サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. くまくまさんのレビュー一覧

くまくまさんのレビュー一覧

投稿者:くまくま

3,062 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本他人を見下す若者たち

2006/06/25 00:32

研究書とは呼べない

15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 実績や他者からの評価に基づかない自身の有能感を「仮想的有能感」と名づけ、これを持つ若者が多くなったから日本社会には色々問題が起きはじめた、と言うのが著者の主張だと思う。こういう考え方自体は別にあってもおかしくないが、いくつか疑問点がある。
 まず、なぜ若者に限定したのか、と言うこと。他者を見下して有能感にひたるというのは、昔からよくあったことだと思う。有名な政策の例では、被差別部落の問題が挙げられると思う。あとがき部分にもあるように、著者の若者に対する先入観が若干先行しすぎているきらいがある。
 次に、何を根拠にしているのかと言うこと。研究者であるならば、客観的根拠に基づき自説を主張すべきと思う。後半の章で、有能感に対する年代別評価の調査を行っているが、その結果は著者の見解を必ずしも裏付ける結果ではない。それにもかかわらず、対象が女性が主であり、仮想的有能感は男性に多いと考えられるから、と言う根拠のない理由で、それ以後も自説を展開している。そう考えるのならば、それを検証する調査を行ってから自説を展開するのが筋なのではないだろうか?
 評論家であれば自分の思っていることを主張したいように主張してもかまわないと思うが、研究者であれば客観的事実に基づいて主張すべきだと思うのは間違いなのだろうか?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

借りてきた言葉に説得力を感じない

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 正直言って半分くらいで読むのをやめました。時間がもったいない。人間の経済的行動が合理的判断に基づいて行われていることを、様々な人の研究を紹介することで説明しようとしているのだけれど、本人が芯から理解しているかどうか分からないことをもっともらしく語られたところでちっとも心に響かない。底が浅く感じる。
 同じ様な内容の本を読むならば、この中でも取り上げられている「ヤバイ経済学」を読んだ方がまだ良い。あちらは一応、最後まで読ませてくれる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

語り口が大げさで、どこが本当にすごいのか良く分からなかった

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 半分くらいで読むのをやめました。かなり大げさな語り口なので、どこまで信じたらよいのか良く分からなくなり、時間の無駄に思えてきたので。
 新薬の開発結果がすごいのは分かるのだけれど、まるで全て計算して行ったような話は全く信じられない。もうちっと、山師的なところがあるものだと思うけれど。だから、プラントハンターなんて人がいるのだし。
 英雄を描くような語り口ではなく、地に足がついた形で、化学者の姿を描き出すようにした方が興味深かったと思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

床山の仕事についてもっと語るべきだったと思う

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 相撲好きのひとの良いおっちゃんが、これまでに出会った印象に残る相撲取りとの思い出についてチラッと語ったエッセイ。帯には「一筋の道を極めた者のみが知る境地を語りつくす」とあるけれど、指摘している内容はある程度、社会経験を積めば気付くようなことがほとんどだし、言うほど語りつくしてもいないと思う。本当に語りつくさせたら色々と目新しいことも出てきそうだけれど、立場もあるだろうし…ね。
 悪い本という訳ではないが、値段を考えると、ちょっと買うのを躊躇するレベル。文庫本だったら買っても損はないと思うけれど。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

何か疲れる

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 五秋家に誤って届けられたロボメイドに餌付けしていたら、製作者の変態が出てきてさあ大変、というお話。記号が多用されていたり、意味のない文字が羅列されていたりで、読むのに疲れた。途中、何度投げ出そうと思ったことか。
 1巻は、まだ軸となるストーリーがあったので何とか最後まで読めたが、今回は二番煎じと言おうか繰り返しと言おうか、特に山場もなく、落ちもなく、意味もない感じだった。それなのに、やたらと分量が多いのが辛すぎる。

 一応、裏設定とかがありそうな雰囲気を出そうとはしているので、そういうのをさっさと出して、まとめちゃった方がよいと思う。次も出る予定は立っているようだし。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本魔法少女地獄

2015/09/28 16:08

魔法少女地獄

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

40年ほど前から世界に魔法少女が確認され初め、20年ほど前からそれはインフレを起こし始めた。現在、世界に魔法少女は二千人以上。彼女たちには必ず敵対する悪がいる。10年ほど前から、そんな戦いはなぜか、高校に入学したばかりの三田村黒犬の周囲で起きるようになった。彼が悪に襲われ、それを魔法少女が助けるというイベントが、日に何回か起きるのだ。
 そんな生活に慣れ、一方で助けられるだけの「ヒロイン」になることに屈辱を感じ始めた黒犬だったが、その気持ちは幼馴染の皇ほのかやクラスメイトには理解してもらえない。そんなとき出会った先輩の長南雨衣佳は、自分が由緒ある魔女だと名乗った。

 魔法以外の要素を前面に押し出してキャラ付けし、魔法を塚ってばとるすることしか知らない魔法少女が席巻し、魔女の存在が薄くなってしまっている現状を嘆く長南雨衣佳は、常勝無敗の魔法少女をボコることで魔女の存在を喧伝し、魔法少女を名乗る少女たちを撲滅しようと決意、三田村黒犬にも協力を求めてくるのだった。

 第1回講談社ラノベチャレンジカップ大賞受賞作品。魔法少女とは日常の中の非日常を生きる存在であり、その中でもトップランクの20人はなぜか三田村黒犬のクラスメイトだという設定になっているらしいのだが、その肝心の日常を描く場面がほとんどなく、20人以上名前が登場する魔法少女は、ただの「名前」でしかなくなっているところが物足りない。むしろ、魔女である先輩の方が、魔法少女よろしく主人公と日常を満喫しているではないか。
 その倒錯が作者の意図なのかも知れないが、全体的に、読者を置き去りにしてネタを展開し自分だけが納得するような文章を書いて満足している様なところが散見される書き方と感じられるため、作者の意図を十分に伝える努力がなされておらず、その辺りは全く伝わってこない。

 あくまで魔法少女が日常の中の非日常の存在であると定義するならば、彼女たちの日常の姿を描き、そんな普通の女子高生が後で魔法少女として登場して戦い、自分自身はそれを秘密にしているつもりでも主人公にはばれているという状況を、きちんと物語として表現する構成が必要だったのではないだろうか。現在はただその設定を言葉で説明しているに過ぎず、十分に物語とは言えないと思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

踏むのは缶だった

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私立エレガンテ学園の初代男子生徒として入学した菅家莉男は、裏手できしめんを鼻から口に出すという荒行に挑んでいるという二年生の松平聖子と出会う。お嬢様ばかりの学校で無視され気味だった莉男は、初めてきちんと話してくれた聖子に感動し、幼馴染の木崎姫乃と一緒に、児童遊戯部に入部した。
 この児童遊戯部、鬼ごっこと缶蹴りで全国レベルの部員を抱える公式部活動であり、保護者会と結託して強権を発動する生徒会に対抗して生徒たちの希望を叶える非公式組織「子ども会」の中核でもあったのだ。畢竟、子ども会のメンバーにもなった莉男は、幼稚部からの内部組であるクラスメイトの平等院鳳凰子と知り合い、元部員で現在は生徒会補佐員になった二年生の椿絢奈と対立することになる。

 だが、聖子と絢奈が幼馴染であり、本当は互いに児童遊戯部と子ども会に愛着を持っていると知った莉男は、半ば引退状態の三年生の名東怜悧からヒントをもらい、彼女たちの仲直りを目指すことにするのだった。

 文体が一定しなくて個人的には読みにくい。場面ごとに文体を変えるのはありかも知れないが、読みにくさに勝る必然性が必要だろう。ほとんどの間、読み続けるのが辛く、最後の30ページくらいで何とか読めた感じだ。
 そもそも、もし子ども会が生徒の大多数の支持を集めているならば、正統な選挙を通じて生徒会長になれば良いのであって、名東怜悧や松平聖子のやり方は、それが面倒だから、自由に適当にやりたいからという理由で非正規活動をしているようにも見える。

 子供の立場を主張しながら、最後の解決のためには大人を持ち出してきて上から力尽くで解決するというやり方が、全く矛盾したものに感じた。このあたりの論理的整合性は最低限必要な要素だろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本まお×にん! 2

2015/09/25 15:05

メンツのかかった選挙戦

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私立聖クリッド学園に通う魔王の3人の娘たち、ディルギスギアを治める魔王ゴーガバッハの娘プラムルド・ゴーガバッハ、ゼビロウスを治める魔王エムスエルの娘レムニア・エムスエル、ウルティメルを治める魔王ガーインデンの娘クロズロート・ガーインデンに気に入られた五月忍軍次期頭領の五月谷光二は、学園長の不動瑪瑙衣の呼び出しを受けていた。
 彼女の用件は、また魔族同士の勢力争いを学園内で起こさないように、五月谷光二に彼女たちの監視役を命じるものだった。同じ頃、同様に学園長から要請を受けた魔王の娘3人は、暗黒生徒会を立ち上げて魔族を統制する案を採択するものの、誰が会長になるかでもめ、全校生徒による選挙で決定することになってしまう。

 その選挙戦の最中に、従妹の霧崎愁が転校してきたり、選挙管理委員になった新宮寺咲とお騒がせの新宮寺詠美が暴れたり、ポイシャ・スターダスト・シュープリーム・キラキラと名乗る新たな異世界の魔法少女がやってきたり、第三勢力の魔族が現れたりして、再び学園は混沌の渦に落とし込まれる。

 もはや完全に収拾がつかないようになっている。これまでのキャラも十分に使い切れていないのに、新キャラを出し過ぎだろって感じ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

そうです、わたしが日本子です

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私立州久根学園に奨学金で通う普通の高校生の草薙鎮雄は、ある日、黒ずくめのマッチョどもに拉致された。連れて行かれた先は首相官邸。そこで待っていたのは、日本国内閣総理大臣となった祖母の日枝観琴だった。
 日枝観琴から草薙鎮雄に申し渡されたのは、アルバイトを引き受けること。それは一人の女の子を、24時間つきっきりで面倒を見ることだった。

 しかしその女の子というのは普通ではない。見かけは膨らみ分がないどころか抉れ分と呼んだ方が良いくらい残念な体型だが、彼女こそは日本子、その機嫌で日本のありようが左右されてしまう、日本の化身なのである。
 日本子の世話係であるはずのメイドの阿素巳は、見かけこそ膨らみ分が溢れるほどであるものの、ちっとも働かないどころか、全ての仕事を鎮雄に押しつけてくる。

 そんな彼の安らぎは、後輩で巫女の出雲八尋をいじること。見かけは良いが自信がないぼくっ娘である出雲は、美人とか可愛いとか言われると、テンパって壊れてしまうのだ。
 だがそんな平穏に満ちあふれた学園生活も、日本子の乱入により、ハチャメチャなものになってしまう。

 ストーリー性は皆無といって良く、記号的キャラクター性を全開にして突っ走ったという感じだ。ラノベとして致命的だと思うのは、キャラクター間の相互作用が存在しないということだろう。
 メインヒロイン、サブヒロイン、他女性キャラクターも登場するのだが、彼女たちと主人公のやりとりは、基本的に一対一でしかない。ヒロイン同士が互いに影響を与えるようなシーンがほぼないのだ。つまり、個々のヒロインに対するシナリオが、パラレルに進行しているに等しい。これでは物語として盛り上がりに欠けるのも仕方のないことだろう。残念。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

寄せ鍋ではなく闇鍋

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

クラスメイトの相馬紫明に憧れる刑部一葉は、担任の小野町子の実家でもらったチケットで出かけた超エジプトゥ展の倉庫に迷い込み、そこに安置されていたミイラにお茶をこぼしてしまい、マミーのポコを復活させてしまう。
 ポコの超エジプトゥ文明復活の手伝いをさせられることになった一葉は、異世界に連れて行かれて魔王の少女に出会ったり、ゴビ砂漠の縦穴の中でデスワームの最強種「黄金色に輝かしき者」を取り込んだり、どんどん人間からかけ離れた存在になっていく。

 当然、憧れの相馬紫明との仲を発展させていくことは無理だと思われるのだが…。

 第6回HJ文庫大賞銀賞受賞作品。特に目新しさも無く、展開も行き当たりばったり感があり、ターゲットもゴールも明確でなく、なぜいま、この作品を受賞作とする必要があったのか、個人的には理解できなかった。おそらく、既存の作家で十分な内容であり、新人として発掘する意図が見えない。
 HJ文庫の売れている作品から要素を抽出した様に見受けられ、様々な材料を投入して寄せ鍋のように料理としてまとまれば良いが、どちらかというと食べられない闇鍋に近くなってしまっている気がする。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本魔境の女王陛下

2015/09/17 16:11

シベリアで猛獣と対決

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

世紀の大量殺人鬼の日下公仁を追いかけてシベリア出張することになった薬師寺涼子警視庁刑事部参事官と、その手下である泉田準一郎警部補、阿部真理夫巡査、貝塚さとみ巡査は、かつての中国とロシアの国境であるスタノヴォイ山脈、外興安嶺の麓、トロイツコペチョルスク・ナ・ウリヤフアルダンまでやってきた。
 ところがそこに、自称国士の政治家の護衛として、警視庁警備部参事官の室町由紀子警視もやってきたからさあ大変。そして、絶滅したはずのサーベルタイガーに襲撃までされてしまう。

 今作を読んで、ボクは数々の未完作品の続編を諦めた。ああ、やっぱり歳月は人をダメにするんだなあ。登場人物たちの言動が支離滅裂になっている…悲しい限り。もう少し推敲して、ちゃんとできあがってから出版すれば良いのにな。出せばある程度売れるから良いと思ったのかな?はあ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本俺は彼女の犬になる! 3

2015/09/16 16:16

さよならはさせない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大淫魔リリスと人間のハーフである生徒会長の姫宮瑠璃に一目ぼれした富士岡藤紫郎は、彼女の領地に侵入してくる悪魔の力をそぐべく、契約者となった少女たちを犬に変身してペロペロしてきた。その結果、小野寺胡桃、大柳静流、黒川真森ら、類友と言うべき人種と知り合いになり、姫宮瑠璃との粘膜的な接触はNGながら、それなりに楽しい日常を手に入れていた。
 しかしある日、瑠璃の前にリリスが現れ、いなくなった父親が見つかったため、悪魔界で一緒に暮らそうと誘ってくる。出来るならばこのまま人間として生きたい瑠璃ではあるが、生活費など現実的なことを思えば、親に従わざるを得ない。

 藤紫郎との最後のデートを楽しみ、瑠璃は悪魔界へと去っていくのだが、それで諦める藤紫郎ではなかったのだ。
 シリーズ最終巻。あんまりパッとしないな、という印象。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ゲーム作ってましたっけ?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ゲーム好きだが成績が悪すぎてゲーム機を親に捨てられ、将来への夢ももてず、ゲームショップに日参して熱気を感じることだけが楽しみの高校生である坂本龍麿に声をかけて来る女子高生の頼長仁呼が現れた。
 彼女に誘われるままにゲーム部を設立したものの、仁呼は単独行動ばかりで、龍麿が勝手に部員を集めようとすると激怒する。幼なじみの女子大生の美田加美柚や中学生の美田絵馬も、他に男を作って、龍麿とはちっとも遊んでくれない。

 しかし、暇つぶしにゲームクリエイターを養成する専門学校の体験入学を受けてみたところ、状況が一変する。そこに特別講師としてやって来ていたのは、博士号を取得したゲーム界のカリスマとして紹介される、頼長仁呼の姿だった。
 それからアシスタントとしてゲーム業界を引っ張りまわされたり、監禁されてゲームをやり込まされたりするのだが、どうも仁呼の対応がちぐはぐでかみ合わず、二人の仲は深まっていかない。そうこうするうち、龍麿の声に注目する人々が現れ…。

 ヒロインに対する仕掛けは分かるのだが、ゲーム業界のシナリオライターが書いたという割に、自分が関わる様な領域ばかりをざっくりと書いて、ゲーム業界全体や開発工程のポイントなどについては全く触れられていないことにガッカリした。素人が外側から適当に書いてもこのくらいのことは書けそうに感じるレベルだ。
 そして、幼なじみの二人が登場する理由が全く分からない。正直、別にいなくても良い。もしかするとメインヒロインすらいらなくて、担任の葛切が最もヒロインのポジションに近いとすら思える構成になっていることには、どんな意図があるのだろう?

 ゲーム業界の人が書いたラノベということを推したいならば、もっと自分の分野以外のことについても取材をして書きこむべきだし、ラブコメとして盛り上げたいならば、女子キャラと主人公が絡むシーンをもっと真面目に組み立てるべきだと感じた。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本ライジン×ライジン 2

2015/09/16 15:49

ゲルよりもラブコメ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ストレンジャーと呼ばれる異能者が若者に現れ始め、政府中枢はその管理に躍起になった。その生き過ぎをコントロールするために《眺めるもの》と呼ばれる政府の老人たちと契約し、異能者を管理する研究所を立ち上げたアリア・来武・エリノア・ヴァルターは、異能に憧れる中二病の高校生の下野根隆良をスカウトし、その、白濁ゲルをどびゅっとぶっかけるしょぼい能力にも拘らず、政府は津のストレンジャーのチームリーダーを任せてしまった。
 そのチームのメンバーは、ライターよりもしょぼい火を操る焔熾夜侘や、虫を一匹だけ操れるゲル好きお嬢さまの水仙花沙凪、そして最高クラスの能力者である雷神にして隆良の幼なじみの雷轟魅神だ。アリアも含め、何故か隆良に魅力を感じているらしく、グダグダ感はありながらも仲は良い。

 その輪の中に入り込んで来たのは、アイドル「キュアキュア☆ルリ~ナ」のストレンジャー葛代瑠璃花だった。初対面にも拘らず、隆良の好意を丸出しにアプローチしてくる様に、隆良は全く気付かないが、魅神や夜侘、ぶっかけてもらえない沙凪は面白くない。
 そして研究所の外にも変化の傾向が見られ始める。基本的に独立志向の強いストレンジャーの犯罪者アウトローに組織化の傾向がみられ、アウトローを成敗するストレンジャー王真燈矢が暴れまわる。その意図はどこにあるのか?

 設定と伏線に面白そうな部分もあるのだけれど、進行があまり好みではないというか個人的には面白くない。()で説明を付与するのも、うっとうしいからやめて欲しいな。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本ブラパン! 1

2015/09/15 16:04

全ては拳で解決!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「パンピー・ナ・ブラカマン」というのが応募時のタイトルだったらしい。そこから今のタイトルが来ている様だ。全く整理されていない、雑然とした構成による文章だが、筋立てはかなり単純で、大概は殴って解決する。
 そこで大きな要素となっているのが、ブラカマンという、最長一日しか持続しないと言われている異能だ。胸もでかいが態度もでかく喧嘩っ早い高校一年生の天海亜弓は、不良に絡まれているコンビニ店員の猿飛小百合を助ける時にやり過ぎてしまったため、ブラカマン対策係の黒崎九郎に敵視されることになる。

 そうしてもう一人くっついてきたのが、同じようにコンビニに居合わせて、亜弓の腕っ節に惚れたという月影剣だ。弱いブラカマンしか持たないのにどんなことにも首を突っ込んでいく剣は、そのおかげでこの街に蔓延る悪と対峙することになる。
 そんな彼らを見守るのは、最強のブラカマンであり、亜弓の友人でもある合法ロリの野田乃莉や、かつて亜弓に助けられた過去を持つ美少女の三島美馬だ。彼女たちの織りなす、暴力と争いに満ちあふれた日常とは?

 とにかく荒削りな文章で、正直言って商業ベースに乗せるのは無理があるのではないかとすら思う。ストーリーも、番長みたいな奴らがひたすら殴り合いをする展開と、正義を振りかざして人の心をゆがめる悪人が跋扈する展開しかない。そしてその解決は、おおよそ拳によってなされるのだ。
 もう少し整理して要素の絞り込みをし、展開に一ひねり加えるのが無難なやり方だと思うのだけど…。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

3,062 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。