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淳一さんのレビュー一覧

投稿者:淳一

26 件中 1 件~ 15 件を表示

経営者必読!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

何はともあれ経営層あるいは総務人事経理そのあたりの間接部門の
お偉いさん方に読んでいただきたい、と切実に思う。私はソフトウェア
開発を生業としているが一サラリーマンである。宮仕えの常として、
組織における不条理なるものはいつも感じている。本書は主にソフトウェア
開発のプロジェクトをどうドライブしていくかをテーマに様々な視点から
人の使い方を論じているので、ぜひとも私の勤める会社のそのあたりの
人々にはこれを読んで勉強していただきたいと切に願うばかりである。

副題として「やる気にさせることがプロジェクト成功の鍵」とある。
まさにそのとおりと痛切に感じる。このあたりを理解している経営陣は
いったいどのくらいあるだろう。株主ばかりに目を向けている近視眼的
経営はもはや時代遅れだ。人、人、人。組織を構成するのは個々の人間で
あることを抑えておかなければならない。本書はその基本に気づかせて
くれる良書である。

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紙の本壬生義士伝 上

2002/07/09 23:06

泣きたい人にオススメ。

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泣きたい人にオススメ。恥ずかしながら、読み進むうちに涙が止まらなくなっ
て往生した。時代の波に翻弄された、と簡単に括ってしまうにはもったいない
ほどの不条理をこれでもかという具合いに次から次へと繰り出されてくるから
かなわない。

タイトルの壬生義士とは新選組のこと。しかし切った張ったのいわゆる新選組
モノと思って読み始めると面食らう。近藤、土方、沖田、… といったなじみ
の登場人物も他の物語と比べるとかなり人間臭く描かれてはいるが、それより
も主人公の吉村貫一郎の描写が素晴らしい。なにしろ主人公の吉村貫一郎とそ
れをとりまく南部藩の人間関係と、この新選組とは一見関係ない立場の人間に
関わる事件の叙述がこの話の美味しいところだろう。不勉強にして私は本書を
読むまで新選組に吉村貫一郎なる人物が居たことを知らなかったのだが、とく
に新選組の物語と拘らずに読んでいったのでとにかく物語に魅き込まれた。

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紙の本霞町物語

2002/07/31 01:00

心暖まる物語です

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浅田次郎のノスタルジーがたっぷりと詰まった自伝的小説。青春小説というに
は軽薄さもなく、懐古趣味のエッセンスは適度に散りばめられ、浅田節がそれ
となく盛り込まれていて楽しめる。

霞町というのは今でいう西麻布のあたり。写真屋の息子の主人公がワルぶりを
発揮するのだがそれは昔のワルさ加減というか今の不良どもに比べたらタチは
いい。主人公の青春を楽しむ姿がキラキラと描かれており、また同時に表面に
はけして出てこない家族への愛が実にうまく描写されており好感が持てる。

実は私はいまこの物語の舞台となった霞町の近くに住んでいるので、よりいっ
そう親近感を覚えるのだ。もっとも昔の面影はいまは全く失われてしまったけ
れど。

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もの作りの素晴らしさを伝える良書

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「ローテクの最先端は実はハイテクよりずっとすごいんです。」とはこれまた
変わったタイトルの本書だが、中身は実に質実剛健で、もの作りの重要さを事
例を挙げて切々と説く良書である。日本における産業の空洞化の危機が叫ばれ
はじめて久しい。しかし最先端の技術開発、というよりほとんど伝承芸能に近
いレベルの職人芸は切々と受け継がれ、磨かれていた。

私自身「もの作り」は大好きで、いわゆる理系の道に進んだ。現職はソフトウェ
アエンジニアなのでなかなか有形のものを産み出すことができない寂しさはあ
るものの、新しいソフトウェアを編みだしていく喜びを日々感じている。その
ような立場の人間なので、日本の高度成長を支えてきたこのような職人芸の火
は絶やさないでほしいと切に共感する。本書でも、技術を受け継ぐ次の世代が
なかなか育たないと憂う意見が何度も述べられている。最近は理系離れが進ん
でいるともきく。次代の日本を担うワカモノにはぜひ本書を読んで、もの作り
の素晴らしさに気づいてほしいところである。

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私でも本当によく分かった。

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私は根っからのエンジニアではあるが、今の世の中、技術一本槍ではなかなか
立ち回れないのが現実である。それで財務諸表とやらを読む必要にかられ、と
いうかこの際だからきちんと勉強しようと、まず手に取ったのが本書であった。

なるほど「面白いほどよく分かる」と断言しているとおり、できるだけ簡潔に
説明しようという試みがなされており非常によい。しかも慣れない決算用語な
ど繰りかえし繰りかえし何度もその都度に用語説明が用意されているので自然
と身についていくような、気がする。

とにかく薄くてざっと読めるので、まずは勉強の取っ掛かりにするには適書と
いえましょう。

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紙の本大森蒲田の元気工場

2002/06/02 14:05

金森社長の生涯に男の生き様をみた

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はじめに本書を書架で見掛けたときには、そのタイトルから、数多くある大田
区の町工場のいくつかについて、この不況下でも活発な業績を上げているもの
のいくつかをピックアップして紹介した本と思って本書を手にした。ところが
じつは本書は金森製作所というひとつの工場、というよりその社長である金森
氏の半生を描いたドキュメントであった。当初期待した内容ではなかったが、
読み進めていくうちにその内容に引き込まれた。なにより主人公の金森氏の破
天荒な生き方が称賛に値する。またその経営哲学というか、なにかとシケた話
の多い昨今、男の生き様、といったものを感じさせられた。将来独立を考えて
いるサラリーマンには、大いに参考にしてほしいものだと思う。

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紙の本軽老モーロー会議中

2002/05/26 18:22

こういう歳の取り方をしたい

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東海林さだお氏と老人力の赤瀬川氏による老人の老人による老人のための対談、
と書いたら両氏に失礼か。しかし60すぎの年齢を自ら明るく笑い飛ばしている
その姿勢が素晴らしい。対談の内容も軽妙洒脱というか何というか、記憶力の
低下など老化現象を卑下もせず軽やかに論じている。

私はまだ両氏の半分程度の若輩者だが、こういう明るい歳の取り方をしたいも
のだとつくづく思う。この対談集は「小説新潮」で2000年2月から2001年12月
まで隔月で連載されたものをまとめたものである。しかもこの「軽老モーロー
対談」はまだ隔月で連載中とのこと。非常に不躾な評価で申し訳ないが、願わ
くばどちらかがお亡くなりになるまでこの対談は続けていただきたいものだ。

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紙の本人生途中対談

2002/05/25 12:39

魚介月旦シリーズ、他にもやってほしいなあ

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東海林さだおと椎名誠、「かんな」族ないしは「けんね」族による軽妙な対談
集。古くは1980年代に行なわれたものから90年代後半までに行なわれた対談が
年代順に収録されている。ちなみに「かんな」族ないしは「けんね」族、とい
うのは、「○○だかんな」とか「××だけんね」という言い回しをよく使うイ
メージがあるので私が勝手に命名。

なにしろ1980年代からの対談が収録されているので、中途半端に古くてノスタ
ルジーを感じさせるのがよい。また魚介月旦のようなクダラナイ対談がとても
よい。魚介月旦とは、マグロは部長、ヒラメが相談役で、経理のカニ、という
ように魚を会社員の役割に勝手に例えるバカ話で、そのバカバカしさがあまり
に痛快。他にも野菜でやってみたり、おでんのタネでやってみたり、このシリー
ズは秀逸だ。

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紙の本オー・マイ・ガアッ!

2002/04/23 00:27

浅田流、純エンターテイメント。お薦め

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浅田次郎氏の作品を読むのは久しぶりだったが、相変わらずのテンション爆発
で一気に楽しく読んだ。「蒼穹の昴」や「シェラザード」のような大河ロマン
小説、「鉄道員」などの感動小説ももすばらしいが、「きんぴか」や「プリズ
ンホテル」に代表されるドタバタ喜劇こそ氏の真骨頂ではあるまいか。本作は
日頃のストレスを忘れさせる快作である。

物語のストーリーは単純ながら、本作を最高のエンターテイメントたらしめて
いるのは何といってもその登場人物のキャラクタのユニークさだろう。主役の
みならずぽっと出の脇役まで、いちいち「キャラが立って」いて飽きさせない。

ネタばれになるので詳しくは書けないが、ひとつだけラストシーンで心配になっ
たことがある。主人公、大前剛の日本での借金はどうなっちゃったのだろう...

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紙の本カツラーの秘密

2002/07/29 22:37

発想の転換が素晴らしい

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頭髪の問題に悩む人にとっては切実な問題なのだろうが、今のところまだ当事
者ではないので気軽に読めた。しかし、本書は奥が深い問題を追求しているの
である。しかもその当事者が。

本書の著書は、カツラーであることをカミングアウトした。潔い態度である。
しかも勇気ある行動をとったが故に、カツラ業界の問題点をズバズバと指摘す
る資格を持つ。その指摘は実に恐ろしいものがある、というかこの業界ちょっ
と問題ありませんか?

ともあれ、ヤバメの人、あるいはそうでない人でも一読の価値あり。いずれ来
る日のためにも、読んでおくのは吝かではありません。

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「この国はどこかおかしい」というオビの文句はいかがなものか?

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青色LEDを開発した「天才」の自叙伝である。
私も技術者の端くれとして、まず中村氏の努力と成果には最大の敬意を払いたい。
しかし本書を読むと、どうしても彼の我儘さを痛く感じてしまう。
特許の件の裁判のニュースなど聞いていると、たしかに会社の主張もどうかと
感じるところもあるが、しかし本書によると会社の予算を勝手に食い潰しながら
好き勝手に研究できたとのこと。氏の主張も、ちと我儘すぎやしないか。

そして日本に嫌気がさして米国に移住。それはよい。でも本書で日本批判を
する、というのはどうか。最後に日本批判をしている箇所は蛇足に感じる。
ともあれ彼は成功者である。が、技術者として、勝てば官軍というのはちょっと
いただけない。

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紙の本愛のひだりがわ

2002/07/12 00:11

違和感を感じました。

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主人公である片腕が不自由な少女の、冒険譚、なんだろうな一応。
さすがに大御所筒井センセイの小説だけあってプロットはピシッと筋が通って
いる。が、少々感じる違和感は、ジュブナイルをそうとは知らず読んでいたか
らだった、ということに、今、気が付いた。

… まぬけな話ではあるが、たしかにそう言われると活字も大きいし、ルビが
多い。しかしではジュブナイルということを念頭に置いて評価すると、内容は
かなりスパイスが効いたものになっている。オトナが読んでも、まあ、楽しめ
る。感動するほどではないが、ジュブナイルとしてはこのくらいの毒があった
ほうが適切かな?

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紙の本紅茶を注文する方法

2002/06/03 22:42

相も変わらず土屋流屁理屈爆発。素敵すぎ。

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相変わらずの一流のクダラナサがよい。哲学者の先生のエッセイを漫才のネタ
と比べるのもナンだが、このしょうもなさ(誉め言葉です)は爆笑問題の太田光
のボケ方に通じるものがあるような気がする。もちろん私はどちらも大好きだ。

この手の文章はマンネリになりがちなものだが、心配無用、見事にマンネリの
文章である。ということで安心して読める。そろそろ飽きてきた気もするが、
もうすこしイケそうな気もするし、なかなか判定が難しいところでもある。...
となんだか感想文まで土屋調になってしまった。

ストレスを感じたときに読むとほっとする。でも真面目な人が読むとかえって
反感を感じるかも。取扱いに注意が必要かもしれません。

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ソフトウェア工学に替わる新しいソフトウェア作法

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ソフトウェア工学が日頃のソフトウェア開発の実情とマッチしないのは何故な
のか。それはソフトウェア工学が真価を発揮する分野はミッションクリティカ
ルなソフトウェア開発などごく一部のソフトウェア開発だけであり、デスクトッ
プアプリケーションなど「バグの多いとされる」アプリケーションの開発スタ
イルとは全く馴染まないからなのだ。では通常のアプリケーション開発の場合
はどうすればよいのか、それに対する解答が、本書が提唱するところの「ソフ
トウェア職人気質」だという。

基本的にソフトウェア職人気質は、ソフトウェア開発者は交換不可能な「職人」
であるという立場に立つ。この考え方は多いに賛成できる。本書によると、小
規模なソフトウェア開発は有能な職人のもと、ジャーニーマン、アプレンティ
ス(弟子)という小規模なグループによる徒弟制度で開発すべきである、とのこ
と。しかも開発と学習(技能の伝承)が同時に行なわれるのがベストな姿だそう
である。

少々気になったのは「ソフトウェア職人気質」という訳語。Software
Engineering (ソフトウェア工学)に対する Software Craftsmanship をこう訳
しているのだが、ちょっと違和感を感じる。同じく重要なキーワードとして
「十分によいソフトウェア」という言葉が多用されていて、これは「十分によ
い、けれどもバグが多い」というソフトウェアを表す言葉として使われている。
残念なことに原著での表現が示されていないので詳しくは評価できないものの、
これでは悪い意味のニュアンスが消えてしまっていて文意が取りづらくなって
いることが、やや残念。

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紙の本その後のシンデレラ

2002/04/17 21:45

「回覧板」がオススメ

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 あとがきや内容紹介にあるように、人間関係の機微を清水節で絶妙に描いている。たまたま私はなんとなく、冒頭の「その後のシンデレラ」を読んだ後で最後の「エッシャーの父」に飛び、再び「喧嘩の畦道」から順番に読んでいったのだが、あとがきでもその順に解説がしてあった。で、この順番で読むのが、お薦め。

 最後からふたつめの(つまり私の読んだ順番では最後の)「回覧板」がやはり印象深い。ネタばれになるので詳しくは書かないが、終わり方が強烈なインパクトを与えた。その他の7編が霞んでしまうくらい。

 もっとも他の7編もそれなりに面白いです。

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