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読人不知さんのレビュー一覧

投稿者:読人不知

88 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

猫飼いの幸せが詰まった一冊

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ツイッターで連載を追っている猫四コマ。
 にゃっとしてニヤっとする猫飼いあるあるが詰まった幸せな一冊。
 どこが好きって全体ですよ。

 モチャの仕草や表情のひとつひとつが、在りし日のウチのコに重なって懐かしい気持ちになりました。

 四コマの一本一本が実話かと思うくらいリアルで、どこからウチのコを見てたんだろうと思うコマもありましたが、この漫画はフィクションです。
 オスの三毛猫モチャはどこにも居ませんが、毛皮の色は違っても、猫好きのみんなの心に住む大切なあのコの化身かもしれません。

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紙の本

最後のひとかけらの瓦礫が片付くその日まで

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あの時、何が起こったのか。
 本書は、政府の調査結果や東電の発表とは違った角度から、福島第一原発事故の経緯を読み解くカギになる。

 実名でインタビューに応じた人々の証言を元に、あの時、現場で何が起きたのかを語るドキュメンタリー。
 現場の尽力、福島や他の地域の人々が何を為し、何を成し遂げたのか大変よくわかった。
 人・地域・仕事・責任……そんなキーワードで繋がれたヒューマンドラマでもあるが、フィクションではなく、現実に起きた出来事で、まだ何も終わっていない。

 現場の社員や協力(下請け)企業、東電とは無関係の建設会社までもが、命懸けで未曽有の事象と戦った。
 あの時、一旦は現場を離脱して戻った協力企業関係者がショベルカーで獅子奮迅の活躍をしなければ、高濃度に汚染されたと知りながら手作業で瓦礫を撤去し道を作った現場職員が居なければ、二号機に留まり手動で冷却装置を作動し続ける地元の東電社員が居なければ、二号機も爆発していたと知り、納得と同時に背筋が凍った。
 同時に、協力企業の社員が普通の靴で地下に突入し、高濃度汚染水でベータ線熱傷を負ったことや、三重の建設会社がポンプ車の提供を申し出てから長時間待機させられたこと、ポンプ車の現場到着後の東電対応など、「東電にあらずば人にあらず」などと揶揄された残念な経緯も浮き彫りに。

 当時の政府と東電本店の詳細な対応を知り、虚偽報告をしてでも冷却を続行させた吉田所長の胃の痛みが自分にも伝わった。

 新聞で読んだが、通しで読むと更に状況がわかりやすくなった。
 連載時にあった多数の図はかなり減らされたが、その分テキストが増え、読み応えが増した。

 まだ、事故の終息作業は続く。
 最後のひとかけらの瓦礫が片付くその日まで、ずっと読み継がれて欲しい一冊。

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紙の本

情報リテラシーを高める為に、記者志望者以外にも読んで欲しい一冊

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書は、共同通信社及び提携する地方紙の新聞記者たちが、記事を書く際に使用するマニュアル。

 つまり、新聞の書き方の本。

 紙の新聞を取っていない人でも、ポータルサイトなどで、新聞社から配信されたニュースを目にする機会は多い。
 どのような観点から世の中の出来事を掬い取り、どのように記事として文章化しているのか、見出しに籠められた意図や、紙面での掲載位置による情報価値の判断基準を知れば、以前とは違った観点からニュースを読み解けるようになる。

 特に、若い世代の方々に読んでもらいたい一冊。

 単位や国際機関の一覧など、便利な表もついている。
 ネットでの検索も、予備知識を持った上で調べれば、より速く正確に良質な情報に辿り着けるようになる。

 作家志望の方にとっては、ニュース部分を描く際の参考書として、重宝するだろう。

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紙の本

魔導具師は笑顔を生み出す素敵な職業

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

副ギルド長のガブリエラさんは神!

トビアスだけでなく、浮気相手もなかなかアレなお嬢さんのようで、割れ鍋に綴じ蓋の模様。
敢えて人目のある場所でそんな事情を声高に叫ぶマウンティング。でも、騎士ヴォルフレード君のお陰で逆に恥をかいた模様。人を害するのではなく、自分の幸せだけ見ていればいいのにねぇ。

騎士ヴォルフレードの難しい立場にちょっとしんみり。
魔道具系武器の話で盛り上がる二人。開発者とユーザで視点は違うけど、意外と気が合うかも。

オズヴァルド店長、意外とタフな精神の持ち主。
本編を読んでから、カバー下の四コマを読むとニヤッてなります。

魔道具の原理の説明も読みやすく、世界観の理解に一役買って、登場人物たちの暮らしが見えてくるのが面白いです。

父カルロの生前の善行が色々な人から少しずつ知らされて、暗くなりかけたダリヤの道を照らしてゆくのが素敵。

眼鏡があってもなくても、ダリヤはダリヤのまま。
眼鏡があってもなくてもヴォルフレードも同じ人。
眼鏡を捨てて得た自由と、眼鏡を得て手に入れた自由の尊さは同じ。

魔導具師は一見、地味な職業だけれど、必ず誰かの役に立って笑顔を生み出す素敵な職業。
製品のその先に生まれる笑顔を糧に前を向いてひたむきに努力する姿に元気をもらえました。

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紙の本

コツコツ努力を重ねるものづくり系異世界転生

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まず表紙絵で、異世界ファンタジーっぽいのにドライヤーがある……? と困惑。内容を読んで納得。
前世知識は魔導具開発のヒント程度で、チートなし。
主人公のダリヤが失敗とそれを乗り越える努力、周囲の助力を重ねてものづくりにコツコツ取組む姿にグッときました。

父の親友の息子トビアスと婚約。双方の親が良かれと思った縁組だったのに……
自分の低身長コンプレックスをやんわり主張してダリヤにヒールの高い靴を捨てさせ、人前で酔うとみっともないからと飲み会に参加させず、怪我をされると外聞が悪いからと自由な研究開発を抑制し、化粧品を捨てさせ、元の赤い髪を地味な色に染めさせ、服も地味なものに変えさせる。
少しずつ、少しずつ、真綿で首を絞めるようにダリヤの自由と笑顔を奪ってゆく。
茹で蛙系DV野郎。
それがトビアス。
逆にトビアスは、ダリヤと共に在る為に何を変えたのだろう。
その後も次々飛び出すクズ野郎エピソードに変な笑いがこみ上げてきました。

よいこのみんなは男女問わず、リアルでこんなゴミに引っ掛からないように、ダリヤがされたのと似たことをされたら、さっさと逃げましょう。

トビアスと浮気相手以外の登場人物が、みんないい人なのが救いです。

騎士ヴォルフレード、よく生きてたな……

自分の道は自分で照らす。ダリヤさんの人生に光あれ!

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紙の本

紙の本四畳半神話大系

2019/11/04 01:14

幾度繰り返そうとも変わらない芯がある

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人生は選択の連続です。
 人は誰しも「あの時、あちらを選んでおけばよかった」と後悔と共に選択の誤りを振り返る瞬間があります。

 本書には、「あの時、あちらを選んだ」分岐ルートが幾つも登場します。
 どのサークルを選んでも、関わるメンツはどのルートでも同じ。
 関わり方の程度や種類、立ち位置が変わっても、主人公の「私」の性格や行動原理が変わらない為、なんともアレな展開は避けようもなく。

 実は「私」の目を通して見た小津君こそが主人公なのではないかと錯覚する程、小津君の活躍と関与、影響力は大きく、これこそが運命の出会いと強力な縁(えにし)であって、分岐ルートに見える選択肢の数々は、ほんの些末事に過ぎなかったのだと掌の上で転がされた気分になります。
 全体を通しで読んで、再読すると、人の縁の奇妙な力に思いを馳せたくなる多重構成です。

 読めば読む程、主人公のアレな性格が浮き彫りになり、悪縁奇縁に絡めとられた周辺人物たちの幸せを祈らずにはいられません。

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紙の本

ニコニコ学会を紙の本にしたようなノリ→基礎研究の視点が身近に

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

軽妙な語り口で紹介される鳥類学者のお仕事の日々。

 お勉強だけでなく、漫画なども適度に楽しみつつ学者になった人なのだなぁとわかるネタのちりばめ方で、面白く読めました。
 その面白さに目を奪われそうですが、鳥類や基礎研究が置かれる厳しい状況、山積みの課題もまざまざと突き付けられ、考えさせられます。

 どんな課題があるのか。
 本書を読むことが、無関心からの脱却の第一歩になる筈です。
 一般人の自分にできることは限られますが、取敢えず、無理のない範囲で町内の清掃をしようと思いました。「できることから、少しずつ」をみんながやれば、大きな力になるでしょう。
 まずは、他人事ではなく、身近な鳥に自分のこととして目を向けるだけでもいいと思います。「自分が住む場所は、この鳥が住める環境なんだ」という自覚。

 鳥類学者のお仕事と言われても、うまく想像できませんでしたが、予想以上にハードでした。
 無人島の調査でハエが口に入る……何となく宮沢賢治の「よだかの星」を思い出しました。メンタル面でもハードモードなフィールドワーク。

 鳥だけではなく、鳥を取り巻く環境全体をひっくるめて、場所だけでなく、人間の経済活動、社会活動も鳥が生きてゆくための生態系に少なからず影響があると再確認。見えないところの繋がりを見せてくれる一冊でもあります。

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紙の本

紙の本コミケ童話全集 1

2019/07/22 01:37

同人者あるある×お馴染みの童話

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最初に見たのが石油王の話で、ツイッターで追っていましたが、紙の本が手に入ってよかったと思えたシリーズです。電源なくても読める幸せ。

 同人あるあるネタで容赦なく繰り出される濃いギャグがツボ入りました。
 マッチ売りの極限状態に、なんとなくわかりみ。
 浦島太郎のカメの存在全てに腹筋崩壊。

 三匹の子豚&借金取り、赤ずきんのネタが何か好きです。
 >「誰だお前!」
 >「おばあちゃんです!」
 この流れにワロタ。

 ラブコメで借金をチャラにする契約。
 発想が超シュール。部下、今まで気付かんかったんかって言う。
 というか、クソブタさんちの玄関めっちゃ広いので、実は豪邸に住んでる?

 笠地蔵&桃太郎のおじいさんたちの困惑にうっすら申し訳なさを感じてみたり。
 でも、おばあさんたちが楽しそうでなによりです。
 コミケや同人を知らない人も、このおじいさんたちと同じスタンスで見ると、身近にいるこれ系の趣味の人たちを見る目が変わって、一緒に(状況を)楽しめるようになるんじゃないかなと思いました。

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紙の本

紙の本官僚たちの夏 改版

2018/12/08 23:27

温故知新で今を考える材料に

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

昭和三十年代の金融業界を巡る経済小説。
 霞が関の官僚、政治家、銀行員、記者などが情報戦で駆け引きの攻防を繰り広げる群像劇です。

 最近、ブラック企業が何かと取沙汰されています。
 この作品を読むと、ブラック企業の経営陣や管理職は、昭和三十年代のノリのまま思考停止しているのがわかります。

 家庭を顧みず、休日はなく、深夜まで働いた後、更に政治家宅で打ち合わせ……それが、勤め人の「勤勉で仕事熱心で正しい姿」とされていた時代です。
 それに付き合わされて、深夜から早朝にかけて宅飲みの酒肴を用意させられる議員の妻もいい迷惑です。
 これに文句を言わないのが「良き妻」とされた時代でもあります。
 仕事最優先で家族は顧みられず、尊重もされず、仕事に巻き込まれて非常識な時間に迷惑を掛けられても、文句を言うことさえ許されません。

 仕事を失えば存在意義を失うところまで「自分=仕事化」していた世代の悪しき側面が如実に描き出されています。
 因みに、作品が描かれた時代には、これらが美徳とされていました。
 時代や世相が変われば、同じ作品でも美徳が底なしの悪徳に変わる好例です。

 作中で唯一人、官僚の片山氏が、定時で仕事を終えて余暇を楽しんで仕事の能率を上げると提唱し、自ら実践していますが、作中では浮いています。
 官僚の片山氏は「不真面目な奴」のレッテルを貼られ、出世コースから外され、他の登場人物からは冷ややかな目で見られています。
 現代の価値観からすれば、片山氏はとても有能な人物ですが、この時代はそうではありませんでした。

 現在、働いている方は、片山氏以外の登場人物の台詞に注目してください。
 上司や経営陣から、ひとつでも言われたことがあれば、その会社は要注意です。
 人事部に一人でも、風越氏のような人物がいれば、社内の風通しが悪くなり、不正や腐敗の温床を醸成しかねません。
 発言者が同僚ならば、会社のブラック化を推進し、同調圧力でまともな人材を圧し潰す「ブラック人材」です。

 作中の時代から高度成長期にかけてモーレツ社員だった人たちは、仕事以外の全てを擲って突っ走り続けました。
 現実の社会で、未だに会社に籍を置くこの世代の人々は、若い世代から「老害」と呼ばれがちです。
 退職後は往々にして、家庭内で「濡れ落ち葉」や「粗大ゴミ」と化し、家庭の収入源でなくなった途端、熟年離婚を申し渡されることも珍しくありません。
 「終身雇用」が定年退職までの幻想だったと気付かず、自らを「単なる収入源」以外に価値のない存在にしてしまった人々です。

 作中の時代にはまだ、頑張れば頑張った分、見返りがありました。
 しかし、その社会の未来にある「現在のリアル」は、皆さんがご承知の通りの有様です。

 古きを温ね新しきを知る。
 本書は、悪い意味での「昭和のニオイ」を感じ取るガイドブックになることでしょう。
 これから就職活動に臨む学生さんや、転職をお考えのブラック企業勤めの皆さんに読んでいただきたい一冊です。

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電子書籍

電子書籍亡国のイージス(上)

2017/10/11 00:24

年齢も生い立ちも全く異なる人々がひとつの艦で巡り合う

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

生い立ちも立場も異なる人々が、乗艦するに至る理由が淡々と綴られる比較的長い序章。
 この厚みが、上下巻を通じて物語の土台を成して、イージス艦に乗っているのは「自衛官」という「職業」ではなく「人間」だと、折に触れて再認識させてくれます。
 ひとりひとりにこれまで歩んできた人生があり、背負うものがあります。それはひとりでは抱えきれない重荷かもしれません。

 硬直化した組織と日本と言うシステム。その中で翻弄されるイージス艦の乗組員たち。
 誰が敵で誰が味方なのか。誰の言葉が真実で、どこまでが謀略なのか。「あれ」の行方は――謎が謎を呼び、ミステリ的な側面にどんどん引き込まれます。

 丁寧な説明があるので、自衛隊の組織の予備知識がなく、護衛艦の見学をしたことがなくても、状況と館内の様子をすんなり想像できて読みやすかったです。

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紙の本

紙の本絵本・遠野物語 新装版

2017/10/11 00:23

遠野の風の色が見えるような絵本

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挿絵の独特の色遣いが、遠野の郷に吹く静かな風のようです。

 有名な河童や雪女など、一度は聞いたことのある名前の妖怪も、日本各地でその土地ごとに別の話が伝わっていて、ここで語られるお話は今まで知らなかった一面を見せてくれます。
 冒頭に地図が掲載され、本文中にも具体的な地名がたくさん出てくるので、遠野を訪れた際の妖怪ガイドブックとしても参考になると思います。

 秋の夜長に一夜一話ずつじっくり読みたくなる絵本です。

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紙の本

紙の本世界の猫の民話

2017/10/11 00:21

猫の民話がぎっしり詰まった玉手箱

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人の身近にいる普通の猫から、人間並みに喋って大活躍する猫、動物同士で駆け引きする猫……
 人を助けてくれる猫も居れば、まんまと人を出し抜いく猫もいて、猫の目のようにくるくる変わる姿も憎めません。

 遠く離れた土地に類話があったり、猫飼いあるあるがあったりと、世界各地の人々が猫に注ぐ眼差しがわかって、猫好きとしては嬉しい詰め合わせ。

 民話に描かれた猫の姿が色々見られるお得な一冊です。

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紙の本

北欧民話の知恵と力

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

同じ名を持つ三匹の山羊が、魔物が待ち受ける橋を渡る為、知恵と力を使う物語。
 小さい山羊のがらがらどんは、知恵を使って魔物のトロールを出し抜き、中くらいの山羊のがらがらどんも言い逃れしつつ素早く駆け抜け、大きい山羊のがらがらどんは……

 目的を成し遂げる為に必要なのは、肉体的な強さだけではない……弱い者にも「知恵」など「力」とは別の強さがあることに気付かせてくれます。
 知恵や素早さをきちんと使う為には、魔物の恐ろしさに怯んで引き返さない「勇気」も必要です。

 お話としても面白いですが、問題を解決するのに方法はひとつではない、と言う柔軟な考え方のヒントを与えてくれます。また、物事の価値を画一的に判断せず、幾つもの視点からひとりひとりの長所を見出す目も、同時に養ってくれます。

 大きくなってからも、何度でも読み返したいお話です。

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紙の本

甘いお菓子の道は険しく厳しく命懸け

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ユーラシア大陸を自転車で横断して収集した郷土菓子の本です。
 訪問先のお家に泊めてもらったり、お菓子のレシピを教えてもらったり、著者が日本の料理を作ったりと、現地の人たちと交流する旅行記としても読みごたえがあります。
 途中、病気になったり盗難に遭ったりと、かなり酷い目にも遭ったようで、生きて帰国できてよかったと思いました。甘いお菓子を訪ねる旅路は険しく厳しく命懸けの大冒険でした。

 一部のお菓子は、日本でも入手できる素材でアレンジしたレシピも載っていて、読者が実際に作れるようになっています。

 トルコのお菓子バクラヴァのレシピを見て、トルコ料理店のコース料理に出たデザートが、どんなお菓子だったかわかりました。

 今まで味わったことのない系統の味で、日本の食べ物で似た味がないので説明が難しいんですが、とてもおいしかったお菓子です。
 お店の人に聞いてみましたが、トルコ語の名称をちゃんと聞き取れなくて気になっていました。
 こんなに手間暇掛かるお菓子(生地を半日寝かせるなどで丸一日掛かる感じです)だったとは思いませんでした。不器用な自分には、作れませんが、どんなものかわかっただけでも大きな収穫です。

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紙の本

ナツメヤシの味を確かめたくなる本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

多数の図版が収録され、当時の暮らしを想像しやすく、古代にチグリス・ユーフラテス河畔や、ナイル河畔に暮らした人々の息遣いが感じられる。

 これを読んで、ナツメヤシの味を確かめたくなり、輸入食品店でデーツを買って食べてみた。
 干し柿を濃くしたような味で、なるほど、これの為なら降水量が少ない土地でも、知恵を絞って工夫して、農作業を頑張れるだろうなぁと思った。

 当時の社会の様子が粘土板などから読み解かれ、古代バビロニアでは、奴隷や女性の社会的地位が意外に高く、想像以上に自由だったこともわかった。
 各地にみられる神話や伝説の類似や、伝播の痕跡も非常に興味深い。

 現代社会よりも合理的な面もあり、シュメール人の特異性には、目を見張るものがある。
 技術面でもかなり高度で、例えば、農業は中世の欧州より生産性が高く、現代にまで受け継がれた技術もあった。

 生産活動とそれを支える社会の仕組み、人々を幸せにする方法は、決して単一ではなく、その土地に合うものがそれぞれ必要なのではないか、と思った。
 グローバル化が進み、価値観の統一が進みつつある今こそ、多様な視点で世界を俯瞰できるように、異なる価値観を尊重できるように、なるべく若い人に読んでもらいたい一冊。

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