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ニコンさんのレビュー一覧

投稿者:ニコン

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本地球礁

2006/10/06 21:14

少年少女の冒険物のような

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 6人(7人)の異性人の子供たちが人類を皆殺しにして世界征服に乗り出す話です。異様だし、グロテスクであるにもかかわらず、子供たちがいかだに乗って世界征服の計画を進めていくところにはジュヴナイル小説のようなわくわく感もある。
 この異性人たちと人類の違いというのは、ちょうど動物と人類の違いに似ている。肉親の死にさほどダメージを受けないとか、魚を生で食べるとか、ためらい無く敵対者を殺そうとする(度々失敗する)といったような、彼らがなまじ姿形や言葉を話すという点で人間に似ているせいで、ぎょっとさせられるのだけれども、動物の生き方の潔さを感じさせ、根本的には彼らのほうが正しいのではと思うこともしばしです。しかも彼らが戦う人間は田舎町にのさばる卑劣な権力者だからなおのことです。
 加えて、この本は残酷な暴力描写がひっきりなしにあるのに、その反面で散文詩のように美しい描写やイメージが紛れ込んでいて思わず息をひそめてしまうこともある。
 『宇宙舟歌』の軽さと『トマス・モアの大冒険』の重さの中間的な位置を占める作品ではないかと思います。

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