通りすがりさんのレビュー一覧
投稿者:通りすがり
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レ・ミゼラブル 下
2023/10/01 11:57
フランスらしい小説
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革命と愛。
下巻の場面は、この二つに集約されるのかなと思います。
革命のさなかに恋人を探し求めるコゼット。
情熱に生きる、実にフランスらしい小説だなと思いました。
ラストは感涙もので、ジャン・バルジャンの最後の願いが叶った瞬間は最高のシーンでした。
ハッピーエンドともバッドエンドともとれる最後でしたが、大悪人が聖人になったような尊い感覚を抱きました。

響きと怒り 下
2023/10/22 08:09
下巻は「意識の流れ」がありません。
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下巻は「意識の流れ」がなくて、ある意味普通(?)の小説っぽくなってます。
それでも抽象的な描写が多くて、読み辛い所もあるのですが、上巻よりはかなり読み易かったです。
しかし、不思議と「意識の流れ」がある訳の分からない文章の方が面白く感じるのは何故だろう??
「分かり易い」=「面白い」という訳ではないというのが実感できた稀有な作品だったと思います。

百年の孤独
2023/10/22 08:07
文学的評価が高い作品です
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文学的評価が高い作品で「おすすめ文学100選」など検索すると、必ず上位に来る作品です。
なので、一度は読んでおいた方が良いかなと思う作品ですね。
内容は、中世と近代が入り混じったような不思議な世界観。
魔法のような描写があるかと思えば、近代的な機械や銃なんかも登場する。
こういうのをマジックリアリズムというらしいです。
あとは同じ名前の人物が沢山登場して、誰が誰だか分からなくなるw
この辺りはラテンアメリカ文学にありがちな難解なところが顔を出します。
読後感は、何とも言えない喪失感があります。
過去の思い出が走馬灯のように流れ、その町の記憶が蜃気楼のように消えて行く様を見ているような感じでした。

響きと怒り 上
2023/10/21 13:25
アブサロムよりは読み易いが・・・。
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アブサロムよりは読み易かったですが、それでも難解な描写があります。
「意識の流れ」という文学的手法が使われてますが、要はこれは時系列がグチャグチャなんですよねw
巻末に詳しい解説があるのですが、これがなかったらチンプンカンプンな感じです(それでも訳がわからない;;)。
それでも内面描写や世界観が美しく描写されてて、さすがはアメリカ一の文豪という評価を受けてるだけはあります。
万人にお勧めできる作品ではないですが、文学の味を楽しみたい方には読んで損はない作品かなと思います。

ムーン・パレス 改版
2023/10/21 13:11
読み易いです
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貧乏学生がホームレスになって死の淵を彷徨い、その後友人に助けられ居候になる。
近所の老人介護の仕事を見つけ、そこで働くが、その老人の昔話を聞かされる。
その老人が元画家でアメリカの荒野で何か月も孤独に過ごし、そこで絵を描いた後、自分の名前を捨てて、新しい人生を歩む。
実は、その老人は主人公と血の繋がりがあり・・・、という話。
全体としては読み易くて、物語も面白いので文学系の小説が苦手な人でも読み易いと思う。
ちなみに表題のムーンパレスというのは、近所の中華料理屋の名前だそうです。

夜のみだらな鳥
2023/10/03 20:52
極彩色の悪夢
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いやー、とんでもない小説でしたねw
畸形・老婆・廃墟の修道院といったギミックから想像される通り、グロテスクで奇妙な物語が延々と続きます。
夢と現実が錯綜する内容と、登場人物が重複してるので描写が非常に複雑で難解。
時系列もグチャグチャでカオスな展開です。
作者の実体験や思考がかなり反映されてるらしいので、一読した後は原作者がどういった思考を持って生きて来たのかを知ると理解し易いのではと思います。
恐らく一度読んだくらいでは理解できない作品だと思いますので、原作者のドノソをある程度理解してから再読したいですね。

レ・ミゼラブル 上
2023/10/01 11:44
コゼット萌え
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本作は抄訳版。
原作は長い(文庫本5冊分!)ので、私は読み切る自信がないので抄訳版のこちらを選びました。
ジャン・バルジャンが改心する場面や、虐待を受けてるコゼットが救われるシーンなど見所満載でした。
文学的というよりエンタメ的な作品ですので、読書初心者にもお勧めできる小説ですね。
文学界のアイドル・コゼットにも出会えるという意味で読んでおくべき名作です(え?w
原作を読んで、どの程度違いがあるのか把握したいのですが、今の自分には厳しいかな;;
機会があれば原作を読んで見たいと思いました。
2023/07/03 19:19
ぶっ飛び過ぎて怖かった;;
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ホラー短編集。
正直、『姉飼』以外は微妙。
ただし、『姉飼』は内容がぶっ飛んでて強く印象に残っている。
歪んだサディズムがテーマか?
これを読むためだけに購入するのはアリだと思う。
ホラー好きなら、一度は読んだ方が良い作品です。

ブロの道
2023/07/03 19:17
初ソローキン
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意外に読み易かったです。
序盤は政治に翻弄される少年の話、中盤からツングースカ隕石のSF的話に入って行きます。
光の兄弟を集める”秘密結社”結成秘話といった感のある作品ですね。
内容的にはスピチュアルと政治批判がメインな感じかな。
「肉機械」というワードが印象に残る作品でしたw
追記)
三部作全て読み終えました。
三部作の中では一番マジメな内容で、読み易かったです。
ロシアの歴史や風土なんかが描かれてて、そういうのも参考になる感じでしたね。

アブサロム、アブサロム! 下
2023/07/03 19:07
初フォークナー。癖が強い作品なので、好みは分かれるかも?
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下巻はクエンティンとシュリーブとの語りがメインとなります。
サトペン家の過去の出来事を二人の”想像”によって補う形となっています。
ウィキペディアによると
『フォークナーは、小説の中の語り手の「誰もが真実を見ることができない」ので事実に行き着くことができないが、
真実は存在するのであり、読者は最終的にそれを知ることができると述べている』
だそうです。
本作の語り部の内容は難解で、抽象的かつ曖昧な形で表現されてるので、
私は正直、内容を正確に把握してるとは言い難いのです。
なので、色んな解説とか読みながら再読しようかなと思います。
個人的には内容よりも雰囲気とか世界観が好きで、
それに惹かれて読み進めて行ったという感じですかね。

アブサロム、アブサロム! 上
2023/07/03 18:57
さすがギネスに載ってるだけあって、一文が長すぎる・・・!w
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この作品、実は「文学における最長の文」としてギネスに載ってたりします。
その一文は、なんと1,287語!
延々長い文章が続いて、句点が全然見えないんですよね・・・(^^;
という訳で内容よりも独特な文体が印象に残った作品でした。
ただ、作品全体の雰囲気は凄く好きでしたね。
苦味が強い黒ビールのような渋くて大人な世界観です。
南部ゴシックと呼ばれるジャンルなのですが、重い文学的な作品を好まれる方にはお勧めの作品です。
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