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田島安江さんのレビュー一覧

投稿者:田島安江

17 件中 16 件~ 17 件を表示

「打てば響く」とはこのことか?

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女性間には友情が育たないと言われる。そうかもしれないと思う。かくいう私も残念ながら、この壇ふみと阿川佐和子の二人の間柄ほどの友情を育てている女友達は一人もいない。

 と、それはさておき、『ああ言えばこう嫁行く』を読み始めて、数ページもいかないうちに、私は大急ぎで前作『ああ言えばこう食う』を読まなければならなかった。読み始めた途端悟った二人の違いを知らずして、この本は読めない。それは前作にあるに違いない、と。こうして私は1日に2冊を一気に読み終えたのだ。

 結果として、断固として言いたい。2冊の本は決して人前で読んではいけない。あまりのおもしろさに噴き出してしまうからである。噴き出してしまうだけならまだいい。必ずや声を出して笑ってしまい、気味悪がられるに決まっているからだ。そうだ。ゆめゆめ、電車の中で読んではいけない。皆が一斉にこちらを見る危険をはらんでい
る。そしてもう一つ、読み終わったら確実に顔のしわが増えているだろう。
 さて、私は読みながら自分のまわりの誰それを思い浮かべてみた。彼女は「ダンフミ型」? あの彼女は「アガワ型」かな、なんて。

 一方、「自分には親友がいる」と思っている人はこの本を読んで考えて欲しい。ここまでいかなければ真の親友とはいえないからだ。著名な作家の娘で物書き、そして独身、ここまでは二人して同じ境遇。だが、性格も男の趣味もまるで違う。と、ここが肝心。持つべきはこんな女友達である。中身がいかにおもしろいかは書けない。もう、読んでもらうしかないのである。

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紙の本おかず2001

2000/07/13 20:08

いぶし銀の味わいの料理本

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 フランス料理だ、エスニックだと味を追っかけていながら、なぜかダウンしたときはお粥でほっとし、飲み過ぎた後は仕上げにお茶漬けだなという気分は、日本人の心に根強くある。これってノスタルジーなのか。
 なのにである。
 ちゃんとしたおかずが作れない人が圧倒的に多いのもまた、現代の日本人。この本で何よりもうれしいのは、カップや大さじ小さじなんて表現が出てこないこと。つまりは酒としょうゆ、少量の砂糖で味付けするという風に書いてあるだけ。味付けは作る人の裁量、お任せだ。作り方だけで、カロリー計算も栄養学もない。家庭の料理は素材をうまく組み合わせるだけでいつの間にかバランスが取れて来ますよ、という証明でもある。表現はまことに簡潔。だからこそ、1冊の本の中に2001ものレシピを入れられるのだ。カラフルな料理の本が多い中で、これはいぶし銀の味わいだ。
 しかし、読んでいて「おかず」という言葉に日本人のノスタルジーとばかりは言い切れない「ふか〜い意味」が隠されていると気づいた。私たちが日頃見ている身近な食素材は、日々の料理に生かされているのだろうか。私たちの母たちは乏しい数の食素材を組み合わせ、さまざまな味を作り出してきた。日本の調味料が多彩なのは、いかにして別の、違う味を作り出せるかの智恵だったのだ、と。
 
 この本を読んでいると私は「さあ、あなたはこの食素材でいくつのレシピがいえますか」と試されている気分になる。

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