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くにたち蟄居日記(ビーケーワン)さんのレビュー一覧

投稿者:くにたち蟄居日記(ビーケーワン)

2 件中 1 件~ 2 件を表示

森のバロック

2006/11/23 01:18

知の大相撲

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

南方熊楠自身が書いた本はいくつか持っている。正直非常に読みにくい。話の飛躍は凄まじいし その論理についていくことは凡才の僕には困難きわまる。
そんな南方に対して 中沢新一は 蛮勇を持って どうどうと立ち向かっている。それが本書の第一の印象である。一体 南方とは 博物学者であり 民俗学者であり 生物学者であり 哲学者であり しかもそのどれでもないという 桁外れの知性だが それに対し 中沢は全面的に戦線を拡大して そのどれもに付き合っている。状況を片手でわしづかみにするかのような 中沢の 南方を扱う手捌きが凄い。そう 時として 状況を把握するのは そんな蛮勇が必要なのだ。
南方と中沢が知の相撲をがっぷり四つでやっている。そんな気がする一書である。

*この書評はせりか書房版『森のバロック』への書評の再録です(ビーケーワン)

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字統 新訂

2006/11/02 10:40

古代のケータイ文字の作り方

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 常々 文字は思想であると思っているが それを強力にバックアップしてくれるのが 本書である。


 本書で展開される漢字の成り立ちを読んでいると 昔の人が いかにして 天と地と動物と植物と そうして 人間を見つめてきたかが分かり ある意味で感動的である。なんというか 漢字というものが 非常に科学的であり 哲学的であることが本当に身に沁みるのだ。


 その意味で古代の人のたぐいまれな 知性というものが はっきり分かる。ケータイ文字を発明した現代の若者の創造力も 決して悪くないなあと思う反面 古代の人の創造力は それを遥に凌駕していたこともわかり 現代人たる小生にして 「痛快」であり「爽快」である。


 多くの方が仰っている「読むための辞書」という言葉は 本書に誠に合っていると思う。ちょっと高いかもしれないが 一家一台ではなかろうか?


*この書評は1999年版『字統』にお寄せいただいたものの再録です(ビーケーワン)

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