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濱佳奈子さんのレビュー一覧

投稿者:濱佳奈子

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

紙の本この駅名に問題あり

2005/05/11 13:42

現代の地名の持つ根本問題に疑問を投げかける本

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

新住居表示(町名)、平成の大合併の新市町村名に対し、書籍、新聞、テレビなどで、行政当局などに厳しい意見を発している地名問題研究家の楠原氏の新著。これまでの鉄道マニアによる趣味的な駅名本と違って、日本ではトップの地名研究家による駅名に対する意見集であるため、駅名がいかに恣意的に命名され、それが町名などの地名に悪影響を与えてきたかが理解できる。
日本近代の行政当局や企業の「地名、駅名遊び」はそろそろ止め、一定の基準のもとに地名は管理されるべきとの意見には、説得力がある。
平成の大合併での、陳腐な市町村名のニュースなどに接すると、すべてこれらの名称の問題は連動しており、近代の「合理化」という旗印のもとに行なわれた施策が、無定見に過去を切り捨ててきたことに対し、猛省を促すものであろう。
駅名ののみならず、地名、関東地方の歴史などに関心を持つ方に、推薦できる著。

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紙の本

紙の本北京を見る読む集める

2008/07/24 07:07

ちょっと違う「北京」

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

北京に住んだり、たびたび訪問する機会がある人には「森田憲司」の名はもうおなじみ。伝説的な「北京からわ版」(すでに発行を停止。)から、「とことこ」まで、10年以上長期連載をしてわれわれに学問に基づく知識を「供給して」「披瀝」くれたからだ。
今回のこの本はその連載等の一部をまとめたもの。「北京本」にかぎらず、外国の都市案内やガイドブックの類は、(1)ライターによる短期の表面的な取材、(2)新聞記者などの小耳に挟んだ話、(3)企業人の勉強してない巷での聞き書き、(3)学者のその辺の本屋で買った中国の本の抜書き、翻訳、など、どれをとっても、オリジナリティーや学識に欠けるものが多かった。
孫引きや中国側の誤った記述や説明を鵜呑みにするものも数知れず。
どこかで読んだような紋切り型の記述ばかり。
そういった点で、長く、頻繁に北京を訪れ、史料、資料を漁り、文献を読む努力を重ねた森田憲司の著作は、まったくこれまでの「北京本」とは一線を画す。
学者でありながら、マニアであり(=矛盾はしないが。)、文献と現地調査と俗っぽさをあわせ、自分の切り口で書くという手法は、読者もいろいろな自分の関心領域で真似ができるだろうし、これからは「きれいな写真集」、つまり「料理と観光地とお土産」の本や、いい加減な手記のような本ばかりでなく、内容をともなった格調高い北京本が期待される時代になり、その魁ともなるだろう。
連載や既発表の文章も続編として出して欲しい。

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紙の本

紙の本中国・食と地名の雑学考

2008/07/24 07:28

中国の楽しみ方を示すユニークな本

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中国や北京に関する本はいろいろあるが、一部を除き、オリジナリティーに書け、聞いたような話、読んだような話、テレビで見たような話があまりに多い。
この本の筆者は、北京に長く企業人として住み、まったく独自の関心領域で調べ書くことを心がけている。食と地名という一見無関係な要素をまとめている点でもユニークであり、「へー」というような話が散見される。
筆者は地名研究家として、また北京の日本人社会でもよく知られた人だが、
ゴルフやマージャンばかりではなく、企業人でありながら、このような独自の分野を開拓する姿勢には、感心せざるをえないだろう。
なお、中国史、道教、都市史などの研究者の書いた本の仲に、筆者の名が協力者として書かれていることが多いのは、筆者の知識の豊富さをあらわしており、普通の企業人のレベルを超えた「中国本」といっていいように思う。
香港の「馬尿水」の話、「北京地名誌」の話などは地名論としてまた日本人論としても興味深い。

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紙の本

紙の本北京 都市の記憶

2010/02/11 20:56

ちゃんと調べて書いて欲しい。

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

オリンピックを前にしてタイミングよく出版されたので、期待をしていた。
北京についてあまり知識がない読者にとっては、まあコンパクトにまとめられた
案内書として評価できるかも知れない。しかしこの町の歴史をある程度知っている人にとっては、ずいぶんと荒っぽいつくりの本といわざるを得ない。すべてを指摘する余裕はないが、存在しない駅名、市内での方向の誤り、歴史的な建造物の解説の不適当さ、などなどそのへんの中国によくある、いい加減な解説などを鵜呑みにして、誤りを重ねあるいは誤認していることが少ないない。有名出版社の出版物とは思えない。猛省を促したい。

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