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宗田威さんのレビュー一覧

投稿者:宗田威

4 件中 1 件~ 4 件を表示
東京赤ずきん 1

東京赤ずきん 1

2004/07/27 20:39

本当に恐ろしい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 まず始めに断っておきたいが、私は玉置勉強のファンである。
 その上でこの作品は素晴らしいと断言する。これまで数多くの著者の作品を見続けてきたが、この作品を生み出すために漫画家になったのではないかと思うほどに著者の生み出す世界観とこの作品はマッチしている。
 単行本帯にあるように、まさに暗黒童話という表現がぴったりくる。いや、それ以外の言葉では表現し得ない。赤頭巾という題材を独特の解釈で解体、再構築し、そこに異形と美少女を合体させることにより暗黒に染まった童話世界を生み出すことに成功している。もともとの赤頭巾の持つ淫靡さ、暴力性、狼と赤頭巾との秘められた恋愛感情、これらを表出させかつ、著者独自の解釈で赤頭巾と狼の関係性を生み出そうとしている。
 未だ連載中であり結末は見えていないが、マンガによる童話という表現への挑戦としてどのような結論、終末が生み出されるのか最後まで見届けたい。

宗田威HP

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新お笑い北朝鮮

新お笑い北朝鮮

2004/07/05 01:22

面白い国の笑えない楽しい話

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「お笑い北朝鮮」が出てからもう10年。その間にわが国における北朝鮮に対する認識は180度とまではいわないが、かなり違ったものになってきたように感じる。

前著が出版された当時は、間違いなく北朝鮮問題はタブーであり闇であった。だからこそ、「お笑い」であることが重要であり意味があった。北朝鮮を面白い国として紹介し、日本人の常識からは考えられないような北朝鮮のさまざまな実情を面白おかしく説明してくれた事は、何も分からない「地上の楽園」北朝鮮の実際を我々の目の前に示す一つの方法論として有効かつ有意義なものであった。

その後プルガサリはわが国でもマニアを中心に注目されたし、指導者同志のオタク的行為もさまざまに引用されるまでに浸透した。それでも尚、大新聞は北朝鮮について何も語ろうとはしてこなかった。ごく一部のマスコミは北朝鮮が国家的犯罪行為を行いわが国に対しても非常に大きな損害を与え続けているということを告発していたが国民はなかなかそのことを気にしようとはしなかった。

その後、ミサイル問題、不審船問題、核問題、拉致問題を通じてようやく国民は北朝鮮問題を論じるようになっていった。マスコミもこれまでタブーとして全く触れようとしなかったことなど忘れたかのように、さまざまな北朝鮮問題を取り上げるようになった。テリー伊藤に遅れること約10年、ようやく北朝鮮の面白さに気づくと同時に北朝鮮の抱えるさまざまな問題に目を向け始めた。

北朝鮮への不信感は募り、国民の中の北朝鮮への敵愾心は増幅してきた。そのような状況の中でこの本は出版された。「金正日をおとしめよう」とするマスコミに対して北朝鮮の実態をありのままに伝えることがこの本の意図であろう。行き過ぎたマスコミの政治的な思惑を押しとどめ、純粋に北朝鮮の面白さを国民に知らせる。かつてとはマスコミの態度が180度変わってしまっているというだけで著者テリー伊藤のスタンスは全く10年前と変わっていない。

前著「お笑い北朝鮮」を読んだものはあの頃は純粋に北朝鮮問題を笑えたものだと感慨にふけり、また初めてこの本を読む者は現在のマスコミとは異なった北朝鮮ウォッチングの意味を知ることだろう。政治的な意図のない純粋な「お笑い」としての北朝鮮紹介。その輝きは10年経って尚いっそう増しているようにも感じられる。

著者もあとがきで北朝鮮の現状がお笑いだけで捉えられるものではないと指摘しているが、それでも尚北朝鮮は面白国家としてわが国の隣に存在しているのであるからこのような視点を持つ事は有意義と言えるだろう。

初出:WAW

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日本科学技術大学教授上田次郎のなぜベストを尽くさないのか

日本科学技術大学教授上田次郎のなぜベストを尽くさないのか

2004/07/29 23:56

WhyDont’youDoYourBest?

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「TRICK」劇中にも毎回登場してたアレである。どうやら、事件の解説やら顛末は「どんとこい超常現象(以下どん超)」のほうで書くのであって「なぜベストを尽くさないのか(以下なぜベス)」では事件そのものには触れないらしい。そう、この本は本当に“上田次郎が書いた人生指南書”でしかないのである。ていうか良くこんな本出せたなぁというのが正直な感想やもしれぬ。

 中身はというと「TRICK」見てない人で阿部寛知らない人だったらだませるかも…?と思わせるくらい徹底的に作りこまれてます。隅から隅まで上田次郎一色だけど。こんな事言いそう、とかこんなシーンあったねぇとか思いながら読むのが正しい姿。これを読んで「俺もベストを尽くして成功するんだ!」などとは普通は思わないだろうと思われますが如何か(あたりまえか A^^;;)。

 上田次郎のポエムとか、上田次郎年表「栄光とベストの軌跡」とか妙なコンテンツも充実。

 「TRICK」のファンなら一度は読んでおくと良いかもしれない。何故なら次の「TRICK」でこの本のネタが使われないとは限らないのだから。

初出「WAW」

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漫画に愛を叫んだ男たち

漫画に愛を叫んだ男たち

2004/06/27 13:49

今も愛を叫んで居る

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 伝説のトキワ荘。トキワ荘には居を構えず通勤組だった著者長谷邦夫。しかし紛れも無いトキワ荘メンバーの一人であった。そんな著者の赤塚不二夫をはじめとしたトキワ荘メンバーとの出会いから、赤塚との決別まで自伝的に描かれている。
 全体を通じて、マンガへのそして赤塚への著者の深い愛情が感じられる。前半は石森、赤塚、そして長谷本人のマンガへの情熱、そして創生期のマンガにかかわる人々の姿が描かれる。そこから赤塚不二夫と二人三脚で生きてきた長谷の姿、神様・手塚治虫の死と赤塚との決別まで日本のマンガ界の歴史を著者の目線で描ききっている。
 日本のマンガを作り上げ支えていった人々の愛と叫び、まさにタイトルどおりにこの本からはかつての熱い魂の叫びが聞こえてくるようである。
 マンガも含めて出版不況が続く昨今、多様化し続けている日本のマンガ界を漫然と見過ごすのではなく、今一度先人たちの叫びを聞きなおしてみるのも一興かも知れない。

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