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ぶんてつさんのレビュー一覧

投稿者:ぶんてつ

72 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本断る力

2023/11/27 22:45

真意が上手く伝わらなかった本

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この本の最大の欠点は勝間さんの真意が上手く伝わらなかった点である。
そして、そのことがこの本を評価をする上でも、もっとも重視した点である。

勝間さんは自著の内容紹介で、次のようにこの本の意図するところを簡潔に述べることが出来ている。

『「断ること」を能動的にはじめたその時から、あなたの生産性は何倍にも、何十倍にも向上するのです。ただし、「断る力」はたいへん強力な武器であるため、扱いもとても慎重に行わなければなりません。むやみやたらに断るのではなく、どういうところでは断り、どういう場面では逆に歯を食いしばって引き受けてベストを尽くすべきなのか、
その判断能力をこの本をきっかけに、みなさんの生活の中で培っていってほしいと思います』

しかし、これが1冊の本になるとまったく違う印象を与える結果になっている。

香山リカさんが『しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール』で、自分も断ることがあることを前提に勝間さんを批判しているが、このことは断るほど機会に恵まれていない多くの人を敵に回してしまうことは明らかだ。

また、断ることをしない人や断ることが出来ない人の気持ちをまったく無視した形になってもいる。

これは、この本が偶然誤解を与えているのではなく、勝間さんの基本的姿勢から来るものであり、それを受け入れるかどうかの踏み絵なのだ。

では、勝間さんの基本的な姿勢とはどういうものかというと、生産性重視、効率重視(経済合理性)ということである。

しかし、これは仕事そのものに適用することは問題を生じないが、人間関係にあってはまったく通用しないということを私は少ない経験の中から学んできた。

勝間さんは「断ること」をしないことが、生産性向上を阻害し、成長を阻害し、いかにストレスを溜めるかということを説明する。

そして、どうやれば「断る力」を身につけ、人に嫌われるのを恐れずに生産的な提言や交渉を行う好循環をつくることが出来るかを嬉々として語り続けるが、正直言って痛々しい。

勝間さん個人は仕事を選んでスキルアップしたかもしれないが、組織の中では必ず勝間さんが断った仕事をした人がいるはずなのだ。そして、その人たちが勝間さんが去った組織の中で、勝間さんの抜けた穴を埋めたのだ。

この点に限れば、勝間さんが非難している人たちの意見の方が読むに値する。

ただ、この本を勝間さん以外が書いていたら、話題にはならなかっただろうと思うと、勝間さんの本を売る努力には頭が下がる。
そして、結局のところ、私は勝間さんのファンなのだと思う。

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紙の本

何事にも挑戦してみたい方向けの本

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この本は勝間さんの原点である『インディでいこう!』を新書版化したものである。

作家はその処女作に重要な要素のすべてが現れていると言われるけれど、この作品もまさにその典型だと思う。

勝間さんについてあまりよく知らない人が読めば、この作品は他のさまざまなベストセラー作品の要約として、あるいは手抜きをしていると勘違いされるかもしれないが、実はこちらが先行作である。

勝間さん自身も、「今読み返すと、笑っちゃうくらい、今売れている本たちの内容が網羅されています」と言うくらい、勉強法、時間投資、効率化など、エッセンスがぎっしり詰まった作品集という感じです。

ただ、初めての著書という気負いと、基本的には女性に向けて書かれているため、この本以降のそれぞれの作品によって掘り下げられたものを読むほうが、やはり内容的に充実している感は否めません。

勝間さんが提唱している以下の女性像については、けっして否定はしないが、現在の日本の社会情勢からして、かなり高いハードルのように思える。

1.年収600万円以上を稼ぎ、
2.いいパートナーがいて、
3.年をとるほど、すてきになっていく
つまり「精神的にも経済的にも周りに依存しない生き方」

もしこの本を今読むのであれば、あまり肩に力を入れすぎず、取り入れられるところから徐々に始めていく感じがいいのではないだろうか。

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紙の本

90年代の金融の流れと基本的なシステムを知る本

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私は作家を気に入ると、その作家の本を全て集めたくなる収集癖がある。
文学作品などはどれだけ古くても良いものがあるので別に構わないのだが、ビジネス書の場合は、この方法はあまり向いていないらしい。

今まで小宮さんの本は、ハズレがなかったので次から次に読んでいたが、さすがにめまぐるしく変化している金融の世界の解説を2001年に出版された本を読んでおさらいするのは無理があった。

たぶん発売されたときには分かりやすいかなりの良書であったと思われるが、現在では記述が古すぎて役に立たない点が多い。

この本は90年代の金融の大きな流れと基本的なシステムを図解で解説してくれるものだと割り切って読むなら意味があるのかもしれない。

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紙の本

動乱の時代には色々な考えが出てくるもの

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この本は、小宮さんにしては珍しく政治的な色彩が強い作りになっており、向いていないことが明らかだ。

そもそも「預金封鎖」などになってしまうのかを含め、よくよく慎重に検討しながら読みすすめる必要がある。

特に印象的なのは次の記述です。
「もちろん、政府と企業では規模が違いますし、税を強制的に徴収できるなど仕組みも違います。ですから、企業と国を単純に比較することに違和感のある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、破綻するかしないかは、家計も企業も国も基本的には同じです。稼ぐより使っていれば借金は増えますし、借りたお金が返せなければ企業も政府も破綻するのです。ただ、政府は徴税権がある分、国民がお金を持っている限りは信用度がある程度は高いというだけです。」

議論を単純化するためとはいえ、家計も企業も国もみんな同じというのはあまりにも乱暴な気がする。

もし税金は払いたくないが、バラマキだけはして欲しいという不心得者ばかりだったとしたら「預金封鎖」という事態に至っても預金がそもそもないということもありえないことではない。

そして、預金のない者でも次のような「処方箋」が危険なものであることは分かるのである。
1.財政健全化のためのコストカットと消費税の増税
2.移民の積極的受け入れと徹底した少子化対策による人口ピラミッドの健全化
3.日本の得意分野を成長させる教育制度の導入
4.地域経済活性化と沖縄基地問題を一気に解決する防衛力増強
5.エコ活動強化で貿易黒字の確保

小宮さんなりの処方箋に敬意は表するが、実現の可能性のあるものは少ない。

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紙の本

面白そうな本を探す手助けをしてくれる本

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名著とは、1冊しっかりと理解しようとすると20年以上かかるものであり、普通に生きている人には基本的に読破することができない本だということで、この著者が見開き4ページにまとめてくれている。

まとめ方は好みもあるだろうから、本書に出てくる全ての名著を読んでいない者が、正しいまとめ方かどうかを論評するのはひかえるが、「人生で役に立つこと」という各名著の最後についているコメントは、ちょっと腑に落ちないものもある。

まあ、そういうものもあるから、これから名著を読もうと思っている者としては、書かれていることを確かめる意味でも、ガイドとして役に立つと言える。

なお、副題にある「図解で読み解く世界の名著60」については、確かに解説のページにも絵が描かれているが、これを「図解」とするのは、いかがなものか。名著が図でわかりやすく解説されているのではなく、理解を助けるために絵が描いてある程度だと思う。

ただ、名著と名著の「関連図」が冒頭に見開き2ページを使って書かれているので、これが名著の理解の手助けにはなると思う。

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紙の本

悪いインフレの今だからこそ読んでおきたい本

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この本は、勝間さんが主張してきた脱デフレ政策を後押しできればと、開かれた緊急座談会をまとめたもの。

金融政策は、やる気になればいつでもできるのに日銀も政府も脱デフレ政策を怠ってきた。

現状認識をして、対策を立てて実行に移すまで本当に日本が耐えられるか心配であるが、この本の中には、簡単にできる対策が並んでいる。

確かに高い給与を安定してもらっている人たちにとってはデフレは笑いが止まらないだろう。

ただし、搾取され続ける若者たちが、いつまでも大人しいとは限らないし、何よりそういった人たちの数が増えれば社会保障は崩壊せざるを得ない。

座談会の参加者はみんな高収入だと思われるが、そんな彼らがデフレのうまみを享受するのではなく脱デフレを真剣に議論しているところが問題の深刻さを物語っているのではないだろうか。

いつもながらの鋭さの勝間さんと宮崎さんに経済学者の飯田さんが理論を提示する。

とても分かりやすい本になっていると思う。

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紙の本

頑張りたくない人には無用の本

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この本は、香山リカさんの『しがみつかない生き方』の中で「勝間和代を目指さない」と批判された著者自身の反論書となっていて面白い。

内容は相変わらずの「~~力」というパターンだが、1.しなやか力2.したたか力3.へんか力4.とんがり力と自分一人だけで頑張るのではない助け合う生き方をあまり力まず、楽しみながら成長していけるように順を追って丁寧に解説されている。

どちらかというと強い女性としての勝間さんではなく、周りの人と夢をかなえる人になろうという呼びかけで、「勝間和代だからできた」ではなく、「勝間和代だってできた」のだということが繰り返し出てくる。

「ひとりで頑張る自分」から「みんなで頑張って勝つ自分」へと、意識を変えるための本である。

この本を評して「頑張る」というスタンス自体がダメなのだということは簡単だが、「頑張らない」という生き方をしたいのなら他の人の本を読めばいいのであって、勝間さんに「頑張らない」で成功する本など求めるほうがどうかしている。

また、ここでの能力とは、この本にもあるように「1万時間の法則」というときの絶対的な練習量を積み重ねられる努力ができるかどうかということだ。
これは特別な才能ということを意味しないが、努力し続けられるというのはとても大変な能力なのだ。

だから人は自分が1万時間も努力し続けられるような「好きなこと」や「向いていること」を探してしまうのだ。そして、もし見つけられたなら、頑張ってみることは悪くない。

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紙の本

若者と女性向けのビジネス書

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この本は、「若者と女性が教えてもらえないキャリア・アップの法則」を全米100万部突破の『ビジネス・ゲーム』の訳者である福沢恵子さんと、あの勝間和代さんが詳しく解説してくれている。

そのため若者と女性で、まだあまり社会経験のない人には、1つ1つのルールーが明確に認識されるようになるので参考になると思う。

オジサンならだれでも知っているようなことなので、オジサンは他の勝間本を参考にした方が良い。

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紙の本

金融リテラシーをどうやって身に付けるかが問題

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この本は勝間さんが金融や資産運用のプロである竹中平蔵さん、竹川美奈子さん、太田忠さん、河口真理子との対談を通じて、投資をする際に知っておくべき経済のしくみや投資判断等を磨くための基礎となるキーワードを提供してくれる。

金融の理論や実践的なスキルを身に着けたいのであれば他の入門書の方が良いと思われる。

しかし、この本は「お金の学校」としては悪くない。

むしろ私にはとても興味深い授業を展開してくれている。

例えば、格差を生み出し痛みだけを国民に与えた張本人とされている竹中平蔵さんの次の言葉は私にとっては新鮮で意外感があった。

『改革をしたから格差が拡大したというようなバカな議論は、もうやめたほうがいいですよ。だって日本は、改革する前から格差が拡大しているし、改革が終わったあとも格差が拡大しているのです。日本の改革と関係ない外国でも格差が拡大しているわけですよね』

今まで、竹中さんは改革を途中でやめてしまったから日本は悪くなってしまったのであって、改革を徹底すれば格差はなくなるかのような発言をしていたが、この本の中では、格差が拡大していることを認めている。

また、「ばらまき」の定義も簡潔で参考になる。

『本来、別のやり方で解決すべき問題を財政の資金に頼ること。これがばらまきです』

そして、インフレターゲットというのは当然やるべきで、そういった目標がない日本銀行は責任を負うことがないので最強の中央銀行であるとも言っている。

今まで、何だか責任逃れのような言い訳ばかりすると思っていた竹中さんが政治家になる前のような明瞭なものの言い方に戻っていた。

最も分かりやすかったのが制度に関する次の言葉。

『私は、制度を考える場合の基本中の基本は、民主主義社会において「複雑な制度は悪い制度である」ということだと思います』

他の3人の人たちも、それぞれ自分の得意な分野の話を分かりやすく語っていて参考になる点が多かった。

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紙の本

インターネットで人生を変えた人が書いた本

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この本は、インターネットで人生を変えるというコンセプトのもと、勝間さんの経験や方法がいろいろと書かれており、いかに目立つ力が重要であるかということを伝えている。

もうすでにやっているという人には役に立たないし、そこまでやる気がないという人にも意味がない。

勝間さん自身も「どこまでこのような本をほしがっているユーザーがいるのか」分からないまま「確固たる自信もなく、市場に打ち出した本」であると認めているとおりの内容となっている。

しかし、いつまでたってもブログの初心者レベルを脱することが出来ない者からするとモチベーションの維持という意味でとても助かる本だと思う。

ブログで目立つことが出来なくても、とりあえずブログを続けることで「思考を可視化すること」は出来る。

そして、ブログが他のSNSになったとしても、目立つことがチャンスを広げてくれることは変わらないという意味で、今も有益な本である。

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紙の本

ほとんどの人のコアスキルは「まねる」なのかもしれない

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この本は、「まねる力」が人生を変え、日々を豊かにし、私たちを幸せにするというコンセプトのもと、勝間さんが比叡山に酒井雄哉大阿闍梨を訪ねたりする対談集に、勝間さん自身が事後解説を加えて構成されている。

また、この本は勝間さんが自身のコアスキルが「まねる」であると宣言しているということから、アンチ勝間に格好の材料を提供している形になってしまっているが、そういった人たちは根本的に自己というものの認識が勝間さんと異なっているのだと思う。

勝間さんの認識は、誰でも真似ることからしか自己を形成しないというものだろう。

これは何かオリジナルなものがあると考える人には、それは残念ながら錯覚に過ぎないと、残酷な真実を告げてくる。それが受け入れられないというのはよく分かる。

もし仮にオリジナルなものがあるとするならば、それは真似たものの組み合わせとアウトプットの質の違いくらいなのかもしれない。

そして、勝間さんは明らかに真似ることが他の人より上手であり、その真似る対象を見つけることに優れていると言える。
ただし、それは経済的な合理性や効率的という前提を共有する人からの視点ではあるが。

そういう意味では、この本の対談の相手を見て自分にとって必要のない知識を有する人たちだと思える人は、この本を読む必要も勝間さんの本を読む必要性さえもないかもしれない。

私は必要性を見出したので読んでみた。面白い人もいたが、面白くない人もいた。
面白そうな人がいると思えば、読んでみるといいと思う。
意外と面白くなさそうな人が面白かったりするかもしれない。そういう本です。

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紙の本

起きていることから何を学び取り、どのように行動すれば良いかを考える

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この本は、タイトルが誤解を与えている面があるが、別に自己正当化のための、勝間さんに起きていることが正しいことなので、みんな従えという内容ではもちろんない。

ここで言われていることは、『起きていることはすべて、自分に対するメッセージ、あるいは何らかのチャンスとして受け止めよう。そして、そのメッセージを分析し、そこに対して自分の持っているパーソナル資産を正しく割り当て、使いきり、最大の成果になるように行動を続けよう』ということである。

本の内容としては、「メンタル筋力のトレーニング案内」である。

勝間さんの言うメンタル筋力とは、次の4つの技術を総合した能力のことであり、この4つを統合すると、メンタル筋力が強化され、偶然の中から幸運を発見できるようになるいう。

1.脳内フレーム120%活用法
   (顕在意識だけでなく潜在意識を最大限に活かす技術)
2.即断即決法
   (多種の情報から必要な物を選んで決断する技術)
3.パーソナル資産増強法
   (パーソナル資産を組み合わせ、使いこなす技術)
4.勝間式人間関係の兵法
   (周りの人と協調し、自分の力を倍増させる技術)

結局のところ、勝間さんにとっての運をつかむ技術の根底にある発想は、「起きていることはすべて正しい」とし、いま起きていることを否定したり、こうだったらいいなあと夢想しても仕方がないので、起きていることから、何を学び取り、どのように行動すれば、いまこの一瞬を最大限に活用できるかを考えるということにつきる。

そこに至る過程には当然、努力すれば報われるという勝間さんのこれまでの経験が強く影響している。

しかし、努力しても報われない世代は、そもそも努力をすると何か良いことがあるんですかという疑問から始まってしまうのである。

このギャップが勝間さんとアンチの間の1つの溝だが、私は努力しても報われないかもしれないけれど、努力しないで悪い結果を受け入れるのは嫌だというただそれだけの理由で勝間さんの本を読み続けている。

そして、単純に昨日の自分より今日の自分の方が少しでも成長していると感じられるなら、報われないことばかりでも何とか生きてはいける。

もちろん加齢によって昨日の自分を超えられなくなる日は来るだろうが、その時までには別の能力が備わっていると信じたい。

なにより、この本に書かれていることを実践したからといって、悪いことが起こるわけではない。

いま、あまり恵まれた環境にない人こそ、この本を読んで元気を取り戻してほしい。

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紙の本

勝間本の強靭さを示す一冊

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勝間さんの本を好んで読むようになったのは、この本を読んでからだった。

とにかく、お金をかけて道具を用意してでも、勉強時間を効率的に活用しましょうという内容に驚いた。

少しずつお金ができたら導入していければよいと思った反面、ここまで効率重視でいいのかと疑問も持った。

けれども、勝間さんはこの時点では、自分がやってきたことを正直に読者に公開し、それによって多くの人に効率的にお金を稼いでもらって、残りの時間を有意義に過ごしてもらいたいとの気持ちが本当にあったはずだ。

その後に多くの著書を出すにしたがい効率至上主義のようになり、単なる拝金主義者のように言われてしまうまでになってしまうが、勝間さん個人が効率的に金儲けをすることと本に書かれていた「時間投資法」や「勉強法」は分けて考えてもよいのではないかと思う。

確かに、その後の本のあちらこちらに内容よりも売り方というような表現が出てくるたびに、こんなこと書かなければよいのにと思ったことも事実だけれど、そこは勝間さんのことだから必ずマーケティングにより自分に対する評価に関してもフィードバックをして、この頃のような切れを取り戻してくれることを願っている。

勝間さんが本当に得意な分野の本を時間をかけて丁寧に作ってくれれば、バブルがはじけたなんて言われない良い本がまた書けると思う。

実際、私は会計関連の本では勝間さんの本からとても多くのことを教えてもらった。

そのブームの終盤から遅れて参加した私は常に批判的読み方を続けてきたが、それを可能にさせてくれていたのも勝間本の強靭さによるものだったと今は思う。

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紙の本

何か取り入れられるものがあれば儲けもの

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この本を読んで年収が10倍にならなかったからといって批判めいたことを書く人の気持ちが知れないが、自己啓発の本としては、いたってまともなものだと思う。

全部取り入れることは私には無理だし、もちろん年収が10倍になったりはしないが、モチベーションが上げられて勉強に取り組めるなら、この手の本としては文句なく良書だと思う。

自己啓発本を読んで満足してしまい、知識だけ増やしても何もならないのである。

実際にいくつやってみるかが問題であり、やった上で自分に効果があるか検証し、さらに他の自己啓発本に手を伸ばす。勉強し続ける「習慣」を身に付けることが目的なのである。

もうずいぶん昔の本なので、紹介されている内容も古い感じがするが、この本で紹介されている「勝間式勉強法の神器」は次のとおり。

1.無線 LAN つきのノートパソコン
2.MP3(MD)プレーヤー
3.速読術
4.親指シフト
5.マインドマップ

5番目のマインドマップに、専門の本まで読んで取り組んだのは、今となっては良い思い出である。

他の人がどんな努力をしているのかを知るためだけでも、読んでみるべき一冊。

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紙の本

紙の本自分をデフレ化しない方法

2023/07/01 00:21

デフレかインフレかよりも、貧困からの脱却を考えるべきなのかもしれない

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当時の菅大臣との対決で始まるこの本は日本の経済問題を考える上では格好の入門書だと思います。

勝間さんは「デフレだから希望がない」と断言し、その理由を述べていますが、富裕層におけるデフレのメリットは書かれていません。

逆にインフレにしようと言うときの、インフレのデメリットについてもあまりないかのような展開には疑問があります。

また、インフレターゲットの導入については私の好きな経済学者のポール・クルーグマンも提唱していたので、そのような考え方もあるのでしょう。

勝間さんの言うインフレのほうがデフレよりも良いのだという考え方そのものには考えさせられる点が多いのも事実ですが、インフレやデフレというのは簡単に政府や日銀が作り出せたりコントロールできたりするのでしょうか。

最後に、デフレ時代のサバイバル術のひとつに「どこでもよいから正社員就職する」というものを挙げているが、これは「会社に人生を預けるな」という主張と矛盾しない。
なぜなら正社員就職の先に転職を見据えており一時しのぎの策であることが明らかだからだ。

ただ、デフレでもインフレでも正社員就職したいという人は多いだろうが、ブラック企業でもよいというのは過激すぎではないだろうか。

現在、ようやくモノの値段が上がるような状況になってきたのに、今度は悪いインフレだという話になっている。インフレになれば必ず賃金は上がると言っていた人もいたが、長いデフレ期間の後のインフレは多くの家計を破壊してしまうのではないだろうか。

まあ、批判的にであれなんであれ、この本のレベル程度には日本経済について考えていないと、どこの会社でもやっていくのは厳しいという意味で、ぜひ読んでみていただけたらと思います。

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