kinakoさんのレビュー一覧
投稿者:kinako
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紙の本おおきなきがほしい
2017/05/23 20:56
あたりまえのとなりに ある世界
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数ある佐藤さとるさんの作品の中でも とくに好きな作品です。
10代の半ばに 佐藤さとるさんの作品に出会ったわたしは、
ファンタジーという世界があるのだ。
それはもしかしたら、今暮らしている日常と呼ばれるところのすぐとなりにあるのかもしれない・・・と感じるようになりました。
そしてなんでもないような家や公園やポストや街路樹にその違う世界が宿っているのかも・・・とおもうようになりました。
今おもうと、うまく友だちができなくて、ひとりでさみしいなと感じる時期にその世界を感じることでなぐさめられていたのだなとおもいます。
この絵本の中で一番好きなのは、なぜか主人公の男の子が家の外に出て、そうだなあ、みたいに想像をめぐらす場面です。
それは、わたしたちふつうのひととおなじだからかもしれません。
今いる場所、持っているものにかかわらず、想像することは、自由なんだなあと
言葉でなく、感じさせてくれます。
村上勉さんの絵としあわせな世界を紡いでいる一冊です。
2017/06/15 19:02
世界にさしだすもの
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祈りという言葉が好きです。
信仰のあるなしにかかわらず、人の自然な行いのひとつの気がします。
あるとき、すてきな料理をつくる料理人の方が10年いたお店をやめて、独立されるというのを聞いて、
この絵本を持っていきました。
この絵本の主人公のバーナビーは、あなたのしていることと、おんなじ気がするから・・・
と渡したら、その人がタイトルを見て、
今度の自分の店の名前は、スペイン語でピエロってつけたんだよ
と言われて、ふたりでびっくりして、それから、納得したのでした。
いのりとは、自分のできることをこの世界にさしだすというこではないかなあとおもいます。
バーバラ・クーニーの美しい絵の光る石のような一冊です。
この本がまた書店に並ぶひがきて よかった!
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