桜泉さんのレビュー一覧
投稿者:桜泉
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紙の本鬼の橋
2001/06/12 00:40
京の五条の橋。左岸と右岸。現世と地獄。様々な違いを橋に託し、作者の平安ワールドが広がる。
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平安初期に実在した小野たかむら。彼の少年期をモデルにしたファンタジー小説。死した後も都を守る任に付く坂上田村麻呂や鬼たち、孤児の少女との話の絡みが実に巧み。小学校高学年向けの読書感想文の指定図書になった作品だが、大人にとっても十分に面白い。
紙の本エンデュアランス号大漂流
2001/06/12 01:05
探検家アーネスト・シャクルトンのノンフィクション。
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インパクトのある表紙の写真が全てを物語る。
ほとんど世に知られていないアーネスト・シャクルトンの南極探検の実話。
探検には失敗し、遭難した探検隊の一行が奇跡的に全員が生還するまでを描く。探検に同行した写真家が撮った写真が実在し、ふんだんに挿入されている。文章も写真も生き抜くことに奮闘する隊員の息吹を伝え、実にリアルで感動もの。
特に表紙を飾る写真を見ていると、自分も救い出されるかのような錯覚を覚える。心踊る気分を味わった。
紙の本えんの松原
2001/06/12 00:42
安倍晴明が活躍した時代の物語。
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内裏とそのすぐ近くに黒々と広がる「えんの松原」。栄華を誇る藤原一族の世での人々の生活や考え方を怨霊に悩まされる東宮と故あって女装して内裏の温明殿で過ごしていた少年の交流を通して描く。小学校高学年〜の本だが、大人にとっても読み応えのある作品。平安朝の都人の生活感を体験できる。尚、安倍晴明は登場せず。
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