はるさんのレビュー一覧
投稿者:はる
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紙の本自閉症の僕が跳びはねる理由 正 会話のできない中学生がつづる内なる心
2008/02/23 01:49
どうしてか
23人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
自閉症児の内面が豊であり、それを文字と言う方法で表現できるのだとしたら、それはある意味素晴らしいことなのでしょう。
健常者と呼ばれる我々の価値観基準で、彼らの理解が出来るのでしょう。
しかしどうして我々の価値観の中に彼らを入れ込まなければ成らないのか。
自分の子供が発達障害であったとしたら。
私もこういう事をするのだろうか。
同じ様な世界を歩んでくれるとばかり思っていた我が子が、
実は周りと違う「障害児」と呼ばれる物であったととしたら、
私もこういう事をするのだろうか。
こう言うことも有りなのだろうか。
もしそうだとしたら、それは発達障害に対して、
実に納得の行かない最悪の結論を出しているようにも感じられる。
人の考え方は色々であるが、私は発達障害児を我々の価値観で認められる
世界の中で理解できる様にすることが、その対応だとは思わない。
どうしても自分の価値観では認められない者の存在。
それが我が子であり、自分の死んでしまった後も存在する者であったとして、
それがなおさらにどうしようもない思いに突き落とされる者であったとして、
世間も政治も何もしてくれないものであったとして、
どうにも成らなくっても、その子がそこに存在する意味は、
そんな浅いところには無く、意味はもっと深い所にある物だと感じる。
それがどういう意味なのか、今の私には分からないが、
一生分からないかもしれないが、
こんな形で結論付けられるのは、どうにも違う気がするのだけは確かだ。
2002/08/16 08:04
作者半世紀のうつ症の回顧録
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
初めて鬱になった中学のときの体験に始まり、現在までのうつ症との付き合いを
綴った本です。
うつ症とは一見周囲から怠け者と見られがちであり、またかかる人も律儀な人で
あるがゆえ自分が怠け者になったという自責の念に苦しむ。
一度うつ症になると医者にかからねばいけない。ただうつ症の人は医者にかかる
のも億劫に感じて自分から医者に行こうとは思わない。その為あの人ちょっと
おかしいと気付いたら、周囲の人が引きずってでも医者に連れて行け。
うつ症の内は退職、転職等の大きな決断をするな。
人間は律儀一点張りではいけない。ときにはチャランポランな面もあり、その両方
の性格を兼ね備えていることが大事である。
うつ症の時はうつに関する本など読むな。出来るだけ明るい朗らかな文章を読む
べきだ。芥川龍之介の「河童」なぞ読むとうつ症を倍化させる恐れがあるので
要注意だ。
など書かれており、うつ症の人にも参考になる本だと思います。
紙の本からくりからくさ
2002/02/24 22:43
りかさんの続編です
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
同じ著者の本で「りかさん」と言う題名の本があります。からくりからくさは、「りかさん」の主人公ようこ(容子)さんが大人になってからのお話です。「りかさん」は子供向けであるのに対し(と言いつつ大人が読んでもよい本ですが)、こちらは大人向けと言ってもよいでしょうか。「りかさん」を読んだのならぜひこちらも読むと面白いと思います。読んでない方は「りかさん」を先に読むことをお勧めしますね。
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