あおさんのレビュー一覧
投稿者:あお
紙の本まっすぐにいこう。 19
2002/06/09 07:34
郁子がんばれ!!
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秋吉が振った女の子の友達が、秋吉の彼女である郁子をいじめます。直はそのことに気づくけど、重い悩みほど自分で解決しようとする郁子は、直にもこのことを相談しない…。いじめはどんどんエスカレートして…。
重いテーマだけど、本当に読んでよかったと思えるお話でした。これを読んだら、絶対いじめなんて出来ないと思う。たくさんの人に読んで欲しいなあって思いました。やさしいから一人で抱え込んでしまう郁子。気がついて力になりたいのに、相談してもらえず悩む直。結局直が気がついてることを郁子に言うことになるけど、友達ってとてもいいと思いました。穏やかな秋吉が、穏やかじゃなく、むしろ戦闘的にいじめた相手に対峙するのもよかった。読んで泣いてしまった1冊です。
紙の本夢見る眠り男
2002/04/10 16:01
俺はあんたの番犬になりたいっ
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誘導員の仕事中、阿南研二は妙な病気にかかった男、柴田英一郎を拾ってしまった。突然倒れた英一郎を仕方無しに研二は部屋へ連れて行く。彼の病気は、なんと発作的に深い眠りに落ちてしまうという《眠り病》。何やら事情がありそうな、本職はエリート医師の英一郎に頼まれて、研二は彼と2人で同居生活をはじめることになったのだが…。
英一郎のほうが年上なのに、「英ちゃん」「研二さん」と呼び合う2人の生活は、なんともフシギ。まったく赤の他人同士から始まった同居生活なのに、なんだかすごく温かみがあってほんわかしちゃうノリ。研二が、年上なのに世間知らずで超箱入り息子な英ちゃんを好きになってしまって、しかも欲情までしてしまって読んでてドキドキしてしまった。免疫のない英ちゃんはそんな研二を寄せつけず、研二も英ちゃんが望まないなら絶対手は出さないって宣言。でも、英ちゃんを「好きだ」と思う心と体の反応は隠せない研二がいて、こっちまで切ない気持ちになってしまった。
読めばわかるけど、研二は英ちゃんにベタぼれなんです。だから、はじめは氷のように冷たくあしらった英ちゃんが、研二と暮らすうち、ちょっとずつ研二にスキンシップを求めるようになってきたときは、研二と一緒に「これはいけるかも」なんてすごく嬉しくなってしまった。でもそう簡単にはいかなくて、結局なんとなく心はつながっていながらそのままの2人が、みていてもどかしいくらい。英ちゃんの、ガードが固すぎっ。そんなときに、英ちゃんが家出してきた親元にムリヤリ連れ去られたせいで《眠り》の発作で倒れ、命が危ない状況に。そこで、研二が英ちゃんを…ここからがもう本当にすごく見所で、研二の英ちゃんへの好き!! って気持ちがあふれんばかりで、信じられないけど読んで泣いてしまった。最後まで来ると英ちゃんの気持ちもわかってきて、なんて切ないんだとジーーンときた。本当に、読んで欲しいです。
はじめは、たとえボーイズラブとはいえ、たとえいつもガツンとやってくれる秋月こお先生とは言え、コバルト文庫だからなあ…なんてあまり期待してなかったわたし。でも、嬉しいことにそんな予想はあっさり裏切ってくれました。さすが、秋月先生! コバルト文庫で、ここまでやってしまうなんて!! 読んだら、そう思うこと請け合いです♪ フシギに切なくてキューンと出来る作品でした(≧▽≦)=3
紙の本王様な猫
2002/04/09 14:30
猫だと思ってあんなことやこんなこと
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動物に好かれる性質の、光魚(みつお)がはじめたバイトが、猫の世話係。でもバイト先に行ってみたら、いたのは黒豹!? というくらいデカイサイズの猫3匹。家主の留守に猫たちの世話をすることになった光魚のもとに、タイプの違う3人の男性が現れて…。
読んでて「絶対この猫たちが、人間になってるんだっ」って読者にはわかるので、主人公の光魚が猫だと思ってやってるアレコレに、どきどきしっぱなし…。光魚が猫にキスしてるつもりでも、じつは違うわけで。そのうえ、猫だからとかわいく思った行為のあれこれも、人間がしたんだと思うとキャーー! って感じで、読んでるこっちがテレてしまいました〜(*/▽/)
猫たちが変身した3人もそれぞれタイプが違って、かっこよくて、ニヤニヤしてしまった。今回は光魚と四郎のラブ話でしたが、ぜひ他の変身猫たちの恋のお話もよんでみたくなっちゃいました!!
動物好きにもボーイズラブ好きにもたまらない設定だと思います(≧m≦) シリーズものの1番最初なので、ぜひ読んでみてくださいね。ものすごくお勧めですっ♪