秋月真夜さんのレビュー一覧
投稿者:秋月真夜
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紙の本ユージニア
2005/03/27 22:07
■遠い夏の『祝』の記憶。
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■目にしたときには、帯は凝っているけど(レイアウトというか、抜き出した文章が的確というか)、今回の装丁はシンプルなのねと思ったのですが、気のせいでした。
開くとわかります。あんな、サイズ変えるなんて面倒そうなこと(笑)!
語り・作中作・記事・取材記録…幾人かの視点が何度も切り替わるからか、陰惨な事件を追っている割に淡々としていて、明確にすべてがさらされるわけではないけれど、恩田さんらしい綺麗な物語だなと思いました。
2004/12/22 00:38
■“犬派”じゃなくても。
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■“犬派でも猫派でもないけれど、仔犬や仔猫を見ればかわいいと思う”ぐらいの私なので、サイトに掲載された分を見るだけで十分(それも、全部は見ていないのだけど)。もしどこかの書店で見かけたら、手に取ってみようかな…と思うくらいだったのですが、bk1に入荷されて、その『内容紹介』を読んでしまったら、買わないわけにはいかなくなりました。何故って、気になっていた『1』がわかったから。そのことに触れているだろうくだりを読むために、本を買いました。
『犬の本じゃないのかも』。いやいや、犬の本ですよ。かわいい仔犬たちとそのお母さんの、日常とお別れの本。どうして何人もの方が、自分たちに置き換えてみているのだろう? とても不思議だったのですが、読後「『姉妹』もうらやましいなぁ」と思った辺り…ただの犬の本ではないようです。
その存在をどう見るか、で、まったく違うふうに表されるものですが、あのこたちはかわいくて、あのこはいとおしいと感じます。
2003/04/24 00:04
■やわらかいおはなし。
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■“大好きが見える魔法の筒”、飛べなくて大丈夫なたまこ、算数の問題、「よい子になる」…うさしくんたちのフツウの毎日は、ちょっと不思議で大変愛しいようなことにあふれています。
『ふわふわ』よりも『ふにゃん』と柔らかい感じ。ご紹介文に曰く『きゅーきょくのおやつ的ショートコミック』。おやつやデザートはあなどれないのです(笑)。
紙の本ネバーランド
2001/08/16 23:25
○感じたこと
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限られた時間限られた空間に、閉ざされたようにいる少年たち。でもその(与えられたという振りで、もしくは自ら築き上げた)檻は壊せるものだと、壊さなくてもいずれ開けて出て行くものだと彼らは知っていて、何やら『ネバーランド』というものは深遠ねぇ、などと思いつつ。単語的には『傷』と『後悔』が浮かびます。それでも前向きな物語であることが、より心に沈む感じ。
紙の本ドミノ
2003/07/04 00:11
■ジェットコースター的。
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東京駅を中心に、次から次へと連鎖をしつつ場面が変わって、まさしくタイトルぴったり『ドミノ』。ゆったりではなく、スピード速めに一気に読む!と更に楽しいかと。ジェットコースター的娯楽系。
紙の本最期の九竜城砦 完全版
2005/04/04 21:50
むかし在ったお城のこと。
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■ある場所にとても行きたいと思ってました。でもそこはもうありません。“ここにひとがすんでいたころの”香港って、私のなかでは『異世界』だったのです。
ひかりの届かない路地。連なり続ける管。その場所に祈るひと。
モノクロ写真と端的な説明文章。
2003/12/01 00:34
■ただ一人へのダイイング・メッセージ
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『比類のない神々しいような瞬間』
自らの血で書き残された、線のような模様。それは、“ただ一人へと向けた”メッセージだった…ということが(犯人への復讐を願ってではあっても)、どこか物悲しく映りました。
他『不在の証明』、『地下室の処刑』、表題作『白い兎が逃げる』の4作品による中編集。
紙の本虹果て村の秘密
2003/11/03 23:48
■少し切ないけれど大事な思い出。
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■「もう読み終わった」…と思ったのは、ほのぼの楽しく読めたから(殺人事件おきてますけど)。暗さはあまり表現されていなくて(戦時下のことに触れてはいるけど)、そのせいもあって普段より更に読みやすいのかなと思いました。凛とした主人公コンビの、これからに期待したりもしつつ。
■『ミステリーランド』は初読書。本文のレイアウトがかわいい(正方形ではないのですが、それに近く見える)し、角を取ってあるところとか背表紙が布張りだとか、挿絵も多色刷りだったり、サイズも多分小さい手でも持ちやすい大きさで、いろいろ素敵です。
2002/02/23 22:03
感じたこと。
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■うれしい「ありがと」・いろんなこと「だいじょーぶ」・いつも「おめでと」な、『うさしのおはなし』・『たまこのおはなし』・『にゃみのおはなし』の三冊組。ちょっと和みたい大人向け(←たまこのツッコミ視点とかが・笑)プチ絵本。
■ぬいぐるみ調動物キャラクターが、ぼやっとした色合いで愛らしいです。
紙の本やさしい竜の殺し方 1
2001/10/15 22:03
○感じたこと
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異世界ファンタジーで、剣と魔法の戦闘シーンも多いです。「何を選びますか?」という物語かと。選んだ後はそれを守らなければならないけれど、姿形だけじゃない、心や意思っていうのは難しいねぇと。あ、女性向だってご本人があとがきでおっしゃってるんですけど…えぇと男性の方…大丈夫なら、とってもおもしろい小説をオススメできるんですが、どうでしょう…? それぞれの真摯さが切ない感じのストーリィに、過ぎそうな程の個性を持ったキャラクターたちが…『大暴れ』です(笑)。
紙の本光の帝国
2001/08/16 23:23
○感じたこと
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つながった舞台の短編集。世界や出来事がとても強くリンクしているのですが、それよりも、ひととひとのつながりを深く印象付けられます。常野一族の絆の物語。
紙の本絶叫城殺人事件
2001/10/20 22:15
感じたこと。
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作家アリスと火村さんサイドの短編集。評価保留にしてますが、『黒鳥亭』は★★★★☆以上つけます。大筋のストーリィだけだとちょっと後味の良くないような感じなのですが、並行して展開されるゲーム<二十の扉>を通したアリスと(友人の娘である)真樹ちゃんとの息のあったようなやり取りとラストシーンが、その暗さを払拭してくれるように思いました。次点の『絶叫城』は、『ジョーク』がきいています。二作品とも、ブラックユーモア色が強いのでは。
他に、『壺中庵(『大密室』収録)』『月宮殿』『雪華楼』『紅雨荘(『本格ミステリ01』収録)』と、夜と館の『殺人事件』集。
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