こむぎさんのレビュー一覧
投稿者:こむぎ
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紙の本
紙の本おばあちゃんのお茶うけ 信州の漬物・おやつ・郷土料理240品
2003/05/15 15:58
おいしい暮らしに興味津々
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野沢菜、おやきなどの昔ながらのお茶うけや、りんご、そばといった特産品をひと工夫した融通無碍なレシピの数々。写真も豊富で早速作ってみたくなる。しかし、本書の最大の魅力は、レシピを提供してくれたおばあちゃんたちが語る「お茶飲み」話だ。仕事のこと、家族のこと、生い立ちのことなど、なごやかなおしゃべりの中で語られる信州の昔と今の暮らし。本書は単なる料理書ではなく生活誌としても充分楽しめる。
紙の本
紙の本秘伝自然発酵種のパンづくり
2003/05/20 20:31
読ませるレシピ
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本書の主人公は小麦粉と水だけで起こす「自然発酵種」。そういうパン種があるのは知っていたが、フランスあたりのパン屋の地下室(別に地下でなくてもいいけど)で、空気中に酵母がウヨウヨただよっている環境でないとできないもの、という先入観があった。じゃがいもやライ麦、干しぶどうなどを元種にするレシピは、これまでにもよく見かけたが、小麦粉と水だけを使ったパン種起こしの啓蒙書には初めて出会った。
タイトルにも「秘伝」とあるように、本書には著者の経験や体験、そして実験に基づいた具体的な培養法や製パン法がくわしく記されている。170ページのボリュームのうち、カラー写真は口絵の4ページのみ。本文中にも手順を説明したイラストや写真が挿入されているが、その数はけして多くはなく、本書は基本的に「読む」本である。大判のカラフルなレシピ書に慣れていると、文字ばかりの本書は一見とっつきにくいが、ある程度パンづくりを経験している読者であれば、「読むレシピ」でも十分活用できるし、著者のパンへの愛情がにじみ出た親しみやすい文章は、製パン実践派でなくても楽しんで読めるのではないだろうか。
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