秋田さんのレビュー一覧
投稿者:秋田
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紙の本
紙の本七回死んだ男 新装版
2024/05/19 23:17
傑作
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1995年に出版されて、現在でも書店で平積みされている有名作ですね。タイムリープものです。
タイムリープものって、全ての世界線を知っている主人公のキャラクターが大切ですよね。
え、こうすればいいじゃん…と思うことが多いと冷めてしまいます。
主人公の久太郎は、本作の中で一番好きな登場人物です。
高校生ですが、その特異体質のため精神年齢が高く、どこか達観しています。また、幼い頃から特異体質と付き合っていて、その特性を熟知しています。
この設定が秀逸で、主人公の行動にストレスを感じることは少ないと思います。
タイトルと表紙の見た目でおどろおどろしい小説かと勘違いしてしまうかもしれませんが、個性豊かな登場人物の後継者を巡る騒動がコミカルに描かれており、気軽に読めます。ミステリー部分が強く印象に残っていましたが、久しぶりに読んだら謎解き以外の人間模様も面白かったです。
ただ、やっぱり全ての謎が解明されるパートが最高ですね。感動。
紙の本
紙の本カラフル
2024/05/08 12:23
名作
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思春期の頃って、本当にちょっとしたことで大袈裟に絶望して死にたくなってた気がします。狭い世界をめちゃくちゃ繊細な心で生きていたんでしょうね。
「自分も周りの人達も完璧な人間ではないけれど、そこまで捨てたものでもないかも」と考えられるようになって、少しずつ理想と現実の差が小さくなり、生きやすくなってくるんだと思います。
単に成長するだけではなく、鈍感になることもですね。
『カラフル』は多感な思春期の方に、少しでも前向きに生きていくためのヒントを与えてくれるのではないでしょうか。
もちろん大人が読んでも面白いです。
紙の本
紙の本煙か土か食い物
2024/05/08 12:21
好みがわかれる
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謎のスピード感とパワーに溢れた文章。正に唯一無二。
「最後の一行で世界が変わる」みたいなどんでん返しが売りのミステリー小説がありますが、私はこの小説の最後の一行が一番好きです。
その一行で世界が変わるという驚きに満ちたものではないです。むしろ考えれば考えるほど、この小説の終わり方はこれしかないと思えてくるんですよね。
色々あってあんまり人に勧められないんですけど、私は好きです。
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