ロブさんのレビュー一覧
投稿者:ロブ
2002/08/22 17:12
銀行に求められるものは
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エンデの遺言から一貫したテーマとなっている地域通貨。エンデが我々に紹介してくれた利子の無い地域通貨が訴えかける我々へのメッセージはどのようなものなのであろうか。
我々の多くは、日々の生活のなかで、通貨に接している。通貨は我々の生活を便利にし、我々はそれを利用する事を疑う事はない。利子が付く事についても同様である。この本を読むと、利子、通貨とは何なのか、そして銀行の果たすべき役割は何であるのか考えずにいられなくなるだろう。
また、我々は、生活者の視点から生れたマネーである地域通貨を知り、それがもたらす効果を確認するとともに、世界中を駆け巡り、時には我々に牙をむく、金融市場のマネーのあり方について再考察する必要がある。
この本は、身近なものだけに目が向けられにくかった、お金と銀行の今と未来について考えさせてくれる貴重な一冊である。
紙の本歴史としての戦後日本 下
2002/07/18 19:19
日本人は著者たちよりも日本のことを知っているのだろうか
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知識人と政治 J・ヴィクター・コシュマン著 葛西 弘隆訳
この本は四つの論文で構成されているが、私はそのなかでもフランク・アパム著の『社会的弱者の人権』に興味をそそられた。この論文では、社会的な弱者として女性、水俣等の公害の被害者、被差別部落の人々を取りあげ、分析している。女性は多くの人が知るところであるが、水俣の被害者や被差別部落の人々のことについては最近の若い人、都市部の人々のなかにはどのような人権の無視があったか知らない人も多いだろう。この論文から情報として知っておくのも良いのではないだろうか。その他の収録論文もそれぞれ戦後の日本の歴史がよく分析されており、良質。
紙の本歴史としての戦後日本 上
2002/05/16 17:54
あえて日本人にはない視点で
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歴史としての戦後日本を外国の研究者が書いているところがおもしろい。そこには日本人にはない視点があり、日本人には書きづらいところも書けるという外国の研究者の利点が生かされた分析がある。我々は義務教育の中で歴史を勉強する機会が与えられているが、私の経験では戦後日本を学んだ記憶が非常に少ない。現在のシステムがどのようにして戦後出来上がっていったのか知るためにもこの一冊は貴重な一冊である。付け加えれば、世界から見た戦後日本がみえる所もこの本の魅力である。
2002/03/24 19:18
着物礼賛
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この本は若い層に似合う帯の結び方が多く紹介されている。かっこいい着こなしの本を探し回った結果、この本が最も光る帯の結び方が紹介されている本だった。価格がリーズナブルなところがまたありがたい。着物をエレガントかつクールに着こなしたかったら、この本を。
紙の本銀河鉄道の夜
2001/11/20 18:52
子供だけのもにしておくのはもったいない
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私が子供のときだったら、絶対に手に取っていない作品。子供はどちらかというと明るい色彩のものに引かれる傾向があるため、カラフルな絵本の方に目が行くだろう。私もそういう子供だった。しかし、大人になってこの絵本を書店で見た私は、思わず衝動買いしてしまった。もちろん子供にも見せて欲しいが、大人の方にぜひ見て欲しい作品。おそらくこのシリーズを全部買うことになるでしょう。
紙の本注文の多い料理店
2001/11/20 18:42
このクオリティーの高さを見て下さい
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宮沢賢治の作品に小林敏也が絵を付けたシリーズの一つ。子供の頃に読んでいたら、もっとあらゆる感覚が磨かれたろうに…と読んでいなかった事を後悔させてくれるほどよい作品。ページをめくる毎に料理店のドアを開けていく感覚にさせてくれる絵と最後のページにある、子供が喜びそうなクラフト的な“あそび”が楽しい作品。
紙の本雨ニモマケズ
2001/11/20 18:29
すばらしいの一言
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宮沢賢治の世界観を、小林敏也の版画が崩すことなく描き出しているすばらしい作品。一枚一枚ページをめくるたび、宮沢・小林ワールドに引きずり込まれる。幼い頃、絵本をめくる時感じた次のページをめくる喜びが再び味わえる作品。
2001/11/20 15:54
今後の日本の考察にも役に立つ
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日・米・欧先進資本主義諸国はこれからどのような方向に進めばいいのか、資本主義の多様性はありつづけるのか、それともアングロサクソン型へと収斂していくのか。混沌としている現在の各国経済の方向性を考察するのに適した一冊。最近出版された本では、本当にいい本の一つ。
紙の本谷中村滅亡史
2001/11/20 15:22
重たい重たい内容
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「日本人なら必ず読め!」と言っておきたい本。この本を読んでから現在の状況と照らし合わせると、弱きものが正統なことを言ってもつぶされる構造がいまだに変わっていないことが再確認できる。現代の文章になれた人は多少文章が読みにくいかもしれないが、努力しても読む価値のある本である。
紙の本夢野久作全集 6
2001/10/30 19:31
夢野久作の世界観が爆発
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夢野久作全集をつくろうと考えたちくま文庫万歳。私は夢野久作の作品のグロく怪しい部分が好きなのだが、特に『人間腸詰』を気に入っている。ちょっと菓子を食べつつこの本を読んでいた私はなんとも言えない胸くそ悪さに襲われることになった。こんな楽しいエピソードを私の読書人生に加えてくれた摩訶不思議さの漂う夢野久作ワールドは一読の価値のあり。
2001/10/30 19:12
現状分析はよくできている。
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現代日本経済の発展の歴史的な跡づけと、この本を書いた時点での現状分析は的を射ているが、さすがに日本がバブル経済の時期に書かれたものだけあって、未来の日本経済についての展望が明るめにかかれているのが難点。
紙の本社会学用語辞典 全訂版
2001/10/30 19:01
イミダスや知恵蔵とともに社会学用語辞典も
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世の中でよく話題になる用語の中で多くを占める経済学や社会学の用語。用語辞典としての及第点の収録数はもちろんのこと、価格が他の社会学用語辞典に比べて安いのも魅力。
2001/10/30 18:55
初心者におすすめ
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プロのWebデザイナーの人がHTMLが何のことやら分からなかった私に進めてくれたのがこの本。説明が初心者にも分かりやすい上に非常にコンパクト。更にはカラーチャートやフリーの素材集を見つけに行けるURLも載っている親切ぶり。今からHTMLを学びたいという人に最適の書であることは間違いない!!
2001/10/30 18:42
いい男いい香り良い空間
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甘いお菓子に良い男、そして良い空間(骨董が)、そしてちょっと耽美も香る。思わず衝動買いしてしまった…。「私は魔性のゲイなんです」という言葉が脳みそから数週間消えないという現象が私を悩ませたことも。何回読み返しても面白い漫画です。