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瑠 さんのレビュー一覧

投稿者:瑠 

47 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本栄光のナポレオン エロイカ 1

2002/05/21 18:28

天才の若かりしころ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1973年、王妃マリー・アントワネットが処刑されたのちのフランスを描く第一巻。本書はいわずとしれた「ベルサイユのばら」を描きあげた著者が、ふたたび同作品のキャラクター(ロザリー、アラン、ベルナールなど)を用いて、ナポレオン帝国の謎に挑む。まったくの無名だったころのナポレオンにはじまり、己の才能だけで運命を切り開いていく青年の勇敢さや、大胆さが綿密に描き出されている。また、分類からすれば少女漫画にあたるだけあって、ナポレオンの恋愛面も大きく取り上げられているため、比較的幅広い年齢層に愛される作品だろう。
「ベルサイユのばら」のころと画風は多少なりとも変化している物の、その完成度はまぎれもなく男装の麗人オスカル・フランソワを誕生させた著者のものである。「ベルサイユのばら」ファンはもちろんのこと、ナポレオンに興味はあるが詳しく調べるのはめんどうだというかた、そして純粋に面白い漫画を読みたいというかた、すべてのひとにご一読いただきたい。

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マリー・アントワネットという女性。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

少女漫画の金字塔とまで謡われる有名作品だが、多くの支持者は主人公の「オスカル・フランソワ」にのみその興味をよせていることと思う。たしかに男装の麗人というものは、まだまだ男尊女卑の傾向にあった連載当時において大きな衝撃をもたらしたであろう。そしてあえて女として恋人に愛を捧げるその姿は感動的だ。
しかし、多くのひとが見過ごしているだろう本作の影の主役は、王妃マリー・アントワネット、そのひとにほかならない。
そもそもフランス革命で没落していく貴族、立ち上がる民衆を描く上で、主軸となっているのはマリー・アントワネットだ。
オスカル・フランソワから少し目をそらしてマリー・アントワネットに注目してみれば、彼女こそこの作品自体を抽象している存在だということがおわかりいただけると思う。
彼女の子供に対する深い愛情、そしてフェルゼンに向ける深い想い。そして最後の闘いともいえる「裁判」において、自己弁護のためでなく、「歴史」に正しい姿勢をもって臨むその姿は、まさにフランスの王妃たる女性である。
さいごまで威厳を崩さず、女王たらんとするマリー・アントワネット。史実でミラボー伯爵が「国王のまわりには、男がひとりしかいない。それは王妃だ」と言い残した通り、ある意味彼女こそ、「男装の麗人」オスカル・フランソワよりも男性らしく、気高い王妃として美々しく大革命の中に散っていった女性といえる。
「過去に読んだことはあるが、オスカルしか目にはいってなかった」というかたは、どうかもういちど本作品をお読みいただきたい。オスカル以上に、自分の信念をつらぬいた女性がいるのにお気づきいただけることだろう。

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紙の本おにいさまへ… 2

2002/06/25 22:31

愛憎劇

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大ヒット作品「ベルサイユのばら」を生み出した池田理代子氏の作品だけあって、絵もきれいで、一コマ一コマの画面が壮麗だ。
血の繋がりを持っているからこそ、「れい」という少女は生きる気力もプライドもすて、愛情と憎しみの混ざり合った複雑な激情を実姉に対して向ける。
しかし実姉のほうは、「れい」を異母姉妹だと認識しており、彼女を侮蔑と不可解なまでに卑屈な愛情で包む。
見ていて痛々しいほどの愛憎劇が、美しく爽やかな学園生活の中で演じられてゆく。
実は、主人公は「れい」ではなく、その実姉でもなく、この学園に高等部から入学してきた少女なのだが、彼女は特徴がない上に存在感が感じられず、物語にあまり介入してこない。
主人公がキャラクターとして確立していないのが残念だが、それを補うに足るだけの魅力が、この作品にはある。

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紙の本ベルサイユのばら 5

2002/05/22 22:07

フランス王制の終焉

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

全5巻にわたる大長編も、いよいよ完結である。男装の麗人オスカル・フランソワが自由を求める革命に身を投じ、その長年の友人であり君主であった王妃マリー・アントワネットは、玉座と子供たちを守るためにひとり奮闘する。しかし、革命の波はあまりに大きく、彼女はおそらくはじめから「負ける」ということをだれよりもよくしっている。しかし、それでも闘わずにはいられないのが、彼女の女王としての誇りそのものなのだ。本書の冒頭でオスカル・フランソワは絶命し、その後はマリー・アントワネットの断頭台へのみじかい道程を描いている。
また、本編のほかに、恐らくは連載終了後にかかれたであろう番外編(外伝)が収録されているため、オスカルファンも満足できるにちがいない。

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紙の本女帝エカテリーナ 3

2002/05/21 18:26

女帝の生涯

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ついに女帝の座を勝ち得たエカテリーナは、しかし多くのクーデター立案者とはちがい、権力を手に入れることが目的ではない。我が子ともいえる国を増強させ、さらなる強国へと育ててゆくことだ。ロシアという極寒の地にありながら、エカテリーナはハプスブルク家やブルボン王家に愛想よくするどころか真正面から闘いを挑み、ことごとく勝利する。世界史の上でよく問題視されるポーランド分割の件に対し、著者なりのエカテリーナの心情をことこまかに描写しているのが興味深い。また、フランス大革命が大きく取り上げられ物語の終盤までエカテリーナの思想に影響を及ぼすあたり、フランス革命を題材にした名作「ベルサイユのばら」を描きあげた著者ならではの作風といえる。全三巻の完結編となる本書だが、そのラストの言葉はあまりにも胸打つものがある。ぜひ三冊まとめて購入し、その複雑な内容を忘れないためにも、一気に読破して欲しい。

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紙の本マダムの幻影

2002/05/23 20:11

王妃の遺児、マダム・ロワイヤル

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

聖職界の寵児とたたえられつつ、聖職とはほど遠いやりかたで世の中をずるがしこく切り抜けてゆくルナール。
そして、マリー・アントワネットとルイ16世のあいだに生まれ、革命以来かずかずの苦痛に耐えつづけてきたマダム・ロワイヤル。
このふたりのあいだの駆け引き、会話がとても面白く、マリー・アントワネットの弁護士の回想録によってあばかれる<秘密>がはたしてどんなものなのか、読者はゆっくりと考えながら読むことができる。

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紙の本ロリータの温度

2002/01/06 17:49

ミステリアス。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 写真も文章も、原作の過激な描写とは違い、物静かな雰囲気に溢れている。特に文章が美しい。頽廃的で、かつ幻想的。現実にはない、儚さや脆弱さがある。

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最後の手紙

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

フランス革命の断頭台にのぼったひとびとの手紙150通の全文を収録。
悲劇の王妃として名高い、革命当時の王妃マリー・アントワネットの遺書も収録されている。
フランス革命期は当然のことながら多くの英雄が登場し、彼らにまつわる伝記も数多くわが国に伝わっている。
しかし、それらのほとんどは、遺書から推測した故人の気持ちや心境、そして死を前にした覚悟などを優先し、肝心な本文自体は省略されていることが多い。
マリー・アントワネットに限らず、フランス革命期を生きたひとびとの思いを知る上での資料となるだけでなく、自由を生み出した革命がどのような形ですべてのひとびとに死をもたらしたのかを知ることができる貴重な手がかりとなるはずだ。

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美少女ゲームならずとも

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書の副題に「美少女ゲームの作り方」とつけられているが、本書の内容をよく読み、理解し、活用することができれば、さまざまなゲームがつくれるにちがいない。
また、プログラミングだけではなく、そのほかシナリオライターやグラフィッカーなど、ゲーム制作に必要な役割などもくわしく紹介。
本書付属のソフトもあるため、趣味でゲームをつくられるのなら、これ一冊あれば十分満足のいくゲームを作成することができるだろう。

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紙の本おにいさまへ… 1

2002/06/21 18:19

ベルばらの香り

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者の名を聞いたとき、皆様が真っ先に思い浮かべる作品は「ベルサイユのばら」であることと思う。
本作はその連載終了後に製作されたものであるが、アニメ化までされるほどの人気を誇った。
本作品には、ベルサイユのばらの最終回を惜しむファンのことを考えてのことか、同作品によく似た顔つきのキャラクターが登場する。オスカル・フランソワとマリー・アントワネットである。
そればかりではなく、フランス革命のエピソードが作中で触れられているのも、連載当初ファンの胸を熱くしたことだろう。
名作のファンであるかたには、ぜひとも読んでいただきたい作品だ。

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紙の本少年アリス

2002/06/18 22:17

独自の少年世界

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文藝賞受賞作だけあって、やはりクオリティは高い。最近の著者の作品では、制的要素(特に少年愛、同性愛などの傾向がある)を多く含んだ作品テーマ・性質が多いが、初期の作品である本作では、意識的に性的な描写・要素、または子供に対して有害だと思われる思想のすべてが念入りに排除されている印象を受ける。それだけに、小学生低学年にも推奨できる作品だ。漢字が多くつかわれており、表現も多彩なため、教養のひとつになることは間違いない。また、現実では考えられない夢の世界、つまり「メルヘン」の世界を少年だけで構成しているため、子供たちの想像力、表現力の開花にも一役買ってくれることだろう。ぜひ、幼いお子様にプレゼントしていただきたい作品だ。

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最終決戦

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テレビアニメ版から大きく離脱した結末を迎える本書では、いままで不可解だったすべての謎が一気に公開される。その数が多すぎて、内容についていけないかたもいるかもしれないが、繰り返し読んでいるうちに物語の中核が飲みこめるはずだ。
宇宙戦艦と題し、ジャンルもスペースオペラに位置付けされているものの、戦艦ナデシコは科学によってつくられたものではない。
極めて非科学的な「呪術」と科学の融合であり、このあたりにサイレント・メビウスを手がけた著者ならではのこだわりが見受けられる。

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マダム・ロワイヤルの生涯

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著者の作品、マリー・アントワネットの生涯ではほんのすこししか触れられなかった、王妃の息女マリー・テレーズことマダムロワイヤルと、マルゴ王妃に関する書籍。
マリー・アントワネットは、オーストリアの皇族ハプスブルク家に生まれそののちフランス王妃となり、ついには処刑台にのぼった「悲劇の王妃」とのイメージから、日本では多くのひとに知られている。しかし、その息女であるマリー・テレーズは、母や父、弟、(ルイ十七世)とは違い、ひとり生き延びたために、日本では彼女に関する書籍は刊行されていない。しかし、たったひとりで生きたからこそ、少女は母や父の苦しみにみちた人生に匹敵するほどの、流浪の生涯をすごしたのだ。
マリー・アントワネット、そしてルイ十六世の名に圧され、ひとびとから忘れられてしまったブルボン家さいごの王妃マリー・テレーズに関する数少ない資料といえよう。
また、カラーページをふんだんに使用しているため、多くの肖像画をみて楽しむこともできる。

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性格描写に感嘆

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本書は、マリー・アントワネットの生涯を書いた著者が描く歴史小説である。
宮殿のつくりをはじめとして、当時のファッションなどもきちんとあらかじめ取材し、執筆されたものだと思われる。
それらよりも、本書の注目すべき点はただひとつ、マリー・アントワネットの性格描写である。
さきにあげたマリー・アントワネットの生涯で著者自身が記している、「義務をはたさず権利のみを主張する万年少女」がみごとなまでに描かれている。
実在の人物の性格を認識していても、それを小説の中において忠実に表現するのは至難の技だ。それをやってのける著者の筆運びには、まさに感嘆せずにはいられないものがある。

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紙の本傭兵ピエール 上

2002/05/23 20:19

ジャンヌ・ダルクのかたわらにいた男

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ときは十五世紀、いつまでも終わる気配の無い戦争に苦しむフランス。
戦乱の時代の申し子、傭兵隊を率いる無頼漢ピエールは聖女ジャンヌ・ダルクに導かれ、天下分け目の戦場へと赴く。
かくして、それぞれがさまざまな思惑・想いを胸にいだいたまま、オルレアン決戦の火蓋は切って落とされる。

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