道祖人さんのレビュー一覧
投稿者:道祖人
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2004/12/19 22:42
かつてない四間飛車の詳細な定跡書
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シリーズ1〜3巻をざっと読んで、感情が昂ぶるのを抑え切れなかった。
まさしく藤井九段渾身の書。
将棋から距離をとり始めていた私に、もう一度、徹底的に四間飛車で戦って
みようという勇気を与えてくれた本。
10年後にも、記憶に残る名著だと思う。
大きな期待を抱きつつ、続刊の発売の日を待ちたい。
紙の本ソシュールの思想
2004/06/20 15:19
丸山言語学の精髄
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
学生時代に読んだが、社会人になった今でもその衝撃は忘れられない。
「世界を分節化するものとしての言語」という思想は、受験勉強で凝り固まった私の脳味噌を解きほぐしてくれたように思う。
この本を通読した一人として、他の読者に伝えたいのは、ソシュール自身は「沈黙」し続けたという事実を、決して忘れてはならないということである。今は亡き丸山圭三郎によるソシュール読解の中に、ソシュール自身の沈黙とは正反対の「饒舌さ」を見いだすとき、読者はこの本を乗り越えるべきものとして捉える視点を獲得するだろう。
今や「古典」とも言うべき、丸山言語学の精髄がここにある。
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