みひろさんのレビュー一覧
投稿者:みひろ
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2001/08/30 19:20
500キロを巡る戦い
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東京〜大阪のおよそ500キロ。新幹線のJR東海と航空3社での戦いが熾烈に行われている。
ビジネス需要が高いことに加え、首都圏からUSJへ関西圏からディズニーリゾートへといった観光需要も高いドル箱ルートである。
航空3社では「シャトル便」や「割特」「特便」「特割」といったディスカウント運賃の設定などを設定して顧客獲得を図っている。それに加えマイレージサービスでリピーターの獲得を図っている。一方JRは、頻発ダイヤによっていつでも乗れる新幹線をアピールし「のぞみ」の新横浜停車など利用者の便宜を図っている。
現在の状況に加えて、本書では将来図が提示されている。羽田空港へのアクセスが将来的にどう変わるか、品川新駅誕生によってどうかわるか等の興味深いデータが提示されている。
現在の新幹線では「軽食サービス」がない(一部を除く)が、せめて「グリーン車」では飲み物、軽食サービスと新聞サービスをして欲しいしと思うし、空港での待ち時間が多くなる分航空会社では搭乗待ちのサービスを提供して欲しいと思う。また安全面はやはり気になるし、天候不順による欠航もある。
どちらがいいのかは一概には言えないが(好みもあるし)どちらを選べばよいのか迷った際や新幹線、飛行機どちらかに興味がある方にはオススメである。
2002/05/31 22:39
頭を悩ませることよりも頼れるところは頼ろう
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ホームページを作成していると必ずといっていいほど「日記」を書きたくなります。
でも日記でありがちな特記事項なしではつまらないしネタを集める暇なんてないし…。
そんなときには本書がオススメです。
ほとんど毎日が何らかの記念日になっています。
たとえば6月1日は電波の日、気象記念日、ねじの日、チューインガムの日などなどになっています
(本書ではスーパーマンの日をチョイスしています)。
その日が何の日か、そしてその記念日にあった素材がCD−ROMに収録されています。
これさえあれば一年間毎日更新できます。
2002/05/16 21:50
ずばり「わかりやすい」
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ハマコー先生がわかりやすく解説している「国会説明本」。
写真や図が数多く記載されており非常にわかりやすい。
「族議員」「派閥」「議運」「国対委員会」「部会」
「党三役」「鷹と鳩」「護憲、改憲」「保守、革新」
「永田町」「霞ヶ関」といった聞いたことはあるけれど…
という内容を解説している。
政治がワイドショーを賑わわせているがそれって何?
という解説を懇切丁寧にしているものはあまりない。
本書はそのそれって何? に答えてくれる。
歳出の20%は国債の償還、利払いにあてられている。
歳入の20%は消費税であるからそれがそのまま借金返済で
消えてしまっている。
666兆の借金があって年間予算が82兆円。
年収の8倍借金があれば破綻状態であろう。
この状態を立て直すために「構造改革」が行われている。
本書一冊で日本の政治が見えてくる。
2002/05/10 03:06
あれから15年…
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2002年5月。
海外で立て続けに事故が起きている。
15年前のお盆。
夕方の団欒の中にテレビのテロップが流れる。
「日航ジャンボ機が消息不明」
この日は月曜日。TBSではちょうど「クイズ100人に聞きました」を放送していた時間だったと思う。
消息不明機はJAL123便。羽田→伊丹行き。
その飛行機は翌朝群馬県御巣高山に墜落していることが発見される。
長い長い夏の始まりだった。
あれから15年経った2002年。
あのときの教訓は生かされたのだろうか?
本書には事故にまつわることが克明に記述されている。
あの事故がわれわれにもたらした教訓はいったいなんだったのか。
「上を向いて歩こう」を坂本九さんもこの事故でなくなった。
現在、日本航空では便名に123便は使われていない。
講談社ノンフィクション賞受賞作品。
2004/12/01 19:09
夢に向かって
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まずは表紙にご注目。
これは「マジンガーZ地下格納庫」の模型写真である。
前田建設といえば大手建設会社であるが、社員が「マジンガーZ地下格納庫」を実際に作るとしたら、どのような手順、資材、技術、期間、費用で作る事が出来るのかをwebサイトで公開したのが本書の始まりである。
そのプロジェクトが立ち上がったそもそもの発端は、ゼネコン=悪いイメージというものを変えるためには、前田建設という会社がどういうことをしているのか建設業界以外へ広報しなければならない。そして、『ワクワクする事を発進したい』との思いからボランティアベースからスタートした事である。
空想レベルから実際の現実に落とし込んでいくのは相当大変だったと思うが、「夢のプロジェクト」へ向かって一歩ずつ進んでいく。
汚水処理場の底が割れてマジンガーZがせり上がるという見せ場のために、前田建設だけではなく3社が技術的なことから見積りもしている。
「夢のため」ただそれだけのために協力しているというのがすばらしい。
このプロジェクトに、おおまじめに取組んでいる様子を知り、どのような事をやっているかの一端を知る事が出来た。一会社の広報という意味ではへたなテレビコマーシャルよりも効果があるであろう。それよりも、この夢というものに向かった姿が素晴らしい。
ちなみに次なるプロジェクトは「銀河鉄道999」絡みのものとなっている。
こちらにも期待している。
紙の本ベルリンの秋 上
2002/07/23 13:32
プラハの春からベルリンの秋へ
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プラハの春はソ連の武力によって沈黙させられた。
日本の外交官堀江亮介は失意のうちに日本へ帰国する。
そしてベルリンへの赴任。
カテリーナの娘シルビアとの邂逅。
DDR体制の崩壊までの歴史的な側面と二人の物語を壮大に描いている。
外交官でなければ分からない部分も出てきており非常に興味深い。
タイトルの「ベルリンの秋」は「プラハの春」以降の暗い時代をよくあらわしている。
「プラハの春」の続編。
紙の本プラハの春 上
2002/07/22 12:58
1968年チェコスロバキア
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「プラハの春」
世界史の授業では「民主化運動」と「ソ連の軍事介入」ということだけで終わってしまう。
なぜプラハの春が起こりそして潰されたのか。
その当時外交官としてチェコにいた筆者が「事実を基にしたフィクション」として描いているのが本書である。
歴史を記録している作品として読むのもよし、日本の外交官堀江亮介(これは筆者であろう)とカテリーナの悲哀の物語として読むのもよし、読み手側の受け止め方次第であろう。
「日本国民である本パスポートの所持人を通路故障なく旅行させ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する」と記載されているパスポートの保護要請文から当時除外されていたのは北朝鮮と東ドイツ。
その東ドイツのカテリーナとリョウの数奇な運命は…。
2002年、宝塚歌劇星組によって舞台化された。
紙の本クレジットカードの知識
2002/05/19 23:21
身近なものだけに。
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統計によると国民一人当たり2枚以上カードを持っている計算になる。
サインだけで後払いできるという便利さによって取扱高を年々増やしている。
それと共に偽造カードやスキーミングといった問題も起こってきている。
また、自己破産も増加している。
どのような仕組みになっているのか、また注意すべき事はなにかがまとめられている。
財布の中の一枚のプラスチックカード。
身近なものだけに知っておけば役立つことが掲載されている。
紙の本日本村100人の仲間たち 統計データで読み解く日本のホントの姿
2002/02/01 19:25
世界よりもまず日本を
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『世界がもし100人の村だったら』がベストセラーであるが本書はそれ以上に身近に感じる話題が詰められている。
男女比、出生率、失業率やひきこもり。将来に対する展望などが題材に取り上げられている。
また著者は童話作家であり、ただ比率を取り上げているのではなく所々にネタが隠されている。絵も多く取りいれられており大人から子供まで幅広い世代で読む事が可能である。
世界が…以上におすすめである。
2002/05/14 02:50
30年前の過去の出来事?
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1970年。
日本、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国の3カ国にまたがり日本の航空史上初めてのハイジャックが起きた。
午後は○○思いっきりテレビのニュースキャスターでおなじみの著者が当時を振り返って書いたノンフィクションである。
よど号事件も解明されていないナゾがある。
金浦空港に「誤着陸」するがパイロットは平壌アプローチからの誘導で着陸したと証言している。
当時の山村運輸次官が身代わりの人質になり平壌へ。
「亡命」したハイジャック犯はその後拉致事件を起こしたとされている。
あれから30年あまり。よど号の元妻の証言で再び脚光を浴びたよど号事件。
あの事件は結局なんであったのか。
連合赤軍、赤軍派はいったいなんであったのか。
そして報道のあり方は?
浅間山荘事件の真実と共に読むことをぜひオススメする。
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