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パンチドランカーさんのレビュー一覧

投稿者:パンチドランカー

4 件中 1 件~ 4 件を表示

学問に王道無し

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「自己啓発」本である。それも良質な「自己啓発」本だと思う。

 混沌とした当世にあって、経済的自立・精神的平安を獲得するためには、本物のプロになる必要がある。本物のプロになるには、かくかくしかじか、このような心構えなり考え方が必要である……云々。
 で、感想。これまでにない斬新な発想なり考え方はほとんど書かれていない。どれも、どこかで読んだことばかり、である。「退路を断て」しかり「表現力を鍛えよ」しかり「英語を身に付けろ」しかり……。だからと言って、この本がツマラナイ、と言いたいのではない。むしろその逆。私にはコレがある、と自信を持って言えるような「コレ」を獲得する、つまり本物のプロになるためには、地道な反復を繰り返す、当たり前のことをきちんとやる……そんな手垢のついたはずのお説教にも拘らず、中谷イワオ先生から諭されると、なぜか清清しく響き、説得力を感じてしまう。不思議だ。
 「一足飛びに本物のプロになることは絶対にない。たった一つの例外もありえない」。中谷イワオ先生はそう言い切られている、ような気がする。だから清清しいのかも。読後感として残るのは、具体的な方法論ではない。「本物になりたかったら、とにかくやるしかない」という心地よい焦燥感、である。

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紙の本放送禁止歌

2004/02/20 18:49

放送禁止歌すら生まれない社会

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 この世には、何かを隠そうとすれば、それを暴こうとする反作用の力学が働くものだ。言い換えれば、何かを隠そうとすればするほど、その何かは白日の下にさらされていくというパラドックスが存在する。放送禁止歌たちは、何かを隠そうとした権力や時代に抗うべくして抗った必然の象徴なのだと思う。
 今の我々に、何かが隠されている、という自覚はあるだろうか。隠されているという自覚無しに、暴こうとする意志は生まれない。隠しているという後ろめたさ無しに、暴かれるという恐怖も覚えない。
 本著は、楽曲の放送を規制する首謀者を暴く過程を描いたルポルタージュである。が、取材を進めるうちに、外的な権力機関の圧力によって規制されている事実はなく、放送の当事者であるTV局=メディアによる無自覚な自主規制に過ぎないということが次第に明らかにされていく。メディアは業界のマニュアルに則って“際どい”表現を形式的に削除していく。表現者もそれを唯々諾々と承知する……。著者はこうした「表現の自由」の自殺行為に、警鐘を鳴らす。
 放送禁止歌が生まれる時代にこそ、表現の自由はあった。
 放送禁止歌すら生まれない社会に、表現の自由はない。

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代替可能なエキストラ、の美学

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 今、この拙い書評を読んでいる貴方が、今この瞬間に亡くなったとしても、世の中は何事も無かったかのように動き続けるだろうし、悲しみに打ちひしがれるであろう貴方の肉親達も、時とともにその悲しみから解き放たれ、貴方との思い出に変わって、ほどなく現実世界が肉親達の意識を支配していく。どんなに人から愛されている貴方も、所詮はその程度の存在だし、スターの影で端役を演じる「エキストラ」のようなものだ。いくら「かけ替えのない存在」と呟いてみたところで、貴方の「役柄」はいつでも替えが効く程度のものだと、当の貴方自身も薄々感じているはずである。
 この本の著者、福本清三氏は、東映京都撮影所の大部屋俳優として40年以上、斬られ役を演じ続けた、まさにエキストラ中のエキストラ。中学卒業後、丁稚奉公していた米屋を辞め、たまたま親戚の紹介で入社した東映京都撮影所での40年間の回顧録、である。その彼が、本全体を通して、柔和な関西弁でこう語りかける。——世の中には、一握りのスターの役者がいて、圧倒的大多数のエキストラがいる。エエとか悪いとかやなく、世の中はそういう風になっとるもんやと思います。人が見とるとか、見てないとか、評価されるとか、されへんとかに拘らず、与えられた仕事はとにかく一生懸命やるもんなんとちゃいますか——。
 彼の言葉はシンプルである。そのシンプルな言葉が読者の胸を打つのは、40年間、正真正銘のエキストラであり続けた事実があるから、に他ならない。さてエキストラである貴方はどう生きるのか? エキストラであることを嘆き、「スターになる」という妄想のなかに自らを逃避させるか。それとも……。

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ふーん。で?

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 前著、「クビ!論」で、一躍その名を馳せた、元チェースマンハッタン銀行の日本統括人事部長、梅森浩一氏の第2作目。書名にある「チャンピオン」とは、ビジネス上での擁護者・支援者、という意味で、ビジネスで成功するには、自分一人の力ではなく「チャンピオン」の支えが必要だ…と、要するに、人脈が大切よ、ってことが延々と書かれている。正直、2匹目のドジョウを狙いにいったのが見え見えで、人事論としても、回顧録としても、真新しさなし。

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