鵜飼英一 さんのレビュー一覧
投稿者:鵜飼英一
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紙の本間違いだらけのクルマ選び 全車種徹底批評 00年下期版
2000/10/05 22:05
RVの正しい選び方
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RVの魅力はとにかく使い勝手に優れること。特に人気のミニバン、ハイトワゴンは3列シートが人気で、7人〜8人の乗車ができ、しかも室内が広いから乗っていても開放感に溢れる。さらにイザとなればたくさんの荷物も積むことが可能と多用途に使えるという特徴を持っている。その他のRVにしてもセダンやスポーツカーでは真似のできないユーティリティー性の高さを見せる。
こうなるとRVを買うとき、つい手にとりたくなるのがバイヤーズガイド本である。
ここで少々話が反れるが、クルマの購入を考えるとき、いきなり自動車ディーラーにいってカタログをもらい、購入交渉をするのはド素人である。ディーラーのセールスマンの口車にまんまと乗せられ、値引きもそこそこにクルマを買わされるのがオチだ。
もっとも賢いのは事前にクルマのことを調査し、メリット&デメリット、そして値引き状況を確認して交渉に入ることだ。なぜならクルマが売れない昨今の状況下では値引き30万円以上、中には50万円近くも値引いて売られるクルマもあるからだ。
その情報をどこで入手するかというと、タイムリーなことも考えると自動車雑誌がやはり一番だろう。『月刊自家用車』が購入のノウハウについてはもっとも緻密に展開している。2〜3号も続けて読めば、クルマ購入の達人になれること間違いなし!? ただし、クルマのことをもっと詳しく知りたいとか、適切な評価を知りたいというなら、クルマを俯瞰で捉えた自動車評論本をおすすめする。その中でもいまだ鋭い評論で自動車メーカーを震るい上がらせているのがおなじみの徳大寺有恒氏の『間違いだらけのクルマ選び』だろう。
この本が最初に出たのは1976年だからもう24年間も毎年々々刷新されてきたことになる。もともとは性能も信頼性も低かった日本のクルマの賢い選び方を説いた本だったが、24年の歳月のうちに日本のクルマはすっかり性能アップしてしまい、いまやどれを選んでも間違いないクルマばかりになってしまった。
しかし、先に書いたように、RVだけでも100車種もある中から一台を選ぶような状況では的確な指南書になってくれること間違いなし。しかも徳大寺氏の「間違いだらけ〜」シリーズは、今年から年2回発行となり最新刊のものはミニバンについて詳しく解説されている。1976年の最初の間違いだらけが発刊されて以来、類似する本は星の数ほど出たが、残念ながら自動車評論本でこの本を越えたものはいまだ登場していないのが正直なところ。
今年、クルマの買換を考えている人ならぜひ参考にするといい。ただし、各車の評価はあくまでも個人のものなので、購入の際はやはり実際のディーラーでクルマに試乗して、最終決定するといいだろう。
(鵜飼英一 編集者)
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