阪本啓一さんのレビュー一覧
投稿者:阪本啓一
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2001/02/05 13:43
「21世紀最初に読みたい本」フェアコメント
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マーケティングは20世紀の産物である。しかし、ここにきてやや度が過ぎた。全てビジネスは「商品」「届け方」「顧客との関係性」の三つから成り立つが、過度のマーケティングは「届け方」「関係性」のみに光を当て、肝心の「きちんとした商品づくり」をなおざりにしてしまう。結果がモノ作りを忘れた米国であり、米国の流れは日本にも遠からず来る。ぼくはそれを憂えている。花王はマーケティング巧者だ。その経営者が説く。「質の経営の時代である」と。実践に裏打ちされた言葉は全て、重い。ニベア、アタック、ソフィーナ、クイックルワイパー・・・。ぼくたちの生活を豊かにしてくれるこれら商品群を支える「知」。新世紀を迎えるいまこそ、この骨太な「知」のシャワーを存分に浴びようではないか。
(阪本啓一 マーケティング・コンサルタント Palmtree Inc.DOD)
紙の本ニューエコノミー勝者の条件 ウィナー・テイク・オール時代のマーケティング10則
2001/02/05 13:32
「21世紀最初に読みたい本」フェアコメント
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21世紀、新しい世界は「つながった」世界である。この「connected world」をどう読むか。「商品を無料にせよ」「個人の忠誠の対象は、企業からネットワークへ、そしてネットワークの規格へと向かう」「ネット・エコノミーにおいては、企業の活動の中心は自社の価値の最大化から、ネットワークの価値の最大化に変わる」手元の本は全244頁の内32頁付箋をつけている。ボロボロだ。週に一度は読み返しているが、読むたび新しい発見がある。ネットワーク・テクノロジーの恩恵で、たった一人でも大企業に立ち向うことができる。しかし一方、一億人の従業員をかかえる史上存在しえなかったゴジラ型大企業の出現をも可能にしているのである。ぼくが愛するのは、著者のこの気宇壮大な発想力だ。大きく考えよう。
(阪本啓一 マーケティング・コンサルタント Palmtree Inc.DOD)
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