笑いの影さんのレビュー一覧
投稿者:笑いの影
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紙の本泣かない女はいない
2008/08/06 22:18
にべもなく心にくる
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
やっぱり長嶋有だな。
そう思わせるには十分過ぎた、泣かない女はいない。
泣けるでもなく、爽快でもない、そんな話は意外とみんな欲しているのではないだろうか。
睦美はいつも涼しげで、関わるとも関わらないともつかない態度で人と接する。恋人とは上手くいっていて、不満もない。同僚との話を耳にして「SEXの時、私が首を絞めてっていったら絞めてくれる?」電話のついでに訊いてみた。
そんな日常は延々と続き、海も山もない人生は衝撃もなく終わる。
特別良い人も、特別悪い人も出てこないのに、心は高鳴る。そんな物語。
NO WOMAN NO CRY
泣かない女はいない
夫はもうすぐ夫ではなくなる。
でもなぜか悲しみも悔しさも出てこないのは、いやほんとうは悲しいし悔しいのかもしれない。それに気付きたくない自分がそこに居た。
親友のみどりとは世紀魔2で知り合った。突然話しかけてきたみどりに少し距離をおく保子。だけどそんな強引なみどりに少しずつ惹かれていく。
みどりに憧れともつかないような憧れを抱いているのかもしれない。
センスなし、というタイトルなのに、結局保子は泣けなかった。
センスがないのはどれなんだろう。
世紀魔2か、デジカメの写真か、あるいは豆腐屋の笛か。
紙の本泣かない女はいない
2008/08/06 00:19
にべもなく心にくる
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
やっぱり長嶋有だな。
そう思わせるには十分過ぎた、泣かない女はいない。
泣けるでもなく、爽快でもない、そんな話は意外とみんな欲しているのではないだろうか。
睦美はいつも涼しげで、関わるとも関わらないともつかない態度で人と接する。恋人とは上手くいっていて、不満もない。同僚との話を耳にして「SEXの時、私が首を絞めてっていったら絞めてくれる?」電話のついでに訊いてみた。
そんな日常は延々と続き、海も山もない人生は衝撃もなく終わる。
特別良い人も、特別悪い人も出てこないのに、心は高鳴る。そんな物語。
NO WOMAN NO CRY
泣かない女はいない
夫はもうすぐ夫ではなくなる。
でもなぜか悲しみも悔しさも出てこないのは、いやほんとうは悲しいし悔しいのかもしれない。それに気付きたくない自分がそこに居た。
親友のみどりとは世紀魔2で知り合った。突然話しかけてきたみどりに少し距離をおく保子。だけどそんな強引なみどりに少しずつ惹かれていく。
みどりに憧れともつかないような憧れを抱いているのかもしれない。
センスなし、というタイトルなのに、結局保子は泣けなかった。
センスがないのはどれなんだろう。
世紀魔2か、デジカメの写真か、あるいは豆腐屋の笛か。
紙の本夕子ちゃんの近道
2008/08/09 00:43
ナイマゼにする
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
主役の僕は何かに逃れるようにしてフラココ屋にやってきた。住み込みで働く、ということでフラココ屋2階に住むようになり、住むのは僕で5代目らしい。
新たなスタートを切った僕は、ここで静かな時を過ごすのだが・・・
相変わらずだが、内容はとても過激だ。大体が離婚だとか不倫だとか、悲哀が絡んでくるものが多い。その割りに読後感は爽快で、次なるステップに進む勇気をくれるのである。
全体を通して長嶋氏の独特の言い回しや場面展開が繰り広げられている。これは長嶋氏の持っているもので、意識してやっていることではないとだろう。
しかし以前よりもっと「小説」に近づいているように感じるのは僕だけじゃないはずだ。脱エッセイとまではいかないものの、過去の「心うちを描く」ものより「展開を楽しむ」ものに変わっている。
以前のような独特の展開や言い回しが更に小説として完成に近づいているのかもしれない。エッセイと小説をないまぜにした新たな読み物として、より独自感を打ち出したのではないだろうか。
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