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鍋島 直樹さんのレビュー一覧

投稿者:鍋島 直樹

44 件中 1 件~ 15 件を表示

VBプログラマーのために,エラー・コーディングや階層化などのソフトウエア開発手法をまとめた解説本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 Visual Basicは,「初心者向け」の開発言語であるという話をよく耳にする。実際,「企業向けあるいはプロ用のアプリケーション開発」にはVisual BasicではなくVisual C++を使う,というプログラマーは多い。その理由としては,「Visual Basicプログラムは,処理が遅い」「複雑なプログラムには向かない」ということが挙げられる。
 だが,本書の著者によれば,それはVisual Basicを正しく使いこなしていないからそうなるのであって,正しく使えばVisual BasicでもVisual C++にそん色のないソフトウエアは作れるはずだという。
 本書は,そのVisual Basicの正しい使い方の一つとして,エラー・コーディングとそれに付随するテクニックの概念について紹介している。エラー・コーディングとは,簡単にいえば,起こりうるエラーに対してどのように対応するか,というプログラム・コードのことである。エラーが発生した場合に適切な対応ができなければ,最悪の場合そのソフトウエアはそこで機能を停止してしまう。こうしたことが頻繁に起こるようであれば,そのソフトウエアの品質は決して高いといえない。そこで,あらかじめどういうポイントでエラーが発生する可能性があるのかよく見極めて,臨機応変に対応できるような設計が必要となる。さらには,過去の資産をうまく(再)利用して,生産性の向上も図ろう,というのが著者の主張だ。
 本書で紹介されているのは,基本的にはそうしたソフトウエア開発についての考え方であり,単純な技術解説やマニュアル本とは一線を画している。ソフトウエア開発の概念を解説した書籍は類書がないわけではないが,その中でも本書は分かりやすくまとまっている。Visual Basicを対象にした点も,なかなか面白い。レイアウトがややかたい印象を受けるので,初心者にはちょっと,とっつきにくいかもしれないが,内容自体はそれほど難しくはない。Visual Basicユーザーなら一読の価値はあるだろう。
(C) ブッククレビュー社 2000

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C系言語を使うWindowsプログラマーのための入門書。特にWindows2000対応アプリを開発するユーザー向け

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 Windowsプログラマー向けの書籍は,大量に“あふれている”といっても過言ではない。そのなかでどれを選べばよいか,特に初心者の場合には判断に困ることも少なくないだろう。本書の場合,標準講座と銘打っており,帯にも「Windowsプログラマーのための絶対的な基礎知識を得る」というキャッチコピーがあるが,本書が想定する初心者とは,あくまでWindowsプログラミングの初心者であって,Visual C++などのいわゆるC言語系の知識が前提条件となっている。本来の意味のビギナーがうっかり手にしてしまうと,後悔しかねないので注意が必要だ。Windowsプログラマーとしてはともかく,一般的なプログラマーという意味でいえば,やはり中級ないし上級ユーザーがメーンターゲットといえる。
 内容そのものは,タイトルにもあるようにWindows 2000対応のプログラムを組むための基本ノウハウ修得が目的だ。といっても,Windows 2000独自仕様だけに特化しているわけではなく,Windows全般のプログラミングノウハウをおさえたうえで,Windows 2000に対応できるように構成している。Windows 2000対応が必要なプログラマーにとっては,こうした形で体系的にまとめている解説書はあまりないので,その意味でも本書は一読する価値は十分にある。特に,新旧フォーマットのヘルプ作成を解説している点は,旧フォーマット対応のアプリを作る場合にも便利だ。これ1冊あれば,一般的なアプリケーションには十分対応できるだろう。
 ただし,あくまで標準講座ということで,ネットワーク関係のように省略された機能もあるなど,すべての機能を完全に網羅しているわけではない。また,約700ページ(全20章)のボリュームは,初心者でなくとも読みこなすのは大変だろう。コストパフォーマンスは悪くないので,ボリュームの厚さと内容のレベルをどう見るかが本書の購入判断をする鍵になるはずだ。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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Windows2000Serverを使い,各種ネットワーク・サーバー環境を構築するためのガイドブック

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 本書は,Windows 2000 Serverを核としてインターネットやイントラネット(LAN)環境構築のための,各種テクニックを解説したガイドブックである。インターネットの基礎から簡単なセキュリティー対策までカバーしており,読者対象としてはネットワーク管理の初心者が中心になる。
 Windows NTで従来からネットワークを管理している熟練者でも,Windows 2000とそれを取り巻く新技術に対する基本知識を得るためであれば,本書を読む価値は十分あるだろう。
 本書は全7章で構成されており,まず第1章ではTCP/IPネットワークの基礎から始まる。続く第2章のDNSサーバーの構築ガイドまでを読めば,インターネット・サーバーとして最低限の機能は設定できるが,全ページ数が400ページを超える中で,この2つの章をあわせても50ページ程度しかない。それだけ簡単に設定できることを示すと同時に,実際に利用する際にはWebやメールなどのサーバーとして利用することが多いという現実面を反映しているともいえよう。
 また,Windows 2000では,インターネット関係のサーバーサービス群(IIS5.0)を標準装備している。IISには,WebサービスのほかFTPやNNTP,SMTPなども含まれており,メールの受信機能(POPサービスなど)を除けば,インターネット上で利用できる標準的なサービスは全てIISで網羅できるといってもよい。
 本書でも,第6章のIISに関する部分だけで全体の1/3近い分量を割くなど,かなり力を入れている。ただし,ここに来るまでに,Active Directory(3章)やWindows 2000のセキュリティー(4章),Exchange 2000(5章)に関する記述がある。ちなみに第7章はインターネット関連のセキュリティーについてである。これらのページ配分を考えると,少々物足りない気がしなくもないが,それぞれについては専門書を別に読めば済むこと。
 手っ取り早くネット環境を構築したいのであれば,本書は使い勝手もよいので,重宝するはずである。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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VisualBasic6.0のTIPS集を集めた300の技シリーズ第3弾。今回はAPIやCOMに関するテクニックが対象

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 Visual Basic 6.0に関する解説書は数多く,本書のような小技やノウハウを集めたTips集も多くみられるようになってきた。そのなかでも,本書は300の技シリーズとして,「Visual Basic 6.0 300の技」,「Visual Basic 6.0 300の技 ネットワーク+データベース編」としてシリーズを重ねてきている。本書はそれに続く3冊目だが,これだけシリーズが続くというのはそれだけ人気が高いとともに,内容に信頼性があるためだ。過去2冊では,それぞれ基本知識やVisual Basic全般に関するものであったり,ネットワークやデータベース関連に特化した部分であったりしたが,今回のテーマはAPIとCOMということになる。
 このシリーズの特徴は,300の技を2ページ前後にコンパクトにまとめて解説していること。それぞれソースコードと,実行結果例の2段階に分かれており,必要最小限のことしか書いていない。それぞれのコードに関する詳細な解説は省略しているので(見出しレベルのフォローと,コード内のコメントで解説しているだけ),じっくり機能を勉強したい人にはあまり向いていない。それよりも,ジャンル別につけられたインデックスや,機能引きに対応した各項目見出しを使って,必要な機能を必要なときに手軽に引用する,という目的には最適であろう。初心者向け,中級者向け,上級者向けのマークもあるのでレベルの目安にもなるし,95/98/NT4.0/2000の対応状況もマークを使って一目でわかる。巻末の索引がメソッドやAPIなどによって構成されているため,使いたいメソッドやAPIからさっと調べられる。ユーザーにとってうれしい配慮だ。付録も充実しており,特に本編で紹介したAPIとDLLの対応リストは,類書でもあまり見かけない本書ならではの機能といえる。過去の2冊を持っている人はもちろん,そうでない人もVisual Basicプログラマーなら持っていて損はない1冊と言えるだろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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Windowsパソコンで周辺機器を利用する際に必要なプラグ・アンド・プレイやデバイスドライバーの解説書

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 Windowsでプラグ・アンド・プレイが当り前になって久しいが,それでも周辺機器の接続に伴う苦労がなくなることは決してない。そうした危機に直面したときに,「デバイスドライバーとは」「プラグ・アンド・プレイとは」といった基本概念を理解しているかどうかで対応が大きく異なる。
 本書は,周辺機器をWindows上で使う際に必要なデバイスドライバーについての基本知識から,トラブルシューティングのノウハウなどを集めたガイドブックである。ディー・アートの“これなら分かるシリーズ”は,懇切丁寧な解説と図解に定評があるが,本書も大変わかりやすくまとまっている。一見すると,一般の読者には縁のない話が中心のように思われるが,初心者でも読んでおいて損はあるまい。いざというときに役に立つはず。
 また,すでに知っていることでも,本書を使えば手軽に調べ直すことができるので,上級者にとっても本書は,便利な解説書になるだろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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Access2000によるデータベースアプリケーションを開発するための解説書。仕様書やマニュアル作成まで対応

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 Access 2000は,マイクロソフトのデータベース関連製品の中ではミドルクラスに位置している。一番ベーシックな部分は表計算アプリケーションのExcelが対応しているが,そこでは簡単なデータ処理しかできない。これに対して,Accessは個人ユースを含めた中小規模データベースを管理する機能を持っている。特にExcelでは,あらかじめ用意されたフォーマットにデータを入力すればある程度のことはこなしてくれる。一方,Accessでは“データベース(システム)”を構築するためのシステム設計を行わなければならず,そこが大きな違いになっている。
 ここでいうシステムをアプリケーションとみなせば,Accessはデータベースアプリケーションを設計/開発するためのツールであるといえる。本書は,まさにその視点に立って,Access 2000をベースにしたデータベースアプリケーションを開発するためのノウハウを解説してくれている。著者の1人である長谷川氏は,AccessやExcelなどに関する著書も多く,このジャンルではトップクラスのライターの1人といっていいだろう。
 ちなみに,本書はAccess 97対応の前バージョンがあり,それをAccess 2000対応に改訂したものだ。本書の構成は,開発と設計に関する部分をそれぞれ第1部,第2部としてまとめている。全体を通して読めば,アプリケーションの開発はもとより仕様書の作成やマニュアル制作のノウハウも学習できる。ただし,本書は初心者向けではなく,ある程度Accessに習熟したユーザー向けに,設計と開発のノウハウを提供する,いわば“プロ仕様”の解説書といえるだろう。
 Access自身の使いこなしテクニックを中心に学びたいのであれば,本書はそれほど向いているとはいえない。また,4800円(税抜)という価格も,初心者はもちろん,上級者でも簡単に手の出せる値段とは限らない。買う以上は,何のために本書を使うのかという目的意識を明確にする必要があるだろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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Windows2000とIIS(InternetInformationServices)5を使ったASPプログラムの解説書。

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 本書は,Internet Information Services(IIS)の最新バージョンであるIIS5を使ってASP環境を構築するためのガイドブックである。ASPとはActive Server Pagesの略で,aspファイルに記述されたタグやスクリプトを読み込んでWebページを表示するシステムのことだ。IISはそのASP環境を管理するためのサイトシステムそのものである。最近は,Application Service ProviderもASPと略すことがあるが,全然別ものなので注意が必要だ。
 IISやASPが全くわからない,という初心者でも,本書を読めば必要最低限の知識を身に付けることができる。ちなみに,筆者はIISの前バージョン(IIS4)についても解説書(「IIS4 ASPスクリプティング」)を書いている。本書はその発展版に当たると考えて良いが,前作と本書とではかなり構成が変っている。例えば,前作で中心になっていたASPの基礎部分(作り方など)を最初の2章にまとめてしまって,残りを組み込みオブジェクトやデータベース処理の解説に当てている。サブタイトルに「Windows 2000でWebプログラミング」と入っているのも(前著にはそもそもサブタイトルはない),プログラミング色が強いことの表れといえるだろう。いきなりプログラミング系の話を読むのには抵抗がある,という読者には,前著で基礎固めをしてから本書に移る,という読み方も可能だ。無理にIIS4環境を用意する必要もないが,もし利用できる環境があるのであれば,併せて読めば効果が高くなることは確かだ。また,読者がIISとASPで何をやりたいかにもよるのだが,たとえば単にWindows 2000サーバーを使ってWeb(やFTPなどの)サイトを構築したいだけであれば,本書の大部分は必要がない。というのも,管理ツールを立ち上げてサービスを開始すればそれで一通りのことはできてしまうからだ。管理ツールの使いこなしテクニックなどを期待したければ,他を当たった方がよいだろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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プログラミング上級者のための,Windows2000を使ったサーバーアプリケーションの開発についての解説書

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 本書のタイトルは「プログラミング Microsoft Windows2000」だが,これとよく似た「プログラミング Windows」というタイトルを聞いたことはないだろうか。「プログラミング Windows」とは,リソースキットと並ぶ定番中の定番解説書のシリーズ名であり,Windowsプログラミングを職業としている人なら一度は聞いたことがあってもおかしくはない。
 本書も「プログラミング・・・」とついているので,プログラミングWindowsの新版と思う人がいるかもしれないが,「プログラミングWindows」には最新版(第5版)が別に存在している。本書の原題は“Programming Server-Side Applications for Microsoft Windows 2000”であり,本来のプログラミングWindowsシリーズとは作者も違っている。プログラミングWindowsのシリーズと誤解しないように注意が必要だ。
 もっとも,どちらも同じマイクロソフトプレスから出版されているので,全体的には同じWindowsプログラマー向け解説書シリーズの1つといえなくもない。ただし,本書の場合,原題にも邦題にもサーバー(サイド)アプリケーションの開発,という記述があり,これを見るとWindows 2000の一般的なプログラミングというより,サーバーアプリという特別なジャンルの開発がメーンテーマであることが分かる。
 サーバーアプリの開発となると相当程度に使用目的が限定されるし,読者には高いスキルが要求されるので,かなり上級レベルのスキルを持っていて,なおかつWindows 2000サーバーの機能を活用したいという読者がターゲットになる。そういう読者にとっては,コストパフォーマンスは決して悪くない。
 だが逆に,はっきりとした目的意識がないと,本書を購入するメリットはないだろう。それほど万人受けする書籍とは言い難く,一般的なプログラミングのノウハウを修得するという用途には向いていないので,そんな読者にとっては高くつく書籍といえるかもしれない。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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Windows2000のコマンドプロンプトに関する解説書。基礎知識からコマンドリファレンスまで

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 コマンドプロンプト,あるいは,MS-DOSプロンプトというのは,Windows上でDOSコマンドを使用するための機能のことである。古くからのWindowsユーザーにはDOS窓という呼び方の方がなじみがあるかもしれない。Windows 2000の場合コンソールという名称も使われる。
 本書は,このコマンドプロンプトを使いこなすための解説書である。基本背景からはじまり,各コマンドごとに実際の入力例をあげながら丁寧に説明しているので,じっくり勉強したい人にはよいテキストになるはずだ。ただ本来,Windows 98やWindows MeとWindows 2000では,そもそもDOSとWindowsの関係が違っているため,コマンドプロンプト自体も基本的には別物(機能そのものは変らない)。本書ではそのあたりの詳細(システムのアーキテクチャなど)にはあまり立ち入っていない(実行ファイルの違い程度)。コマンドプロプトそのものの解説,というよりは使いこなしテクニックの方に比重が置かれていると考えてよいだろう。
 実際,かなりの情報量を持っており,Windows 2000だけでなく,Windows 98やWindows Meユーザーでも一読の価値は十分ある。もっとも,情報量が多いために全体が400ページちかくなるなど,気軽に引けるリファレンスと呼べる規模ではなくなっている。索引や目次についても,リファレンス用に特別な配慮がされていないので(見出しとしてコマンド名が目次に出ているのは見やすいが),ある程度の知識や経験を持っている人や,とにかくDOSコマンドの意味や使い方を手早く調べたいという人には,あまり使い勝手がよくないかもしれない。そういう人には本書よりも薄くて調べやすい簡単なリファレンスの方が向いている。実際の所,今のWindowsユーザーでコマンドプロンプトを使いこなす必要があるかどうか,個人差がかなりありそうだが,もし実用的な解説書をお望みなら本書はお薦めである。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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Windows2000Professionalの解説書兼入門書。インストールから保守管理まで幅広くサポート

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 Windows 2000 Professionalの解説書はたくさん出回っている。本書もその1つであり,同じ翔泳社からはWindows 2000Serverを対象にしたパーフェクトガイドや,Windows 98のエキスパートガイドなどが出版されている。
 翔泳社のこれらのシリーズが,解説書としてそれなりに高い評価を受けている理由の1つとして,リソースキットよりも上のラインを目標に情報を集めている点があげられる。また,パーフェクトガイドとエキスパートガイドのように,方向性によってシリーズを分けている点も面白い。パーフェクトガイドは完全解説を目指して,ある意味資料集的な(リソースキットに近い)性質も持っているが,エキスパートガイドではより実践的なノウハウを提供している。むしろ入門書に近いといってもよい。
 タイトルだけを見るとかなり上級者向けの印象を受けるかもしれないが,初心者でも十分読みこなせるだろう。ただし,(Serverの)パーフェクトガイドに比べると,本書ではWindows 2000 Professionalそのものについての情報は比較的少な目だ。そちらは2分冊なのに対してこちらは1冊だけなので,その点は割り引く必要があるが,書籍自体のコンセプトが違っているため,パーフェクトガイドのような密度の濃さはそもそも期待しない方がよさそうだ。その代わり,たとえば第2部ネットワーキングではいきなりケーブルやコネクターの種類をイラスト付きで解説するなど,Windows 2000をベースにした環境そのものに対する,幅広い知識を得られるように工夫されている。
 個人ユーザーレベルで使うのであれば,エキスパートガイドでも十分活用できるだろう。もっとも,4800円(税別)という価格設定は,逆に初心者にとって高いハードルになりうる。コストパフォーマンスは決して悪くないのだが,ここまでコストをかけたくない,あるいは簡単な内容で十分という人には,安価で手軽な解説書がたくさんあるので,そちらを読んだ方がよいだろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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Excel2000を使ったVBA(マクロ)プログラミングの初心者向け学習書。基礎から応用まで丁寧に解説

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 ExcelとExcelを使ったVBA(Visual Basic for Applications)プログラミングの解説書は大量に出版されている。本書もその中の一つであり,そういった意味では真新しさはない。サンプル(見積書)を作りながら,VBAの基本を学ぶスタイルも標準的なものだ。解説スタイルそのものはある程度出尽くした感もあるので,あとは細かいところでどれだけ類書に差を付けるかという点が重要になるのだが,本書の場合,「手堅さ」が売りの一つといえる。基本的に本書を通して作成するサンプルは見積書だけなので,数をこなしたい読者には物足りないかもしれないが,一つ一つが丁寧に解説されていてわかりやすい。最初の三章でVBA全般の基礎固めをしてからサンプルづくりに入るというVBA解説の「王道」を守っているので,いきなり難しいことを言われてまごつくこともないはずだ。初めてVBAにチャレンジする初心者には是非お勧めしたい学習書である。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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できるシリーズのWindows2000Server対応版。初心者でもWindows2000Serverを使ったLAN環境を構築できる

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 できるシリーズというと,初心者向け,という印象が強いが,最近はかなり幅広いターゲットに対して多用なコンテンツを提供している。それでも,Windows 2000 Server版が登場したと聞いたときには,正直驚いた。とてもできるシリーズの読者層とサーバーのユーザー層が一致するとは思えなかったからだ。だが,よくよく調べてみると,本書は従来のできるシリーズではなく,従来よりも専門的なテーマを持ったできるシリーズPROとして発売されていた。シリーズを変更することで,上級者向けを狙ったわけだが,書籍のフォーマットそのものは従来のできるシリーズと大差ない。内容は確かにできるシリーズよりも詳しいが,これもWindows 2000 Serverならやって当り前のレベルにとどまっている。だが,サーバーの解説書としてビジュアルガイドを出したこと事態は評価に値する。価格も比較的安価であり,サーバー管理ビギナーにとっては手頃な入門書になるはずだ。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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Windows2000Professionalのシステム概念から具体的な利用テクニックまでを紹介した解説書

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 本書は,Windows 2000 Professionalの解説書(翻訳書)である。解体新書,という日本語版のタイトルからは,Windows 2000について徹底的に調べ,かつその結果を遍く広めよう,という制作者側の気概のようなものが感じられる。Windows 2000の解説書というと,“最高峰”としてはマイクロソフトが提供しているリソースキットがあげられる。だが,Windows 2000のリソースキットでは,あまり具体的な利用方法は紹介されていない。もともとリソースキットというシリーズ自体,テクノロジー解説がメインであったせいもあるだろうが,最近はその傾向が強まったと印象を受ける。一般的なノウハウについてなら,おなじマイクロソフトが提供している公式解説書シリーズの方が充実してきているので,リソースキットよりもそちらを参照した方がわかりやすい場合も少なくないようだ。
 本書の場合,設定されている読者ターゲットは,中級ないし上級ユーザーだ。そのため,初心者向けの情報はほとんど割愛されている。だが,だからといって内容がやたらとこむずかしい技術解説書に仕上がっているかというと,そういうわけではない。各項目ごとに,必要なポイントを的確にかつわかりやすくまとめてくれているため,少々自分のレベルより高度に思える情報でも,じっくり読めば十分理解できるようになっている。惜しむらくは,目次構成にそれほど目新しさがないため,リソースキットを含めた類書との差別化が十分図れていない。ただし,裏を返せばオーソドックスで堅実な構成になっているともいえるので,斬新さがないからといって本書の魅力を損なっているわけでは決してない。類書と内容自体で勝負できるというメリットと考えることも可能だ。実際,他のレベルの高い書籍を無理矢理詰め込んで消化不良を起こすよりも,本書のじっくり読んだ方がよほど知識が身に付くはずだ。その意味で,リソースキットよりも利用価値は高いといえる。
 だが,本書にもいくつかの問題点がある。その最たるものはサイズと価格ということになるだろう。サイズに関して言えば,B5判で700ページを超えている。据え置き型の利用方法であれば問題はないが,作業中に手元に置いて調べながら処理する,といった場合にはかさばるし,携帯性などはもちろんない。6200円という価格も,コストパフォーマンスはかなりいい方なので,悪くない価格なのだが,2000円前後のガイドブックが出回っている状況から考えると,高めの価格といわざるを得ない。なかなか気軽に購入できる人はいないはずだ。また,内容自体も広範囲にわたっているため,テーマによっては専門の解説書に及ばない部分がある。このあたりは,全体的な解説書に共通する悩みだが,本書も例外ではない。そうしたリスクをどうとらえるかにもよるのだが,もしある程度の費用をかける覚悟があるのであれば,本書は一読の価値がある書籍といえるだろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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Access2000を使ったDB構築ガイド。VisualBasicやMSDEを使ったネットワークDBの開発ノウハウを学べる

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 本書は,データベース・アプリケーション(特にネットワーク上で利用するタイプのもの)を自分で作りたいがどうすればいいか分からない,という人のためのガイドブックである。ゼロからデータベース・アプリケーションそのものを作るためには,開発言語に習熟するところから始めなければならない。そこでたいていの人は挫折するのだが,本書ではAccess 2000を使うことで,比較的簡単にデータベースを構築するテクニックを紹介している。Access 2000は,マイクロソフトのデータベース製品群の中では一般向けの部類に入る。SQLSeverまで高度なものは必要ないが,Excel2000よりは複雑なデータベースを作りたいユーザー向けのOfficeスイートであるともいえる。Access 2000には,SQLServerのサブセット版であるMSDE(Microsoft Data Engine)という機能が付属しており,MSDEを使うことでクライアント/サーバー型のネットワーク対応データベースが構築可能だ。本書が扱っているテーマも,まさにAccess 2000とMSDEを使って,ネットワーク対応データベースを作ることにある。ステップとしては,まず基本知識を学習した後,Access 2000を使ったデータベース操作に習熟することを目指している。この中で,VBA(Visual Basic for Applications)やマクロを使うテクニックも紹介しているので,Access 2000の基本ガイドとしてもそれなりに読み応えがある構成になっている。全体ではPart1〜3の三部構成になっているのだが,最後のPart3では,Access以外のアプリケーション(ExcelやVisual Basicで作られたアプリケーション)を使ったデータベースの作成と利用方法を取り上げている。そこでは,ADO(ActiveX Data Objects)やDAO( Data Access Object)などのマイクロソフトのデータベース技術が一通り紹介されているほか,Visual Basicを使ったサーバーアプリケーションの作り方も学習できる。Access 2000だけにとどまらず,データベース全般のノウハウガイドという見方もできるだろう。そう考えると,2980円(税別)という価格も決して高くはないはずだ。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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各種リファレンスで有名なBlackBookシリーズのWindows2000セキュリティー編。ネットワーク管理者向き

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 インプレスが発行しているBlack Bookシリーズは,レジストリーや言語関係のリファンレスブックとして定評があるシリーズ。リファレンスというと,辞書のようなイメージだが,このシリーズはむしろ解説書としての色合いの方が強い。本書の場合も,Windows 2000ネットワークにおけるセキュリティー管理について,セキュリティー全般の基本概念からWindows 2000の各機能の紹介,使いこなしテクニックなどを幅広く解説している。
 対象となる読者は,NTネットワークの基本を理解したネットワーク管理者向けということになるので,初心者がいきなり読み始めるのは難しいだろう。その代わり,ある程度ネットワークの基本を理解した人にとっては格好のガイドブックになるはず。Windows 2000のセキュリティー面に特化したこの類の書籍というのは他にあまり例がないが,Windows 2000関係の書籍でこの類のテーマを扱う場合,通り一遍の概念論や機能紹介だけで終わることが多い。それに対して本書は,一歩踏み込んで実際の設定例を画面付きで紹介しているので,実際に自分が操作する際にイメージしやすいというメリットがある。
 ただ,基本レイアウト自体にはそれほど工夫が見られない。内容のレベルが高いこともあって,どちらかといえば読みづらい印象を受ける読者もいるのではないだろうか。たとえば,WARNINGとTIP,NOTEという3つのコメント(コラム)が,他の小見出しと同レベルで配置されているのだが(フォントは多少変えてあるが),小見出し自体も多用されているので,ページによってはとても見づらい場合がある。
 もっとも,ベースにあるのがリファレンスとしての性質なので,必要な項目だけをピックアップして読む場合には,こうしたレイアウトも許容範囲といえるだろう。価格的にも,Windows 2000の専門書にしては手頃なので,ガイドブック兼リファレンスとして手元に置いておいて損はないはずだ。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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