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  3. 楓  さんのレビュー一覧

楓  さんのレビュー一覧

投稿者:楓  

69 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本雨更紗

2002/02/01 17:45

誰にも真似できない幻想的な世界

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 どこまでが現実なのか、どこまでが夢なのか。一貫して異空間との交響をテーマとしてきた氏の名作だと思います。わたしは氏の本をすべて読んでいますが、お勧めをひとつ挙げろといわれたら迷わずにこれを挙げます。
 最近、変な夢を見る、という二人の少年。突然記憶が途切れたり、幻を見たりと奇妙な出来事が続く…。しかし実は、主人公だけが事件のからくりに気がついていないのです。
 設定にはやられますね。登場人物を説明すると種明かしになってしまうので、そこは読んで、浸ってくださいね。
 それからもうひとつ、氏のテーマである少年達のファンタジックな恋も見所。ある意味、ボーイズラブを堂々と読めますね(笑)。しかし、ボーイズラブ、などというイメージとは程遠く、あくまでも純潔であり、美しい。せつないまでに素直に描かれる欲望にはぐっときました。多用される漢字も美しく、たとえばただ雨が降っているというワンシーンを、比喩を駆使して、ひとつのドラマとして練り上げる独特の手法は、一度読んだら病み付きです。

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紙の本小春日和

2002/02/01 01:45

夢をあきらめちゃ駄目だ!というメッセージが伝わります

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 小春と日和はのんきな両親に育てられた、かわいい双子の姉妹。母の勧めでタップダンスを習いはじめた二人のところに、突然、CM出演の依頼が! 芸能人になっちゃうの? ねえ、わたし達の将来どうなっちゃうの? 父親の反対を押し切って、夢に猛進するダンスが大好きな小春と日和。夢を達成するって決して楽なことじゃないよね。でも、やるんだよ。そういうパワフルなメッセージが伝わってきます。作中に登場するダンスのレッスンをしてくれる先生が、素晴らしいことを言うのです。そこを読んでほしいですね。

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紙の本ミシン

2002/01/29 20:06

読み終わったとき涙がとまりません

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 どうしてもっと早くにこの本に出会えなかったのかと思います。今までに出会った本の中で一番たくさん泣きました。そして、世界で一番読み返す回数が多い本になるであろうと思います。お互いに傷を持った二人の恋の行方を描いた作品です。どうしようもなく惹かれあい、その関係は掛け替えのないものへと進展いってゆきます。しかし二人が選んだのは閉鎖的な恋愛でした。常に現実世界に恐れを抱き、自分の居場所はここにはないのだと恐れおののく登場人物たちの姿は、今を生きるわたし達の不安な気持ちを代弁してくれているようでもあります。ただし、恋愛自体はものすごくピュアで、偽りのないものです。『私は実は、貴方から生まれてきたのではないかと思うことすら、あります。』←一番好きなところを引用しました。主人公はここまで思いつめるのです。こんなにも強く人を愛せるものなのだろうか、と思ってしまうほど。「貴方のことがこんなにも好きだ。」人を好きになるのにはたくさんの理由があると思います。しかし、本当は、本当のところは、理想の関係を突き詰めていったとき、これしか残らないのではないか、読後にそう思いました。

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紙の本ワンダー・ウォール

2002/01/29 20:02

始めはどきどきする、でも最後は愛することの意味を実感します

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 桜井氏は今まで援助交際や倒錯したセックスをモティーフに、真の愛とは何なのかを問い続けてきました。めまぐるしく日々変貌を遂げる日常生活の中で、自分だけが取り残されたと感じることがあるのは、この物語の主人公だけではないでしょう。寂しくて寂しくて、しょうがない現実世界の中で、愛はどれほど助けになるのか、そういうことをこの小説は切々と訴えかけてきます。また、桜井氏の作品の特徴ですが、比喩が絶妙です。カラフルな色彩が実際に目の前を漂っているかのように感じさせられます。

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紙の本シルエット

2002/01/29 20:00

泣きたいくらい人をあいすること

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 主人公の女子高生は、その年齢ゆえのさまざまな不安を抱えつつも、心に闇を抱えた同級生「せっちゃん」を愛そうと努める。しかし、固く心を閉ざしたせっちゃんから主人公の気持ちはじょじょに離れてゆく…しかし本当は…。ラストで明かされるあまりにも悲しい結末。若さゆえの恋、しかしそれひとことでは語らせないぞ、という作者の意思のこもった作品です。17歳・女子高生が書いた作品だそうですが、気持ちの移り変わりの捉え方が抜群に上手いと思います。「純愛」という描き古されたテーマを、現代の若者の言葉で新しい形にしたのは見事です。場面ごとの描写が映画のように美しく、ストーリーラインより、「シーン」に重点をおいて読むことをお勧めします。

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アイ・ラブ・マイライフ!そう微笑むことができることの素晴らしさ

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 レズビアンのいちこは法律家を目指すエリーと交際中。翻訳家を目指し日々奮闘するいちこは、ある日、パパはゲイ、そしてママはレズビアンだったことを知ってしまう。ショック! じゃあ、わたしは愛の結果生まれた子供じゃなかったの?そう悩むいちこにエリーは言葉をかける。そんな夫婦の関係を理解することはできない。でも…「でもおかげで彼らの人生は豊かになった。筋を通して生きるよりも味がある」と。このコミックの見所は、真直ぐな意思でいちこを導くエリーの言葉。そしていつでもマイペースな和みキャラいちこ。2人のお互いを尊重し合う姿は恋人同士の理想そのものです。そんな恋人の、甘いだけじゃない、素敵な、でもちょっと間抜けな物語です。愛するもの同士の悩み、将来に対する漠然とした不安や、時として大切な人を信じられなくなるときのせつなさなどが、見事に描かれています。デフォルメされた絵は美しいだけではなく、著者の意思を感じます。実際の人生はここまで美しくない、そう思うかもしれません。それでもこれを読んだ後、幸福感に胸が詰まるのは、日々と自分の人生をもっと愛そう、愛せる自分になろうと、作者からパワーをもらうからでしょう。

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紙の本すべての雲は銀の…

2002/01/29 18:36

すべてを許し、優しく癒してくれる小説

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 恋人に裏切られ、心身ともに人を愛せなくなった「僕」という冴えない設定なのに、読ませます。たぶんそれは、そういう主人公の格好悪さの中に、読者は自分自身を見るからでしょう。脇役も多く、しかも一癖も二癖もある人物ばかり。お気に入りのキャラに沿って読む手もアリ。舞台は信州。厳しくも豊かな自然に囲まれ、人々のぬくもりに触れ、主人公が癒されてゆくさまは少しせつなく、しかしパワフルで、村山氏の手腕を感じます。とくにラスト・クライマックスの潔いまでの心情の描写には、少しだけど泣けます。読み終わったあとには、タイトルの英語の格言どうり、「all cloud has silver lining.」どんな辛いことにもいい面はある、そんな気持ちになれるのです。

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今までにないユーモア、読んだら虜!

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 ツチヤ節、炸裂! ファン必携、どころかひとり10冊は買ってしまいたくなっちゃう素晴らしさ(笑)! …初めて土屋先生の本を読んだときは衝撃でした。お茶大・哲学科の教授サマ、ということで、どんな難しいエッセイなんだろう…思っていましたが。が!!! この面白さは、いまだかつて見たことがありません。日本人でこんなに面白いエッセイを書く人がいるのかと、氏の著書をすべて買い集めてしまったほどです。その面白さは、抱腹絶倒という感じではなく、腹の底からよじれてくると言うか、ひとりで噛み締めて笑うと言うような内向的なユーモアなのです。是非一読を!

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紙の本東京タワー

2002/01/29 18:31

江国氏の新境地。愛しい言葉に満ちた小説です

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 著者初の男性主人公2人は、文句ナシに読み応えがあります。今までの氏の作品と共通した飄々とした性格の持ち主透と、今までにないそれとは対照的な耕二。淡々とした透の語り口に比べ、ハプニングの連続でどきどきさせてくれる耕二。今までの江国香織テイストを保ちつつも、新しい登場人物です。しかし、かわらずに溢れているいとおしい言葉の数々。透明感があり、人間の心 不倫や援助交際といったテーマを扱いつつも決して世俗的ではなく粋なのです。長いお話ですが、決して読んで損はしないと思います。

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紙の本ツチケンモモコラーゲン

2002/01/29 18:28

ももこ節×ツチヤ節=爆笑

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 一見、さくら氏が対談の主導権を握っているようで、本全体的には、なんとなくツチヤ色という感じがします。お笑い対談と言う感じで宣伝されていますが、正反対の性格を持つと思われるさくら氏とツチヤ氏の会話からは、人生について確固としたスタイルが見られて、面白いです。ツチヤ氏のファンには、相変わらずのツチヤ節に垂涎モノです! あ、一味も二味もあるさくら氏の新テイストなイラストも最高!

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読めば虜

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 TVドラマ化でこの作品もすっかり有名に! ストーリーはご存知でしょう。このお話の見所は個人的に、小野です。魔性のゲイ・小野です。一見自由奔放に生きているかのように見えた彼も、自分のこととなると冷静に見つめることができない。そんな、だいの男が「自分のこと大切に思ったこととかないから」などと呟くシーンは胸キュンです★ そんな愛すべきゲイ・小野の人間味溢れる姿が堪能できます。 

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紙の本いとし.愛しと言うこころ

2002/01/29 18:21

読み終わったあと愛しさが募ります

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 表紙を見てください! この絵は作品のイメージそのままです。とても優しくて、細部にもこだわりがみられ、眺めているだけで、「おとぎの国」の趣です。主人公の髪結い師・涼氏とその恋人・知世の親密さや、知世の可愛いだけじゃないカリスマ性(非現実的な要素>笑)や、涼氏のコイビト甘やかしっぷりは、読んでていいなあと思います。ほんと、人を好きになるっていいなあって。タイトルは旧字体でかくと「戀」つまり「恋」となります。☆可愛い…☆ 疲れたときなんかに、二人の会話シーンを読むと、和めます。

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紙の本つぐみ

2002/02/17 13:13

つぐみのバランスを描く吉本氏の力量は疑い得ない

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 連作短編という形で書かれた、美しい小説です。舞台は西伊豆。病弱でワガママで、でもめちゃめちゃ美しい少女・つぐみと、語り部・まりあと、そして周りの人々の物語です。この小説を美しいと感じるのは、おそらく、つぐみが起こす数々の事件が、可笑しくも、なぜか少し悲しみを含んでいるからだと思います。それは、いつも死と隣り合わせのつぐみの心と体が、危ういながらもバランスをとっている様を、見事に描きだす吉本氏の力によるものでしょう。
 また、つぐみはこの物語の中で、一番変人ですが、一番きらきら輝いていて、目をひきます。作中に、そういうつぐみの性格をよく表した、告白シーンがあります。(以下引用)
 『つぐみが恭一をまっずぐ見て言った。「おまえを好きになった」』
 …やさしい文章の中にある、凛としたつぐみの言動にはグッときます。
 吉本氏の本の中では、なかなか明るく前向きな、そして女の子っぽい雰囲気が漂う作品です。

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紙の本時々、風と話す

2002/02/17 13:10

寝る前に読めば、いい夢見られそうなお話

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 イラストレーター・沢田としき氏とのコラボレーションです。沢田氏のあっさりしていて、でもどことなく「若さゆえの哀しみ」のようなものを含んだ絵は、原田氏の文章と共通するものがあります。
 原田氏は『17歳だった』など多数の爆笑エッセイで有名ですが、小説は読解が難しいというイメージをもたれているかもしれません(『あるべき場所』など初期の短編は晦渋な感じがしますね)。
 しかし、この『時々、風と話す』はそういったむずかしめの作品とは一味違います。さらっと読めて、しかも読後は爽やか。短編ひとつ、5,6ページくらいなので、寝る前などにちょこちょこっと読めて、しかもいい夢見られそうな感じの作品です。

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紙の本薔薇の花の下

2002/02/15 00:49

ビジョンはあくまでも「私」。でも文章は繊細。

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 田中麗奈主演の映画、『好き』の原作者の著者。この人の書く文章の特徴は、あくまでも「私」の意見、「私」の思いを貫き通すところだ。その姿勢はもちろん本書の中にもみられる。本の帯には、『恋人が自分以外の誰かのものになるのが嫌なので、死んでくれたらいい、と思ったことが、ある。』そう書いてある。すごい。典型的な、おんな、だ。しかし、著者の紡ぎだす文章は決してどろどろしてはいない。著者の意図は、主人公の真の内面を露呈する、という形ではなく、あくまでも好きな人と自分との間にある「場」を描写しようとしているところにあるように感じられる。また、二人の恋愛、ではなく「私」の恋愛、というビジョンには、現代女性の恋愛の仕方が投影されているのではないだろうか?
 26歳の主人公は恋愛小説家で、モデルは著者自信ではないのか、と想像を掻き立てられる。

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