ククさんのレビュー一覧
投稿者：クク
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声にならないカデンツァ
2001/10/26 13:46
ハーレクイン的ボーイズラブ〜オペラ編
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ボーイズラブ小説界のハーレクイン作家といえば、松岡なつきだ。作者自身もそれを目指しているようで、他の作家にはない独自の世界を築き上げている。日本の狭い世界にとらわれず、世界を舞台にするのも松岡先生のお得意なのだが、今回の作品では当時「もののけ…」の主題歌で話題になった「カウンター・テナー」が主人公になっている（詳しくはあらすじで）。ヨーロッパを舞台にした「金髪の紳士」と「黒髪の美青年」のゴージャスで優雅な恋をぜひご堪能あれ！
【あらすじ】新進気鋭の美貌のカウンターテナー・朝倉慎一は、初舞台の同性愛者の役作りに悩んでいた。ある晩出会ったのは、強引で洗練さた男・ウォルフ。役の理解を深めるためにウォルフに誘われた慎一は、ウィーンでの休暇を共に過ごすことにする。やがて二人は次第に魅かれてあってゆくのだが…。甘やかな旋律が奏でるアダルト・ロマン。
月とサンダル １ （花音コミックス）
2001/10/26 14:17
はまったら抜けられない、よしながワールド
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今話題の作家「よしながふみ」がボーイズラブ全開で書いたのがこの本だ。同人誌からの再録なのだが、人気は高い（Ｈ度も高い）。アンティークは万人受け用だが、もっと「よしながふみ」が知りたいなら読んで欲しい。真の「よしながふみ」を知ってこそ、真のファンになれるだろう…。
しかしはまったら抜けられない、よしながワールド。私もその１人。このお話は小林＆ジャイアン（高校生）組・橋爪＆井田（先生）組の話が並行して進む。二組とも目が離せないのはよしながマジックか。貴方もはまって下さい。
【あらすじ】小林は可愛い井田先生に恋をしていた。先生に恋人がいても口説いたが、失恋。しばらくして、親友ナルちゃんの兄、東洋が気になりだす。先生に顔は似ているが、性格と口の悪い東洋。彼をジャイアンと呼びながらも小林は近づいていく…。
天使のココロで １
2001/10/26 14:05
青年の色気が描ける作家
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青年の色気を描ける作家はあまりいない。綺麗すぎても、不味すぎてもよくない微妙な繊細さが必要だからだ。私の知る中では３人くらいか。そのなかの１人が「柚木南保」だ。この作家はＢＬ作家でありながらＨ度が低い。むしろ高ければこの作家の場合、邪魔になるだろう。この本に登場するのは「天使の心」をもつ青年と「心に傷を持つ青年」だ。天使は傷を癒そうとするが、その傷こそが「心に傷を持つ青年」の色気だとは天使は気付いているのだろうか…。読者としては癒してやってほしいという思いと、そのままでいてほしいという思いとで複雑なところだ。
【あらすじ】出会いはたった一度。自分を助けてくれたあの人の面差しが刻み付けられている…。可愛いハウスキーパー・南雲天使は、突然失踪した親友の借金を肩代わりする羽目に！ ヤクザの三代目の世話係として働かされることになった彼は、そこで忘れられない人・流星と再会を果たす。実兄を抗争で失い、傷心の流星を天使は癒そうとするのだが…。
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