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EIJIさんのレビュー一覧

投稿者:EIJI

39 件中 31 件~ 39 件を表示

紙の本ソウル・スケッチブック

2002/01/24 12:06

ソウル市民の普通の姿

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 暖かい人間ウォッチングの結果を、暖かい散文に昇華させた小説。著者の周辺に生きる普通の人々を、淡々とした短い文章で書き綴っている。この作品に異文化や価値観の違いを見出だせない日本人は、全く正常だと思う。少なからぬ共感を覚えるなら、それも当然だろう。飛行機でおよそ2時間、その程度の距離間なのだ。誤解を恐れずにいえば、韓国は日本に本当によく似た国である。

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紙の本サイの角のようにひとりで行け

2002/01/24 12:04

女性として生きるということ

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 女性作家によるフェミニズム小説。軋みつつ民主化を進め、女性の自立という新しい価値観を見出した80年代の韓国で青春を通過した女性3人が、旧態依然たる社会の中に活路を見出せない孤独と焦燥を描いている。
 自殺を選択した友人に対し、「サイの角のようにひとりで行け」という言葉を結論として物語は終わる。家族の繋がりが問われる昨今、女性の自立は社会的なテーマである。韓国だけでなく、日本の日常でも十分に考えられる話だ。友人の夫を一方的な悪としていないことも、余計に問題が深刻であることをうかがわせる。物語は示唆に富んでいて興味深い。
 とはいえ、残念ながらリアリティは迫ってこなかった。世の中がこんな話ばかりなら、あまりにも救いようがないからだ。仮に次善の策しか取れなかったとしても、それが誠実なものであれば、おそらくどんな結果でも受け入れるべきであろう、とは思う。

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紙の本リベラ・メ

2002/01/18 12:05

炎にとりつかれた男たちのドラマ

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 日本でもロードショー公開された韓国映画のノベライゼーション。敏腕消防士と連続放火犯の対決を縦軸に展開する活劇である。火災現場での炎の迫力は、たとえ卓越した筆力でうったえたとしても、スクリーンの説得力にはおよそ遠く及ばないものだ。
 そしてそういう宿命からはこの作品も逃れられないものであるが、物語は炎によってしか救済されないと信じた放火犯の心象を横軸に破局へと向かう。ここへフォーカスを当てることでドラマに深みを与えているものの、残念ながら心情を読み手を説くだけの力強さはいささか足りない感がある。それでも映画を見てない人にも十分楽しめる内容になっており、韓国発というだけで、何かしらの先入観を持ってしまう時代ではなくなりつつあることを、映画ともども教えてくれる大衆的な作品である。

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韓国を代表する女性作家の文学臭漂う作品

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 表題作は、人がそれぞれの時間に刻印するそれぞれの記憶を、平凡な主婦の視線で繊細に辿る物語。この他にも同様に文学的な作品が二篇、いずれも読み応えがある。

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紙の本シュリ ソウル潜入爆破指令

2002/01/10 12:13

非常下の恋愛小説

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 公開当時、韓国史上空前のヒットとなった同名映画のノベライゼーション。映画は、壮絶な銃撃戦を映像と音像で観客に激しく迫るスリリングなものだ。だから活字版の『シュリ』に果たしてどれほどの価値があるのかと思う向きもあろう。しかしこれを読むことで、いかに映画の脚本が優れているかを知ることができるはずだ。
 『シュリ』はアクション映画の王道を地で行きながら、分断国家の現実を北の特殊部隊員と南の情報機関員の悲恋物語に投影した、非常下の激しい恋愛映画だった。この作品が韓国で生まれ韓国で当たった理由を、北に対する南の圧倒的な優位に求めるのが常識人的見解だといえるが、そんなことよりもまずは『シュリ』に完結しているドラマ性の高さに酔ってほしい。そしてこの本が持つ大衆性は、どんな政策制度よりも得難い説得力である。『シュリ』で韓国を知る若い日本人は幸せだと思うし、それは韓国人にも幸せなことであろう。

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なぜ韓国で経済危機が起こったか

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 アジア通貨危機でIMF管理下に至った韓国経済の実態と、出口のない北朝鮮に対する統一への展望に、ジャーナリスティックに迫った真摯な作品。97年末にあらわになった韓国経済危機の背景を整理しておきたい人には良書である。反面、北朝鮮についての記述は平板な印象を受けるが、統一に対して当事者である韓国の準備不足に言及するくだりは、ただ頷くだけだ。注釈がないので、予備知識なしで読むのは骨が折れる。また韓国危機を扱った部分は雑誌発表の原稿を集めたためか、同じ内容の叙述が繰り返されるのも気になった。しかし、たまにはこういう骨太な本をじっくり読むのもいいと思う。

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紙の本アボジ

2002/01/06 14:46

本を読んで泣きたい人に

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 突如末期ガンを宣告された父親が最後まで父親であろうとする姿と、そしてそれを見守る周囲の人々の苦悩を描いた感動的な小説。家族愛・人間愛が主題である。しかしこの作品が魅力的なのは、実に通俗的なところである。なぜか登場人物は皆やさしくていい人ばかりで、悪人がただのひとりも出てこない。主人公にとって人間愛の象徴ともいえる女性は、非現実的にあまりにも都合よく登場する。リアリティを感じさせない設定にも感動できるのは、我々がこのような人間関係をどこかで望んでいるからにほかならない。こういうことを通俗というのである。肩に力の入っていない、こんな韓国の小説がもっと日本に紹介されることを望んでいる。

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KAL機爆破事件の残したもの

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 いわずと知れたベストセラーだが、確かに読む価値はあると思う。特に、幼少から学生を経て工作員に至るまでの記憶を丹念に紡いだ後半部分(下巻)が秀逸。丁寧に描かれているので、もちろんエリート層に限定されるものの、時の平壌の市民生活がうかがえて興味深い。前半(上巻)はKAL機爆破事件のリアルなドキュメンタリーで、これを読んでおくと申相玉の映画『マユミ』が分かりやすい。
 読後感は、素直に痛ましいとしかいいようがない。それは普通の日本人の実感でもある。

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紙の本マレーシア人

2002/02/28 12:46

マレーシア人の生活様式を綴ってはいるが…

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 期待が大きかった分、読後の反動も大きかった本。住居やマナーといった、外国人が生活する上で必要な情報や、三大民族の風俗・食文化など、マレーシア総合ガイドとして読める。しかし洋書独特の不要な暗喩が読み手のリズムを奪っている。こういう作品を読むたびに、社会科学にも日本語の美しさが大切だと痛感する。一般書が少ないだけに読んで損はないと思うが、『マレーシアにんげん事情』と比較してみると、筆致の魅力の差は残念ながら大きい。

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