mnmknさんのレビュー一覧
投稿者:mnmkn
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紙の本性語辞典
2021/07/31 21:17
辞典と謳うに相応しい大ボリュームの一冊。
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時代物の官能小説から現代ポルノへと移行しつつある中で出会った一冊。
出版から20年以上が経過しているがこの本の魅力が褪せることはなく、今も昔もそれより昔も、人間の性に対する探究心やそれに伴う表現力は素晴らしくエネルギッシュだと実感させてくれる。
単に語句の意味を並べるだけではなく、出典が記載されているところも非常に興味深い。辞典のような使い方ももちろんできるが、たまに開いたページを読み耽るのもまた一興。
手放す予定は今後もなく、個人的にはいつ開いても楽しめる本だと思っているため、星5つとさせていただく。
紙の本図解江戸の暮らし事典 決定版 江戸時代の生活をイラストで解説
2021/07/24 22:55
豊富な資料や分かりやすい図解で眺めるだけでも楽しい。
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とある江戸の作品に触れてから、江戸時代について勉強している。
こちらは勉強を始めたての頃に出会った一冊。
江戸についての予備知識が全くなかったが、この本を最初から最後まで読めば大まかな地理や時間や金についての知識、町人と武士の暮らしぶりまで網羅できて時代小説も違和感なく読めるようになった。
使用されている写真の全てに(〜博物館蔵)と表記があったり、このエピソードについて詳しく語られているのは(歌舞伎の〇〇)など逐一紹介してくれているあたりは、さすが学研さんだと感心する。
図書館で何度も読み返したが、やはり手元に置いておきたいと思ったので購入に至った。たまにパラパラとページを捲るだけでも楽しい。大満足の星5つだ。
江戸の入門書としてはぜひこれを選んでほしい。
2021/07/22 18:28
様々な分野の県民学を2ページずつ簡潔に紹介。
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旅先の寂れた本屋で出会った一冊。
2014年発行のものなので少し情報が古いものもありそうだが、それを差し引いても読みやすく面白い内容だった。
2ページずつ簡潔だが丁寧に綴られた文章であっという間に読み終えてしまった。タイトルの通り、思わず誰かに聞いてもらいたくなるような県民学が満載で、旅先で手に入れられてとてもラッキーだったと思う。
このシリーズで全都道府県出ているならぜひ各県の旅行前に読んでみたいが、そこまで沢山出版されていないようで残念だ。
雑学・旅行・歴史好きなら是非手に取っていただきたい。
新書サイズで持ち歩きやすく旅の道中でも気軽に読めるほか、読めば読むほど旅行が楽しくなり良いこと尽くめの一冊だ。
星4つとさせていただく。
2021/07/18 11:44
広く簡潔に江戸の仕事を知ることができる。
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江戸の世では一口に商店、職人などと言えど仕事が様々に細分化されていることがよく分かる一冊だ。
内容は各分野ごとに大きく分かれており、例えば食と住がテーマの第三章では単に大工や家具の職人が紹介されるわけではなく、材料の生産から加工、販売と順を追って載せられている。
機械化された現代とは異なり、沢山の仕事人が関わり、繋がり、何かを成していたのだなと思うと感慨深いものがあった。
250余ある全ての職業を絵で見せてくれており大変興味深いが、レイアウトが甘くどの職業がどの絵なのか分かり難い部分が多々あったのが残念だ。
それでも手元に置いておき、たまに読み返したくなる本だと思うため星4つとさせていただく。
紙の本乙女のための歌舞伎手帖
2021/07/31 20:45
好きな作家が名を連ねているなら読むべき。
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好きな作家が寄稿しているため読んでみることにした一冊である。
中身はイラストや漫画、エッセイ、インタビューなど様々で、各人の言葉で綴られた歌舞伎世界はとても魅力的に感じられた。
作家ごとにお薦めの演目や初めて歌舞伎舞台に触れた日のことなどが挙げられており、ファンにとっては堪らない内容だと思う。
私もこの本に名を連ねる一人の作家のファンだが、読み進めるうちに興味が湧いてきて最後まで余すとこなく読んでしまった。
何かに夢中な人の言葉は、こんなにも人を惹きつける。
この熱に当てられて、歌舞伎座に足を運んでみることにした。
とはいえ歌舞伎に興味があるか、推しの作家がいないとなかなか手に取るのは難しい本だと思うため星3つとさせていただく。
2021/07/18 15:23
他国の研究者の視点が新しい。
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都々逸に興味がありこの本に辿り着いたが、求めている内容とは全く別物であった。それでも最後まで読み進めてしまったのは、他国の研究者ならではの視点が新鮮に感じだからだ。
長く凝り固まった古い考えに新たな風を吹かせるような一冊だったに違いない(30年近く前に出版されたものなのでこう言わせてもらう)。
この本を手に取る機会があれば是非、あとがきまでじっくり読んでみてほしい。大いに楽しませてもらったが二度読み返すことは恐らくないため、星3つとさせていただく。
紙の本江戸の「闇」を読む
2021/07/25 16:56
闇に照準を絞った点は面白い。
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江戸の闇について書かれているということで、夜言葉、吉原遊廓、湯女風呂、春画、などなど興味のある分野の知識が得られると思い購入したが、残念ながら描写や文章がくどく最後まで読むことができなかった。
著者の「闇」への情熱はとても伝わってきたが、何度も繰り返し同じ内容が続いたり想像上の風景の描写が長々と綴られていたりで中盤に差し掛かる頃には目が滑ってしまってどうにもならない。
例えるなら、老人の取り止めのない長話を延々と聞かされているような心地である。
タイトルに惹かれて読みたいと思う人もいると思うが、知識を得る目的でこの本を選ぼうとしている人にはお薦めできない。
とはいえ江戸の闇、夜の文化に着目して書かれている本は少ないため、評価は甘めに、星2つとさせていただく。
紙の本いきな言葉野暮な言葉
2021/07/31 20:56
「古き良き日本」を生きた女性の言葉。
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美しい古語について調べている際に出会った一冊。
辞典のようなものではなく著者の見解に溢れたエッセイ本に近しい。
「古き良き日本」に生きた女性ならではの感性で綴られているが、これを「粋」とするかどうかは読む人を選ぶだろう。
知識・教養として何かを身に付けられたかというとそういったことはなく、手元に残して何度も読みたいと思うこともないため、星1つとさせていただく。
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