ラマ姉さんのレビュー一覧
投稿者:ラマ姉
紙の本クマのプーさん 新版
2002/07/02 14:11
ディズニーはいったん忘れてください。
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
必読書です。石井桃子さんの訳で、読んでください。なに? ハニーハント? この際ディズニーは一切忘れてください。
上で書かれていましたが、ティガーじゃない、トラーです! ピグレットじゃない、コプタです!! オウルじゃない、フクロです!!! 名前だけ見ても翻訳のすばらしさに感心してしましいます。私と妹の間では、プー関係の単語が頻繁に会話に使われますが、プーをちゃんとわかっている人はまわりに意外に少ないので、意味不明な姉妹に思われます。
最後にしつこく。プーを読むなら、石井桃子さんで。
紙の本旅の絵本 1
2002/07/08 11:26
発見!
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
文字のまったくない、絵だけの本です。
旅人が歩いていくのを俯瞰で見守っていると、あっちこっちに笑っちゃうような発見があるはずです。さらさらっと流すのではなく、じーっくり見て欲しい本です。お話は自分でつくってもいいのです。読むたびに違うストーリーで楽しめますよ。
紙の本クリスマスの思い出
2005/01/07 19:28
フルーツケーキと一緒にもらったら嬉しい
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
冬休みに読みました。
フルーツケーキをいっぱい作ったりしたーい。
あっという間に読み終わる小さなお話です。
山本容子さんの版画が入ってきれいな本です。
クリスマスプレゼントに、
フルーツケーキと一緒にもらったら嬉しい。
紙の本アメリ
2002/01/21 12:41
100%おちゃめ
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
大好きな子がいる。キュートでファニーで繊細で、気が利いた女の子、私の妹。彼女と一緒に友達に会い、3人で三軒茶屋のカフェに行った。246を渋谷の方へ歩く途中、歩道にベッドのスプリングが丸出しになって捨ててあった。私たちは乗らずにはいられない。大人みたいに素通りできない。カフェでは「ガテマラ産」の話題でひとしきり盛り上がる。わたしが自分で作った小さい布のクマなんだけど、そのカラシ色といい、くちゃくちゃっぷりといい、刺繍がめんどくさくてペンで書いちゃった顔といい、ガテマラな雰囲気なので私たち姉妹はそう呼んでいるのだ、と友達に説明する。あんまり通じないことが多い、こんな話題にちゃんと反応する彼が頼もしい。彼は映画『アメリ』を見たという。どうだった、とたずねると「君たちみたいなかんじ」と答えた。なんだか気になった。
昨夜本屋で「アメリ」って本を見かけ、昨日のうちに読んじゃった。なんて素敵!アメリは私じゃないのに、私はアメリにはなれないのに、私はアメリの友達にも姉妹にもなれないのに、映画も本もお話なのに、そわそわして眠れない。大好きなものを見つけると、いつもこうだ。ライ麦のホールデンが言ったように、電話したくなっちゃう感じな、アメリ。
そしてこの本、イラストが私の愛する100%ORANGEなんです。これもまた、電話したくなっちゃう感じ。涙がでちゃうくらい、いいものみっけ!
2002/07/05 17:01
ごんだわら!
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
漫画はあまり読まないんですが、なぜか貸してくれる人がいて読みました。
章ごとに全然違う男に惚れて、おっかけまくる権田原さんの異常なテンションの高さ。ターゲットとなる男の方も、こんな女に追われて迷惑してるのもいれば、そもそもターゲットが間違ってる!というのもいて、ありえない馬鹿さに噴出してしまうこと間違いなし。電車で読めない一冊です。
朝日新聞の4コマも、このくらい勢いよくやって欲しいのですが。
紙の本ラファエル前派の女たち
2002/07/04 15:38
ヴィクトリア朝のロンドンを知る
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
『ラファエル前派』ときいて、それがどういう意味のどんな派なのか、説明できる人は少ないと思います。「ルネッサンスのラファエロなら知ってるけど…」そう思ったあなたはなかなか筋がよろしい! 『ラファエル前派』とは、ラファエロ以前の素朴なスタイルをよしとする、ちょっとかわった19世紀イギリスの芸術家たちの集まりです。19世紀末といえば、新しい芸術の流れが活発だったときですから、ある人の目には時代錯誤な運動にうつるかもしれません。しかし実はヴィクトリア朝のあの時代だからこそ、という独特の運動なのですね。
ラファエル前派そのものに興味がある方は勿論のこと、イギリスの歴史や文化に興味のある方には、とても面白い本だといえます。
紙の本草や木のまじゅつ
2002/06/21 11:33
誕生日にもらった本
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
懐かしい...。まだ売っていることに感動です。
小学生のとき、誕生日プレゼントの中にこの本がありました。
染色のことがいろいろ書かれているのですが、
子供のくせに「みょうばん」とか妙に感心して読んだ記憶が。
染色に挑戦したことはないけれど、
方法をなんとなく知ることができてよかったです。
子供はこうやっていろんなことを知るんですね...。
何より表紙の色とりどりの糸の写真が大好きで、
今でもお気に入りの一冊です。
2002/06/03 13:23
実践しても、しなくても。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
このとおりに実践しても、また読むだけで実践しなくても、どちらの読み方もいいと思える一冊です。ただし、実践しない場合も、ちゃんと頭の中でそれをやってみている自分を想像するのがポイントです。
この本にある暮らしの哲学の101通りの方法においては、「ある事物を詳細まできちんと思い浮かべる」作業と、「何も考えない、具体的な思考を一切なくす」作業が重要になってきます。これがどちらも、なかなか難しいんですね。想像力は豊かだと思っている人でも、実はぼんやりした想像しかしていなくて、詳細まで鮮明に描く想像というのは、かなり集中してやらないとできないものです。逆に思考停止っていうのも、言葉どおり思考をとめるなんて私にはとてもできませんでした。修行がたらんのかな?
101の効果に期待しても、たいそうな結果は出ないでしょう。むしろ101の方法を試す過程に、何か得る物があると思います。
2002/07/31 15:20
ずいぶんちがったお姿で。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
今日は注目すべき点を箇条書きで。
・挿絵に注目!
狸かと思いますね。謎度UPというかDOWNというか微妙なところです。
・言葉づかいに注目!
人形アニメの気の弱そうなかわいいチェブとは大違い。
アニメを見てない子供にでも読ませて、感想をきいたら面白そうですね。
紙の本ヴァン
2002/07/29 14:48
チッパーズ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
お金に困ったおっちゃんたちが、おんぼろヴァンを改造して移動ファーストフード店を始めます。うっかり紙おむつをフライにしてバーガーにしちゃうわ、警察や保健所がくるとそのまま運転して逃げるわ、非常に困ったお店ではありますが、楽しそうで私もバイトでいれてほしくなりました。
同じ著者による『ザ・コミットメンツ』(<映画もおすすめ!)『スナッパー』なども、決して良いとはいえない環境に暮らしながらも生き生きした登場人物が魅力的で、ストーリーは愉快です。アイルランドの現代を知るきっかけにもなると思います。
紙の本トラベリング・パンツ
2002/06/09 17:11
魔法のジーンズ
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15歳の夏休みをはじめて別々に過ごすことになった、
ティビー、ビー、カルメン、レーナ。
彼女らは、古着屋で見つけた不思議なブルージーンズを
送りあい、夏の思い出を共有することにする。
読者はまさにトラベリング・パンツとなって
ティーンエージャーの親友四人の夏休みを見守ることになる。
友達の前で泣けるということは、幸せなことだと思う。
交差点に差し掛かったとき、うまい具合に信号が青に変わる。
それもまた、誰にでもたまには起こりうる小さな幸せのひとつ。
素敵な夏をすごせそうな気分になる本です。
紙の本リネア モネの庭で
2002/05/09 12:54
旅日記をつけたくなる本
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女の子が近所のおじいさんと旅をします。
モネの家の庭は本当に素敵。
ピクニックをしたり、美術館へ行ったり、
蚤の市をのぞいたり、ヘンなものを拾ったり、
二人の旅のスタイルは私のそれによく似ています。
リネアが、切符や写真、買ったものを木箱に入れて
旅の思い出にするところも大好きです。
妙な教訓やしらけるオチもなく、とても品のいい絵本です。
紙の本おちゃめなふたご
2002/01/25 00:02
真夜中のパーティー
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寄宿学校のお話です。おちゃめなふたごちゃんと、クラスメイトたちがいたずらをくりひろげます。いじめっ子がいたり、嫌われ者がいたり、問題児が転校してきたり、対立がおきたり。でもね、最後にはいつも、困ったさんを素敵な仲間にしてしまう少女たちなんです。
特にわくわくする場面は、真夜中のパーティー。こっそり夜中に起き出して、空き教室で秘密のごちそう…スリル満点! 大声を出せない時ほど、滑稽な出来事がおきるんですよね。笑っちゃいけない、でもおかしい! わたしも参加したくなります。
おちゃめなふたごシリーズはどれもおすすめです。小中学生は勿論、大人にもね。
紙の本名人は危うきに遊ぶ
2002/07/23 16:33
落ち着いて、いいものを楽しみたい。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
白州さんの簡潔でありながら、本心だということがきっちり伝わってくる文章は、読んでいてすがすがしい気分になる。
本の中で白州さんの言われた「インターナショナル、国際的な」という言葉、実に方々でたいした意味もなく叫ばれる。これは余談だがカタカナで「アート」という言葉も今かなり汎用されていて、ガラクタも子供の工作も手芸の類もみんな「アート」なんて呼んでしまう風潮がある。かくいう私も、軽々しく「アート」なんて書いてしまうことが度々あるし、インターナショナルの意味を考えず、なんとなく使うことがある。読むうちに、こうした言葉の使い方については、ずいぶん考えさせられた。それと同時に、日本古来の伝統の技だとか、芸能というものがもっとエンターテイメントとしてメジャーなものになればいいのに、と思った。興味はあっても、とっつきにいくい。ライブや映画に行くように、薪能を見に行ったりしたいものだ。
2002/07/04 12:58
くじらケーキ
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お留守番をたのまれて、退屈しのぎにひとりでカップケーキをつくりはじめる、みりちゃん。どこからか声がして、誰かと思えばうさぎのぬいぐるみ、ミミちゃんです。だいじにされているぬいぐるみは、一年に一度だったかな、おしゃべりができるんだって! これがほんとならいいのにって何度思ったことか。私のは、ぬいぐるみも人形も、一度もしゃべらないんだもの。よっぽど控えめなのね。
最後にカップケーキの作り方がのっていて、何度も何度もつくったものです。今でもたまにつくります。お子さんにお留守番をたのむときは、この本を与えましょう。くれぐれもオーブンの扱いと、ふくらしこの入れすぎには注意を!