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憂国人さんのレビュー一覧

投稿者:憂国人

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紙の本

戦争に引き込まれた平和主義国

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は、十六世紀から十七世紀を中心に、オランダの繁栄から衰退までを描いたものである。十七世紀のオランダ史は現代の日本にとって非常に教訓とすべき歴史だ。
 当時のオランダは、漁業や通商、造船など、さまざまな産業が栄える経済大国だった。海外にも積極的に進出して繁栄を誇っていた。一方、国内では政争・党争に明け暮れており、地方分権主義が外交、防衛政策の一貫性を妨げていた。つまり、国益よりも個人や地方の利益が優先される体質を持っていたのである。
 また、反戦平和主義も大きな特徴だった。当時のオランダの政治家は強い反戦思想を持っており、国の安全保障は専ら平和外交に頼っていたという。
 しかし、そんな平和主義国オランダが、望まない戦争に引きずり込まれてしまうのである。戦争の準備もないままに英仏と数次に渡って戦った結果、滅亡寸前までいってしまった。
 戦争の原因としては、まず経済大国として諸外国の嫉妬の対象となっていたことだ。次に、お粗末な外交に加えて、同盟国に対する背信行為がたびたび行われたことである。これは国益軽視、個人や政党、地方の利益優先の結果だった。これによって同盟国を大いに怒らせ蔑視されるに至ったのである。さらに軍事バランスの崩壊がある。かつては軍事大国だったオランダも反戦思想のために軍事力が弱体化し、英仏から戦争を仕掛けられてしまったのである。
 オランダが滅亡しなかったのは奇跡的なことだったが、その後、経済力でも二等国に転落して現在に至っている。
 以上のように、当時のオランダが現在の日本の状況にいかに似ているか、日本も下手をするとオランダの二の舞になりかねない状況だということがわかると思う。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは有名な言葉である。昨今の国会での政争・党争や有事法制をめぐる議論をみても、国の政策を政治家まかせにするのではなく、国民一人一人が問題意識を持つことはとても大切だと思う。

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紙の本

紙の本日本よ

2002/11/21 17:24

「日本消滅」の危機

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 かつて中国の李鵬元首相は、「日本などという国は二十年たったら消えてなくなっている」と公の場で発言したということである。
 「日本の危機」といえば、昨今の経済不況から、経済危機のことを連想する人は多いだろう。しかし、世界地図から日本という国家自体が消滅してしまう危機について、どれほどの人が認識しているだろうか。
 本書は、内外の諸問題を巡る政治家や官僚の愚かな対応を始め、日本を取り巻くさまざまな問題について指摘するものである。そこからは、下手をすると国家が消滅しかねない危険を読みとることができる。
 一人でも多くの日本国民が認識しなければいけないことである。

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