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オオハシさんのレビュー一覧

投稿者:オオハシ

46 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本世界標準の経営理論

2020/08/17 20:36

『「世界で標準となっている経営理論」を可能な限り網羅・体系的に、そしてわかりやすくまとめて皆さんに紹介する、世界初の書籍である。』

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

800ページ超、60万字超、という、写真でお見せした人には伝わると思うが、まさに『辞書』のような本。 すごい本でした。

「世界標準」と判断してよい30程度の経営理論(メインは32章)を「経済学ディシプリン」「マクロ心理学ディシプリン」「ミクロ心理学ディシプリン」「社会学ディシプリン」の4つの体系に整理し、『「世界で標準となっている経営理論」を可能な限り網羅・体系的に、そしてわかりやすくまとめて皆さんに紹介する、世界初の書籍である。』(本書はじめの2行)

いや、すごい本でした。辞書のような本、と書いたが、そうだね、辞書だね、と思って意識して、辞書のように今後何年もこの本にも戻ってきたり、参考文献も探してみたり、そうした『使う本』にしていくのがいいんだなぁと思いながら読み切りました。 当然俯瞰的に記載を行っているため、それぞれの章においては専門の本のほうが詳しいわけで、でもそんな中で、2020年現在での理論の状況をわかりやすく補足してくださり、さらに今後出てくる(実証が期待される)方向性を提示してくださったり、入山先生ならではの見解も章末に記載してくださっているところが、ほんとに今後長い付き合いになる本なんだろうな、と思いました。

個人的には、いくつか20年かけて読んできたビジネス本たちが、あぁこういう位置づけになるのね、と気づかせてもらったり(特に野中先生部分およびEQリーダシップ他)、また自分の生き方にも強いインパクトをあたえてくださっている社会起業家の方々(フローレンス駒崎さんやマザーハウスの山口さん、(働きながら、社会を変える。の)慎泰俊さん)が紹介されていたところもなんかほっとした。

そんな中での超個人的なところの引用としては、自分が大事にしている価値観が入山先生の「知の探索」「知の深化」の真骨頂の部分に記載されていた箇所を抜粋したい。(ほんとはこんなにいい本だからあとがきから抜粋すべきだとは思うが…)
=======
P244
知の探索・深化の理論に基づけば、ダイバーシティの本質は、知の探索を促すためにある。 だとすれば、先のように「一つの組織に多様な人がいる」(=組織ダイバーシティ)ことも重要だが、「一人の人間が多様な、幅広い知見や経験を持っている」のなら、その人の中で離れた知と知の組み合わせが進み、新しい知が創造できるのだ。 これを経営学ではイントラパーソナル・ダイバーシティ(intrapersonal diversity)と呼ぶ。「個人内多様性」という意味だ。筆者は「一人ダイバーシティ」と呼んでいる。ダイバーシティは、一人でもできるのだ。これが、個人レベルの知の探索である。
 イントラパーソナル・ダイバーシティという言葉は、初めて知った方も多いだろう。それもそのはずで、ここ10数年くらいの間で、経営学で注目されている新しい概念だからだ。 近年は実証研究が進んできており、そして多くの研究で「イントラパーソナル・ダイバーシティが高い人は様々な側面でパフォーマンスが高い」という結果が得られている。
=======

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紙の本

アート思考とは「自分の内側にある興味をもとに自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探求をし続けること」だと言えるでしょう。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

勉強になった!+勇気づけられた!!

僕にとっては本当にそう表現したい本でした。昨今ビジネス本とか読み続けている中デザインシンキングとかアート思考とかも少し勉強してきていて、丸善でいつものように買い物して並んでいるときに隣の人がレジで並んでいて「お、面白そうな本だな、次きたとき買おう」と思って買ってからずいぶんと日が経ってしまいました。

次に丸善に来た時にタイトルから検索したら、なになに佐宗さんが解説しているんだと、だとしたらやっぱり面白いんだろうなと、2019年に「直感と論理をつなぐ思考法」でまさに!となったことを思い出し購入。 しかしながら都合によりブレイディみかこさんの怒涛のラッシュで後回しになってしまってようやくたどりつきました。

駄文が長くてすみません。 
勉強になった!+勇気づけられた!!ということで、勉強になった部分は、前半部分の図工から美術になることで中高生で最も嫌われる学問だというキャッチ―な整理の後、現代美術ということがどういう考え方でなりたっているかを段階を経て伝えてくださっている点。 僕は現代アートは正直うーーんわからん、という人なので、その見方を教えていただいただけでも超ナルホドとなってうれしくなっちゃいました。

あとは勇気づけられた!!部分は、多分に自分の人生に依存している部分なので読書レビュとしてはあまりふさわしくないとは思うのだが、常に「自分の興味・好奇心に基づくままいろいろ読み・調べ、チャレンジし、『自分なりの考え』『自分のものの見方』をすごく意識していきてきた自分だけに、うれしかったです。 
これでいいのだ、と応援された気分です。
 (※本日はビジネス面では、だからこそ「自分のものの見方が間違っているかもしれないから一歩止まって考えてみる」ということも必要だと学ばされましたが。)


佐宗さんの解説がナルホド!なんだけれども今回は別の部分の抜粋としておきます。

=======
P39 
アート思考とは「自分の内側にある興味をもとに自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探求をし続けること」だと言えるでしょう。
=======
P252
幼かった私がこの作品にみていたのは「虹」「コロッケ」といった、絵の向こう側にある「イメージ」ではなく、自分の身体の動きによって紙の上に刻まれていく「行動の軌跡」だったのではないでしょうか。
=======
P312
たとえいまの状態が周りの人から褒められるようなものでなくても、一向に成果がでなくても、目標さえも見つからなくても、ちゃんと「自分の興味」に向き合っていれば、必ず「点」と「線」はつながります。
四方八方に散らばった「探求の根」が地中深くで一つにつながっていく「アートという植物」の姿のようにー。

 私にとってこの本『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』は、これまで脈絡もなく伸ばしてきた根がつながって、あるとき地上に咲いた「表現の花」です。
 この花は小さな一輪かもしれませんが、私自身が自分なりに考えてきたことが詰まっています。その意味で、私にとってはなによりも光り輝いて見えます。
=======

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紙の本

革ジャンにスキンヘッドでバイクを乗り回し、マスコミには揶揄交じりに「政界のブルース・ウィリス」と書かれたこともあります。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いやすごかった武闘派だ、読んでよかった・面白かったなどという言葉ではうまく表現できないが、とにかくすごかった2019年3月の本。

確か春ごろに、「これ超面白そう!」と思って買ってあったのですが、どんどんどんどん読まなきゃいけない本が加速してきて後回しにされてきたんですが、正月休みである程度さばけたので、やっと読みたい本として読んでよかった本。あとからいろんな仕掛けを読み返すと、翻訳者があのFACTFULNESS を訳された関美和さんなんですね。

内容に関しては、多くのレビューアーがそれぞれのコメントをなされていると思うので、ほかの方のコメントも参照いただきたいのですが、プロローグを読んだだけで作者の意気込み・熱意がビリビリと伝わってきて、以下の部分が大好き。「この本の執筆は、楽しい作業だった。脚注も参考文献もつけず、学術論文の作法も気にせずに書いたのは、この本が最初で最後だ。」

あとはストーリーの途中で「マトリックス」の世界が表現されているのも好き。 なるほど! と思わされた。

あとのなるほど!は、(いつも通り?)訳者あとがきに書かれてあって、『できるだけ専門用語を使わず、地に足のついた、血の通った言葉で経済について語ったもの』です。 
===
P244
大切な判断を他人まかせにしないためには、経済とは何か、資本主義がどのように生まれ、どんな歴史を経ていまの経済の枠組みが存在するようになったのかを、自分の頭で理解する必要があるのです。
(中略)
だからこそ、日本で多くの人がもっと経済について自分の言葉で語れるようになるといいし、本書が経済と資本主義について考えるきっかけになることを願っています
===

いや、なるほど!となったところはそのつづき
===
P245
ギリシャの経済危機の最中2015年に財務大臣に就任しました。 そしてEU当局が主張する財政緊縮策に敢然と「ノー」を示し、大幅な債務帳消しを求め、国民投票でも緊縮策の受け入れ反対を勝ち取りました。(中略)その強硬な姿勢のため、やがて、より融和的な大臣が後任に指名されましたが、その大胆な主張は世界的に大きな注目を浴びました。 
 さらにバルファキスは、学者または政治家らしからぬその風貌も話題になりました。革ジャンにスキンヘッドでバイクを乗り回し、マスコミには揶揄交じりに「政界のブルース・ウィリス」と書かれたこともあります。
 そんな著者が書いた本書は、現代の経済の本質を鋭く突いた内容が大きな話題を呼び、ヨーロッパを皮切りに各国でみるみるうちにベストセラーとなり、いまや世界25か国で出版が決定しています。
===

いやほんとすごい本だった。 
ぜひ多くの方に読んでほしいです!!

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紙の本

スポーツに関わる方のみならず、育成観点ですべてのビジネスマンに読んでいただきたい本です!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

文句なしの★5つの本です。 すごすぎる本でした。
 私は、スポーツに長いこと関わってきて、さらに今でも柏ラグビースクールというスクールでコーチをしています。 ラグビースクールのコーチをしていて、本当に『教えないスキル』には感動することばかりなのですが、特にポイントとなる点を先に二点抜粋しておきます。

P95 フットボールは高さ、強さ、速さを競うゲームではない。 むしろかたちにならず、可視化できず、数値化できないものを秒刻みで脳内で処理し、マネージメントしていく競技です。 莫大なファクターがからみ合い、ピッチ上は予測不可能な状況が90分間以上続きます。 準備して事前にリハーサルできる事柄は、決して多くありません。
 選手は、瞬時に情報をキャッチし、解析、分析して、可能な選択肢からひとつ選び(プレーの判断)、アクションに移します。これがフットボール選手のパフォーマンスと呼ばれるものです。
 (中略)これら一連のプロセスをより短時間(判断スピード)で、より正確に行うこと(プレーの精度)が、その選手の「クオリティ」になります。 
 
P98 プレスをかけるタイミングや一を詳細にレクチャーして教え込む指導はリスクがある。 想定していなかったシチュエーションが発生したとき、選手はちょっとしたパニックに陥るだろう。なぜなら、教え込まれた時点から、「自分で考える」という脳の動きがすでに休止してしまっているからだ、と。
 つまりフットボールは、想定していた現象が起きる可能性が圧倒的に低いスポーツであり、教え込みの指導はまったく意味をもたなくなるのです。

以上二点。 ガーーンとなった。 ごもっともだ。 だからこそ、子ども達に判断させる練習を数多くとりいれている。 刻一刻と変化する状況の中で、何をどう判断し、プレイするか。フットボールにおいては、本当にそれが重要である。 
スクールのコーチを実施するようになって6年目を迎えている。大橋メソッド的にプラスのフィードバックをすることは意識をしてきたが、さらにもう一段意識を変えていかねば、と思いました。


思いきりネタバレですが、本の主メッセージはここだと思います。

P159 「教える」は指導者や上司が主語です。 一方の「学ぶ」は選手や部下が主語になります。指導者はあくまで選手の「環境」の一部と言えます。
 したがって、彼らは教えません。 手取り足取り教える代わりに、選手が心地よく学べる環境を用意し、学習効果を高める工夫をする。「教え方がうまい」といった指導スキルではなく、選手が学べる環境をつくることが育成術の生命線なのです。

 考える癖をつけることに重きを置き、考える余白をつくってあげる。
 一方的なコーチングをせず、問いをつくることにこころを砕く。
 選手たちが「学びたい」と自然に意欲がわくような環境を整備する。


そして「フットボールは、日本人が世界の上位に食い込んでいけるスポーツのひとつになりうるのです。(P170)」という応援メッセージも読みつつ、改めて、自分のコーチングスタイルをアップデートしていきたいな、と思った次第でした。
あらためましての『プレイヤーズファースト』です。

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紙の本

筆者はこう思う、君はどう考えるか?どう行動するのか?と問うてくる、この本は(山口周さんの本はいつもそうなのかもしれないが)やはりすごい本だと思った。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

すごく面白くてぐいぐい引き込まれ中盤からはぐんぐん難しくなり、最後はやっぱり自分からがんばらなきゃな、と思わせてくれた本。難しかったけどすごく勉強になった。 自分の経験で話すと、僕なりに多面的な本を読んできたから、なんとかどうにか食いしばった感じだったけど、難しかったなぁ・勉強になったなぁ、最新本で読んだけどまただいぶ年が経った後に読み返しても面白そうだな、と思った本。

前半部に「高原社会」という見田宗介氏の提唱されたメタファーを用いて、『「低成長」は「文明化の終了」がもたらした必然的な状況(P15)』「低成長」はもっとも早く成熟化にいきついた、という着眼点は、なるほど!と自分としては腹落ちし、そこから読み進めていきました。 そうしてまた様々なファクトをもとに成熟化の状態に関して現在の状態を分析、考察し、ではこのような社会状態となり、さらにコロナ禍ともなった今、現代社会をどういう方向にもっていくか。 

筆者の複数の観点からの考察と提言、こうした本になると哲学的な話や資本主義/社会主義的観点、人間性の理論、社会起業家がチャレンジしているような社会課題に対するアプローチ。 第三者的・評論家的に述べるだけでなく(さらには独特の毒舌も交えながらキレよく読者を楽しませ)では、筆者はこう思う、君はどう考えるか?どう行動するのか?と問うてくる、この本は(山口周さんの本はいつもそうなのかもしれないが)やはりすごい本だと思った。

自分の経験で読んできた本で、この本を読む前に読んできてよかったな、と思う本も列挙しておきます。 もちろん『ニュータイプの時代』はありますが、そこは置いておくとして。
世界標準の経営理論 ファクトフルネス 14歳からの哲学入門 父が娘に語る経済の話 「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方 「社会を変える」お金の使い方 働きながら、社会を変える 子どもたちの階級闘争

ほかにももちろんたくさんたくさんあるけれど、それらがベースとなってこの本にたどりついたことから、たぶん、ほかの方がすっとこの本を読まれる場合よりかは、少し理解が深かったかもしれない。

========
P84 シュワブは「資本主義から才能主義(Talentism)への転換」と記者に答えています。「才能」とは言い換えていれば「個性」ということです。いま、この世界に生きている人々が、各自の衝動に基づいて発揮する個性こそが、社会をより豊かで瑞々しいものに変えていく。そういう未来を「才能主義」と言っているのです。
 ※「君は君らしく生きて行く自由があるんだ大人たちに支配されるな」だと思った。

P296 1960年代のアメリカにおいて公民運動を指導したマーティン・ルーサー・キング牧師は、社会変革を阻害する要因として「善人の無関心」を挙げ、次のように嘆きました。
 この変革の時代において、もっとも悲劇的であったのは、悪人たちの辛辣な言葉や暴力ではなく、善人たちの恐ろしいまでの沈黙と無関心であった。
 ※やっぱり「No!と言いなよ!サイレントマジョリティー」だと思った

P314 あとがきの最終文
 クリティカルであることを忘れてしまった人々、現在の世界を「そのようなものだ」と受けれ入れてしまっている人々にこの「愚かさ」の修正を期待することはできません。その役目を担うのは、いままさに、こうしてあとがきを読んでいるあなただということです。ぜひ「資本主義のハッカー」たる自負を持って、新しい世界の建設に携わっていただければと思います。
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紙の本

そうです、僕も大半の方々と同じで、はじめのテストはチンパンジー以下でした。

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

たいへん面白く興味深い内容であった。
これは本とにネタバレで読んでしまうとつまらなすぎるので、ほとんど書けないが、また教育の必要性に対して改めて考えさせられた内容の本。

そうです、僕も大半の方々と同じで、はじめのテストはチンパンジー以下でした。

でも本とにこの本読んでよかった。
すごく勉強になった、また10年後ぐらいに読み返したいかな。 しっかりファクトフルネス、学ばなきゃ。

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紙の本

この本は多くの方にお勧めしたい★5つの本でした。 みんな「で」アジャイルなんですから。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「みんなで」アジャイル。 本当にすごい本だった。 昨年、先輩に紹介されて絶対買わなきゃと思ったメモが一年経過してしまったのですが、ようやく調達・購入できました。遅くなってすみません、という感じです。

 というのも、本書の邦訳を担当されている、吉羽 龍太郎さん、そしてまえがきを担当している、及川 卓也さん、両名わが社の技術顧問としてご支援いただいておるのです。 僕は残念ながらソフトウェア技術者ではなくて、今は営業を担当している職責なのですが、相当気になっていた本で、読めてよかった。 

「変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた」という副題がとても素敵だと思いました。 企業変革のプロジェクトにいくつか関わっており、今後とも、ぜひ参考にしたいと、二度読み・熟読・ふせんはりはり・ライン引きまくりしてました。

 本当に、「みんなで」アジャイル。 組織変革を行っていく上で、アジャイルの価値と原則がどのように効果的か、を説いてくれている本。 200ページもない本ではありますが、(企業理念・信条策定に関わった皆様、支店のビジョン策定に関わった皆様含め)本当に多くの方に読んでいただきたいと願う。
 僕にとっては、実はかなり手ごたえのある、というか難しかった本なのですが、ちょうど先日『This is Lean』を読み切ったこともあり、なんとかどうにか理解を進めることができました。(重要なのは、「顧客の目で見たスピードだけだ」の記述も含め。) P16に記載されていたアジャイル、リーン、デザイン思考の整理が、ものすごくわかりやすくて、ストーーンと腹落ちしました。ナルホド!!!と一人で大きく感動しておりました。(そしてこの本に続いては「アジャイル開発とスクラム 第2版」を読んでみる予定)
 二度読みして、この本の立体的な構造が理解でき、あらためてナルホド!と思いました。 本当に多くの方に読んでいただきたい。 すごすぎて伝えたいことが多くて、投稿のボリュームも相当多くなってしまった。。

 本書の内容としては、「アジャイルソフトウェア開発宣言」の全文から「価値」を伝え、アジャイルを「ムーブメント」と捉えることにより、『手法とマインドセットの両方』を変化させ、アジャイルの3つの「原則」を各章にて分析・解説して、最後に「すべてをつなげる」として、さらにプレイブックもつけて行動を促す、という構成。 
 P163 の終わりに、に以下記載があって、ずしんと来る。

 本当の意味で組織を変革したいなら、アジャイルはプロセスや効率よりも、人と文化に関することであると常に主張しなければいけない。
 価値と原則から始めることで、ソフトウェアエンジニアや特定のフレームワークのトレーニングを受けた人だけでなく、本当にすべての人がアジャイルにアプローチできる道を示せるのだ。

 ということで、いつもの抜粋引用に入る前に、「価値」と「原則」の部分を抽出しておきたい。(ここのレビューでは文字数制限上、抜粋引用がほとんどできない)

=====
『価値』
プロセスやツールよりも個人との対話を
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを
契約交渉よりも顧客との協調を
計画に従うことよりも変化への対応を
価値とする。
=====

=====
『原則』
・顧客から始めるのがアジャイル。
・早期から頻繁にコラボレーションするのがアジャイル。
・不確実性を計画するのがアジャイル。
=====
そして6章には 「3つの原則に従い、速くて柔軟で顧客第一なのがアジャイル」 とタイトルされていた。

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紙の本

実はこの本を読むまで、「リーン」という概念がトヨタ生産方式(TPS)に起因している、という事実を知りませんでした。

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会社での書籍紹介のチャンネルにて先輩が紹介されていて「あぁやっぱ買っときゃよかった…」と思ってのゴールデンウイークまとめ買いタイミングでの調達。 リーン・マネジメントに関して、ほとんど不勉強だったのですが非常にわかりやすく勉強になる本でした。

 まえがきに以下記載あり。 「本書の目的は、シンプルにすることの美しさを明らかにすることにある。“リーン方式”に関連する用語や方法論の誤解を取り除き、「ジャスト・イン・タイム」や「見える化」などの主要原則を用いたフローの効率という基本に立ち戻り、リーンの意味を再定義する。」

 自分が不勉強なことを恥ずかしいとは思っていなくて、知らなかったということを知れた、ということはとてもありがたいことだと認識していて、実はこの本を読むまで、「リーン」という概念がトヨタ生産方式(TPS)に起因している、という事実を知りませんでした。 そういう無知を知れたことは、それだけでも十分良かったし、それこそ、「リーン」な本として、理論・主張を際立たせるために、分かりやすいたとえ話や図解などを用いて「これがリーンだ。」と述べている。
 P145に、興味深い記載があり、これをいつもの抜粋よりも事前に抜粋しておきたい。
=======
 トヨタとリーンへの関心の強さを反映して、数えきれないほどの書籍や記事が書かれてきた。2014年に出版された、タイトルに“Lean”を含むビジネス書をアマゾンで検索すると、100を超えるタイトルがヒットする。
(中略)
 突然、何もかもがリーンになってしまった。 あっという間に、これも、それも、あれもリーンになった!
 あまりにもたくさんの本が出ているので、何がリーンで何がリーンでないのか、よくわからない。リーンのことを哲学や文化、あるいは原則などのような抽象的な概念として説明する本があると思えば、働き方、方法、ツール、あるいはテクニックなど、もっと具体的なものとしてリーンを扱う本もある。誰からも受け入れられる共通の定義は一つも存在しない。今も発展を続ける一つの概念が異なるものを指すというちぐはぐな状態が続いているのだから、実務家や学者にとっては困った問題だ。
=======
 という状況の中で、「これがリーンだ。」とすっきり述べてくださっているので、事象をシンプル化してとらえる、というところだと非常にわかりやすい、ありがたい本だと思う。 ずいぶん前に「ザ・ゴール」(およびその関連書籍)を読んで、スループット理論は概念として理解できていたので、『フロー効率に注目』という観点は自分としては考え方の軸ができていたので受け入れやすかった。

 日本での書籍にも「トヨタ生産方式」関連の本はたくさんある中で、逆輸入的にこうした本を知らされることは、また新たな知とのめぐりあわせ、ということでこれもまた興味深い。


以下、改めまして抜粋引用(文字数制限)

○P227 
 TPSやリーンについて書かれた書籍の大半で、リーンオペレーション戦略を実践するのに役立つ素晴らしい手段が数多く提案されている。それら既存の文献からも学ぶべきことがたくさんあるのは明らかだ。
 しかし、この点は大切なので強調しておくが、そのような文献で紹介されている価値観、原則、メソッド、ツールはどれも、それ自体はリーンではないのだ。それらはリーンオペレーション戦略を実現するための手段である。手段だからといって、価値がないわけではない。実際にはその逆だ。
 価値観、原則、メソッド、ツールのすべてを手段とみなすことで、私たちはすべてが結びついていると理解できるようになる。

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紙の本

二律背反の状況から、どういうサードウェイを見つけていくか

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山口絵理子さん、僕の人生において、かなりのインパクトを与えた方。 個人的には最近はビジネス本ばかりだったり、そこから変化してブレイディみかこさんの本だったり、ふらっと変更して瀬尾まいこさんの本だったりしていたが、改めまして山口さんの本を読んでみた。
10年以上前、震災より前の時に、「裸でも生きる」と出会って、社会起業家(という言い方は好まれないのかもしれないが)本当にすごい、と当時ものすごく感動した記憶がある。

山口さん、今回のサードウェイの本で、確かにおっしゃる通り二律背反の状況から、どういうサードウェイを見つけていくか、文中にもあるがらせんの発想は、なかなかな印象をもった。「相反する二軸をかけ合わせて新しい道を創造する。二極化する世界を生き抜くこれからの思考法。」と帯にある。ここ二三年「両利きの経営」のようなビジネス書を読んだりしていることもあり、代表取締役 兼 チーフデザイナーという両利きの、新たな知見を味合わせていただける感謝の本です。
サードウェイ、という軸を持って、いくつもの状況に照らし合わせて解釈・意味づけをしていく、考えさせていただける本です。

抜粋フレーズ、僕の感想なんかよりも、山口さんのアツいメッセージを受け取ってほしくて。
==========
P70 一等地で挑むからこそ、商品の競争力を増す必要性、接客レベル向上の必要性、外部環境を読む力を磨く必要性などさまざまな課題に直面し、「総合力」を鍛えられる。

P119 人間が理由なく「感じる」ストレスや違和感は非常に大事だ。 その感覚を無視しない。 しっかりと受け止めて、「なぜそう思うか?」を考えてみる。

P179  しかし、ものづくりの力、「クリエーション」がその空気を打開した。 
 「あなたの技術とあなたの技術、かけ合わせてみよう」
 いがみあっていた職人たちも、自分にできないことができるライバルはリスペクトをする。自分たちが一人ではできなかったことを明かし合い、お互いの足りない技術を補完しあう。そうやって新しい技術や道具とであう。アイディアが生まれ、今まで自分一人ではできなかったものができていく。

P185 小学生のときからつけている日記。「日記」というと「今日何をした」という内容になりがちだが、そういうことは一切書かない。アクションの記述のない日記。
 その代わり、「今日どう思ったか」という感情を書くようにしている。そうすると「なんでそう思ったか?」という、もう一段深く、自分の心を掘る習慣がつくれるからだ。
 これを長年やってきて思うことがある。
 自分の本音に従ったことは、必ず後悔しないし、成功する場合が多い。 逆に体裁や、他人の言葉に重きをおいたアクションは、一時的にはうまくいっても、やがて崩れさったり、長持ちしたりしないことが多い。


P282 「こうかもしれないな」と思った時点で、一度覚悟を決めたらいいのだ。
 もう迷うのをやめて、「とりあえず」そこに向かって頭と体を動かして、夢中になってみること。
 夢中になる人の目にはいろんなことがクリアに見えるはず。出会いも降ってくるはず。

 そんなプロセスの中で、「あ、これ違うかも?」と思ったら笑顔で軌道修正したらいいじゃないか。(中略)
 「もっとこうしたいな」「これができればいいな」と毎年のように軌道修正している。本気でやってみたけれど、実はあんまり好きになれなかったな、なんて山ほどある。

 だけど、大事なことは軌道修正前提でも覚悟を決めて動くことなんだ。
 動いた結果、全部が「今」につながっている。

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紙の本

紙の本そして、バトンは渡された

2021/05/02 16:02

帯の裏に『幸福な読後感!』とありますが、まさにその通り。

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2019本屋大賞受賞作、とのことで、普段はビジネス本しか主に読まない私でもちょっと気になって買ってみました。帯の裏に『幸福な読後感!』とありますが、まさにその通り。解説:上白石萌音さんも帯でコメントしているが「瀬尾さんの言葉は、おいしいごはんみたいだ。 あたたかくて、ホッと甘くて、体と心に沁み渡る。」とはほんとにそう。読んでよかった。

先日読み終わったビジネス書の「ワイズカンパニー」にもあったが、ワイズリーダーは本質を表現する際に様々なメタファー(比喩)を用いるが、本質を伝える能力を磨くには小説をたくさん読むというのは一つの方法だ、とのこと。同書P323からの抜粋で「ロマンスや風刺、喜劇、悲劇も含め、あらゆるジャンルのものを読むのがいい。(中略) 優れた小説には、読者を登場人物に感情移入させる力がある。読者は登場人物の身になって考え、その苦境を自分の心で感じ、その判断の誤りを悔やむ。まるで、自分が判断を誤ったかのように。(中略)重要なのは、事実を知ることではなく、小説を読むことを通じて、共感の能力や習慣を身につけることである」と記載あり。

なんだか別の本のレビュになってしまったようですが、僕がピアノを習っていたこともあり、「ひとつの朝」や「大地讃頌」といった合唱もがんばったこともあり(さらに最近では「糸」もあるよね)、さらには子どもたちと離れて暮らしている親ということもあり、いろいろ共感するところ多数。 ほんと温かい読後感でステキ。

少しだけ抜粋
==========
P315
「まぁ、七割は当たってたけどね。梨花が言ってた。優子ちゃんの母親になってから明日が二つになったって」
「明日が二つ?」
「そう。自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。 親になるって、未来が二倍以上になることだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない? 未来が倍になるなら絶対にしたいだろう。それってどこでもドア以来の発明だよな。しかも、ドラえもんは漫画で優子ちゃんは現実にいる。」

P378
 だけど、森宮さんはちっとも平気なんかじゃなかったのかもしれない。思い切った行動をする早瀬君を認められないくらいに。七年経っても誰も好きになれないくらいに。きっと、私の気持ちを乱さないように平然を装っていただけだ。どうしてそんな簡単なことがわからなかったのだろう。いや、私にわかるわけがない。梨花さんが病気だったことも、愛する人に出ていかれた森宮さんの気持ちも。私の親である人は、あまりにもたやすく子どもを優先してしまうのだから。

P407
「守るべきものができて強くなるとか、自分より大事なものがあるとか、歯の浮くようなセリフ、歌や小説にあふれてるだろう。そういうの、どれもおおげさだって思ってたし、いくら恋愛をしたって、全然ピンとこなかった。だけど、優子ちゃんが来てわかったよ。自分より大事なものがあるのは幸せだし、自分のためにはできないことも子どものためならできる」
 森宮さんはきっぱりと穏やかに言った。
==========

上白石萌音さんの解説にもあったけど、すっかり瀬尾まいこさん好きになってしまったので、ほかの本も引き続き探そう。

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紙の本

紙の本スマホ脳

2021/05/02 16:01

スマホ脳、結論から言うと、本書は、現代のものすごくたくさんの方々に読んでほしい本である。

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スマホ脳、結論から言うと、本書は、現代のものすごくたくさんの方々に読んでほしい本である。

帯に「スティーブ・ジョブズはわが子になぜiPadを触らせなかったのか? 最新研究が示す恐るべき真実」とあるとおり、スマートフォンが脳に及ぼす影響について、人類の脳の進化や構造、数々の研究成果と共に非常にわかりやすく書かれている。 

みなさんスマホは脳に悪いんだろうな、とはうすうすはわかっていながらも、何がどうなってどのくらい悪いとか、どういう影響があるとか、そういったところまではあまり考えず、便利だから、ということもあって一日に数時間をスマホに割いてしまっているという現実があるのではないか。

ドーパミンやセトロニンといった我々でもよく聞いたことのあるような神経伝達物質を用いた説明、なぜ集中力が下がるのか生物学的な説明、等々、研究成果:ファクト、として述べられている。 一人でも多くの方に読んでもらいたい。

超個人的な話をすると、僕は、実は、スマホの利用は圧倒的に少ない人間である。
そもそも電話はガラケーだし、SNSはほとんどパソコンからだし、会社の時間帯では業務稼働をはかる測定ツールのみしか利用しないし、コロナも含めて電車移動がないからほとんどスマホ見ないし。 恥ずかしながら、もともとそんなに過度に接してこなかったからもあるが、ほとんど使い方を覚えようとしてない、という事実もある。。

さておき、こんな僕ですらスマホに時間を奪われ、読書時間が減った、集中力が落ちたと感じる事実があるのだから、これからもスマホ時間を極小化させられるよう努力していきたい。


そんな話はさておき、以下、引用抜粋
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P175 ドーパミンがいちばん活発なのは、ティーンエイジャーの頃で、その量は報酬という形で激しく増えるし、失望するとやはり激しく減る。つまり興奮もその反動も大きく、その時期は生きている実感や多幸感に酔いしれることもある。
(中略)もうひとつ言えるのは、若者のほうが依存症になるリスクが高いということだ。アルコールを早くに覚えるのを規制しているのは、それが大きな理由だ。ところが、スマホを持たせることに関しては誰も懸念していないようだ。脳の報酬系を活性化する恐ろしい力を秘めているというのに。スマホを使う頻度を各年齢層で調べた複数の調査によれば、大まかに言って若いほどスマホを使う時間が長かった。ティーンエイジャーは大人よりもスマホを使っていて、中でも中学生がいちばん使っている。

(中略)スマホに1日3時間費やした挙句によく眠れない、前より不安になった、集中力が落ちたと感じるなら、しばらくスマホから遠ざかる価値はある。ここまで紹介してきた研究成果を無視してもだ。

P243 身体を動かすことで集中力が高まり、ストレスへの耐性がつき、記憶も強化されるのはわかっている。研究結果がそう示しているからだ。「祖先が今の私たちよりも身体をよく動かしていたから」ではなく。スマホを使い過ぎると気が散り、よく眠れなくなり、ストレスを感じる。それも研究で結果が出ているからわかることだ。「祖先はスマホを持っていなかったから」ではなく。なぜ人間がこんなふうに機能するのか。進化の観点で考えると、それがわかってくる。そして、人間の本質に深い洞察を与えてくれる。
 すでに気づいたかもしれないが、これは答えばかりを集めた本ではない。問いを提起する本でもあるのだ。史上最大の行動変容の中で、人間が自分自身に問いかけなければいけないこと。ましてや、変化のスピードが増しているこの時代なのだから。
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紙の本

大変印象的な本なので、ぜひ多くの人に読んでいただきたいと思った本でした。

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いろんな人から、この本の概念とかイメージとかお聞きしていて「買って読まなきゃいけない本リスト」としてメモを残していて少し時間が経ってしまいながらもようやくたどり着けた本。 なるほど多くの方が推薦しておられることがよく伝わってきた。 VUCAの時代に求められる新しいスタイル:ニュータイプ(と、この本では定義している)を多面的な角度から考察・検証している。
僕らの育った年代において「ニュータイプ」というと、ララァ・スンとかアムロ・レイとかスペースノイドのイメージが強すぎてしまうのですが、本文の途中でもそのような表現もちらりと出てきて、そのへんも共感すること多数。
ビジネスの世界に入って20年、論理的な思考が足らない(よってバーバラミントの「考える技術・書く技術」を読んでみたり)、とか、D・カーネギーのいろいろ読んだり、いろいろ言われてきたけれど、ここ数年読んできた『直感と論理をつなぐ思考法』だとか『13歳からのアート思考』だとか、いくつかの本からは(もちろん自分は自分でいいと代弁してくれる欅坂からも)本書の中で『相対的に「直感」が重要な時代』と表現されていて、ぼくが生きてきた価値観は間違っていなかったんだ、と勝手に自分で納得していたりする。(超個人的レビューですみません)
「アフターデジタル」の価値観や、「ファクトフルネス」でのデータも出てくる。
また、P80 の「クソ仕事の蔓延」の引用を見たときに、おぉこれは「ブロークン・ブリテンに聞け」でのデヴィッド・グレーバーの『Bullshit Jobs: A Theory(邦題『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』2020年7月刊)』をまさに同じ本を引用しているではないか!(クソ仕事という表現そのまま)なるほどなるほど、と思ったりもした。

いくつかの個人的な想いはさておき、大変印象的な本なので、ぜひ多くの人に読んでいただきたいと思った本でした。 2019年の本ではありますが、まだまだ今後主流の考え方になっていく気が強くしている、そんな本です。 山口周さんの次の本も買ったので、また読むのが楽しみです。

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紙の本

この本はやはり多くの方にお勧めしたい★5つの本でした。

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この本はやはり多くの方にお勧めしたい★5つの本でした。 山口周さんの本は複数読み進めてきて、その考え方とか論調とかが自分とあっているというところはもちろんある。 今回の本は「対談」の形式をとりながら、まさに知と知のかけあわせを表現してくださっているような形態であり、非常に造詣が深く、勉強になった。 

 新しい本は、その瞬間の時代を反映していることは多いが「リベラルアーツ」という数百年、数千年という時間のヤスリにかけられて残っている「人間の叡智」(本書より引用)を学んでいくことは重要だ、というメッセージは大変有益なものであった。 また新しい本、ということで、昨今のコロナ禍を反映してでの考察がなされているという観点も興味深いし、複数の達人の皆様との対談から出てくる古典の数々の本にもまた興味も持たされた(あぁもっともっと勉強しないと…)。

 またいつものように個人的な話をすると、「リベラルアーツ」に関しては、その言葉も少し気になっていた中で、自分の娘が学校で「リベラルアーツ」なるものを学んでいる講義があり、昨今の中学高校では、かなり興味深いことを教育しているのだな、と思ったところはある。 そんな中、アート思考とか(デジタルシンキングとか)STEAM人材の本だとか、そういうところを読み進めるにあたって、そもそもリベラルアーツというものは、リベラル≒自由になるためのアート(アーツ:わざ/技術)なんだな、というところが自分の中で腹落ちしてきたところはある。

 そんな中、帯裏には 『過剰な情報に振り回されがちな現代社会。 私たちを縛り付ける固定観念、常識から解き放たれ、自らの価値基準を確立し行動するために必須の素養。』とある。 BeUniqueを自分の価値基準として生きてきた中で、大事にしたい本だと思った。  そして労働時間2000時間では勉強する時間はないじゃないか、という文言に、(ほかの人とは比べ物にならないほどの)手触り感を感じつつ、あぁ、古典は勉強していかねばだな、と自分を戒める。 新しい本かつ古典も勉強になるという、お勧めの本です。


以下、抜粋引用 
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○はじめに
 そんな中、再び注目を集めているのが、「リベラルアーツ」です。日本語では「教養」と訳されることが多いのですが、本来意味するところは「“自由”になるための“手段”」に他なりません。己を縛り付ける固定観念や常識から解き放たれ、“自らに由(よ)って”考えながら、すなわち、自分自身の価値基準を持って動いていかなければ、新しい時代の価値は作り出せない。そんな時代を私たちは生きています。

○P90
 「ダイバーシティ」については説明するまでもないでしょう。経済学者のヨーゼフ・シュンペーターが説くように、本来のイノベーションとは、「既存知の新結合」です。さらに既存知間の距離が遠ければ遠いほどおもしろいイノベーションが生まれることも経験則として実証されています。この既存知間の距離を遠くするのがダイバーシティです。多国籍の人が集まれば、それだけいいアイディアが生まれる可能性が高まるということです。ラグビーワールドカップのワンチームが示したように、「混ぜると強くなる」のです。
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紙の本

『完全にノーマークの著者/研究者で、まさかこんな衝撃的な本だとは予想もしていなかった。ありがとうございます。』

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いや、すごい本だった。 この本は、日本のインターネットに早期から関わられてきた先輩に紹介いただいた本なのだが、ほんとにすごい本だった。 (巻末の)訳者解説(の一番初め)に以下の記載から始まる。『これはかなり壮絶な本だ。 インターネットをめぐる通俗的な常識とされるものの多くが、実証的に次々とくつがえされてしまうのだから』 さらに解説の後半にはこうある。『完全にノーマークの著者/研究者で、まさかこんな衝撃的な本だとは予想もしていなかった。ありがとうございます。』

 なまじっかな素人の感想をダラダラと述べるよりも、本書のエッセンスとなるような引用を多数開示したほうが読者の興味も沸くかもしれない。 しかしながら剛毅な、ハードな本だった。 通説がデータによってくつがえされていく、生半可な気持ちでは取り組めない本だった、という印象が強い。 

 大学のコンピューター室でのブラウザはNCSA Mosaicブラウザだったし、研究室で使っていたメーラーはDebianのmuleのMewだったし、機械工学科から2001年に企業へ就職しICT環境において20年が経過してきた自分であるからこそ、こうした書籍がもっと多くの方に読まれるよう、微力ながらもこうしたレビューをあげていきたいと思っている。 諸先輩方が絶賛していたことがよくわかる気がした。

 以下、まずは帯から抜粋するとともに、いつものように本書から抜粋引用したい。
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○帯より
インターネットは一つではなく、二つある。私たちが日々使っている現実のインターネットと、理想化され、フィクション化され、通信と経済生活を民主化していると信じられているインターネットだ。現実のインターネットへの私たちの理解は、理想化されたインターネットへの根拠なき信仰により阻害されてきた。
デジタルメディアは、多くの人の思い込みと異なり、小規模生産者に有利にはたらかない。お金、職員、データ、計算力、知的財産、固定した観衆をもつサイトが有利なのだ。
ある企業が独占と見なされるのは「著しく持続的な市場支配力をもつ」場合だ。グーグル、フェイスブック、マイクロソフト、アマゾン、アップルはすべて、認められた市場支配力の基準をはるかに上回る市場シェアをもっている。この集中は、経済、政治、ニュース、果ては国家安全保障について、どんな意味をもつだろうか? オンライン寡占は避けられないのか、それともインターネットの罠を逃れる方法はあるのだろうか? 本書が応えようとするのはこうした問題だ。

○P203
FCC議長・アジット・パイはこうした懸念を一蹴し、古いルールは「ニュースや分析を1日中、数えきれないほどの全国・地方ウェブサイトやポッドキャスト、ソーシャルメディアサイトから得ている世界を反映していない」と主張した。
 でもパイはまちがっている。デジタルニュースサイトが「数えきれないほど」あるというのは、はっきりまちがっているのだ。なぜわかるかといえば、『私たちがそれを数え切ったからだ。』 インターネットは地方メディア風景にはほとんどまったく新しい声を付け加えていないし、ほとんどの既存新聞やテレビ局を弱体化させた。いまやFCC指令はそれをさらに弱体化させようとしていて、その過程で全国の小市場に地方メディア独占を作り出そうとしている。

○P284
 本書を他とは一線を画するものにしているのは、その有無を言わさぬ裏付けだ。本書は理論モデルと実証データの両方を使って、なぜ各種のインターネット平等化議論がすべて幻想にすぎないのかを示してくれる。
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紙の本

ガーーーン、となった。 ★5つです。

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どなたかにこの本めっちゃいいですと薦められたことしか頭にない中、なんの本なのか中身の確認もせずに、あぁ本屋大賞な本なら間違いないよねと(複数冊購入した際に)ついで買いした本なのですが、大変失礼しました。
ガーーーン、となった。 ★5つです。

帯に「多様性ってやつは、喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ」と書いてあったり「楽じゃないものが、どうしていの?」と書かれていたり、思春期真っただ中な息子とパンクな母ちゃんの著作は、ともに考え悩み乗り越えていく、私的で普遍的な『親子の成長物語』とあり、何にも知らずに読んでからこちらに至って、なるほど帯というものはすごいものだな、と妙に感心したりしてもいた(超個人的レビュですみません)。

僕も一応学生の時にニュージーランドに留学したり、アイルランドやイングランド、フランス、スペイン、シンガポール、ミャンマーほかもろもろ自分の目で見たことはあるので、一定の理解は頭ではあるが、さてこの著書に出てくるだけの世界観を日本のみに住み続けていたら全く知りえることもできない。 多様性の受容なんて言葉では言っているものの、この日本人社会で一体何が学べるというのか、中学の息子を持つ親として本当に考えさせられる本。

途中、シティズンシップ・エデュケーションの話や、大雪の日の「緊縮財政で、自治体は何の緊急支援もできなくなっているから、民間が何とかするしかない」「こういうときの英国の草の根の機動力には驚かされる」というくだりがあるが、こんなこと、日本でおきえるのだろうか? お上がやらないなら自分たちでやらなきゃ、として行動できる人はいったいどれほどいるのか?
(英国のこうした助け合いの機動力は、まんざら個人の善意のみに頼っているわけではなく、教育というシステムの中にしっかりと根付いているとも言えるのだろう、と記載はあるが)

貧富の差や国籍の差、価値観の差、それぞれまぜまぜになってこその多様性、(後半はドラッグリスクの話や里親の話もあり)
どこまで言っても均質化を求める、出る杭は打たれて、しかしながら町会などの地域活動は見て見ぬふりをされる日本社会、本当に自分の子らが育った狭い社会での価値観に、ある意味、恐怖を覚えてしまった。 こんな狭い世界の凝り固まった社会で生きていていいんだろうか、と。

『多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知をへらすからいいことなんだと母ちゃんは思う』 との記載あり、 いいのか本当に無知で?

どこまでが普通なのか、一般的なのか、と思いながらも、実は『エンパシー』というところは私はかなり苦手な能力であって『誰かの靴をはいてみること』は実際のところ僕もまだまだ努力していかなきゃな(これが不足しているからいろんな衝突を生むともいわれています)とも思う。

なんだかへんなレビュになってしまいましたが、とにかくオススメすぎる本です。

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