碧 さんのレビュー一覧
投稿者:碧
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2003/06/12 09:25
野心が目覚める
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
不思議な本だ。
平易な文字で書かれた、そう奇抜でもない物語であるのに、読み始めて見るとずっと続きが気になった。そして、読んだ後もなぜだか心に残るのだ。
bk1を訪れたのも、パウロコエーリョの他の本を見つけるためだ。
この本は、当たり前の生活に不満を感じていなかった羊飼いの少年が、小さくないリスクを負って、宝物を探しに旅に出るという話である。最初受身だった彼は、旅を通してどんどんと変わっていく。
読者はみんな思っているだろうが、この羊飼いは自分達である。読者は本を読むことによって、眠っていた野心というものに揺さぶりをかけられることだろう。
そういう私にも、とある野心が生まれた。これから挑戦してみようと思う。
紙の本ワイルド・スワン 上
2002/02/04 23:41
人生を考える
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ここまで影響された本はない。文化大革命時代の中国を中心に3世代の女達の人生を追うことにより中国の歴史の一部分を切り取ったこの本は読み出したら止まらなかった。
隣の国の文化大革命というつい最近の史実を詳しく知れたのもこの本のおかげだが、私はこの本を読むことにより、人生というものについて深く考えた。極限の状態で人間はどういう行動をとるのかということをこの本は教えてくれる。そして、極限の状態でも人間性を失わなかった人の、強さというものの美しさを教えてくれる。まだ読んでいない人は、ぜひ読んでほしい一冊である。
2002/02/04 23:53
料理オンチ返上!になる筈
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
料理本を読んでも読んでもお料理が上手にならないような気がするのは、材料にある計量カップ何倍とか大さじ何倍とかいうもののせいだと思う。つまり、さじ加減が学習できなかったんですね。
この本は、その従来の料理本を大きくひっくり返すすごい本。簡単な割合さえ覚えれば、あら不思議。どんな量のお料理の味付けだっておいしく決まる。
数ある料理本の中で一押しの本です。特に料理初心者にはお勧め。
紙の本娘と私と娘のムスメ
2002/10/23 10:12
強がりばあちゃん爆走する
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佐藤愛子さんといえばとても有名な人だが、こんなにおもしろい人だとは思わなかった。
いつも全力疾走、地球の果てまで爆走していきそうな勢いの佐藤さんが、滅法弱いのが娘のムスメ、佐藤さんのお孫さんである。
どんなに忙しくても、彼女のことは気になる、気になる、気になって仕方がない!!!という佐藤さんだが、自分ではそれに気づきたくないらしい。強がりばあちゃん発言がかえって、彼女への愛情を証明している。
あかんぼうの彼女の身に何かあれば、まるで戦国のサムライのように、どこまでも走っていく。そして、すれ違ったことも気がつかない。2階で仕事をしていても1階でみゃあみゃあ泣いている赤ん坊の声を無視することはできない。響子さんから必要ないと言われても、気がつけば赤ん坊を縦にしてあやしている。
できれば私もこんな元気のよい70代になりたい。まわりはおもしろくてたまらないだろう。
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