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獅子丸さんのレビュー一覧

投稿者:獅子丸

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本the+me

2003/02/25 03:01

そのままがいい。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ────今、変わらなきゃ。(帯より引用)

 過去、現在、未来。そしてフワっとした話の数々(笑)「思ってた通り」「へぇ〜以外」「ちゃんと色々考えてるんだ」エッセイとはこういう発見、さらに驚き、そして“うなずき”。同じ日本に住んでるんですからね。多かれ少なかれ差異はあるでしょうが同世代ならばかぶる所もあります。“分かる分かる”ってヤツです。

 と、こんな事書いちゃっていますがこの本を含めてエッセイを読んだのはせいぜい4〜5冊目です。
 彼女は赤裸々に書いてくれてると思います(比較対象が少ないのに恐縮ですが)。仕事、家族、恋愛etc…。本音満開。“かさぶた“も曝け出してくれてます。

 小学5年の頃を回顧。「悪い子だった」彼女は言います。1〜4年生までは1人でも平気だったのにこの頃になると友達と一緒にいないと不安になったのだという。当時放送していたドラマに影響を受け「“女の子5人でちょっと悪いことするのがカッコイイ!”みたいな感じ」で友達5人でいる事が楽しかった。彼女はそう語っています。反抗期も重なり学校内で周りに色々と迷惑も掛けたようです。「経験したからこそ、本当に悪いことをしちゃダメって思うから、妹には『友達が傷つくようなコトしちゃダメなんだよ』って教えてます」。
 特に理由は無いのでしょうね。その時の流れというか、ただドラマがきっかけになっただけで。若気の至り。

 もちろん、これは一部に過ぎません。まだまだあります。親友である“リアルシスターズ”のこと。最初に書こうと思ったのがこのことについてだそうです。彼女達からのメッセージも記載されています。イギリスへのホームステイ。その日々を綴った日記があるんですが、文章の中に時折顔を出す様々な絵や記号の数々たるや…。馴染んでるのにすごく感心しました(笑)読んでて少し恥ずかしくなっちゃいましたけどね、私なんかは。

 「素直になりたい」巻末で彼女は言っています。「やさしい人になりたい」と言ってるのも聞いた事があります。“何を言っているんだあおいさん”、と。そう考えているそう願った瞬間から、あなたは素直だしやさしい。合格ですよ人として。私はそう思います。

 一気に読めました。ただ、独断を述べるなら写真が多すぎかかな。もう少し減らして文章を増やして欲しかった。
 この「the+me」を読了後、彼女に対する“なにか”が変わったか。分かったか。
 1つ言えることは、
 
 「だって人生、楽しんだもん勝ちだから!!」(本文より引用)

 これが彼女の“テーマ”である事は間違いない。
 

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役者、出揃う。

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 突如として現れた「深道ランカー狩り」。その行方を追う屋敷(元1けたランカー)。屋敷はランカー狩りらしき人物が2人のランカーと接触しているところに遭遇。その内の月雄(ランク22位)とはいとこ同士。屋敷は幼い頃月雄にいじめられ続け、12歳の時決闘を申し込むも負けた。以来10年ぶりの再会。怨みを晴らそうとランカー狩りを狩る事もそっちのけで月雄に挑む。もう一方の男ルチャマスター(21位)が痺れを切らしランカー狩りに攻撃を仕掛け、4者入り乱れる…。

 11巻で屋敷と月雄の関係が明らかになりましたが、この時は屋敷自身全く認識していなかった「月雄に対する絶対的な恐怖」。これが露見されます。PTSD。屋敷の場合は月雄による長年のいじめが原因ですが、事故や災害の被害者にもこの症状がみられるそうです。心の奥底に根を生やし精神を蝕む。厄介ですね。いざ月雄を目の前にすると過去の悪夢がフラッシュバックし何も出来なくなってしまう。無情ですね。

 その頃、ジョンス・リー(2位)と渺茫(1位)の戦いは尚も展開し続けていた。白熱さを増し、熾烈さを極め。皆口由紀(4位)、小西良徳(3位)、「エアマスター」相川摩季もそれぞれの思惑を胸に見守る。八極拳士であるリーの「一撃必殺」を既に2度も受けきっている渺茫。しかしダメージの欠片もない。リーは苦戦を強いられていた。防御も意味を為さないほどの渺茫の矢継ぎ早の攻撃を受け続けさらに窮地に追いやられるリー。と、渺茫の虚をつき、すぐさま自身の「最大の勁の一撃」を放った。…2人の壮絶な戦いは決着を迎え、早々に深道達も現場に駆けつけた。            
 「おまえは人間(ヒト)なのか?」
 終わりを告げた戦いの場でリーは問う。
 「ヒトだ」
 深道が言う。
 「人間の域は越えている」
 呆然の一同。
 そう言い残し渺茫は立ち去った。

 本当に人間ではないのかもしれないですね。肌の色にも自身にも生気は感じられません。表情1つだけですし。それはそれとして対決後の渺茫の言葉、「おまえは○○にも見せる価値がある」。彼の頭の字を見て気にはなっていたのですが…。

 一足先にその場から立ち去っていた小西はビルの屋上(20位から11位までが集まる専用のストリートファイト場)で修行の旅から戻ってきた時田に出会い、程なくして戦いの火蓋が落ちる…。

 時田のトリッキーな動きそして攻撃に終始翻弄されっぱなしの小西。攻撃を受けた事は分かっても“何を”されたかは理解出来ていません。驚くほど腕を上げて帰って来ましたね。

 今巻のラストでは「深道ランキング」でさえも次巻から始まる新展開の「手段」でしかなかった事が明らかに。その「目的」の内容とは…!? それはご自分の目で確かめてみて下さい。
 私自身も次巻が待ち遠しい限りです。

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漂流者は爆弾。

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 Blue Heaven、それは幸せの箱船。
 Blue Heaven、それは洋上の楽園。

 太平洋のど真ん中に浮かぶ小船。漂流している小船。
 世界最大の豪華客船「Blue Heaven」がその小船と遭遇。船長の「人間的な決断」により小船に向かい、生存者2名を救助。その折「BH」の乗務員・佐野(元・刑事)は凄惨な殺戮の痕跡を残す現場を見つけ青くなる。
 「BH」内のメディカル・センターに運び込まれた2人の内の1人は半狂乱、もう1人は無傷。隔離された部屋で目覚めた無傷の男・李盛龍は部屋を抜け出て監視員を殺害、逃走。その後船内で出会った男の部屋を占拠、男になり代わる。
 その頃もう1人の生存者が難破船での出来事や李盛龍自身について、さらに李盛龍にとっての「目的」の重要性について語る。話を聞き終えた佐野は戦慄する。
 自体を重くみた佐野は社長を含めた乗務員達に銃の携帯を要請、さらにアジア系男性をメインホールに集める事を提案した…。
 
 Blue Heaven、そこは巨大な密室。
 Blue Heaven、そこは悪魔の楽園。

 鬼子は今、解き放たれた。 

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紙の本アイシールド21 1 黄金の脚を持つ男

2003/02/08 14:25

躍る、そして踊らされるセナ。

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 誌上で第1話を読んだ時、文字通り目を奪われました。

 幼稚園の頃からパシリに使われその賜物か元来の素質か「驚速の脚」を持つ、泥門高校1年・小早川瀬那。
 そんな折アメフト部に主務として入部したセナ。しかし、アメフト部員の2年・蛭魔(通称ヒル魔)に知らず知らずに類稀なるその脚を見せ付けてしまう恰好となってしまい…。

 迫真の試合風景、ページ上で躍るキャラクター達。
 まずは読んでみて下さい。この絵に圧倒されること必至です。
 『ヒカルの碁』同様、ルールを知らなくても問題はありません。

 ワクワクさせてくれるマンガに久しぶりに出会えました。

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