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sfこと古谷俊一さんのレビュー一覧

投稿者:sfこと古谷俊一

171 件中 91 件~ 105 件を表示
終末期の赤い地球

終末期の赤い地球

2001/08/06 16:42

剣と魔法の世界のもとの一つ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 共通の遠未来の地球を舞台に、中世風要素や魔法のある世界の神話や英雄譚に似せた話をまとめた、短編小説集です。美少女あり、魔法使いあり、戦いあり、滅びた古代の遺跡あり、異世界あり、かつての知恵の集積所あり、さまざまなモンスターありというパターンの、よくある話です。
……が、しかし原作は1950年。その手の「異世界ファンタジーで良くあるパターン」を作り上げた原型の一つが、この小説なわけですね。

 とくに最初のRPGであるD&D への影響は良く知られています。魔法を呪文書から記憶して、使うと忘れてしまうことは、この作品に由来しているそうです。それが、この本を読んでみた動機だったのですが、読んでみると呪文の命名法則や効果も、この作品から頂いてるようですね。
 ファンダール(古代の偉大な術者の名前)の渦旋活殺の術、フェローヤンの二次金縛り(ホールドパーソン)、無敵火炎放射術(マジックミサイルっぽい)、活力持続呪法、球状排撃術などと訳されてますが、元のを推測すると、ね。他にも、D&D で用いられている呪文やマジックアイテムの元ネタらしいものは、いくつもありました。

 全体として、エンターテイメント小説としてみると、今風ではなくて、盛りあがる名作というわけではないと思います。擬似神話的な感覚の作品ですし。ただまあ、こういった元ネタから色々と頂いて、現在の D&Dなどが作られているのだなと認識すると。色々とパクリ横行にたいして心安らかな気分になれるかも知れません。そういう意味で一読してみるのも楽しいと思います。
 また擬似神話風SFとしての楽しみ自体は、今でも問題なく楽しめるのではないかと思います。

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自然の薬箱 動物・植物・鉱物などの自然薬百科

自然の薬箱 動物・植物・鉱物などの自然薬百科

2001/07/23 09:58

伝統医療の薬剤原料を概観する

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 世界の伝統療法において利用されてきて、現在も利用され効果が確認されている医薬品230種を、カラーの写真とまとまった解説で紹介しています。
 各医薬品の解説は、学名、俗名(和名)、原産地や歴史的解説、使用部分、有効成分、はたらき、薬用方法、使いかた、から構成されています。
 用語集や索引なども整備されており、カラー写真もきれいなものです。効能からの逆引きはできませんが、症状別の民間療法の一覧などもあります。

 創作などにおいて、現代医学以前の社会における医療の参考資料として重宝するものだと思います。薬草についてはけっこうありますが、治療法への言及や動物を原料とする薬、鉱物性の薬などについてはあまり見かけにくいように思いますし。

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図説日本妖怪大全

図説日本妖怪大全

2001/02/08 21:31

コンパクトな妖怪図鑑

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 425の妖怪を、それぞれイラストつきで簡単に紹介したものです。これだけあると珍しいもの、知らないものがけっこうありますね。
 496ページと分厚いのものの、文庫なので比較的手軽といえるでしょうか。分類別や系統別の整理などがない五十音順のものなので、検索性という意味ではかなり良くはなく。創作などの参考として辞書的に利用するのにはあまり向きません。
 読み物としては、サイズ的にも値段的にも、楽しめると思います。

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溟海の鋼鉄葬

溟海の鋼鉄葬

2002/07/31 21:15

第二次大戦後を舞台にした米軍の悪夢

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ビキニ環礁にて原爆実験の標的となった艦隊が消失、各地に現れて暴れる。アメリカ軍は秘匿しつつ正体不明の敵に立ち向かうことになるが……。架空戦記の枠と文法を利用した、幻想小説といったところ。
敗戦後の日本を舞台とした、苦しい時代のなかでそれなりに大切なものを守ろうとする人々の、小さな苦闘。それと対照的な、未曽有の大艦隊が激闘を繰り広げ、人間が死力を尽くすものの報われない戦い。暗いトーンですが救いのある話という印象です。

架空戦記としては、第二次大戦後のアメリカの持った膨大な通常戦力とその行使の部分も面白いと思います。戦争開始時点に整備されていた兵器と、戦争末期に整備された兵器の、恐るべき力の差とか。

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傭兵の二千年史

傭兵の二千年史

2002/07/13 12:57

傭兵がヨーロッパを変えた

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

傭兵になる機会も傭兵に出会う機会もない我々は、傭兵のことを、なにやら用心棒やなんかと思ってしまうことがあるような気がします。しかし傭兵はまず、戦争のために人殺しとして、組織的に雇われる存在です。その傭兵集団がどのようにして誕生し、どのような需要で利用され、いかにして歴史にかかわり、そして消えていったのかを、この本は解説しています。

傭兵の時代から国民皆兵の時代への入れ代わりのダイナミクスのあたりが、とくに興味深く感じました。
初期の傭兵は騎士の副業だったりしますんで、あんまり詳しくない人だと、中世の冒険のイメージも変わるかも知れません。

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ポケモン・ストーリー

ポケモン・ストーリー

2002/06/16 10:56

多くを恵まれたがゆえの必然的大ヒット?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あの日本最大級のキャラクタービジネスに成長したボケモンが、いかにして(さほど期待されずに)誕生し、それを育てる人たちにより大きく成長していったか。そのプロセスを追いかけるビジネス本です。

トップクラスの人間と会社が、優れて革新的なアイデア(ゲームデザインだけでなく企業戦略や運営システムを含めて)を用いて、大成功を修めた話という印象が。真似できないなあ、とうてい。
いささか最初のゲームの開発が成功した理由の肝心なところでぼかされているような印象もあります。なんにしても、良い製品を、良い戦略で最良のメディアを駆使して、大量の金を先行投資して売りまくるという印象のついてまわる本でした。もうすこしアイデアと工夫だけで初期の販売がまわったのかと思ったんですけど、そうでもないようなのが残念です。成功譚としては面白いんですけどね。

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虫たちの生き残り戦略

虫たちの生き残り戦略

2002/06/07 21:01

日本の昆虫の意外な生存能力

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

国立衛生予防研究所衛生昆虫部室長などを勤めた著者による、日本に住んでいるものを中心とした昆虫の意外な奥深さ、高度な能力を、簡潔にわかりやすく紹介した本です。詳細や最新の研究成果なども散見され、昆虫マニアにとっても目新しく面白い内容になっていると思います。
イエバエへの成長阻害剤が、イエバエを捕食するガイマイゴミムシダマシの繁殖力を高める強壮剤になるという話とか。開墾により野生植物食から栽培食物食に食性が変化するプロセスにあるルイヨウマダラテントウとか。発光し子を保護するイリオモテボタルとか。派手な外国昆虫ではなくても、いろいろと面白いものがあることが分かりました。

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合衆国封鎖 上

合衆国封鎖 上

2002/06/06 06:11

時事ネタを詰め込んだ水準作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

エボラと天然痘他の特性をあわせもちかつ伝染しやすく強化された最悪のウィルス兵器がアメリカを襲う。世界への伝播を防ぐべく、帰還できない旅客機を撃墜してまで封鎖されたアメリカで、徐々に広がる破壊と文明秩序の崩壊。
撃墜を逃れて北方領土や無人島に着陸したジェット機の人々、日本のオタクとメールで文通を続けるアメリカのオタク、友を救うべくボランティアに志願しアメリカに向かった日本のオタクなどを介して。絶望的な状況の中で苦闘し、それぞれの持てる知識と過去を駆使し、希望を持って戦い続ける人々を描くという話です。
例によってファンサービスに昔の作品のキャラを出したり、ヒロイックさや偏りが鼻につくかも知れませんが、全体としてハラハラドキドキ、熱い展開で、いつも通りに楽しめると思います。

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歴史ミステリー作家養成講座

歴史ミステリー作家養成講座

2002/05/11 18:17

歴史の謎解き小説の作りかた

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

織田信長殺害事件の黒幕はだれか、といった歴史上の謎を解く推理を展開する、歴史ミステリー小説について、ノンフィクションや時代小説との違い・特性・考えかた・アイデアの探しかた・資料集め方法・難しさなどを、三人の作家が解説する本です。自作の創作過程を例として示しているので、実践的な考えかたが示されて面白いですね。
別に歴史ミステリーを書くのではなくても、歴史小説や架空史の小説を考える土台や、謎解きの視点を現代に投じるなどの役に立つ「ものの考えかた」のヒントを得るなどに使えると思います。

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江戸奇人伝 旗本・川路家の人びと

江戸奇人伝 旗本・川路家の人びと

2001/06/13 02:20

幕末の人情あふるる人間観察記より

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 日記資料などをもとに、幕末の(主に有名ではない)人物を紹介したものです。もともとは「太陽」誌に連載されたものだそうです。
 連載のなりゆきの都合もありましてか、最初のうちはいろいろな人の記録をネタにしていました。しかし三回目からはずっと、川路左衛門尉聖謨(かわじ・さえもんのじょう・としあきら)の日記を元に、川路家の周辺の人々の話題になっています。
 たぶんあまり知らないひとが多いと思いますが。川路聖謨は、御家人の養子から成り上がり、勘定吟味役、佐渡奉行・奈良奉行・大阪町奉行を経て勘定奉行兼海防掛まで出世した幕末の大人物です。ロシアのプチャーチンと日露和親条約を結んだのもこの人。
 彼は詳細な日記を綴りつづけた人でもありまして、日常の細かな出来事や聞き知ったことなどを記録していたのだそうです。その日記をもとに、ごく普通の村人や部下など、歴史に名の残りにくいような普通の人たちの生活ぶりや、高官の家庭生活などを、この本では紹介してあります。
 江戸奇人伝という初期の連載タイトルに引きずられた面もありますが、全体として人間味の溢れる生活ぶりを堪能できます。当時の奈良のありさまを江戸と比較した章もありまして、そのあたりも珍しい内容だと思います。

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地名アイヌ語小辞典 復刻

地名アイヌ語小辞典 復刻

2001/04/29 21:46

アイヌ語地名を探す参考に

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 地名で使用されているアイヌ語にしぼっての小辞典です。初版はかなり古いので、それ以降の研究成果などは反映されていないんだろうとは思いますが、サイズ的にも値段的にもお手軽となっております。
 この地名はアイヌ語由来じゃないかな、でもどういう意味なんだろう。そう思った時に、調べてみるのに使えます。
 日本を舞台にした伝奇もの創作などでは、地名由来の怪異などを用意したり、昔の地形をイメージしたりする補助として役に立つかと思います。

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完全探偵マニュアル 尾行・盗聴・人捜しプロの手口がすべてわかる

完全探偵マニュアル 尾行・盗聴・人捜しプロの手口がすべてわかる

2001/03/31 22:28

探偵って何をしてるのだろうという好奇心をもつ人へ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 テレビなどでも良く出てくる総合探偵社ガルエージェンシーの代表が書いた、日本における探偵の基本的な行動に関する本です。
 探偵がどのような業務を行なっているのか、そのためにどのような手段を利用しているのか、について概説的にかつ実例を挙げながら解説してあります。
 業務内容を目次から拾いますと、素行調査、雇用調査、企業のスパイ探し、浮気調査、尋ね人(昔の知り合いなど単に連絡が取れなくなってるもの)、行方不明者(本人の意志で逃亡などしたもの)調査、夜逃げの手伝い、いじめ調査などが、依頼・解決への戦略・実際の手順と事例を挙げつつ説明されています。基本的には「ある人についての情報を得る」もしくは「情報を偽装する」のが仕事であるという感じでしょうかね。
 調査手段としては、尾行、聞き込み、張り込み、潜入、ごみ漁り、その他がビギナー編、、プロフェッショナル編、裏ワザ編と分けて解説されています。

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やんごとなき姫君たちのトイレ

やんごとなき姫君たちのトイレ

2001/03/31 22:21

トイレについての世界史の変なものを知る

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 主に中世から近世のヨーロッパにおける、排泄および肌着を中心とした話題をたくさん並べたエッセイです。文庫落ちする前にはTOTO出版から出ていたのが、さも有りなんという感じの内容。
 現代日本の我々の目から見れば、実に恐るべき不潔ぶりやら、意外な実態について、面白おかしく書かれております。ここから得た知識を、そのままゲームや物語内で表現してしまうとというのは、ちとお薦めしかねますが、なんと言いますか、思考が大きく異なる文化・社会というものがセンスオブワンダーを与えてくれます。
 ただまあ、残念ながら、より詳しい別の本などを何冊か知っていると「ああ、これはどこそこの引き写しだな」というものがあること。そして、全体として過去の人々への優しい目線に欠け、ワイドショー的なおもちゃにしてる感が強いのが、残念です。

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『西遊記』の神話学 孫悟空の謎

『西遊記』の神話学 孫悟空の謎

2001/03/28 13:32

西遊記を素材に構造やモチーフを分析

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 西遊記の物語構造や登場人物のもつ機能を分析し、各種の神話との比較を行うことで、西遊記のもつ神話性を分析しています。
 他神話との類似性の分析には牽強付会に思える部分がけっこうあったりしますけど、パターンの分析や役割の分析あたりは創作者にも役に立つとおもいます。
 流浪の貴人が最高神に委託された女神(変身して手助けをする)の庇護のもと苦難を乗り越えて目的地を目指す……というパターンとか。三機能(統治・武力・生産)による登場人物分析とか、孫悟空のトリックスター性とかいったことが解説されています。
 変ったところでは、猪八戒の分析に出てくる猪・豚に仮託される神話的イメージの話題なども。水中(神話では空中も……)を高速で移動し興奮すれば強力な殺戮者でもある猪、犠牲獣としての豚。この手の神話的イメージは意外なものもあり興味深いですね。

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ドゥミモンデーヌ パリ・裏社交界の女たち

ドゥミモンデーヌ パリ・裏社交界の女たち

2001/02/25 20:06

19世紀パリの高級娼婦たち

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 婦人同伴でやってくる表の社交界(ボーモンド)とは違い、片側(男性)だけで集まる裏の社交界、ドゥミモンド(半分の世界)の立役者。それが高級娼婦、ドゥミモンデーヌ。19世紀、パリを主舞台として活躍した彼女たちの生きざまと、それを可能にした社会背景についての本です。
 社交界に関与している人間が、どのようにコネを利用し、社会的圧力を利用するのか。貧しい若い娘が、いかにしてのし上がって行くのか。そのあたりを楽しめます。

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