角佳広さんのレビュー一覧
投稿者:角佳広
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紙の本アレクサンドリア戦記
2017/05/28 14:39
本邦初訳の三作品が一つに!
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ガリア戦記・内乱記に次ぐカエサルの著作(本書内で著者が別人の可能性に触れているが)で
まだ日本語に訳されていなかった待望の三作品の翻訳が出ました。
訳文も小難しさがなく、註も充実しておりすらすらと読み通すことができます。
2017/01/11 01:55
壮大な海の歴史
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海賊に対する治安対策の面から清朝の実情を探る一冊。
康熙・雍正・乾隆の三代の繁栄から、人口爆発・経済停滞と転落へと至る、
嘉慶帝の時代より筆を起こし、日中戦争期に至るまでの幅広い福建・台湾沿海の海の歴史書である。
最大の特徴は海賊の個々の活躍よりも、当局による対策・被害・手口・なり手の
出自などに関する豊富な事例を取り上げ分析を加えている点であるが、
ロマンあふれる活劇とは程遠い内容であるため人を選ぶ本ではある。
しかし裏をかえせば上記の内容に少しでも興味を惹かれた人にとっては、
日本語で中国海賊の歴史を知ることができるほかに類を見ない一冊として推薦したい。
2018/07/22 23:09
朝鮮侵攻と鎖国と言う「失敗」の思わぬ副産物
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朝鮮侵攻は今までまぎれもない「侵略」であり、秀吉が自ら晩節を汚す羽目になった―
鎖国は海外交流・貿易を制限し、内に引きこもって日本に停滞をもたらした―
教科書から教養書、専門家たちが戦後積み重ねてきたこうした定説を、スペイン・ポルトガルという極を
とおして大胆な解釈を打ち出しているエキサイティングな1冊でした。
「スペイン・ポルトガルは、貿易のうまみをちらつかせ、カトリックの布教を踏み台として
日本を植民地化する隙をうかがっていた。しかし秀吉が朝鮮に攻め入ったおかげで、
日本が外国に大規模の兵力を展開できる巨大な軍事力を目の当たりにして植民地化を諦めた。」
全編にわたって、今まで失敗だったと言われていたことは単純な失敗ではなく、
むしろ日本が独立を保つと言う大成功を引き寄せたという事実を提示してきます。
こうした斬新ながらも、説得力のある解釈でぐいぐい最後まで手が止まりませんでした。
この時代に多少なりとも興味があれば信じるにせよ信じないにせよ手に取ることを勧めます。
2017/05/26 01:23
一級の労作
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どうしても注目度が薄くなりがちな二軍という存在を、少ない資料から丹念に調べ上げ描き出した一作。
二軍史という堅苦しそうなタイトルに似合わず、紹介文にも書かれているような二軍にのみ参加した幻の球団や
監督コーチにも出場が認められていたエピソードなど、現代の野球界では考えられない二軍創成期のエピソード満載でかなり楽しめます。
2017/04/29 21:45
ここまでするかそこまでやるか
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人気球団の巨人阪神とは真逆のないない尽くしのなか、身銭を切った樽募金に、
有望なアマ選手宅の前で入団祈願の座り込みなどの熱意だけで支えた広島ファン達の熱意に
他球団ファンながら頭が下がった。
ただ、後半ちょっと端折り過ぎな感じがしたのが少し物足りないところ。
2017/04/29 18:16
昭和拳闘秘史
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大戦末期、日米比の軍民問わず多大なる被害を出した戦闘により、我が国とフィリピンとの外交関係が最悪だった時代。
賠償問題や国交正常化交渉は言うまでもなく難航し、政治の側から打開することは至難の業と思われていた。
しかしそこへ財界、興行師たち、マスコミとつながる元国粋主義者、そしてボクサーが割って入ると、
仕掛け人たちの思惑がうまい具合に一致して、奇跡的な両国関係の改善をもたらしていく…。
効果を生み出していくというスポーツと政治、ボクサーの証言と短い伝記、
「科学」を通じた戦後大衆ナショナリズムと多くのテーマを1冊につめこみながらも、
すがすがしいほど一本筋が通って面白い戦後秘史を描くことに成功している。
紙の本北清事変と日本軍
2017/04/29 17:27
知られざる戦いの内幕
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北清事変(義和団事件)における、日本の行動を出兵から撤退までを追い続けた一冊。
他の研究者からの引用に終始する本も珍しくない中で防衛研究所をはじめとする国内の史料はもとより、
イギリス公文書館に収められた史料も幅広く収集し、直接史料に語らせるという構成で研究書でありながら臨場感がある。
戦闘の描写よりは連合軍内の協調を重視しつつ、自らの利益も確保しようと奔走するしたたかな日本の政軍指導者たちの姿が印象に残った。
ただ、引用史料はそっくりそのまま(濁点・句読点を付けない当時の書式、現代語訳なし)で慣れないと読みにくいので注意。
2021/12/31 23:21
広告に騙されてみてよかった
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出会いはネット広告で1ページ目からつかみが良かった。そっからパワーダウンすることなく、どちらがSだかMだか分からない展開が新鮮でいいですね。
2021/12/31 23:18
図表満載でわかりやすい
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空母から駆逐艦まで悪役メカ感満載なソ連艦艇に惹かれる方は一冊もっていても損ではないと自信をもって言えます。
2017/05/26 01:12
弱すぎるという悲劇
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始まりからその終焉まで、常に他球団・パリーグの都合に振り回され続けた史上最弱球団の軌跡。
そんな中でも奮闘を続け、それでも状況を覆せなかった選手・監督・オーナーの苦闘は涙なくして見れません。
紙の本俺たちの太平洋・クラウン 福岡ライオンズ、最後の6年間
2017/04/29 21:15
貴重な写真・インタビュー満載
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大判・カラーの貴重な写真と、普段は西武になってからの思い出話が多い
ライオンズOB達の過渡期時代のインタビューなど、貴重な資料満載。
貧乏ながらも引け目どころか誇りをもって支え続けた彼らの奮闘を今に伝える1冊です。
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