えみさんファンさんのレビュー一覧
投稿者:えみさんファン
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パズル 3 (フラワーコミックス・スペシャル)
2005/01/22 15:29
感動のクライマックス
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ついに、この物語もクライマックス!!
夫、宅也を残してアルバイトのイトークンと夜の街に飛び出した朝輝。
その先に、求めていたものはあるのか。
夫の浮気、自分の妊娠、運命はめまぐるしく変わります。
その中で、朝輝は、夫婦とは何か、すこしずつ気づいていきます。
相変わらず、画力の確かさには惚れ惚れします。
納得の結果を、ご自分の目で確かめてください。
パズル 1 (フラワーコミックススペシャル)
2004/10/04 20:39
人間模様はパズルのように…
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この本には「よませる」、の一言を捧げたいです。
焼肉屋でパートをする主婦、坂口朝輝(さかぐち あさき)。彼女は夫・宅也(たくや)と、こどもはいないながらも平凡な毎日を送っていたはずだった。
しかし、その日常は、夫・タクちゃんの変化から一転する…。
中途半端な人間関係はいらない主人公朝輝を中心に、さまざまな愛のかたちが展開されていきます。母、妹、数少ない友人、パート先の後輩とその友人。それぞれの価値観をもったこれらの人々を、わたなべ先生の繊細な絵柄が伝えてくれます。
ネット社会に生きるわたしたちのもろい人間関係を、一人一人をワンピースとして
はめ込んでいくわたなべ先生の構成の確かさと、何よりその画力が、よんでいる者を引き込んでいきます。特に、効果音の使い方は、先生自身も気を遣ってらっしゃるとのことで、絶妙です。すぐに、弟二巻を手に取りたくなること間違いなしです。
同時収録「東京ドリーム」は、もうひとつのわたなべ先生の作風をあらわす、代表作だと思います。作品の繊細さは、「パズル」を超えるといっても言い過ぎではないかもしれません。まったく別のワールドが広がっているのです。カフェでスゥイーツを食べているような、そんな軽やかな作品です。「パズル」が「黒」の世界だとしたら、「東京ドリーム」は「白」の世界です。
こんな風に、ニュアンスの違う作風を描き分けられる漫画家は、日本広しと言えども、わたなべ先生をはずすことはできないのではないでしょうか。
パズル 2 (フラワーコミックス・スペシャル)
2004/09/22 20:48
繊細な絵柄
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わたなべ えみ先生の二冊目のコミックです。一巻を読んでいない方、今すぐ申し込んでください!!おすすめ五つ星です。
主人公、朝輝の生の激しい感覚がセンシティブに伝わってきます。夫、タクちゃんがなぜ浮気をしてしまったのか、オノさんの何に魅かれたのかを通して、男と女の関係の難しさを知りました。私は、まだ結婚していませんが、結婚したらこういう問題に直面する日も来るのではとか、これからのネット社会でこういう問題がどんどん増えるのではとか、いろいろ考えさせられます。
家族の関係で悩んでいる方にも、お薦めです。二巻では、それまで明かされていなかった父親の存在が明らかになります。威圧的な父。その父とは、どんな人物なのか…。それをよりリアルに感じさせるのが、わたなべ先生の画力です。細部にわたって描かれる人物、風景。「そうそう、この質感ってこういう感じ。」というように静かだけれど迫力のある、確かなえがかれ方です。
同時収録されている、「日曜日のウソ発見器」も、わたなべ先生ワールドを充分に楽しませてくれます。「パズル」とはまた違った、先生の魅力を発見できますよ。
連載中は雑誌を買ったことがないので「パズル」は単行本でしか楽しめない私ですが、三巻が待ち遠しい限りです。これからの先生のご活躍に期待大です。
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