ビーケーワン**さんのレビュー一覧
投稿者:ビーケーワン**

布おむつで育ててみよう
2009/05/25 14:50
目次
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1.布おむつの魅力
・日本のおむつの歴史・布おむつの役割・布おむつのメリット・おむつと環境問題・ライフスタイルに合わせた布おむつの取り入れ方・布おむつと季節・布おむつの種類・布おむつの素材・おむつカバーの素材・布おむつの柄・布おむつ育児にかかる費用・お父さん(父親)の役割・貸しおむつについて・災害時にも利用価値の高い布おむつ
2.布おむつを使ってみよう
・出産前に用意するもの・布おむつの作り方・布おむつのあて方・布おむつの洗い方・石けんと合成洗剤について・布おむつの黄ばみ・変色について・布おむつの干し方・外出時の携帯アイテム・夜間の工夫
・赤ちゃんの排泄リズム・食事とうんちについて・おしりふきについて・におい対策にみょうばん水・布おむつお助けアイテム
3.布おむつライフを楽しもう
・おむつカバーの作り方・靴下レッグウォーマー・靴下ウールソーカー・消しゴムはんこ柄のおむつ・草木染めのおむつ・浴衣おむつ・裸育児について・おむつなしのすすめ・ECについて・ベビーサインの効果
4.らくらくトイレトレーニング
・レトロ感覚のホーローおまる・ホーローおまるの使い方・ホーローおまるの便座カバー・ホーローおまる絵本・トイレトレーニング・トレーニングパンツ・布おむつを使い終わったら・・・
5.布おむつ育児体験記
・70代、80代のおばあちゃんの体験談など
付録:手作りおむつカバー型紙サンプル

地質・砂防・土木技術者/研究者のための洪水の水理 被害の評価と対策
2011/05/02 17:58
著者略歴
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高橋 保(たかはし たもつ)
1939年京都市に生まれる.1963年京都大学工学部土木工学科卒業,1965年同大学院工学研究科土木工学専攻修士課程修了後,京都大学防災研究所助手,1967年同工学部講師,1968年同防災研究所助教授,1982年同教授,2003年同定年退官,京都大学名誉教授となり,財団法人防災研究協会理事に就任,現在,同協会理事長.
1995年度から2年度にわたり,防災研究所長として,研究所の全面改組,阪神淡路大震災に関する研究所としての研究統括を行い,また,1987年度から文部省自然科学総合研究班の本部幹事,さらに,1993年から3年間は研究代表者として,わが国の災害科学研究の推進に尽力した.その間,数多くの学会役員,委員会委員,国・地方の審議会・委員会の委員としても活躍した.
研究面では,当初,河道における洪水流の特性に関する研究を行い,この研究で工学博士の学位を取得した.その後,1974年には1年間,ニュージーランドのリンカーン大学に滞在し,網状河川に関連する研究を行い,帰国後は,土石流を中心とする土砂流出・土砂災害の研究に本格的に取り組むようになった.1982年防災研究所の耐水システム研究部門を担当することになって,従来の研究に加えて,都市域での洪水氾濫災害問題にも研究を拡げることになった.
これらの研究の成果の一部について,多くの国際学会で招待講演や基調講演を行い,著書・論文は多数に上っている.土木学会著作賞,砂防学会賞等が授与され,2004年には,近未来社から上梓した『地質・砂防・土木技術者/研究者のための土石流の機構と対策』の執筆に対して,土木学会出版文化賞を受賞している.さらに,2008年には,砂防学および砂防技術に対する功績によって,赤木賞が授与されている.

地質・砂防・土木技術者/研究者のための土石流の機構と対策
2011/05/02 17:39
著者紹介
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高橋 保(たかはしたもつ)
1939年京都市に生まれる.1963年京都大学工学部土木工学科卒業,1965年同大学院工学研究科土木工学専攻修了後,京都大学防災研究所助手,1967年同工学部講師,1968年同防災研究所助教授,1982年同教授,2003年同定年退職,京都大学名誉教授となり,財団法人防災研究協会理事に就任,現在に至る.
1995年度から2年度にわたり,防災研究所長として,研究所の全面改組,阪神淡路大震災に関する研究所としての研究統括を行い,また,1987年度から文部省自然科学総合研究班の本部幹事,さらに,1993年から3年間は研究代表者として,わが国の災害科学研究の推進に尽力した.その間,数多くの学会の役員,委員会委員,国・地方の審議会・委員会の委員としても活躍した.
研究面では,当初,河道における洪水流の特性に関する研究を行い,この研究で工学博士の学位を取得した.その後,1974年には1年間,ニュージーランドのリンカーン大学に滞在し,網状河川に関連する研究を行い,帰国後,土石流を中心とする土砂流出・土砂災害の研究に本格的に取り組むようになった.1982年防災研究所の耐水システム部門を担当することになって,従来の研究に加えて,都市域での洪水氾濫災害問題にも研究を拡げることになった.
これらの研究の成果の一部について,多くの国際学会で招待講演,基調講演を行い,土木学会著作賞,砂防学会賞等が授与されている.論文,著書など多数がある.

地質・土木技術者のための地質構造解析20講
2011/05/02 17:35
著者紹介
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佐藤 正(さとうただし)
昭和3年新潟県刈羽郡南鯖石村(現在柏崎市に編入)に生まれる.幼時石油探査櫓が向かいの山に立ち並ぶのを見て育つ.昭和28年東大理学部地質学科(旧制)を卒業,卒業論文は三陸海岸の志津川層群アンモナイト生層序.短い大学院時代を経て昭和31年東大理学部助手,1年後フランス政府給費留学生として渡仏,パリ大学理学部(旧制)で研究を続け,途中CNRSの研究員になる.この間アルプス地方を見学する機会をえ,地質構造への興味をかき立てられる.昭和35年同大学から理学博士の学位を取得する.学位論文は日本のジュラ紀アンモナイトの生層序.
帰国後昭和36年に東大助教授,このころから東南アジアの地質古生物調査にしばしば参加し,タイ・フィリッピン・台湾・マレーシア・インドネシアなどの地質調査に従事する.このころから層位学から構造地質学に興味が移ってゆき,国内でも断層の解析などを始める.
昭和49年新設間もない筑波大教授に就任し,主として構造地質学を教える.開学当初は設備が不十分であったので野外調査を指向し,筑波山地や関東地方周辺の山地をフィールドに地質構造解析を手がけた.昭和52年から53年にはパリ第6大学の客員教授を兼任する.教員の人手不足から次第に大学行政に関わるようになり,自然学類長,企画調査室長や博士課程長などから副学長まで努める.同時に政府関係委員会などにも関わり,その間研究もおろそかにすまいと努力するが,やはり活動度が下がるのを防ぐことができない.中でも昭和63年末から第29回万国地質学会議(IGC)の組織を主導し,平成4年に京都で会議を開くまで時間・エネルギーの多くをそのために費やす.
平成3年筑波大を定年退職し,兵庫教育大学に転任し平成5年まで在任する.筑波大時代から東南アジア諸国の政府間機構であるCCOPの地質構造図作成計画を指導し,平成14年に最後の数値地質構造図を出版するまで10年以上この計画に関わる.平成8年秋財団法人深田地質研究所に招かれ理事長として現在にいたる.平成12年夏国際地質科学連合(IUGS)の副会長に選出され,これが最後の公的な活動だと自らに言い聞かせながら同連合のために働き現在に至る.
業績は日本および東南アジア諸国のジュラ系層序やジュラ紀アンモナイト,日本とくに関東地方を中心とした地質構造解析,東南アジア諸国の地質構造図作成など.論文,著書など多数.

成功するポイントサービス 1万人の生活者から見る今あなたの会社がすべきこと
2010/06/08 15:35
目次
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はじめに
第1章
「勝ち組」「負け組」の格差が広がるポイントサービス
ポイントで、シャンパン片手にあなただけのお買い物へご招待!
景気悪化でますます注目のポイントサービス
値引きスパイラルにおちいった「Aマート」の悲劇
お金だけじゃないポイントサービスの魅力
最強のポイントサービス、マイレージの凋落
「貯まりやすさ」と「使いやすさ」で広がるポイントアライアンス
他社で貯めて自社で使わせる「千趣会」の戦略
戦略なきポイントアライアンスはリスクばかり
アライアンスの新たな潮流「共通ポイント」
IFRS到来で問われるポイントサービス戦略
第1章まとめ
第2章
あなたの会社のポイントサービスは、どうしてうまくいかないのか
バラバラの支援会社にてんてこまい
失敗するのは結局、“顧客視点”の不在
ポイントサービスを導入して力つきる
分析ソフトの導入までで力つきる
ポイントサービスの全体設計がない!
大事なのは生活者が感知するソフト領域
ポイントアラカルト
「ガイアの夜明け」にも登場したポイントサービス 070/ポイントカードの歴史 071/ポイントサービスを支えるシステム 073/ユニークなポイントサービス 075/隣の同僚に感謝ポイントで社内の士気向上 076/地域連携のポイントサービス 077
第2章まとめ
第3章
成功事例に学ぶ正しいポイントサービス
還元率ダウンでよみがえったアパレルブランドB
「交換商品」で顧客のココロをつかんだ外食産業Z社
「ワントゥワン」アプローチの典型例、スーパーオギノの場合
CRM分析を店舗開発にまでつなげたローソン
新たなるアライアンスの取り組み(1)
「限られた経済圏」の優位性を生かした遠州鉄道グループ
新たなるアライアンスの取り組み(2)
「ローカル」の可能性を開いた共通ポイント「ブルーアライアンス」
人気を誇る「楽天スーパーポイント」の新しい試み
共通ポイント「Tポイント」と「ポンタ」のせり合い
第3章まとめ
第4章
国内初! 日本人ポイントサービスタイプ分け あなたはどのタイプ?
ポイント高感度タイプの発見
ポイントサービスに対する態度で分かれた7つのタイプ
ポイント中感度層 ポイント〈もっと利用したい派〉
ポイント中感度層 ポイント〈とことん使う喜び派〉
ポイント中感度層 ポイント〈とにかく節約キャッシュバック派〉
ポイント低感度層 ポイント〈なんとなく利用派〉
ポイント低感度層 ポイント〈しかたなく利用派〉
ポイント高感度層 ポイント〈超使いたおし派〉
ポイント高感度層 ポイント〈超大好き心酔派〉
企業によってこれだけ違う! ポイントサービス生活者タイプ別構成比
ポイント高感度層から見る今後のポイントサービスプログラムの方向性
ポイント高感度層に聞いた「あったらうれしいポイントサービス」
「ボランタリーな行為に対するポイント」の事例
「ゲーム性のある参画型ポイント」の事例
第4章まとめ
第5章
ポイントサービスのこれから精神的価値でますます広がるポイントの世界
企業にとってのポイントサービスの今後
効能(1)──「自社の顧客に対するCRM」
効能(2)──「他社からの誘客戦略」
精神的価値の創出によるコストコントロール
ポイントサービスの効果を「見える化」
社会貢献からエコ活動まで新たに広がるポイントの可能性
ポイントサービスに規制とルールは必要か?
COLUMN
ポイントサービスで社会全体のコミュニケーションを活性化する!
ポイントサービス専門支援会社としての試み
導入段階における支援内容
運用段階における支援内容
あなたの企業の「ポイント力」をはかってみよう
ポイントが秘めた不思議な力
第5章まとめ

くるり詩集
2010/06/02 18:11
内容紹介
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くるり初となる詩集!自身がセレクトした詩を36編収録、そのうち13編には岸田繁による直筆の歌詞と解説があり、歌詞のサブストーリーともいえる読みごたえたっぷりの内容。くるりならではの詩の世界が、ページをめくるごとに広がります。言葉のひとつひとつをじっくりとかみしめてほしい一冊。
■くるりを聴くといろんな思い出がよみがえるんだ。そんな思い出ないはずなのに。
<本書オビ文(漫画家 花沢健吾)>
■この詩集は、普段聴いてもらっているくるりの曲の歌詞が、もう少しあなたの近くで寄り添うことができるように、編集したものです。
<まえがきより(岸田繁)>
■この詩集は自分の経験と共に楽しむ作品だと思う。33歳の自分になった今、 主人公本人でも気づくことの無かったであろう感情が今この詩集を読むと浮かび上がってくる。
<あとがきより(佐藤征史)>

幽 第13号
2010/06/02 14:22
目次
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●第一特集 女たちの百物語
実録・百物語怪談会
伊藤三巳華、岩井志麻子、宇佐美まこと、勝山海百合、神狛しず、加門七海、宍戸レイ、立原透耶、長島槇子、三輪チサ
百物語の作法 加門七海
虚構の「百物語」――鴎外「百物語」関連の新資料を紹介しつつ 中島次郎
百物語文学史&ガイド 東 雅夫
女流怪談文学史&ガイド 朝宮運河
●第二特集 二百一年目の上田秋成
未紹介小説「山霧記抄」 鷹西鉄男訳
怪談作家・秋成を語る 岩井志麻子、堤 邦彦、東 雅夫
秋成の復活――ポストモダンとしての『雨月物語』 高田 衛
墓ふたつ――上田秋成の故地を訪ねて 東 雅夫
秋成怪談読書案内 東 雅夫
●第三特集 書き下ろし競作〈平成・雨月物語〉
雀野日名子 vs 谷 一生
●本誌初登場!
恒川光太郎「ニョラ穴」――沖縄怪談/第1回
連載開始記念企画「恒川光太郎と沖縄を歩く」
●驚異の新連載陣
京極夏彦、立原透耶、中山市朗、南條竹則
怪談実話コロシアム(雨宮淳司 vs 黒木あるじ vs 松村進吉)
●怪談小説
綾辻行人、小野不由美、有栖川有栖、山白朝子
●怪談実話
福澤徹三、平山夢明、小池壮彦、安曇潤平、工藤美代子、加門七海
●怪談漫画
花輪和一、諸星大二郎、高橋葉介、押切蓮介、伊藤三巳華、大田垣晴子
●インタビュー/エッセイ
「スポットライトは焼酎火」山ン本真樹
唐沢俊一、高原英理、東 雅夫、山田誠二、山田雄司
その他

遠野/物語考 増補版
2010/01/08 19:30
目次
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序 章『遠野物語』は百歳になった
『遠野物語』はいま◎『遠野物語』と故郷喪失の時代◎南方熊楠と神社合祀反対運動◎故郷を棄てた男たちの歌◎『遠野物語』と怪談の時代◎『遠野物語』の混沌◎「感じたるままを書きたり」ということ◎聞き書きとはなにか◎『遠野物語』と「日本昔話」のあいだ◎それは民俗学誕生の記念碑か◎文学としての『遠野物語』◎三島由紀夫と『遠野物語』◎『遠野物語』の新たな読みへ
第一章 物語考
1 『遠野物語』の現在
2 遠野からのまなざし
3 蝦夷・大同・オシラサマ
4 起源としての大同
5 原・遠野物語へ
第二章 白神考
はじめに
1 オシラ神祭り
2 オシラサマの神像
3 家の神、またはマキの神
4 修験・巫女とオシラサマ
5 遠野のオシラサマ
6 原オシラサマ信仰へ
7 花とイナウのはざまに
8 北へ/北からのまなざし
第三章 境界考
はじめに
1 家の境界 軒・門口・庭木
2 集落の境界 寺門・道ちがえ
3 水辺の境界 橋・河原・池の端
4 山中の境界 峠
第四章 色彩考
はじめに
1 白の世界
2 黒の世界
3 赤の世界
4 青の世界
5 三原色、 その重層する世界
6 古層としての赤
第五章 黄昏考
黄昏◎語り部◎オシラサマ◎占術◎イタコ◎ザシキワラシ◎飯綱使い◎神前裁判◎ハヤリ神◎道封じ◎神隠し◎油取り◎雨乞い◎狂気◎シルマシ◎オマク◎蘇生◎橋◎幽霊◎天狗の娘
第六章 地名考その他
物語からの出立◎事実と事実譚のあいだ◎峠の語り部たち◎古層の物語へ◎アイヌ語地名をめぐって◎魔所のある風景◎遠野の『遠野物語』へ
第七章 柳田国男・樹木・言葉
柳田を読むこと、 抗うこと
遠野物語、 樹木のある風景から
屋敷地/樹木のフォークロアへ◎ムラ/樹木にかたどられた神々◎里山と奥山/樹のフォークロアを求めて
言葉の現場から
1 聞き書きの現場にて◎2 耳の言葉/眼の言葉◎3 日本語の統一とはなにか 364
あとがき
初出一覧

彩雨亭鬼談 杉村顕道怪談全集
2010/01/08 19:28
目次
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1.『怪談十五夜』
白鷺の東庵
草鞋の裏
豆腐のあんかけ
兜鉢
深夜の葬列
黄八丈の寝衣
鳥海山物語
雨夜の客
空家の怪
離家の人影
温泉寺奇譚
蛻庵物語
隻眼の狐
二ツ人魂
下足番の話
2.『彩雨亭鬼談 箱根から来た男』
白鷺の東庵
黄牛記
豆腐のあんかけ
鳥海山物語
旅役者
旅絵師の話
扶桑第一
草鞋の裏
名鶉
箱根から来た男
ウールの単衣を着た男
痣
節句村正
黄八丈の寝衣
Nさんの経験
兜鉢
後妻
影二題
夢の小布
ある下足番の話/
幽霊蕎麦
3.『怪奇伝説 信州百物語』
はしがき/女夫石の話/諧謔全亨の話/水沢山の天狗の話/七久里の湯の話/鬚の玄三の話/蟇合戦の話/小袿の美女の話/二つ山の話/一つ目鬼の話/神戸の銀杏の話/蛍合戦の話/雨宮の猊踊の話/色形灰の御像の話/投草履の話/牛伏寺の話/猿猴屋敷の話/香爐岩の話/永寿王丸の話/蓮華温泉の怪話/佐々良峠の亡霊の話/徳本峠の小狐の話/穂高の公安様の話/お六櫛の話/駒ヶ嶽の駒岩の話/聖徳太子と駒ヶ嶽の駒の話/塩見嶽の狐の話/晴明の日除柱の話/人骨をかじる狐の話/田端の姫の話/槍ヶ嶽温泉の話/迎え瀧送り瀧の話/鼠の耕雲寺の話/星塚の話/太鼓石の話/弥太郎瀧の話/信濃の真弓の話/山辺温泉の話/四阿山の話/金台寺の話/好色灯台の話/お菊大明神の話/猿屋小路の猿の話/行生猿女の話/安養寺阿弥陀如来の話/左宮司の話/善仲院観世音の話/東條の泣き坂の話/御手洗弁天の話/大石大明神の話/明徳寺の弥勒菩薩の話/福徳寺の涅槃像の話/虫歌観世音の話/銅鑵子の話/鳴門の森の話/
4.彩雨亭鬼談拾遺
手相奇談
木綿針
咳
囁く人
大沼池の龍神
琵琶池の龍神
興禅寺の狐檀家
父・顕道を語る 杉村翠 [談]
杉村顕道の《発見》 紀田順一郎

1968 上 若者たちの叛乱とその背景
2009/06/30 11:39
「あの時代」から現代の原点をさぐる――著者のことば
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本書は、「1968年」に象徴される「あの時代」、全共闘運動から連合赤軍にいたる若者たちの叛乱を全体的にあつかった、初の研究書である。
これまで、「あの時代」を語った回想記などは大量に存在したが、あの叛乱が何であったのか、なぜ起こったのか、何をその後に遺したのかを、解明した研究はなかった。その一因は、あの叛乱が当事者たちの真摯さとはアンバランスなほどに、政治運動としては未熟だったためだと思われる。そのためあの叛乱は、当事者の回想記などではやや感傷的に語られる一方、非当事者からは一過性の風俗現象のように描かれがちだった。
そこで著者はあの叛乱を、政治運動ではなく、一種の表現行為だったとする視点から分析を試みた。すると、さまざまなことが明らかになってきた。
「あの時代」は、それまで発展途上国であった日本が、高度成長によって先進国に変貌する転換点だった。それまでの政治や教育、思想の枠組みが、まるごと通用しなくなりつつあった時代だった。そしてあの叛乱をになった世代は、幼少期には坊主刈りとオカッパ頭で育ちながら、青年期にはジーンズと長髪姿になっていた。都市や農村の風景も、急速に変貌していた。こうした激しいギャップが、若者たちにいわば強烈なアレルギー反応をひきおこし、それが何らかの表現行為を必要としたのである。
また当時は、貧困・戦争・飢餓といった途上国型の「近代的不幸」が解決されつつあった一方で、アイデンティティの不安・リアリティの稀薄化・生の実感の喪失といった先進国型の「現代的不幸」が若者を蝕みはじめた日本初の時代だった。摂食障害・自傷行為・不登校といった、80年代以降に注目された問題は、すでに60年代後期には端緒的に発生しつつあったことが、今回の調査でみえてきた。
そのなかで若者たちは、政治的効果など二の次で、機動隊の楯の前で自分たちの「実存」を確かめるべくゲバ棒をふるい、生の実感を味わう解放区をもとめてバリケードを作った。いわばあの叛乱は、「近代」から「現代」への転換点で、「現代的不幸」に初めて集団的に直面した若者たちが、どう反応し、どう失敗したかの先例となったのである。
本書が2000年代のいま、「あの時代」をとりあげる意義はここにある。「あの時代」の叛乱を、懐古的英雄譚として描くなら現代的意義はない。現代の私たちが直面している不幸に最初に直面した若者たちの叛乱とその失敗から学ぶべきことを学び、彼らの叛乱が現代にまで遺した影響を把握し、現代の私たちの位置を照射すること。本書の目的はそこに尽きる。そこから読者が何らかのものをつかみとってくれるなら、著者にとってこれ以上の幸いはない。
著者紹介
小熊英二(おぐま えいじ)
1962年東京生まれ。1987年東京大学農学部卒業。1998年東京大学教養学部総合文化研究科国際社会科学専攻大学院博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教員。
*新曜社HPより転載

幽 第11号
2009/05/29 09:35
内容紹介
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書き下ろし遠野小説◎京極夏彦「冥談―遠野物語より」
復刻怪談◎柳田國男「遠野物語」(抄)
論 考◎安藤礼二
インタビュー◎山田野理夫
復刻怪談◎佐々木喜善「舘の家」ほか
書き下ろし遠野小説◎勝山海百合
日本怪談紀行◎東 雅夫
印象記◎加門七海
ブックガイド◎東雅夫
第二特集
プロに学ぶ 実話取材の極意
座談会◎木原浩勝、加門七海、安曇潤平
書き下ろし競作◎立原透耶、木原浩勝、加門七海、安曇潤平
第三特集
新人競作 厠【かわや】の怪談
岡部えつ、長島槇子、水沫流人
○新連載
有栖川有栖
木原浩勝
●怪談小説
綾辻行人
京極夏彦
小野不由美
恩田 陸
山白朝子
●怪談実話
平山夢明
福澤徹三
小池壮彦
工藤美代子
加門七海
安曇潤平
ピーター・アンダーウッド(南條竹則/訳)
●怪談漫画
花輪和一
諸星大二郎
高橋葉介
押切蓮介
伊藤三巳華
大田垣晴子
●インタビュー/エッセイ
上方怪談対談 中山市朗+有栖川有栖
スポットライトは焼酎火 湯本豪一
高原英理
山田誠二
佐藤弓生
唐沢俊一
東アジア恠異学会
東 雅夫 ほか

アナログレコード・リスナーズバイブル 保存版
2009/05/25 14:47
内容紹介
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今日でも根強い人気を誇るアナログ・オーディオの世界。
レコードをプレーヤーにセットするときの一種の儀式から始まり、
人肌の温もりや弾力性が感じられるレコードならではの音、
そしてジャケットデザインの魅力など、
酌めども尽きぬアナログ・オーディオの魅力を満載した、
まさにファン必携の最新版「バイブル」だ。
詳しくは、
http://www.stereosound.co.jp/spi/analogbible.php
[目次]
●アナログ再生の愉悦
1. 三上剛志 リポート=新 忠篤
2. 小原由夫
3. 三浦孝仁
4. 篠田寛一
●音の良いプレーヤーシステムは何か――
厳選19モデルの音質比較--柳沢功力
●音の良いカートリッジは何か――
厳選17モデルの音質比較--柳沢功力
●音の良いフォノイコライザーは何か――
厳選21モデルの音質比較--柳沢功力
●20万円以下のフォノイコライザーアンプの実力を探る--三浦孝仁
●いまさら聞けない? アナログ・オーディオの基礎知識
(隠れてコッソリお読みください)--海老澤 徹
・レコードの音溝はどうなっている?
・45/45方式ステレオレコードとは?
・カートリッジの働きは? その種類と構造は?
・MC型カートリッジの発電原理は?
・MM型カートリッジの発電原理は?
・フォノイコライザーはなぜ必要?
・トーンアームの役割は?
・スタティックバランス型トーンアームとは?
・ダイナミックバランス型トーンアームとは?
・ターンテーブルの種類は?
・ダイレクトドライブ(DD)/ベルトドライブ/アイドラー(リム)ドライブの構造は?
(※以上の本文は、1982年発行の『サウンドボーイ』誌の記事などをベースにした改訂版です)
■アナログ再生基礎講座--井上卓也
・アナログプレーヤーのセッティング
・電源の取り方と高周波ノイズ対策
・カートリッジの取付けと調整のポイント
・トーンアームの調整
・正しい針圧のかけ方
(※以上は、別冊『オルトフォンのすべて』(1994)に掲載した記事の再録・改訂版です)
●図説=達人が明かす 機種別アナログプレーヤー
セッティングの手順とノウハウ--リポート=小原由夫
●サウンド・チューニング/フレッシュアップのための必須アイテム
アナログ・オーディオ用アクセサリーをチェックする
[小原由夫]
・トーンアーム・ケーブル/フォノケーブル
・ヘッドシェル
・シェルリード線
・ディスク・スタビライザー
・針圧計
[三浦孝仁]
・洗浄式レコードクリーナー
・レコードクリーナー
・静電気除去ブラシ
・ターンテーブルマット
・ストロボスコープ
・その他
●ゾノトーン 前園俊彦氏インタビュー
音の入口だからこそ、粗末にできない。
入口こそ高純度であることが大事なのです。--小原由夫
●アナログレコードにこだわる
1. ブルーノート45回転盤の「音のよさ」の秘密を探る--嶋 護
2. 同一タイトルLP盤の「マトリクスナンバー」による音の違い--小原由夫
・ピンクフロイド/狂気
・シェリー・マン/2・3・4
・ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲=チョン・キョンファ
3. 独プレス盤で聴くビートルズの魅力
英オリジナル盤を凌ぐ高密度サウンド--湯浅 学
4. エソテリック MASTER SOUND WORKS
英デッカの名盤3タイトル、高音質・200g重量盤LPとして復刻リリース--小原由夫
●日本が誇るカートリッジ職人の仕事--アナログ・サウンドの継承者たち
1. シェルター/小澤安生
2. マイソニックラボ/松平吉男
3. 雅/武田治夫
4. ライラ/三嶋敬宣、ジョナサン・カー、スティーグ・ビヨルゲ
5. イケダサウンドラボズ/池田 勇
(※『管球王国』誌vol.48に掲載した記事の再録・改訂版)
●Garrard 401の性能を最大限引き出すメカニズムの修復術
●アナログオーディオ厳選ショップガイド
●本誌が推薦するレコードショップ一覧
●革新的トーンアーム、ターレス上陸!--小原由夫
●ブランド別問合せ先一覧

日本文藝史 別巻1 日本文学原論
2009/05/25 14:00
目次
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《刊行にあたって》
《凡例》
はしがき【原稿未執筆】
謝辞【原稿未執筆】
■■回顧ふうな序説
一 日本文学の履歴
(一)フィロロギイの移入と変質
(二)文藝性への志向と限界―傍流的な本流―
(三)民俗学派の進出と退潮
(四)歴史社会学派の外と内
(五)戦後国文学の方向と科学観
二 日本文学の問題点
(一)対象―中心と周辺―
(二)方法―学域への統合―
■■事実の次元
一 事実認定論
(一)客観事実と立証原理
(二)作者認定と立証原理
(1)単作者としての認定
(2)複作者としての認定
二 本文研究の対象と方法
(一)本文研究の展開
(1)ギリシァ期から近代まで
系譜法まで
「新文献学」
作者の意図
(2)現代の本文研究
(ア)校定の基礎理論
本文の生成
意図の解体
社会的契機
歴史的契機
本文の解体
(イ)校定理論の諸問題
複数の原本
作者と本文
作品と本文
定着と流動
(ウ)本文研究と文藝批評の関わり《コノ項一部未定稿、後部欠》
《見出シ欠》
《見出シ欠》
《見出シ欠》
(二)校定の方法 ―活字版から写本へ―
(1)定着志向本文a―低度批判― 《コノ項一部未定稿》
基本的方向
活字版本文
整版の本文
書写の本文
族本志向
(2)定着志向本文b―高度批判―
(3)流動志向本文
(4)生成批判と本文の揺れ【原稿未執筆】
■■解釈・理論の次元《コノ項スベテ未定稿》
一 解釈・批評の問題点
二 個別作品の解釈
(一)解釈学の近代化
(1)シュライアマハーと歴史学派
(2)ディルタイの解釈学説
(二)現象学の確立
(1)ディルタイからフッサールへ
両種の科学性
現象学と還元
デカルト離れ
(2)インガルデン説―美学的分析―
(ア)言語作品の層序
語音の層
意味の層
対象の層
局面の層
(イ)言語作品の認識《後部欠》
(三)存在論の《ママ》
(1)ハイデガーの解釈傾斜
(ア)存在の「真」と藝術作品
前期の説
中期の説
後期の説
(イ)作品解釈の次元差
(2)ガダマー
(ア)方法論への反省と批判
方法と「真」
藝術と「真」
歴史と「真」
理会と「真」
言語と「真」
三 解釈学の《ママ》
(一)作者の意図と作品の意義【原稿未執筆】
(二)解釈・批評の限界と可能性
(1)作品と作者の分離《後部欠》
■■表現の次元
一 形体としての表現
(一)フォーマリズム―先導的挫折―【原稿未執筆】
(二)形体から構造へ【原稿未執筆】
二 修辞学の新生
(一)ニュウ・クリティシズムの興起
(二)ニュウ・クリティシズムの成熟
(三)分析批評と新修辞学【原稿未執筆】
■■現象の次元
一 時間的な統合―文藝史―【原稿未執筆】
二 共時的な現象研究
(一)原態研究の素描
(1)元素の詩学―バシュラール― 《一部未定稿》
(2)原型批評―N・フライ―
春ミュトス
夏ミュトス
秋ミュトス
冬ミュトス《一部未定稿》
(二)比較文学の動向
比較の流れ
学域の任務
フランス派
アメリカ派
日本の歩み
■■餘論ふうな結語
一 固有伝統への視界
(一)日本的伝統―作者の意図―
歌群と作者
能本と作者
俳諧と作者
(二)東洋的伝統―意識と本質―
二 欧米理論との関わりかた
(一)欧米学説移入への支障
(二)現代科学との接点《一部未定稿》
引用資料一覧【原稿未執筆】
《あとがき》
【別冊索引・目次】
『日本文藝史』索引
凡例
人名・神名・作中人物名索引
文献名・作品名・戯曲題名索引
事項・述語・その他
『日本文学原論』索引
凡例
人名・神名・作中人物名索引
文献名・作品名・戯曲題名索引
事項・述語・その他
●分析批評のあらまし―批評の文法―
●著書一覧

まぐれ 投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
2008/02/05 14:42
目次1
3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
はじめに──知識を真に受けてはいけない
改訂第二版での謝辞
各章の要約
プロローグ──雲に浮かんだモスク
第1部 ソロンの戒め 歪み、非対称性、帰納法
第1章 そんなに金持ちなら頭が悪いのはどうしてだ?
ネロ・チューリップ
雷の一撃
一時的な正気
仕事の流儀
プロ意識なし
誰にだって秘密はある
ハイイールド債トレーダーのジョン
成金の田舎者
真っ赤に燃える夏
セロトニンとランダム性
あなたのかかりつけの歯医者はお金持ちだ、ものすごくお金持ちだ
第2章 奇妙な会計方法
違った歴史
ロシアン・ルーレット
あり得る世界
もっとたちの悪いルーレット
同僚とは仲良く
アエロフロートで拾い物
ソロンがリジンのナイトクラブにやってくる
ジョージ・ウィルはソロンじゃない──直観に反する真理について
討論で恥をかく
違った類の地震
ことわざを一つ
リスク・マネジャー
ついでに起きること
第3章 歴史を数学的に考える
ヨーロッパの遊び人の数学
道具について
モンテカルロの数学
屋根裏部屋での楽しみ
歴史をつくる
屋根裏部屋でゾルグルーブが増えていく
歴史を軽んじる
ストーブは熱い
過去の歴史を予測する能力
私にとってのソロン
パームパイロットで蒸留された考え
緊急ニュース
シラー再び
長老の支配
ピロストラトス、モンテカルロに現わる──ノイズと情報の違い
第4章 たまたま、ナンセンス、理系のインテリ
ランダム性と動詞
逆チューリング・テスト
エセ思想家の始祖
モンテカルロの詩
第5章 不適者生存の法則──進化は偶然にだまされるか?
新興市場の魔術師カルロス
いい時代
買い下がり
砂浜に描いた線
ハイイールド債トレーダーのジョン
コンピュータと方程式を操るクウォンツ
連中に共通する特徴
市場に巣食う、たまたまなのにその気になる連中の特徴を概観する
素朴な進化論
進化は偶然にだまされるか?
第6章 歪みと非対称性
中央値は語らない
牛熊動物学
傲慢な二九の若造
稀な事象
対称性と科学
ほとんどみんなが並以上
稀な事象に関する誤解
究極の引っ掛け
統計学者が稀な事象に気づかないのはなぜか?
いたずらっ子が球を入れ替える
第7章 帰納の問題
ベーコンからヒュームへ
シグナス・アトラトゥス
ニーダーホッファー
カール卿の広報担当
場所、場所
ポパーの答え
開かれた社会
誰にだって欠点はある
帰納と記憶
パスカルの賭け
ありがとうソロン

中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日 一極主義vs多極主義
2007/09/19 22:45
北野幸伯氏へのインタビュー 3
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★6.東アジアの経済統合について語られることが多くなっています。このいわゆる「東アジア共同体」の構想についてはどのようにお考えですか。
★回答6
この構想については、「誰が得をし、誰が損をするのか」明確に知る必要があります。
例えば、東アジアがEUをモデルに、共同体創設に動いたとしましょう。
欧州連合(EU)はかつて、欧州共同体(EC)と呼ばれていました。それが1992年、モノ、金、人、サービスの移動が自由になり、欧州連合条約が締結されます。99年からは共通通貨ユーロが導入された。
とりあえず、欧州のように、モノ、金、人の移動自由化が実現されると仮定します。
まず企業。これは喜びます。共同体内で共通の取り決めができれば、安心して賃金数十分の一の中国、ベトナムなどに生産拠点を移せる。
つまり、日本国内の製造業は壊滅するということです。
次に労働者の動きはどうでしょうか? 日本の給料は、中国の20倍。中国の人口は2030年代半ばに15億に達し、その後減少すると見られています。
中国から例えば1億人、さらに、アジア中の労働者が、日本に向けて殺到するでしょう。
当たり前です。
住む場所を変えれば給料が20倍になる。誰でも行く気になるに違いありません。
東アジア共同体の枠内で「人の移動の自由」という取り決めが出来ていれば、移民の禁止は大変難しくなります。もちろん、日本人の失業率は激増するでしょう。
このように、少し考えてみただけで、結果は見えています。
日本企業は、中国やアセアン諸国に出ていって儲かる。
日本には、アジア全体から貧民が殺到し、日本人労働者は失業する。
国はサービス業のみになり、国力は衰える。
このように、東アジア共同体というのは、企業と発展途上国においしい話で、日本(国)には何の利益ももたらしません。
東アジア共同体・共通通貨・連合という話は、全ての国がある程度豊かになってからでいいでしょう。だいたい50年後くらいにはじめたらいいと思います。
★7.本書には日中戦争の可能性にも触れています。日本はやはり軍備を増強していく必要があるとお考えですか。
★回答7
「平和憲法のおかげで日本は60年間戦争がなかった」という人がいますが、とんでもない話です。
これは、「丸腰でいれば、戦場にいても安全だ」というのと同じ論理です。
日本が戦後平和を謳歌できたのは、憲法ではなく、「日米安保」のおかげです。
ところが、そのアメリカが衰退している。
アメリカが没落し日米安保が無力化すれば、誰が日本を守るのでしょうか?
もちろん、自分で守るしかありません。
私は、「中国は必ず日本を侵略する」とは言いません。
しかし、中国が過去に、虫も殺さないチベットの民を虐殺したこと、ベトナムやフィリピンを侵略したこと、過去18年間軍事費を二桁増やしつづけ、既に軍事費世界2位になっていること等を決して忘れるべきではありません。
でなければ、日本はアメリカ幕府の天領から、中国幕府の天領になってしまいます。
当然、軍備増強は不可避でしょう。
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