、エツタクの指示でレヴタンを連れ出してしまい、洗脳しようとした。
しかしイシバシが心臓を止める暗示をかけて停めてしまった。とても恐ろしい能力だ。
エツタクが疑問に思い、乗員を呼び出したため、ミュータントたちは行動をおこし、会場を核爆弾で爆破してしまった。
いったん《レヴXIV》で逃げ出したが、エツタクにより爆破される前、密かに惑星ゴスルへ逃げ込んだ。
ローダンからは「救援が行くまで待て」とメッセージが来たところで話は終わる。
まだゴスルでの話が続くのか。ロヴタンを信用せず、何かおかしいと考えているエツタクとの攻防が続きそうだ。

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