せつさんのレビュー一覧
投稿者:せつ
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紙の本反貞女大学
2002/04/23 12:47
男は愛される存在?
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反貞女はいかにあるべきか、という切り口から姦通学、嫉妬学、軽蔑学、整形学など多項目に渡って論じた女性哲学。
二章目は男性についてです。女性にはこっちの方が読んで楽しいかも。小題は「男の清潔さ」「男のセンチメンタリズム」「男の色気」等等。
女は愛する存在で、男は愛される存在だ、という一節には妙に納得させられるものがありました。
紙の本つるばらつるばら
2002/04/24 12:13
心がからっぽになったときに読むといいです
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前世での自分の夫を捜し続けるニューハーフ、極端な過食と拒食を繰り返す女子学生、両親の離婚を間近で見ている精神年齢大人以上の子供、いじめのため学校をエスケープしつづける女子高生と、会社をさぼる元エリートの義父。
彼らの生きざまがたんたんとユーモラスに描かれてい、時々おかしくなって笑ってしまったりしますが、深刻ぶりはしないとしても、もちろん真剣にみんな生きているのです。
楽しいこと、苦しいことの底から彼らが見上げる空の、澄み切った透明さが心にしみました。
紙の本夏至祭
2002/04/24 12:40
食事が美味しそうなんです。
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日常生活で食べたり飲んだり、着たり脱いだり、つけたりなくしたりしているもの、そのものの淡白で単純な美しさみたいなものがあって、この本が好きです。
文章の戸口から、いつかどこかで見て、確かに惹かれた世界を覗き見、引き寄せられ、味わうことができます。
ずっと誰も棲んでいないという野茨のある空家、その窓に明かりが灯り、少年達が夕食会を催していたら?
その夕食会には、にじますの白バター添え、黒ぱんと檸檬水、それから熱い麦茶と菓子が出ます。
一度行ってみてはどうですか。
紙の本観用少女 2
2002/04/26 11:35
プランツと生きる複雑な人間たち
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プランツ・ドールのにっこり微笑む顔はほんっとうにカワイイです。この子を笑わせたい、とみんなが思うわけだよなぁ。
そんなプランツたちをまっすぐ素直に愛する人、嫉妬する人、共に生きる人。純粋さと欲望と。持つ人の様々の思惑を反映して、プランツは良くも悪くも変化していく。
美しすぎるプランツ・ドールの魅惑が、持つ者に破滅を招き寄せる悲劇、なんて話も、入っています。
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