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キナコさんのレビュー一覧

投稿者:キナコ

5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本そして僕は恋をする

2001/02/11 06:11

カリスマ美容師にはめられる。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 すこしまえにはやったカリスマ美容師。そのカリスマ美容師と主人公の夏野のお話。
 ちょっとおばかさんで顔だけが唯一取り柄といえるような夏野。高梨がかっこよすぎて、好きになって捨てられることを恐れて離れようとするが、好きであるがゆえに離れられない夏野。しかし、高梨はやさしい。やさしすぎるがゆえに夏野は不安になるのでしょう。現実にこんな男の人がいたらそりゃ、惚れてしまうでしょう。夏野が転がり込むきっかけになったMDにいろんな伏線が張られてます。こんな伏線の張り方がとってもうまいく、最後になるほど…と思わされます。くっつきそうでくっつかないもどかしいラブストーリーが好きな人にはおすすめです。

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紙の本天秤座号殺人事件

2001/01/28 12:24

期待のシリーズ第二弾!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 前作『骸谷温泉殺人事件』から約一年、待望のシリーズ第二作のこの『天秤座号殺人事件』。主人公のミステリー作家宮古天音と同業者の浮名聖は前作で長年の片恋期間にピリオドを打ち、目も当てられないくらいラブラブなハズの恋人だが、浮名が忙しすぎて合うこともままならない。そういう訳で不機嫌になってしまった天音のご機嫌をとるために差し出されたのは話題の豪華客船の処女航海チケットだった。浮名原作の映画のキャンペーンに便乗した蜜月旅行となる予定だったのに、またもや事件に巻き込まれ甘い雰囲気はどこかへと消えていくのだった。天音と浮名にラブラブな時間が訪れるのはいつになることやら…?
 この作品は作者が「火曜サスペンス」や「土曜ワイド」な感じのドラマ的作風を目指しているだけにかなり読みやすい作品になっている。ボーイズラブにはめずらしいしっかりしたミステリーの味付けになっていて恋の行方よりも犯人の方がきになってしまいそうな勢いである。前回が焦らして焦らしてな恋の展開だと感じたのだが、今回も更に焦らして焦らして…。甘々、いちゃいちゃでエッチな内容になるかと思えばそれほどでもなく。しかし、それを不満に思わせない内容でもある。が、星が四つなのは私は甘々、いちゃいちゃを期待していたからなんですが。
 ぜひぜひ、前作を読んでない方にも読んでいただきたいと思います。

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紙の本ナーバス・エブリデイ

2001/04/01 03:26

優等生の憂鬱。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 痛いというか、主人公がかわいそうなので。主人公が恭一に認めてもらえるようになるまで、つまり恭一が自分は優介を好きなこと、守りたい気持ちを納得して距離を置くことをあきらめるまでじれったーい。そのじれったさが良いのかもしれないが。
 後半の方の話でようやくカップルに。しかしキスまでしてて主人公が自分の気持ちを理解してなかったことで、じれったい話で終わってしまった。カップル成立後のらぶらぶな話が読みたかったがなかったのが残念。それがあればじれったさも払拭され満足だった様な気がする。

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紙の本遺書

2001/01/29 00:26

死を選ぶということ。

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 これは若くして、「自殺」という人間にだけ認められた死への手段でこの世を去った5人の遺書にまつわるドキュメントである。いじめや心の病によって命を絶った5人と残された人々の語る言葉が収められている。
 私がこの本を知ったのは「NEWS23」の特集からである。死んだ人が残した最後の言葉。それは事実、その一点のみを語り心にダイレクトに訴えかける。その死は親にとって「何故?」という事であっても本人には「必然」であったのだ。死を選ぶほどの理由、それは一体なんだったのだろう?親の子どもに対する痛いほどの想い。遺書への返信での言葉。この本でとつとつと語られていくそれらの伝えられなかった想い。それを読んでいるとこらえきれない涙があふれ出る。死を選ぶということは人間だけに与えられた権利であるが、しかし死を考える前に、この本に出会って欲しいと切に願う。

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紙の本キッチン

2001/01/29 00:18

透明感があるということ。

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 この本には三作が納められている。表題作である「キッチン」とその続編「満月」。そして「ムーンライト・シャドウ」という短編の三作が収められている。「キッチン」は祖母の死に直面した少女がまわりのささえによって喪失感から自分というものを取り戻していくという物語。そして「ムーンライト・シャドウ」、これも死にまつわる話で、付き合っていた恋人が事故により死んでしまった。眠れない主人公はジョギングをはじめたが橋のところでうららという少女と出会い、そしてその橋で奇跡が起きるというストーリーである。
 この3作の中でのイチオシはあえて表題作ではなくこの「ムーンライト・シャドウ」だ。いつでも、この話を読むたびに涙がこぼれる。せつないのだ。せつなくて、つらくて、悲しい。でも、救いのある話。愛してる恋人が突然失われた時、やり場のない気持ち、喪失感、あまりにもつらすぎるのだ。淡々と語られる日々に、そのせつなさが一層つのる。
 吉本ばななの書く作品すべてに少しの非日常と、日常と、すばらしい透明感が存在していることを感じることができるが、とくに透明感をこの物語で感じることが出来る。私はこの話が彼女の作品では一番だと思う。みずみずしい心のゆれがそのまま自分のものになるような読ませる力のある作品だ。
 「キッチン」ももちろん申し分なくすばらしい作品なのでこれは一冊お手元へ、ぜひぜひ御一読を。

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