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  3. A-1さんのレビュー一覧

A-1さんのレビュー一覧

投稿者:A-1

104 件中 16 件~ 30 件を表示

オリゼーかわいい☆かもしたい☆

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

友達に薦められて購入したのですが、手にして目に入った帯には
「もやしもんは大豆インクを使用。」
おお〜!そんなことできるんだ(@@)
「カバー帯は古紙100%再生紙を使用。」
エコだ。エコだわ!ビバ☆エコ(>▽<)○
と感動。
絵柄もちょっと苦手かな?と思っていたほど拒絶反応も無く、
なにしろ菌がかわいい(*>▽<)
ストラップが作者さんの希望どうり出たら買います★
ってゆうか、ビーズで作れるかな(*^^*)
。§ 。

∞∞(・ ・)∞∞
§ゝ▽ノ§

オリゼーをかもしてみるとこんなかんじ・・・
って、がんばってみましたがあまり雰囲気出てない・・・、そして絵文字禁止でしたら削除してください(><)

ところで、第一話キビヤック事件・・・
本当に作者さんがシュールストレンミングという缶詰レベルで体験したことのようですが・・・(公式ページ参照です)
結局おいしくないということでしょう・・・ね?(^^;
納豆、クサヤやブリーチーズやナンプラーのように異文化の味にはなかなか壁があるということかな・・・?
でも、すごいインパクトです。
このキビヤックを作った樹教授が研究者らしくてかわいいおじいちゃんでまたラブです。
でもホンオフェといい・・・なんでとんでもなく食べにくいところから話題にするのか(^^;
今後は、おいしいところもお願いしたい感じです。(謎
薀蓄漫画が結構好きなので(「マスター・キートン」とか)楽しげです。
二巻目はお祭り騒ぎで少し食い足りない感じですが、コロニーのお話ではたくさん菌が出てきて、かわいいから好きです。
「お前とは拮抗だ」とか古き良き大学生みたいな発言があったりして、細かいところで面白かったです。
でもとにかくLラクチスやAオリゼーにSセレビシエやo157までも菌がかわいいので、一度読んでみてください。
日本酒好きの人もぜひ一度。(日本酒作りの「種麹」のことを「もやし」というらしいです)

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楽しい漫画つき食べて治す入門書

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

薬には多少なりと副作用もあるのが苦手であまり頼りたくない方なのですが、こじらせてしまえばお世話になるしかなく、どうしたものかと常々思っていた所、
近年、医療費増加対処策として未病への感心が世間的にも高まっていて、漢方薬やツボやリンパ療法などの講座も多く開かれており、その中で民間薬の見直しの気運がじわじわとあるのですが、
色々覗いてみるにつけても、薬効=副作用や診断ミスが正比例となるリスクは免れないことも感じ、一番安全なのは、やはり普段からの食生活の見直し、つまりは、食べ物の体への影響(=薬効)を知って不調の際に取り入れることであり、一番安上がりな処方なのだなあと、つくづく普段の食事の大切さというものを見直す今日この頃です

未病対処のバイブルとして何冊か購入した中で、手軽にかつ症例ごとに引きやすくまとめられていて、実際に効能が見られるという本として、この本は解りやすくて実際的でお薦めです。

たとえば、ごま油を鼻の中に塗ると風邪やアレルギー性の鼻水に効くとか(またその理由も「セサミンが粘膜に効く」とか簡単に説明していたり)、
大根はちみつの咳への効能とか(これは私も知っていました。)、
一時話題になった蜜柑の皮からの抜け毛防止剤の作り方や、ナシが喉を潤すのに良いことや、二日酔いや便秘や頭痛、生理痛への対処の食べ物についてなどなど、
普段なら、まあしょうがないこととして見過ごすしかないような未病を未病のままにせずに改善する食べ物についてのエピソード(?)満載で、読みやすいです。

軽い不調が蓄積している様な方や、薬嫌いな方、食育や薬膳に感心のある方への入門書としてもお勧めします。
(知人・友人に個人的に進呈しているくらいです。w)

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端的に言うと、元考古学の英国ハーフの日系人が世界を股に掛けて事件解決の請負のお仕事をするお話w

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

主人公の平賀=キートン・太一は、イギリス人の母親と日本人の父親を持つ日系人で考古学者で、夢はドナウ川流域の古代文明の仮説を確かめるために遺跡を発掘し(国の理解と学会の後押しと発掘費用が膨大にかかるので、夢のまた夢であるそうですが…実際にもそういう学説があるそうです)、正にトロヤ遺跡を見つけた先人のようにそれを掘り当てること、一人娘が居て、その妻とは早くに離婚しており、その反動でSASに所属したことがあり(笑?)、退職後にひょんな事から知り合った保険会者のエージェントから請負依頼を請けて事件にあたっていくのですが、その先がヨーロッパの辺鄙な田舎町だったりするといきおい古代遺跡にぶちあたってしまい、考古学者の性から、その遺跡にまつわる伝説をその目で読み解きながらのお話となり、その含蓄が面白がれる人には是非お勧めします。

昔、アメリカ吹替えドラマで放映されていた「冒険野郎マクガイバー」を覚えている方もいらっしゃるかと思いますがwその主人公が起死回生する為に即興に作るアイテムの仕掛けが、化学マジックのように面白く楽しく見ていたことを思い出します。
いきなり誤解を招いたかも知れませんが、もちろんこのアメリカドラマ作品と本作品には違う点は多くあり、主人公の来歴、その仕事内容とスタンスはもちろん物語も全く別物であることはお断りしておきますが、同じように物理・化学・数学知識の応用で切り抜けるエピソードがこの作品には盛り込まれており、インスパイヤが無かったとは言い切れないのではないかと思うのです。
とまれ、物語の間に絡む考古学の知識のソースもさることながら、化学知識を持ってピンチを切り抜ける手法には胸の空くような感じがあります。

「古代ギリシャ発祥のパンクラチオンが格闘技戦では最強」とかのプロレスファンしか語れない筈のそれとか、近場に水が無ければ風車動力で引けばいいじゃない?とか、熱砂の砂漠ではスーツが以外に実用に足るとか、実生活で役に立つのか?なサバイバルなエピソードも満載です。w

また、ミンスパイや、フィッシュアンドチップス等、お話の中で出てくるその地域ならではの食べ物も美味しそうで楽しめました。

タイトルについては、音の似ている古典映画「バスター・キートン」のシリーズとは、全く関わりは無いのですが、体を張った大活劇という意味では引っかけているのでしょうか?w

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紙の本私は若者が嫌いだ!

2009/02/02 17:44

正しく怒れない人々に

10人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本の題名を見た時には、「えっ?あの優しいお姉さん然とした、聡明なあの香山リカさんがそんなことを言うなんて、何があったの?」と思ったものだ。

「若者が嫌いだ」というのは「最近の若い者は…」という説教めいたつぶやきを漏らす理解のない石頭ものであるイメージがあったから…。

しかし、ざっと読み終えて、そうではないのだと思えた。
かねてから、首を傾げてしまうようなコメントを垂れ流しする報道番組や、ネットにはびこる勉強不足と無知の無知をさらけ出し、その不幸な連鎖をも生む思い違いを正してもらえない、何も判らないでいる若者(だけではないが…)には、同情にも似たもどかしさを感じていた。

そんな私の感じていた思いと重なる内容もあり、
つまり、この題名は総じて、『年長である者たちはそれに苦言を掲げるべきなのだ。』と、言いたいのではないか?と、これは若者に向けた批判というものに終始するものではなく、『正しく怒れない人達へ異議申し立て』がしたかったのではないのか?と思えた。
私がそう思っていたからそう受け取ってしまったのかも知れないけれど…(^^;

実際に目次だけを見れば、

プロローグ 私はこんな若者が嫌いだ
第1章 経済格差が生んだ若者の弱さ
第2章 教育格差が生んだ若者の弱さ
第3章 弱い若者を襲う新型うつ病
第4章 「誰でもよかった」殺人と気遣い型の親殺し
第5章 ネット社会で増幅される若者たちの弱さと甘さ
第6章 若者はなぜ想像力を失ったのか
エピローグ なぜ私は若者が嫌いになったのか

と、紋切り型の突き放したもののように見えるが、内容は近代に現れる現象の認識と、その打開策を知らない若者への憐憫が伺える。

自己啓発本にも普遍に書かれていることではあるけれど、生き物には、そして人間にも適応能力というものがあって、自分で根を下ろした場所から動けない植物などが生きる術として行う活動で知られるように、その環境で生き抜くには有効ではあるけれど、打開するためには障害にもなるもの、反復という学びで、一度間違って条件付けてしまったものからは、それしか道がないように錯覚し、自分ではなかなか抜け出せない、しかし、そこから抜け出すのもやはり誰かによってではなく、自らにしか出来ない。
しかし、それには助言やきっかけも必要だ。

たとえば、会社でやっかいな上司や顧客と適応することに終始するあまり、そのストレスを本来は愛し愛されるべき家族に向け、本当は手をさしのべて貰わなければならないものなのに、それを拗ねてはね除けることでただ自分を追い込んでしまう。そんな最悪の状況を本当に打開するには、そこから障害をどかせるか、逃げるしかない。
しかし、そのタイミングを見誤ってはいけない。

早すぎれば何も学べず、「逃げるばかりの自分」と「自己評価の下方修正」さえも学習してしまう。

ヒロイズムに酔って差し伸べる手をを振り払うことと、自分の限界を過小評価し続けた結果、根無し草のようになってしまうことは同じように哀しいほど愚かなことだ。

そして、それを「自己責任」と判じるのも同じく。

この著者は、「その人の個人の責任だ」とは言わない。

その立場にもない。

その問題は『責められるべきはそれを説くことを忘れた、または放棄した、もしくは諦めた、もっと広げるなら何を恥ずかしいと思っているのか不明な大人達なのだ』にもあるのではないか?と、言外に言っている様に思える。
(多少私の思考が混ざりこんでいますが…)

また、若者を表して、「新人類」だとか「超新人類」だとか若者のことを言う言葉があるようだが、(最近はあまり聞かなくなったが…)しかし、進化する私たち人類に新人類は常に新しく現れるものだ(笑)
多様性と試作によって生物は進化と生き残りを探っている。
そこに事前に判る正解は無い。
しかし、その是非を考え、説いて導き、少しでも多くの道を残すために働くべきなのは、昔から経験と世知を持った年長者の役割だった筈だ。
柔軟な若者の意見に耳を塞ぐことは良策とは言えないが、中途半端に聞きすぎて一緒に迷っていては埒があかない。
人は一人では生きられず、誰かと話し合い、誰かに頼ってみることで、まわりはじめるものがあるのだと、古い書物にもある。
そして、そこに打開策があるのではないのだろうか?

たとえば、マスコミ情報の氾濫は、感じやすい人たちの病巣の一端を担っている。
しかし、マスコミが全ての元凶ではないし、情報は必要だ。
マスコミに全く非がないとは言い切れないが、それに振り回され自分の思考のように思っていることに、一つ立ち止まって、何が正しいのか?自分はどう考えるのだろうか?と、考え直してみることも必要ではないか。

そんな内容であるように思う。

やはり、彼女は若者を理解しようとする精神科医なのだ。

大人は大人として生まれてくるのではなく、子供が、そして若者が大人になるのだ。

何にも影響されず大人になることはない。

それらが形作る社会もしかりだ。

だから、私たちは次代を担うために手を差し伸べなければならない。

彼女は絶望する若者に手を差し伸べる人だ。

良薬は口に苦い。

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紙の本アジアのぶっかけごはん

2009/01/23 17:19

アジア料理を作ろうよ♪

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

聞いたこともない香辛料…というものがどんどん少なくなってきて、探せば殆ど何でも、しまいには地元の道の駅でも手にはいるようになっている現在w
そして、案外と日本ナイズされたもののほうが、現地本場の脂っこいものより上品で口に合うのでは?と知ってしまった最近…

なにもお金をかけて、危険(つまり、軽くは下痢から重くは治安情勢まで)を冒してまで現地に食べにいかなくても、レシピさえあれば日本にいながらでも自前でまかなえてしまうのでは?

ということで、
「アジア料理を作ろうよ♪特にベトナム料理が良いよね未体験な謎な感じで★」
と友人とお料理会を開催することになったのですが…さて…何を作ろう?
と、色々ネットを探してみたりしましたが、あるわあるわw
どれだけローマ帝国さながらになんでも手に入る平和な世の中であることか…

そして、アジア料理に魅せられている人のどれだけ多いことかw

京都や首都圏あたりではそれ専門のお料理教室まで定期的に開催されてあるとかの情報も…w

友人の1人は、本当にこの日を長年夢見ていており。(本当に大げさではなく(笑))
ずっと私たち友人にアジア料理は良いよ~と、私のレベルに着いてきて~と、そして、お料理会を仲間内でしようよ~と、ずっと言いつつけており…ならあなたが主催しなさいよ…という感じでしたのですが(笑)
その友人の蔵書の中の一つがこれでした。

アジアの料理に魅せられ、「アジアンランチ」という屋台のお店で成功されているご夫婦のこの本には、填った切っ掛けと、お店の立ち上げの経緯をさらっと、そしていくつかのレシピがコンパクトに、かつ、調味料等の代用や要点も押さえて書かれており、実際、本当に簡単においしく出来るものでした。

材料が4人分で書かれているのもとても実際的なのですが、友人達と作ったときは人数が多すぎて多少目分量も入ってしまいました(笑)

それにしても、本当にこの味が元の味かというと、かなりアレンジを加えてしまいいまいち怪しい感じなのです、美味しかったのは確かなのです。

生春菊の甘辛サラダ(春菊って生で食べられるの?と思ったのですが…)
フランスパンのサンドイッチ(パンとハムが決めて★)
白いカレー(ココナッツのカレーです)
タイ式鶏の甘辛炒め(香辛料の風味が美味しいです)
ベトナム汁麺(麺がこだわりどころ♪)
えびの生春巻き(生春巻き初挑戦!)
ナシゴレン(ちょうどお土産の海老チップスが♪)

などなど…作ってみました

本当の味はいかに?ということで、食べに行ったりもしましたが、奥が深いです。
美味しいですが、謎だらけです。
香菜にレモングラスにミントにナンプラーにココナッツ…食材も異文化ならではですが、
よくもこんな味を編み出す!との感動さえあります。

え?これでだいじょうぶ?と思う物まで感動的に美味しい…。

っていうか、イギリスあたりのライスプディングは餅米でやればいいのに…っていうか、あれってひょっとして大昔に真似して失敗したものとか…?とか思ってみたりして…w

外食では特にココナツミルクとマンゴーと餅米の意外性のあるコラボレーションのあっさり甘いスイーツにはやられました。
深いです…ベトナム王朝万歳。(謎)

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ローションパックで保湿しミルクでラップするだけでふっくら♪

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

もともとしっとりローションには合わない肌質と、お金と手間をかけたくない私にはぴったりだったとも言えますが…
これは読みやすくて、イラストが直感的で、どの類似本よりも役立ち度が大きかったです。

男の方の脂性へも対応出来るそうですので、脂性等に悩む男性の方も是非ご一読下さい。
(というか、朝、水で顔を洗った後にタオルでごしごししないで、ふっくらしたタオルで水分をよく当て取るだけでもだいぶん違うそうです。)

清潔好き過ぎて必要な物まで落としすぎるから、肌が頑張って油を出してしまうんだから、優しく適度な洗顔をおすすめします。

と、やわらかくきっぱりと説くチズさんと、イラストレータのザッパーさんのコンビネーションに好感を持ちました。

お金をかけるべき所と、かけなくても大丈夫なところ。
落とすべき汚れと、落とさなくても良いもの。

その伝道師が佐伯さんで、最近よくTVでもお見かけしますが、気っ風のいい感じがひょうきんなキャラクターとして描かれています。

ただ、ローションパックの3分間は、寒い部屋で行うにはあまりにも冷たいので(冬にはちょっぴり厳しい)、暖かい部屋でやるべきです。(^^;)

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紙の本隠の王 8

2008/12/18 18:53

懐かしく新しい忍法帳

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

たまたま見かけた連載中の本作品で、帷先生がなんでこんなにヒエラルキーが低いのか…?(^^;)その経緯を知りたくて読み始めました。(笑)

一見、登場人物がゲームのキャラクターを見るようで、よくある画は上手いけど…的な漫画かと思いきや、なかなかストーリーも面白かったので購入し続けています。

内容は、隠の王(なばりのおう)になるための秘術を手に入れんとする勢力「灰狼衆(かいろうしゅう)」の動きと、その他継承一族を中心とした忍び組織の秘伝書の争奪戦とその渦中に巻き込まれる忍(なばり)の世界の人々のお話です。

この争奪戦は、ほんの十年程前に一部の世界がその力によってリセットされたらしい…という事実に気がついた人間から始まるリベンジめいたものらしく、求める方もいまひとつ推測の域を出ていないようですが、その持ち主や力の謎は物語が進むにつれて徐々に明らかになりつつまだまだ謎の多いままに物語は進んでいっています。

もともとこの忍びの世界でいう「奥義」とは「秘伝書」によって一族に伝えられている「術方」で、それを手することによって力をつけていく小競り合いも平行して行われているが、その理由は秘術「森羅万象」をなんとしても手に入れるようとする服部の思惑があり…。
帷(とばり)先生が姿を隠し、主人公の助けようとする禁断の奥義を紐解いた少年の死も近くなり、追っ手も近くなり…そろそろ佳境に入っているような気がしますが、これからどういった展開があるのか…。

甲賀や伊賀といった忍の世界をその存在を表には隠したまま現代に残る一族で構成し、密かに現の世の中に関わりつつも存続されている、という設定ですが、比較的その構成されている年齢層が低いのはなんでしょうか?
(読者ターゲットの問題だと言われると終わりなのですが(^^;))

ある一族は、謀反により兄妹以外にはもう今は居ません。
それにまつわる葛藤やすれ違いの物語も、その世界独特の考え方を見せて引きつけられました。
その他、「隠された秘伝書」にまつわる忍者ものの定番とも言えるテイストを臭わせながら新しいお話展開がされていて、数人のキャラクターにも瞳の表現に昔の漫画に似せた書き方を見て、忍者ものに思い入れがあるのかなあと勝手に思って頬をゆるめたりしています。

先頃、アニメ化もしていたようですが、それは見逃しましたが、連載中の本編ではまだ終わっていないので、未だ解けぬ謎と展開に、新刊を心待ちにしています。

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紙の本オランダ靴の謎 新版

2008/12/04 14:18

「チーム・バチスタの栄光」を見てふとこれを読み返そうと思うのはクイーンに填ってた人…てゆーか、私だけかも知れない

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

クイーンの初期作品である「国名シリーズ」の第3作目。

舞台は「オランダ記念病院」ということで国名はクリア。では、「靴」は…?
階段から転落した病院のオーナーであるドーン夫人が手術することになる。友人医師を尋ねてたまたま病院に居合わせたエラリーだったが、手術の前に夫人は絞殺死体として発見され、直ちに捜査が開始されるものの、決定的な解決に到達しない間に、二つめの死体が出る…。

どうやって殺したのか?
誰が殺したのか?
何故殺したのか?

これが、推理の三本柱で、まずは「何故?」という動機を探って読み進んで行くわけですが、これが全く「私…探偵は無理だと思います…」という感じでお手上げ。(笑)
つまり、クイーンの特色の一つである、推理小説好きのためのお楽しみ。フェアプレー精神に基づく『読者への挑戦』というシンキングタイム(頁)がこのシリーズには必ず設けられているのですが、私はほんとに駄目で早々に先の物語を楽しむことにしてしまいます。

推理ものによくある傾向として、やけに扱いが悪かったり不審だと思った人間がやはり犯人だったということが多々あるのですが、これは不審者が多すぎる。(w)
まあ、自分が疑われるかも知れない、ましてや良く知りもしないしかも警察でもない相手にそう愛想を振りまいたりもしないのは当然なのですが、何かがあるような無い人たちが沢山いて、その人たちを一人一人を尋問していくという形式の王道としても楽しめました。

そういえば、忘れてならない探偵ものの魅力の一つに、「物的証拠を探し出す」というものがあります。
「探偵シャーロック・ホームズ」しかり、誰しもが見落としがちな「証拠」を見つけて、理論的に科学的に分析し解決に繋げていきます。
それはつまり「どうやって殺したのか?」に繋がるのですが、ふと見つけてそれに意味を見いだすまでの過程には、確かに共有できる「手触り」と「視覚」があって、「状況証拠」や「人間関係を目に見えない感覚で辿る情報収集」に無いわくわく感があります。

大戦前の作品ということで、放射線などの描写に、それは駄目でしょ…とか素人でもいろいろとつっこめてしまうこともあるのですが、指紋による犯罪捜査、血液型検出による犯罪捜査方法は確立されている時代、遺留品から犯人の血液型も指紋も判明し、しかし、「どうして?」となれば、また違う「論拠」を要します。

この理論立てを、探偵エラリー・クイーンの、独白でも吐露するように、化学的な分析と位置づけで論述し、謎解きする時、その事件がドラマティックささえ帯びます。

個人的にはそうシリーズの中でもお気に入りというわけではないのですが、探偵エラリーの魅力に魅せられては読まずにいられない一冊です。

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すみません…なんか填っちゃったみたいです。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ついに土方さんが主役に!(笑)
相変わらず、というか…、思わず失笑してしまうような笑いネタの連続の中で、なんだか思わず熱いものを感じ取ってしまう展開には、思わず引き込まれます。

こういうテイストってなんていうのかなあ…。
弟や従兄弟が持っていた少年漫画雑誌を暇に任せて読んでて、それなりに面白いものがあったせいで、同じく連載していたものを横目で見ていたので馴染みはあるんだけど、昔はまあ「読めるけど…」くらいなものだったんですが、今回のこれは何で填っちゃったんでしょうね?(自分に問いかけ?)見目の良い男が多いせいですか?たまさかに使われるネタが若干古くて世代にマッチしているせいですか?(爆)

もともとは、「最近こんなアニメがあるんだよ~。結構はまると面白いよ~。」と、中学以来の友人(女性(笑…えないか自分も(^^;))に言われて、閑に任せて見てみたんですが~~っていうか途中から見たのですが~~なんだか、大家のおばさんの配役の渋さとか、江戸風の町並みが何故かSFチックな現代調にも彩られた世界観の見事さとか、声優さんや演出のテンポの良さやら懐かしさやら、絵のクオリティの高さにどんどんはまっていってしまい、ついに買っちゃいました。とりあえず、この最新刊だけですけども。(笑)

どこかの書評で、「土方ががんばっているのに、(主役なのに;)銀さんが出張ってくるのがウザイ」と書かれていましたが、全くそんなことはありませんよ~。
というか、それくらいシリアスな展開になればそれなりのお話として仕上がりそうな物を、わざわざギャグまみれにしてコメディとして昇華させているせいで、そう言わしめてしまったのかもしれませんね(^^;
なんかこの持ち味が私は凄いと思うんですよね。
ただ者じゃないです空知さん。
まあ20巻も続けば十分ただ者ではありませんが、著者と編集者の対談コメントで次はもう無いと自ら言い放ってしまうネガティブさすれすれの大物っぽいテイストを持っているのはすごいと思います。(^^;流石、編集者に10歳はサバを読んでいると思われていただけのことはあります。(笑)

どこかで、女子高生を引き込もうとして失敗したとか言っていましたが(アニメ?原作でも?)、ネタなのか本気だったのか判らない。(笑)

ほとほと、こういうただ者でない感じのどこか先駆的な作風が相変わらず好きなんだなあ私…(^^;

とりあえずゆっくり買い集める予定です。

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デビルなロハス?(笑)

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

西森先生お帰りなさい~vvという感じで、とても嬉しい発刊です。
前作「道士朗でござる」も面白く読んでいましたが、今回も新しい切り口のストーリーで、楽しく読ませていただきました。
優しく無い日々を断ち切り、ロハス?な優しい生活をおくりたいと望む主人公「まーくん」は、茶道部に入り(これだけで既にギャグとして笑いは取ってしまっている感じですが(w))、果たして「悪魔」の称号を払拭することが出来るのでしょうか?
一巻最終話にして、なんだかどうしようも無い感じが…。(笑)
それにしても、キャラモチーフはアニメ版デビルマンでしょうか?主人公の悪魔顔という主旨からか隈取りをした目元にふとそう思ったのですが…。
懐かしい…(’’)好きだったなあデビルマンに入り込まれた転校生不動明くん…が、幼馴染みのミキちゃんに不良行為を頭ごなしに止められるのが(笑)
デビルマンをモチーフにしたらしい漫画は、樹なつみさんの「デーモン聖典」くらいかな~と思っていたのですが、個人的に「来ましたね(^ー^)」という感想です。
では、ちゃらい風体の幼なじみ「ヤーマダくん」は飛鳥了なのでしょうか?
西森先生のこれまでの作品としては新しいキャラだと思います…が、最終的にどんなお話になっていくのか題名からも謎な感じですが、モチーフはさておいても幼馴染みで親友であるからには注目キャラです。
ところで、ヒロインですが…、茶道部の部長さんは美人で優しい感じですが、どうもそんな風には今のところ見えていません。
むしろ新入部員の女の子が前回主人公の雰囲気を持っているのですが…、週間連載で読んだらもっと先が見えてくるのでしょうか?
まだ始まったばかりで、茶道部のお話もこれからどう絡んでいくのか…全く謎ですが、前回、前々回と思わず「あったま良いなあ…」ひとりごちてしまう素晴らしい展開を見せていただいたので、今回も期待して購入していこうと思っています。

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紙の本Sons 1

2003/02/05 11:39

ダドリーの少年時代

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ディーディー(D.D.(フルネームはダドリー・デヴィット・トゥヴレアーだったっけ? あれっ? ちょっと違う?(爆)な調子だから、みんなディーとか呼ぶ))の楽しみは野山を駈けること。
だから、今日も愛犬かつ駄犬のロボと共に駆け回る。
そして、狼になりたい。
しなやかな前足と後ろ足で森を駈け、孤高でも、自分で自分の面倒を見られる、そんな狼に。

そんなディーは、最近高校を放校になった。
校庭の切り倒されるという木にいるひな鳥を助けようとしたからだ。いや、そのことで教師とトラブルになったからだ。というか、そいつを殴ってしまったからで…
それで、高校を変わるハメになった。
そこには、あまり得意じゃない従弟が居た。だから来たくはなかったのだったが、仕方がない。
転校生になって間もないある日、更に新入りの転校生トマスがやってくる。
そいつは、かなりおかしな奴で…。

ディーの出生の秘密や、親戚のウィリアムや、その息子達や、その死と過去の出来事に振り回されてしまうのはダドリーの性格ゆえにか、

昔、連載当時はあまりにもきつい痛いお話で、いつしか読むことをやめていたんですが、あらためて読み直すと、なかなか綿密なお話ですよね。
でも、やっぱ痛いかなー。

何が痛いって、トラウマの痛みというか、
大人なんてこんなものという視点があまりにも痛い…
痛いというか嫌だというか、
ファンタジーの世界に逃避するダドリーと裏腹に事態は悪化していくし
どろどろとした大人達のややこしい関係が…
こんな大人が嫌だ!というばかりに嫌ったらしく事件に踊る様子が…
喜劇のように踊る大人達は救いがたくて、
父親と息子が分かり合えない様子が救いがたくて、
初恋の女の子は友達以上に好きになってくれそうにないこととか…

救いはやはり「そういうこともある」という所だろうか?

少年が大人になる前の生々しいまでのリアリズムのドラマは、確かに一読するに足る読みごたえはあるんですが…。

大人になったD.D.(ダドリー)のお話の「ムーン・ライディング」のほうがいくらか救いがあるので、そちらを併せて読むと良い感じです。
いやこっちもいい味出してるんですがね。(^^;)
ダドリーは「夕暮れの旅」(「三原順傑作選 ’80s
」集録)とか「X−day」にも居ますが、こちらはパラレルなんだそうです。
こちらも考えさせられるいい話でした。

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紙の本エースをねらえ! 1

2002/06/25 00:57

胸が熱くなる物語

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

既に、少女漫画の黎明期時代の名作の一つと呼び声高いものであったこの本のことを、若かりし頃の私は、暑苦しいスポ根漫画だと思っていたことがありました。しかし、この本を開いたとき、そんなちっぽけな基準など、取るに足らないことであると思い知らされました。
この物語を支持する少女達(かつてのも含む)の熱狂は、よくそのラブロマンスや、ライバル等の派手さをもって語られることが多いのですが、やはり、なによりも、主人公 岡ひろみのひたむきなテニスにかける青春と、それによってもたらされる慟哭や熱情、それらに浮き彫りにされる人生の賛歌に胸が熱くなる物語であるのですよね。

少女漫画としては当時異例な、当時の少年誌の流れであった劇画風の描き方を取り入れたことで、より写実性がある絵柄。
また、ストーリーも、より現実味のある骨太な作風に仕上がっていることで、テニスに携わったことのある人のみならず、関係ない学園生活を送った人も、すでに大人になった社会人にも受け入れられる深みのある作品です。

テニスというスポーツに人生をかけた少女と、その手を引くコーチ、そして彼女を取り巻くライバル達、友人達が熱く人生を生きている。
情熱が此処にある。
名作です。
男の人も読んでみてください。

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我は放つ光の白刃!

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

トトカンタの居酒宿バグアップズインの居候であるオーフェンは、モグリの金貸しをしているモグリの魔術士で、拗ねた目をした皮肉げな口元の20くらいの若者である。
彼がここトトカンタ市にどこから流れ着いたのかは、物語を読み進む中でおいおい語られることとなるが、彼の目的は失踪した姉を探すことだった。

ある日、マスマテュリアの原住民族である地人族の兄弟(地人族:人族よりも背が小さく、異常に頑強なことと水に浮かない体質が特徴で、彼らは普通南の国の永久凍土地帯(?)に住んでいるのだが、彼らは冒険に旅立ち、トトカンタにたどり着いて居着いているらしい。)のうち、兄のボルカンの提案で、彼らに貸した金の資金繰りの計画の片棒を持つことになったオーフェンは、何故か幾分着飾らされ、小綺麗な居間で育ちの良さそうなお嬢様とおっとりを絵に描いたようなその母親とお茶を飲んでいた。
どうやら、その計画というのは「結婚詐欺」といったものらしかった。
(もっと早く気付けw)
困惑しているうちに、恙なく進んでいく見合い話。
二人が席を離れた隙に、ボルカンをとっちめねばならぬと考えていたその時、屋根を壊す爆音が。
娘の部屋だという家人に、あわてて向かった先には異様な姿をしたドラゴン。
それを見たオーフェンは叫ぶ、「探していたんだ、アザリー!」
しかし、姉はドラゴンになってしまったことで…

これが『我が呼び声に応えよ獣』のお話で、過去二度のアニメ化の際も、このドラゴン=獣になってしまった姉のエピソードがドラマティックに描かれていました。
オーフェンはここから始まり、失踪した姉アザリーの消息を追って進んでいく物語です。

姉、といっても、血のつながりは無いんですけどね。
オーフェンは両親を物心つかない頃に亡くしてしまった孤児で、施設で姉のように慕っていた姉の一人がアザリーなのです。
「慕っていた」といっても、よく兄弟分達と共にかなり酷い目とかに遭わされているんですけど…?(^^;)
(その「酷い」の内容は、【プレオーフェン】といって、今回そのお話の復刻のお話はないみたいなのですが?
え?これ、どういうこと?あれがなければ兄弟分のハーティアとかかなり唐突なんですけど?(ブラックタイガー秘話とかは?w)いや、まあちゃんと筋は通ってるけど、なんかかなり面白いのにこのまま隠れたままではもったいないというか。本編以前の【無謀編】の復刊もないとすれば、最新刊「キエサルヒマの終端」のあの市長とか船長とかのニヤリ感が半減な気が?今回の新装本の売れ行きの手応え次第なのかなあ?でも限定的にも13冊も出すんだもんなあ・・・アレを復刊しようとすると更に倍くらいの量になるから?でもでも、ファンとしてはコギーとのどたばたも、キリハティコンビ(そんな銘々も唐突だけど)のじたばたも出して欲しいなあ。)
作者の秋田さんにも実のお姉さまが二人居られるそうなので、子供の頃はそんな感じだったのかな?と邪推してみたり。(笑)
というか、血が繋がっていないからこその感情がそこに無かったとは言えないのかも知れませんが…彼が旅立ったのは15歳…まだ子供といえる年齢で…。
まあ半分には、言葉通り「(彼女が)誰にも追って貰えないのなら、自分が行く!」という若者らしい無謀な気概があったにせよ…(数ヶ月後とかもう数日後にはすっごく後悔とかしただろうなあ…)。

何にせよ、表面上は子供っぽいのに、情緒面は大人らしいという微妙なバランスがこのお話の持ち味ではあります。
ライトノベルとして、当時は主にティーンアダルト向けでありつつ、20という主人公の年齢設定で既にそういうコンセプトの受け皿があり、ファンタジーとしても異色(中世風でありながらどこか現代風な舞台設定が世界的に見ても斬新かつ新しいし、なんといっても、作者さんの持ち味とも言える(推定)TRPGに培われた緻密な条件付けが上手く成功しているのが秀逸。結構現代風とかにしながら設定初期段階で失敗しているファンタジーが巷に多いですから・・・。)であったが為に、既に社会人ン年目であった私も填ったと言えるかも知れません。
あと、今まで好きだった翻訳本や古典文学くらいに文章表現にムダを感じさせ無い、むしろ心地よく思える数少ない作家さんでもあり、そこが好きな要因の一つでもあります。

同収録の2話目である『我が命にしたがえ機械(ドール)』は、
やはり地人のボルカン(弟ドーチンはツッコミぼやきながらいつも後ろに従っています。)がたまたま見つけたアレを引き連れての大混乱のお話であり、【魔王スウェーデンボリー】とのファーストインパクトで、実は物語の最後まで引っ張る布石のお話です。

ファンタジーでの主人公はヒーローでありがちで、その条件は、人並みを超えた強さがあること、優しさ、勇気、愛、ためらわないこと、まさに、あばよ涙。(笑)
そして、なんといっても決めゼリフですよね。
「決め台詞」は実は歌舞伎の様式を受け継いでいるとのことで、古式ゆかしい主役のお約束だと聞いたことがあるのですが、オーフェンの決め台詞はやはり魔術の発動と共にあるこの「我は放つ光の白刃!」。
けれど、第四部目のお話である『キエサルヒマの終端』ではこの発声は全く無く、『約束の地で』の中では、弟子であるマジクとかが発してるくらいかな?くらいで、この魔術が無いとなんとなく『魔術士オーフェンはぐれ旅』シリーズとして物足りないような気もしちゃうのですが、まあこのシリーズの第三部までは存分に嫌って言うほど発動されている魔術ですので、作者さんもこの編は(スター・ウォーズ的に世代が違うのだよ、と?)区別したかったのかも知れません。(謎推測)
ちなみに第一部目は【プレオーフェン】で第二部目は【無謀編】ということになるのかといえば、こちらは「はぐれ旅」というくくりではないそうで、第一部目は(キエサルヒマ大陸の)【西部編】で、第二部目は【東部編】と定義されているようです。三部目は【原大陸開拓時代編】で第四部は【女神対峙編】であるとのことで、二部目の最後の最後と三部以降が最新刊となっています。

出版社を変えての(繋がりはあるようですが)まさかの今回の復刊ですが、昔の出版社から出たものも持っているのですが、ファンとしては買っとかないと?
挿し絵が草河さんのままってのは泣かせますね。
(扉絵はまた新たに描いて欲しかった気がw(最新刊のシリーズももちろん草河遊也さんです☆))
やっぱりこの絵だよね、オーフェンは★

ん?今冬発売予定のPSP用ゲーム「ヒーローズファンタジア」(バンダイナムコゲームス)に参加予定?!
(この布石込みの企画でしたか?!侮り難し。(@@;))

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「鬱陶しい」と「切ない」が表裏一体の衝撃

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百年前のヨーロッパ、ディミトリは声楽家としては成功していたが、
それでも貴族階級のパトロンと世渡りという兼ね合いも必要で、
賞賛と個人の地位は比例せず、
憧れの女性アニエスカは、身持ちの悪い親友テオドールの貞淑な妻に納まる定めで…

ある日、馬車の下につまらなく死に至ったはずの彼。
生きて目覚めるが、そのわけが分からない。

少し違う景色を見せる日常。

そんな時、その理由を告げる男マクシミリアンは、彼が生き物の高位の物になったのだと言う。
つまり、何のいきさつか吸血樹(ヴァンパイア)となった彼は流されるままに最悪の結末を招いてしまう。

ここで、この時代のお話は終わり、百年後現代日本に舞台は移る。(突然w)

憧れの人の体に魂を込め、せめて亡骸の幸せな姿を見れたらという…

ここまでの下り、主人公というか話し全体への個人的な感想としては、『非常に(粘着質で)鬱陶しい』!(おい?)

自分のごたごたに巻き込んだせいで亡くなった(魂は?)女性の亡骸を、理由はあるにせよ(あるんです)百年も保管してどうこうしようとするのも鬱陶しいが(どこまでも自己中心的。バンパイアオカルトとしてはありがちなシュチュかも知れないが…)、
その亡骸に魂が入ってからも、「知らん顔しながら、すごく気になってる僕」というディミトリ君の態度がもう、うじうじとしていて本当に鬱陶しい!!(笑)

この人の作品は昔から、本当にこういう所が嫌いだと思える。(個人的には)

でも、面白い。
非常に展開が上手いとも思える。

吸血樹(ヴァンパイア)の吸血の方法が独特で、作者本人も描きたくないという独特な感じなのですが…。
そんなオカルトな吸血樹の、今では数少なくなってしまった生き残りの候補達の中から、優秀と思える相手を選んで子孫を残さなければならないアリス。

勘違いな執着の上、好きな人を恐怖のどん底に陥れる…といえば、「ミザリー」という作品がありますが、一方通行の恋愛は、勘違いな行動を引き起こしがち。
(ミザリーはファンの狂気ですが…)

そのどん底具合がじわじわ進行して鬱陶しい感じに似ているかも?(謎)

あーほんとうに鬱陶しいのよ!
でも、種が少なくなり、分かち合う相手が居ない彼らの切なくもあるお話…。

最近一人寿命が切れて、子孫も残せないまま消滅したのを見ましたが、これからどうなるのか…。
(新刊では、その血脈が実は居たらしいという話も?)

ここまで書評を書いてきて、個人的な心の健康のためには、やっぱこの続きは気にしないでおくべきか…という気もしてきましたがw

なんだか続きが気になるお話なのです。

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紙の本カーニヴァル 1

2010/11/11 15:14

雑誌「ZERO−SUM」が熱いw

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近年、少女漫画が軟派で狭い身の回りの世界観しかないラブコミばかりが主流になってきて、SF要素や社会や国際的な現実を扱うような硬派な読み物が減って個人的に残念に思ってきていたところに、雑誌「ZERO−SUM」はなかなか興味深いファンタジーを提供し続けてくれています。

おがきちかさんの「Landreaal(ランドリオール)」)(プレ王様擁立になるかならないか的物語16巻以後連載中)や、「エビアンワンダー(全4巻)」(悪魔と契約する銀符(狩り人)の弟子の女の子とその弟のお話)にもはまりましたが、
この「カーニヴァル」のSFとファンタジーが融合したテイストにも惹きつけられました。
個人的には、大昔に「帽子屋」や「うさぎ」という宇宙人キャラクターと太古の生物の不思議なお話というのを読んだことがあって、この組織の「帽子屋」というテイストに心引かれたというか…(謎)

ナイくんの天然なかわいさと、ガレキくんのツンデレキャラっぽい性格には、はじめはちょっとあざといものも感じましたが、まあいまのところセーフです。
むしろ乗っかり気味ですw

ナイの天然の理由は2巻目くらいで明らかになりますが…
ナイの探し人は見つかるのか?
どうして浚われたのか?
そのカーニヴァルのサークルと同じようで違う腕輪はなんだったのか?
ナイはどうしてナイになったのか?
アカリさんはどうしてかわいいのかw
謎が謎を呼ぶ5巻めに至っては、また転機があり、なじんだ仲間との将来のために別れを選んだガレキくんの新たなステージが始まるようです。

「カーニヴァル」という組織も謎なのですが敵対組織も同じ組織からの裏切り者の様子…。組織内にも不穏分子が居て、少しずつきな臭くなっていくようですが…

どこまで風呂敷を広げるのか、上手く閉じることが出来るのか、注目中なのです。

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