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大山甲日さんのレビュー一覧

投稿者:大山甲日

1 件中 1 件~ 1 件を表示

大ザッパ論 2 鬼才音楽家の足跡

2001/12/17 14:00

著者コメント「2(two)もまた(too)、通も普通も面白き」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 フランク・ザッパの名前を知る人はさほど多くはない。日本ではビートルズの人気は今なお圧倒的なものがあるが、彼らと同時期にデビューし、90年代初頭までのアメリカで活躍したザッパに関しての書物はほとんどなく、たまに音楽雑誌で見受けられるにとどまる。これにはいくつかの理由が考えられる。まず60ものアルバム数の多さだ。その大半はロック音楽の様相を呈しつつ、その枠組みを越えてジャズや現代音楽などを含め、そこに時事問題や当世の普通の人々の愚かで哀しい生活を風刺や笑いで描いた歌詞を加えることがしばしばなのだが、曲やアルバムが相互に関連し合うので、全体は独特の複雑な音迷宮を織りなしている。そのため誰しも膨大なその音楽遺産の甚大な価値の詳述を徹底するのは難行であり、大雑把に傾かざるを得ない。ザッパのアルバムを深く楽しむには歌詞対訳とライナー・ノーツだけでは不十分であり、実際ザッパの音楽をよく知ると自認するファンでさえもまだまだ気づいていないことは少なくない。3年前の『大ザッパ論』に続くアルバム解説本第2弾の本書は、ザッパの20代後半から30代半ばまで、すなわち1967年から74年に至る7つのアルバムを選択し、前著を越える2100枚の原稿を費やした。ザッパに関係する他の音楽を含めた諸文化や政治的背景から新情報までを盛り込んで、その人間的かつ音楽的本質を伝えることをもくろんだ。依然として全アルバムを解説する幅広き道の完成は困難ではあるが、「2 (two)もまた(too)、通も普通も面白き」の観点で書いた今回の書物によって、大ザッパにまとわりつく混迷の雰囲気が大きく退座すると自負する。マニアのみならず、ぜひともアニマのごとき初心者も御一読のほどを。

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