まえちゃんさんのレビュー一覧

守旧勢力への宣戦布告

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　この本の前半には、近鉄買収の内外の動きが書かれている。ただ、球団の買収は堀江氏の目指すものへの第一歩にすぎない。目指すものとは既得権にしがみつく守旧勢力の退場、この国の経済を牛耳る労害世代との前面対決だ。堀江氏が近鉄の大ファンであればこそ、野球業界を変えようとしている。

「みんなが得をする話を提案しているのに、なんで邪魔をするんだ？　なんでよってたかって壊そうとするのか？」堀江氏の守旧勢力へのいらだちが書かれている。

新しいものを作ろうとすると壁は必ずある。壁が大きければ大きいほど変革後の世界は様変わりする。やがて野球のテレビ放映はなくなり、ネットを使った双方向の情報で、球場にいても、試合を見ながらブルベン内の様子やコーチのコメント、選手のインタビューが携帯電話やＰＤＡで見れたり、もちろん自宅でも　好きな選手の活躍シーンや　試合状況を見たい位置から自由に見れる。ワキワクしてしまう内容に野球の今後がたのしみになりました。