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投稿者:ゴルゴ
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紙の本
紙の本私たちのサステイナビリティ まもり、つくり、次世代につなげる
2022/07/17 21:10
次世代に何をどのようにまもり、つくり、つないでいくのか?その答えは「風土」の中にある!
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ありそうでなかった、「そもそもサステイナビリティって何?」に答える本。
世の中、SDGs(持続可能な開発目標)、ESG(環境・社会・ガバナンス)、脱炭素などの言葉を見ない日はないが、その根幹にあるサステイナビリティが何を指すのか、正解・不正解はともかく、自分なりの見解としてもはっきりと説明できる人はかなり少ないのではないか?(私も自信ないです)
筆者は、その答えを、自然環境と人間(文化・習俗)を包含した「風土」という概念に見る。
それは何ら変わらずにずっとそこに存在し続けるものではなく、むしろ季節や時代によって川が流量・流速やコース、そしてその中を流れるモノも変えながらも、川という仕組みとしては回り(流れ)続けるというような、極めて動的なもの、フローが生み出すもの。経年で、その時、その時代に起きたこと、経験したものも取り入れ、変化と再生を繰り返しながらも全体としてそこにあり続けるもの。
そういう「風土」の中にあってそれを構成する全ての主体(自然環境も人間も)が、それぞれ役割をもって風土を活かしつつあらたな面をつくり、まもって、次世代へつないでいく。風土に溶け込んで、そのたゆまぬ動き(フロー)の中に正の影響を与えられるもの、それこそがその持続する能力を高めること(=サステイナビリティの向上)につながる、と説く。
学際的で新しい学問領域とされるサステイナビリティ学分野で博士号を取得し海外に向けても意欲的に発信する筆者が、日本で最も過疎化・高齢化が進む秋田のコミュニティに住み込んで積み重ねた研究・検証。本書はその地理的にも時間的にも幅広い視野と、深い洞察に基づいて非常に示唆に富む内容となっている。サステイナビリティをより真正面から捉えたい人、自分や自分が属する組織が社会の何をまもり・つくり・つなげていくべきなのかという点のヒントを見つけたいという全ての人の必読書。
子ども(中学生以上か?)にもぜひとも読ませたい一冊!
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